全縦チャレンジ その2 (六甲山縦走ツーデーマーチ)
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 今日(平成19年10月6日)は、全縦に備えて2回目の練習を挙行した。挙行とはいっても、六甲山縦走ツーデーマーチ(神戸ウォーキング協会主催)の1日目に便乗参加したものである。須磨浦公園駅には8時前に到着した。ハイキングのスタートは8時30分であるが、既に多くの方が駅前の広場に集まっている。
 受付で、コース概要図、参加者カード、緑の帽子と”ゼッケン”を受け取る。ゼッケンには県名、氏名とメッセージを記載してリュックに付けることになっている。参加者は事前申込み者397名、当日の参加者が百数十名で計五百数十名の多人数である。資料を見ると参加者の中には、東は東京、千葉県から西は長崎、熊本県の方までおられる。昨今のツーデーマーチの人気ぶりが窺えるような気がする。
須磨浦公園駅
須磨浦公園駅
旗振山  開始セレモニー(ウォーキング協会長のあいさつなど)のあと、ハイキングのスターとなった。
 多人数がいっせいに鉢伏山への登山道に取り付く。しかし、この大会は競歩大会ではないので、我先にと先頭を急ぐ者はいないようだ。
 大勢の人波の中でもまれながら、鉢伏山への階段を登っていく。ここはいきなりの階段の連続で、中には階段横で早くも座り込んで息を整えている者もいる。しかし、参加者のほとんどはつわもの揃いのようで、平然とこの階段を登っている。何とか皆さんについていって完歩したいものと念じながら、当方も階段を登っていく。
旗振山
 上り始めて20分弱でロープウェーの山上駅に到着した(8:50)。今日はまだロープウェーは動いていない。
 更に縦走路に沿って進んで旗振山に到着した(8:55 写真上)。今日は秋晴れ、朝の澄んだ空気の中で彼方に明石海峡大橋がきれいに望める。
 旗振山を過ぎるとウバメガシの樹林帯に入る(写真右)。このあたりで、前を行くお兄さんが木の根っこににつまずいて”オットット”の状態になった。ここまではよくある光景だが、次の瞬間びっくりした。いきなり自らの頬っぺに強烈な張り手をみまったのだ。そこまでしなくてもと思ったが、その方のこのウォークにかける意気込みは感じられた。
ウバメガシの林を行く
ウバメガシの林を行く
高倉団地から望む400階段  ウバメガシの林を過ぎるとすぐに鉄拐山が見えてきた。縦走路はこの山頂の下を左に巻いて進む。
 次におらが茶屋が見えてきた(9:10)。コースはその茶屋に向かって進むのかと思っていたら、ハイカーの列は茶屋の手前で左下に伸びるコンクリート道を下って行った。こちらが縦走路だとは知らなかった。
 山を下って高倉団地に入った(9:16)。ここではお馴染みの茶色のコンクリート道を進む。しばらく進んで団地の中から名物400階段が前方に見えてきた。よく見ると既に多くの人がその階段を登っている。先頭集団は相当速いペースで進んでいるようだ。
高倉団地から望む400階段
400階段  高倉団地を過ぎて400階段の手前にやってきた。ここで少々の渋滞となる。何気なく前に並ぶ数名の方のゼッケンを拝見する。メッセージ欄は記載していない人が多いが、中には”完歩、観歩”とか”六甲山ありがとう!”など、自らの思いを記されている方もいる。また、他府県からこられた方は、県名・氏名をカタカナで記している方が多いことにも気が付いた。他府県からわざわざ参加する人はツーデーマーチのプロみたいな方と思われるので、ツーデーマーチではゼッケンをカタカナで書くのが常識なのかもしれない。
 てなことを考えながらも列はチョロチョロ進み、やっと400階段登り口に到着した。
400階段
 400階段に取り付いた(9:25)。
 ここでは多くのハイカーが数珠繋ぎになって登っている(写真上)。このような状態の中では、階段の途中で苦しくなっても後に続く方の迷惑となるので立ち止まることは出来ない。休みたい場合は、何箇所かある階段の踊り場的なところまでは踏ん張って進む必要がある。
 当方も階段の半ばくらいまで登ったあたりで、息が上がってきた。写真撮影のふりをして一休みすることにする。階段半ばから望む西方の景色は中々のものである(写真右)。
400階段から西方を望む
400階段から西方を望む
栂尾山から遠方に淡路島を望む  400段の階段を登りきった(9:33)。
 ここから、更に岩場を少々登ると栂尾山の頂上となる(9:37)。
 この山の頂上には丸太で組まれた展望台があり、南方向に広がる絶景が楽しめる。それにもかかわらず、ツーデーマーチの参加者の多くはこれに見向きもせず、山頂を通り過ぎていく。展望台が寂しげに佇んでいるように思われたので、当方はここに登ることにした。
栂尾山から遠方に淡路島を望む
 展望台からは期待したとおりの絶景が広がっていた。西南方向の彼方には明石海峡大橋と淡路島が見えている(写真上)。そしてその少し左手側には、鉄拐、旗振、高倉の山々が海を遮るようにして座している(写真右)。
 当方が景色を楽しんでいると、ハイカーたちがパラパラと展望台に登ってきた。展望台も誰か一人登ると、つられて後続の者がやってくるようだ。次の方に席を譲って、当方は横尾山に向かうことにする。
栂尾山から旗振山方面を望む
栂尾山から旗振山方面を望む
須磨アルプス  栂尾山から横尾山へは10分少々で到着する(9:50)。横尾山上は展望もなく、ハイカーは皆すぐに通り過ぎていく。
 横尾山頂を過ぎ、道が下りとなると次第に花崗岩の岩場が増えてきて、須磨アルプスが近いことを教えてくれる。
 そして次の瞬間、眼下に荒々しい岩肌の須磨アルプスが登場する(写真左 10:03)。細い岩場の尾根筋にハイカーが蟻の行列のように続いている。須磨アルプスは、全山縦走の際にはものすごい渋滞となると聞くが、今回は特に渋滞は発生していない。
須磨アルプス
荒々しい岩肌の須磨アルプス 須磨アルプス馬の背
荒々しい岩肌の須磨アルプス 須磨アルプス馬の背
横尾団地を進む  馬の背と言われる細い尾根筋を、前のハイカーに続き越えていく。今日はウォーキングのイベントなので馬の背で立ち止まる人は少ない。
 須磨アルプスを越えるとすぐに東山の頂上となる(10:10)。ここでは、須磨アルプスを越えてきた多くのハイカーが、その越えてきたアルプスの景色を見やりながら、しばしの休憩をとっていた。
 東山を超えると、石造りの急な階段を下って横尾団地へ到着した。前回この団地で道に迷ったが、今日は他のハイカーの後をついて行けばいいので楽珍だ(写真左)。
横尾団地を進む
 横尾団地から妙法寺を過ぎ、高取山の登り口に取り付いた(10:45)。ここから25分程度概ね尾根筋に沿っての登りである。急登はないが上りの連続はそこそこ体力を消耗する。
 山上の荒熊神社へは11時08分に到達。更に5分進んで高取神社に到着した(11:13 写真右)。神社の石階段を登って高取山の頂上に至ると、そこには絶景が展開しているのであるが、ツーデーマーチの参加者でこの石段を登る者はいないようだ。
 縦走路は神社境内の下を通過している。この道に沿って神社の東側に出ると、そこには展望の利く広場があった(写真下)。はやくもここで弁当を広げている者もいた。
高取神社
高取神社
高取神社の広場からの展望 鵯越駅
高取神社の広場からの展望 鵯越駅
 高取山を越えると長者町の住宅地に下りてくる(11:30)。ここからしばらく住宅地を歩き、次は神戸電鉄の鵯越駅を目指す。
 前回、この鵯越駅手前の急坂で、右足が痙攣寸前となったが、今回は足の調子は良好である。この急坂を登りきった辺りで、大会主催者から飲料水等の差し入れがあった。この差し入ればかりでなく、コースの要所には誘導の方が配置され、安全に歩行できるように配慮されている。大会関係者の方のご尽力には、感謝!感謝の次第である。
 なお、鵯越駅への到着はちょうどお昼の12時であった。(写真右上)。
菊水山山頂
菊水山山頂
菊水山から鍋蓋山を望む  鵯越駅を過ぎると、次は今日のコースの中で最もしんどいポイントと思われる菊水山を目指すことになる。
 神戸電鉄の旧菊水山駅辺りには12時20分に到着。更に進んで、左手に石井ダムが見えてくると、いよいよ菊水山への上りとなる。
 菊水山へはもう何度も登り、その急登は経験済みである。しかし、その経験は今日のウォークでは大して役に立たなかった。というのも、ここまで調子の良かった脚も、菊水の連続する登り階段で疲労物質が蓄積し、だんだん上がらなくなってきた。しかしウォーク参加者の流れに押されるような形で何とか頂上に到達した(13:03 写真上)。
菊水山から鍋蓋山を望む
 菊水山は中間のチェックポイントとなっている。ここで、チェック済の押印をいただく。
 今日は空気も澄み、菊水山頂上から眼下に絶景が確認できる。そこで景色を眺めながら一休みしようとしたが、意外と適当なスペースがない。やむを得ず山頂はすぐ出発することとした。しかし、菊水山にはその東側にもう一つの小ピークがある。そこにもベンチが据えられているので、そちらに向かうことにする。
 小ピークに到着した。ここにも先客が一人おられたが、ここで一休みする。
 このピークからは、天王谷をはさんで東側に鍋蓋山をくっきりと望むことができる(写真上)。
 今日のウォークでは、菊水山はまだ通過点に過ぎない。小ピークで10分程休憩の後、次の鍋蓋山を目指して出発した(13:15)。
天王吊橋
天王吊橋
鍋蓋山の山頂  菊水山は登りが急であったと同様に、下りも急である。足元を確認しながら慎重に下っていく。やがて車の音が聞こえてきたかと思ったら、有馬街道上に掛けられた天王吊橋が登場した(13:36 写真上)。足下に車音を確認しながらこれを渡る。
 橋を渡りきると鍋蓋山への登りとなる。菊水山の上りで疲れ気味の脚には、鍋蓋山の登りも厳しく感じる。しかし、菊水山のように階段の連続はないので、菊水山よりその分楽な感じだ。30分程上って鍋蓋山の山頂に到着した(14:07 写真左)。
 鍋蓋山を過ぎると、今日のコースでは登りはなくなる。しかし、どうしたことだろう。菊水、鍋蓋の上りで疲労度の増した足が、この辺りでつりはじめた。
鍋蓋山の山頂
 やむを得ず、歩行のペースを落としたり小休止を挟みながら進むことにした。やがて大竜寺に到着(14:45)。更に10分程進み、市ケ原に到着(14:57)。ここからは縦走路を外れ新神戸の駅を目指して下ることになる。
 布引貯水池には15時14分に到着(写真右)。次に、布引の滝を見学して新神戸の駅には15時44分に到着した。ゴールでは関係者の方が拍手で迎えてくれた。完歩出来たことと併せて少々感激した。
 到着の順位は概ね60番目くらいであった。須磨浦公園からここまでの所要時間は7時間少々である。今日のウォークで脚力の非力さを実感したので、今後更に鍛錬を積む必要を感じた当方であった。
布引貯水池
布引貯水池

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