青谷東第二尾根 |
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摩耶山の藪道に青谷東第二尾根、青谷東第三尾根という尾根道がある。 いずれも歩いたことがなかったが、先々週に青谷東第三尾根を踏破した。そこで今日(平成23年12月29日)は青谷東第二尾根の方にトライしてみることにした。 青谷東第二尾根の入口は神戸高校の裏手の摩耶菩提所から階段を少し登ったところのベンチのある場所(写真右)らしい。 |
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青谷東第二尾根入口前のベンチ | |
阪急王子公園駅を9:00にスタートする。 住宅街の中を歩き、約20分かけて摩耶菩提所のプレハブ前に到着。そこから山道に入ると、すぐベンチのある場所(写真上)となる。 ここで青谷東第二尾根の入口を探索すると、斜面に踏み跡があることがすぐに確認できた(写真左)。 この踏み跡は、意識をもって見るとわかるが、普通に歩いていると、気が付かないだろう。 |
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青谷東第二尾根入口はこんな感じ | |
ベンチで身支度を整え、9:33に青谷東第二尾根の入口に突入した。落ち葉の積もった急斜面に薄い踏み跡が続いている。これを葛折に登っていく。 次に、土が剥き出しになった急斜面となる。ここは僅かに生えている笹を掴んで、体を引き上げた。 ここまでの急斜面は単に「登る」という表現よりも「よじ登る」という表現の方が適切かもしれない。写真右の傾いた立木の様子から急勾配がおわかりいただけるだろうか。 なんとか尾根に乗ったが、更に急傾斜が続いている。この急勾配を木々につかまり、腕の力で登っていくと、はっきりとした尾根道が登場した。 |
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急傾斜の斜面を登る | |
青谷東第二尾根のこの辺りは、道がしっかりとついているだけでなく、間伐などの手入れがされている。尾根の切り株には古いものもある。こういう状況から考えると、このルートは従前から人の手が入り、手入れがされて、何らかの目的で利用されていたようだ。 更に急な尾根道が登場し、落葉に足をとられ、滑りそうになりなが登っていくと、やっと平坦な尾根になった(9:50)。 |
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青谷東第二尾根 | |
平坦となった尾根を5分ほど進むと、木にロープを掛けて、ゴルフ練習用のネットが張ってある場所に至った。webで青谷東第二尾根を調べると、どのサイトにも紹介してある有名なスポットである。 わざわざなんでこんな山中に練習場をつくったのか??と、他の皆さんと同様に当方も疑問を感じたが、それよりも、更に疑問を覚えたことがある。それは、ゴルフネットの固定用の紐が、細い木の非常に高いところに結びつけてあることだ。細くて登ることはできないであろう木のあんな高いところに、どのようにして、ロープを結んだのだろうか。気になって、気になって、しばらく頭から離れなかった。 |
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ゴルフ練習用のネットが張ってある | |
ゴルフネットが張ってある場所を過ぎると尾根の幅が一気に広がった。と同時に、今まで尾根にそって明確についていた道が、急に不明確になってきた。一帯には落ち葉が深く積もり、ルートがよく分からない。しかし、よく地面を確認すると、落葉の上に薄い踏跡が左手方面に伸びている。黄色テープや、赤紐の表示もある。それに従い少し進んだが、眼前に急斜面が現れ、進むべき道がよく分からなくなった。しかし、方向としてはこの斜面を登り、この上の尾根に乗るのであろうと考え、強引に斜面を登っていくことにした。 | |
道が不明確になってきた | |
しかし、その斜面は全くの藪であり、おまけに傾斜が急である。落ち葉ですべり、何度も滑り落ちそうになる。この体勢を立て直し、木に掴まりながら何とかこの斜面を突破して尾根に出た(10:10 写真右)。尾根に出ると、そこにはちゃんとした道がつけられていた。藪の斜面を突破しなくてもよかったわけである。これはルートを確認しておかなければと思い、その道を下って見ることにした。道は東側に大きく迂回し、つぎに葛折りになって下っている。6分程度下って、先程の強引に斜面を登り始めた場所まで降りてきた。 ここから急斜面を迂回して道は東側に続いていたわけである。この辺りは、落葉や倒木が深く堆積し、ルートの確認が困難なので注意したい。 |
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明確な道となった青谷東第二尾根 | |
なお、この急斜面を登っていく途中で聖谷水平道らしきところを通過した(写真左)。ここから水平道を西に行くと、それはすぐに路肩が崩落して危険な雰囲気の場所で行き止まりとなった。一方、東に向かっては何とか歩けそうな道が続いている。機会があれば、またこの水平道も探索してみたい。 さて、次に、先程ルート確認のため下ってきた道を登り返して、さらに青谷東第二尾根を進んでいこうと思う。 6分かかって下った道を、13分かかって登り、先程の尾根の上部まで戻ってきた(10:32)。ここから馬の背のような尾根道を更に進んで行く。この辺りの尾根道の木々の間からは、ポーアイや三宮の町並みが見えている。 |
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聖谷水平道を少し進んでみた | |
さらに進むと尾根はまた急傾斜となり、これを登り切ると、尾根道は平坦となった(10:45 写真右)。ここは日当たりもよく、爽快な感じを受ける。すぐ前方には鉄塔が見えている。 また、この場所では西側からも一本の道が登ってきている。これは青谷東尾根道であり、ここで青谷東尾根と青谷東第二尾根が合流することになる(写真下)。 なお、この場所には3級基準点NO.1139の設置があった。 |
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日当たり良好の青谷東第二尾根 | |
青谷東尾根にここで合流 | コンクリートの溝に沿って登る |
青谷東尾根と青谷東第二尾根の合流地点からコンクリートの溝(写真右上)に沿って登っていくと、すぐに鉄塔の立つ場所に出た(写真左 10:50)。 この鉄塔からは、西方向及び東方向に視界が開けている。しかし、今日は天気は良いものの、もやがかかっており、展望はもう一つであった。(写真左は、靄のなかったときのH20.3.9のものを掲載) なお、この鉄塔のやや後方には三等多角点No143 70108が設置されていた。 |
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青谷東尾根の一番目の鉄塔 | |
鉄塔の場所を過ぎると、尾根道は非常に歩きやすい整備された道となった。関電の鉄塔看視路として手入れがされているのだろう。 この第一番目の鉄塔から、もうひと登りすると二番目の鉄塔が登場した(写真右 10:55)。 この鉄塔からも西側に視界が開けている。ちょうど学校林道の3本鉄塔が同じ高度で立っているのが確認できた。 |
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青谷東尾根の二番目の鉄塔 | |
青谷東尾根の二番目の鉄塔から平坦となった尾根道を少々進むと正面に大きな岩の集合体が登場し行く手を遮った(写真左)。 ここは左手側に迂回路がつけられている。これを進むと、岩の後ろ側にプラ階段がつけられているので、これを利用させていただく。 ここは、すこぶる急勾配であり、プラ階段がなければ登るのが困難である。 |
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岩の集合体が行く手を遮る | |
そのプラ階段を登りきったところはちょっとした広場状のところである(写真右)。そこは頭が赤色に塗られた杭の立っているところであり、青谷東第三尾根を歩いたときにも通過したポイントである。 すなわち、ここは青谷東第三尾根と青谷東尾根が合流するポイントであった。 ここから先は、前回、青谷東第三尾根を歩いたときと同様である。 前回、青谷東第三尾根を歩いたときは、一人のハイカーとお会いしたが、今日の青谷東第二尾根では誰にもお会いしなかった。年末のあわただしい時期に、藪道を歩く者はあまり存在しないということなのだろう。 |
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青谷東第三尾根と合流 |
青谷東第二尾根、青谷東第三尾根の名称は正式なものではなく、ハイカーが使う通称名のようです。 これらの尾根は、青谷東尾根の東側に位置することから、その順に第二、第三尾根と呼ばれているものと思われます。藪道であり、整備された道ではありません。よって一般のハイカーが歩くには適さない道です。 |