六甲全山縦走大会
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このページは、平成19年11月23日に、六甲全山縦走大会へ参加したときの記録です

黄色文字の写真はクリックで拡大します。
 六甲全山縦走大会(全山縦走)の参加者は、早朝のスタートに備えて近くに泊り込む方も多いと聞く。当方は、六甲に近いところに居住しているので、始発の電車に乗れば、何とかスタートに間に合う。午前4時前に起きだして、家族の安眠を妨害しないよう気兼ねしながら身支度を整え、家を出る。
 新聞屋さんより今日は早い。夜空を見上げる。どうやら天気はいいようだ。
新開地駅ホーム
新開地駅ホーム
六甲全山縦走大会スタート  ■ 05:14 新開地発の電車に乗る。こんな時間であるが、全縦の参加者でホームは朝のラッシュ状態である。
 ■ 05:30 須磨浦公園駅に到着。最後尾車両の後ろから2つ目のドアが改札に最も近い。ドアが開くと数名がダッシュしていく。先は長いのにそんなに急がなくても・・・!暗闇の中で15分くらい並ぶ。その間、海の方を見やる。紀伊半島沿いに光の帯がきれいに続いている。これには感激!!
六甲全山縦走大会スタート
 ■ 05:45 受付を済ませて、無事スタートする。暗闇の中、鉢伏山への階段が人で埋まっている。
 ■ 06:00 旗振茶屋着。いつも賑やかな茶屋も今日は静かだ。辺りは、まだ薄暗い。懐中電灯を照らして、ウバメガシの中を進む。
 ■ 06:25 鉄拐山辺りを黙々と進んだ後、おらが茶屋に到着。おらが茶屋からは、狭くて急な階段を下って、高倉台の住宅地に入る。係りの人が「お静かに」の看板を掲げている。参加者はマナーを守り、静かに歩いている。
400階段手前で渋滞
400階段手前で渋滞
 ■ 06:40 栂尾山名物の400階段の手前で渋滞が発生。渋滞の列は後方の歩道橋まで続いている。
 ■ 06:47 7分間の渋滞の後、階段にとりかかる。行列に従い7分間で階段を登りきる。
 階段を登りきった後、2〜3分間程は順調に歩けたが、すぐに渋滞が発生する。
 いつのまにか日の出となったようで、木々の間から、朝日が渋滞の列に差し込んできた。
400階段
400階段
横尾山から望む高取山と須磨アルプス  ■ 07:03 栂尾山頂上。皆、ここは、素通り。
 ■ 07:21 横尾山頂上。
 朝日がまぶしく、横尾山頂上に差し込んでいる。以前、この山頂は、木々に覆われ展望はなかったが、今日の日のために、南東側の木々が刈り込まれたようだ。展望も開け、横尾山頂上は、なかなかいい感じに、変貌している。
横尾山から望む高取山と須磨アルプス
須磨アルプス 1  須磨アルプスが見えてきた。しかし、進んだり、止まったりのダラダラ歩行は続いている。前方の馬の背辺りを見ると、岩尾根に人の列が数珠繋ぎとなっている。こういう状態では、写真撮影が難しい。停止しての撮影は進行の妨げになるからだ。
 するどい稜線に立って、人の流れを整理している黄色のジャンパーの方が誘導の係員で、寒風の中で本当ご苦労様です。
須磨アルプス 1
 流れが止まったときを狙って須磨アルプスの様子を写したものが、上と右の写真である。蟻の行列のように繋がる人の並びが確認いただけるだろうか。
 ■ 07:45 馬の背を通過。
須磨アルプス 2
須磨アルプス 2
須磨アルプス 3  渋滞は、結局東山まで続いていた。東山はいつもであれば須磨アルプスを越えてきた多くのハイカーが休憩をしている所であるが、今日は皆、先に進んでいく。
須磨アルプス 3
東山を下る  誘導の係員の方が「ここは東山・・京都じゃないけれどね!!」と説明されていた。お茶目な説明に、気持ちも和む。
 ■ 08:00 東山を通過。
 東山の下り道からは、次に目指す高取山の独立峰が見えている。さらにその後方遠くには菊水山方面の山々も見えている(写真左)。
東山を下る
 ■ 08:13 横尾団地に入る。
 ■ 08:25 妙法寺前を通過。
 ■ 08:30 妙法寺小学校の仮設トイレを利用する。トイレの前で、多くの人が列をなしている。
 ■ 08:40 高取山の登りにとりかかる。
横尾団地
横尾団地
 ■ 09:05 高取神社を通過。数件並ぶ茶屋の前では、全縦参加者のために飲み物などが並べられて販売されていた。その中で、小さな(幼稚園年長さんくらい??)女の子が「バナナ50円どうですか〜〜〜」とかわいい声を上げていた。急ぐハイカーもそのかわいい声に思わず立ち止まり、小銭入れを出している者が続出だった。 高取山からの景色
高取山からの景色
高取山を下る  高取神社東側にある広場からの景色は素晴らしい(写真上)。今日も眼下に、長田の町並みが綺麗に広がっていた。高取山を下ると又住宅地の走行となる。途中にあるコンビニでは、飲料と食料を求めて多くの方が立ち寄っていた。
高取山を下る
 ■ 09:28 高取橋東詰を通過。
 ■ 09:55 鵯越駅を通過。駅前の商店では店先に商品を並べ、店の方がセールスの声をあげていた。ここでもバナナは1本50円。全縦では、バナナは50円が相場のようだ。
 更に進み、鈴蘭台下水処理場を越えたあたりで前方に菊水山が見えてきた(写真下)。
高取橋の手前
高取橋の手前
菊水山が見えてきた  旧菊水山駅があった辺りを進んでいたとき(写真下)、後方から二人連れのハイカーの声が聞こえてきた。
 「これからしばらくは無言になるね。」
 きつい菊水の登りを前にして偽らざる声と思え、思わず頷いている当方であった。(-o-;)
菊水山が見えてきた
 ■ 10:29 「菊水山あと900m」の表示がある休憩所に到着。ここからは本格的な急登であり、当然のように大渋滞となっている。すると、三人連れの全縦参加者が、左に折れて「ガンチャン新道」の方に進んで行った。この迂回ルートを使う手もあったのかと思いながらも、渋滞を理由にゆっくり進む道を選んでいる自分であった。 旧菊水山駅あたりを進む
旧菊水山駅あたりを進む
菊水山に到着  進んだり止まったりの人の流れに身を任せて、菊水山の急階段を登っていく。
 ■ 11:00 菊水山頂上に到着。
 頂上は多くの人でごった返している(写真左)。
菊水山に到着
 ここ菊水頂上は1回目のチェックポイントでもある。係りの方にチェック票を切り取って渡し、カードにチェック印を押していただく。
 この印で何とか菊水までたどり着いた実感が湧いてくる。
 人で溢れる菊水山頂は早々に出発する。菊水の下りは、登りの渋滞がウソであるかのようにスイスイの一人旅である。快適に下っていく。
菊水山チェックポイント
菊水山チェックポイント
鍋蓋山を望む 天王吊り橋
鍋蓋山を望む 天王吊り橋
 菊水山の下りでは、これから目指す鍋蓋山が眼前にせまって見える(写真上)。
 ■ 11:25 天王吊橋に到着(写真右上)。
 橋の下は水ばかりでなく、車も流れている。
 吊り橋を渡って、鍋蓋山の登りになったとたん、どこから人が現れたのであろうと思われるほどの渋滞となった。山腹を見上げると、人の列がつづらになって上の方まで続いている。ここでも流れに沿って、黙々と歩を進めることになった。
鍋蓋山山頂
鍋蓋山山頂
 ■ 11:55 鍋蓋山に到着(写真右上・右)。
 鍋蓋では、菊水ほどではないが多くのハイカーが昼食の休憩をしている。当方も朝4時に朝食を摂って以降、何も口にしていないことに気が付き、ここでおにぎりを頬張ることにした。
鍋蓋山に到着
鍋蓋山に到着
 15分程休んで鍋蓋山を出発。
 ■ 12:20 大竜寺に到着(写真右)。紅葉が進む木々が奇麗である。
 大竜寺山門の広場では、何かあったかそうな汁物が売られていたが、先程おにぎりを食したばかりであり、ここは素通りとする。
大竜寺に到着
大竜寺に到着
大竜寺山門  ■ 12:45 市ケ原に到着(写真下)。市ケ原では全縦参加者ばかりでなく、一般のハイカーも多く、大賑わいであった。
 市ケ原の茶屋でも店先に飲料などが並べられて、販売されていた。
大竜寺山門
 
 市ケ原を過ぎるといよいよ天狗道と稲妻坂の登りとなる。この坂は、全縦参加者が、「ここを越えれば何とか最後までたどり着ける。」と認識する重要なポイント。意を決して、坂道に取り掛かる(12:55)。
 ■ 13:08 ハーブ園へ続く道が右へ分岐していった。
 坂道の登りはまだまだ続く。
市ケ原に到着
市ケ原に到着
天狗道からの景色  ■ 13:30 学校林道分岐に到着。ここからしばらくは平坦な尾根道となる。その次に待っているのは、天狗道の長い登りである。
 天狗道では、小さなピークが3つ程あり、登り下りが繰り返される。この坂で、「せっかく登ったのに、下らなくてもいいのに・・・。」と考えるのは当方だけではないであろう。しかし、ここでは絶景も望めるので(写真左)、その景色を楽しむ余裕を持ちながら坂に挑みたい。
天狗道からの景色
 とは言うものの、どうしたことか、後少しで摩耶山頂上という辺りで急に足が重たくなってきた。疲労物質が太ももあたりに大量に溜まっている感じだ。ここではストックのお世話になることにした。 摩耶山到着
摩耶山到着
掬星台チェックポイント  ■ 14:06 摩耶山上掬星台に到着。
 掬星台は第二番目のチェックポイントとなっている。さっそくチェックカードに押印をいただく。チェックカードの記載によると、ここは15時50分までに通過しなければならないとされている。まだ、1時間半以上の余裕があるので、多くの休憩する人に倣って、当方もここで二回目のおにぎりタイムとした。
掬星台チェックポイント
 また、掬星台では、ボランティアの方によるホットレモンのサービスもされていた。
 あたたかい飲み物は疲れた体に最高だ。
 本当にありがたく感じ、ボランティアの方には頭が下がる思いがした。
 感謝の意をこめて、ほっとレモンの隣にあった緑の募金コーナーにも参加させていただいた。
掬星台
掬星台
摩耶別山を目指す  摩耶山掬星台で一息ついた後、裏山である摩耶別山を目指して出発する。
 ■ 14:25 掬星台を北に下ったあたりで紅葉スポットを発見(写真左)。この場所からは東方にも展望が開けている。
 ■ 14:32 天上寺の横を通過。今日も大きな甍が見事である(写真下)。
摩耶別山を目指す
 摩耶別山を過ぎてアゴニー坂を下るとドライブウェイに出る。ここからしばらくは車道沿いの歩道を進む。
 市立自然の家を過ぎたあたりで、ドライブウェーからまた山中の登り階段に取り付く。この登り階段は、疲労の蓄積した脚には相当応える。
天上寺
天上寺
 ■ 15:07 階段を登りきって東屋のところでドライブウェイに再び合流する。東屋では、数名の方が休憩している。
 ここからは、ひたすら車道を進むことになる。車道からは、南に展望が広がる(写真右)。この素晴らしい景色で、疲れもやや回復したように思えた。
ドライブウェイからの景色
ドライブウェイからの景色
 車道沿いに進む道では、全縦参加者の数も数名である。
 丁字が辻の手前あたりの山肌では紅葉が進んでいた(写真右)。
 ■ 15:18 丁字が辻に到着。
 ■ 15:24 前が辻に到着。
 前が辻を過ぎたあたりで「今年は甘酒サービスはありません(六甲山郵便局)。」の看板が出されていた。これも郵政民営化の影響なのか・・残念!・・と考えながら、先を急ぐ。
紅葉進む山肌(丁字ケ辻の南側辺り)
紅葉進む山肌(丁字ケ辻の南側辺り)
記念碑台  ■ 15:32 記念碑台に到着。このあたりも全縦参加者の数はまばらである。
 今日は記念碑台に立ち寄らず、先に進む。
 記念碑台から縦走路は車道を離れる。すぐに登六庵のカレーライスの看板が目に飛び込む。全縦の参加者の中にも、ここでカレーを食して一服という方もおられるであろう。しかし、当方は何とか17時までに東六甲縦走路分岐に至りたいので、先に進む。
記念碑台
 ■ 15:41 神戸ゴルフ倶楽部の駐車場を過ぎる。ここには、今日も高級車が並んでいる。ゴルフ場の中ではネットで覆われた山道を進む。このあたりから、東方に西宮、大阪方面の町並みが見えてくる。
 ■ 15:51 みよし観音に到着。今日は目礼でここを通過。
 ■ 15:58 六甲ガーデンテラスに到着。いつものように多くの車でごった返している。
金網の中を進む
金網の中を進む
 六甲ガーデンテラスで、トイレ休憩とする。ところで、掬星台以来、しばらくチェックポイントにお目にかかっていない。不安になって、係員の方に確認する。「次のチェックポイントは、東六甲縦走路分岐の手前であり、ここから1時間程度である。」と丁寧に教えてくださる。一安心して先を急ぐ。
 ■ 16:11 極楽茶屋跡に到着。ここからは、また、車道を進むことになる。
六甲ガーデンテラス
六甲ガーデンテラス
極楽茶屋跡辺りを行く  道路には何箇所か「ハイカーに注意」との大きな看板が掲げてある。主催者側の配慮に感謝しながら、歩を進める。
 ところで、この辺りの正規の縦走路は、車道を何度かクロスしながら、脇の小山を上り下りするように続いている。しかし、全縦の参加者は誰一人として正規の縦走路に入っていこうとする者はいないようだ。ここまで、相当な距離を歩き通した足は、どうしても車道を歩くことを選択してしまう。
極楽茶屋跡辺りを行く
 日は西に大きく傾き、あたりはだんだん薄暗くなってきた。西の空を見やると、西お多福山の電波塔が、夕焼け空の中でシルエットになっていた(写真右)。
 このあたりからは、南側に町並みが綺麗に見渡せる。その町並みに向かって、シャッターを押してみたが、光量不足で、何の写真やら判然としないものしか写っていなかった。残念!
西お多福山のシルエット
西お多福山のシルエット
夕暮れの一軒茶屋  ■ 16:39 一軒茶屋に到着。
 いつも賑わう一軒茶屋も既に薄暗くて、そんなに人はいない。最高峰に登ってみようかとも思ったが、次第に暗くなる空を見て登頂は中止する。最高峰下の魚屋道入り口の広場では、テントが張られ、何やら人だかりもあったが、先を急ぐ当方は、立ち寄りたい気持ちを抑え、そこも素通りする。
 一軒茶屋からもドライブウェイを進む。先程も記したが、正規の縦走路はDWではないが、ほとんどの参加者は当然のようにDWを進んでいく。
夕暮れの一軒茶屋
 しばらく進んで、道路沿いに立っておられた係員の方が、トンネルを越えた道の北側(左側)で最後のチェックポイントとなることを知らせていた。よって、参加者は皆、車道の北側を進んでいく。
 トンネルを越えたところで列が出来ていた、ここで最後のチェックを受ける。
 列に並んでいたら、ドライブウェイと交差しながら続く本来の縦走路を辿っている者がいた。本来の縦走路はトンネルを少し越えて車道の南側に出てくる。チェックポイントを越えてしまったことを知ったその方は、あわてて引き返して列の後ろに並ぶはめに・・・。少々時間をロスされたようだ。
鉢巻山トンネル
鉢巻山トンネル
六甲全山縦走大会ゴール  最後のチェックを受け、更に車道を進んでいく。
 ■ 17:00 東六甲縦走路分岐に到着。
 ここで、懐中電灯の用意をする。すっかり日も暮れたが、夜空には満月に近いお月様が輝いており、薄明かりがある。
六甲全山縦走大会ゴール
 
 暗闇の中をしばらく進むと渋滞の列に合流することになった。宝塚までの暗い山中は、一列となって蛍光灯の列がずっと続くという感じだ(暗がりの中はどうしても渋滞するので、暗い山道を一人で進むという恐ろしい状態にはならないようだ。)。
 ■ 17:11 水無山に到着。■ 18:05 大平山に到着。■ 18:25 大谷乗越に到着。■ 19:17 塩尾寺に到着。
定番の写真撮影場所
定番の写真撮影場所
認定証  東六甲縦走路分岐からの真っ暗な山中では、何箇所か係員の方が発電機で電灯を照らし、参加者を励ましてくれていた。夜中に不便な場所での活動には、本当に頭の下がる思いがした。この方々のような活動があればこそ、この大会が運営できるのだと思った。
 暗闇の中を黙々と歩いて何とかゴール。
 
認定証
 ■ 19:45 宝塚ゴール。
 今日、一日縦走したことにより、この大会は、主催者は勿論、六甲山を愛するボランティアの方々が一体となって支えていることを知って感激した。自分が完走できたことと共に、ボランティアの方の活動に感激した一日であった。
 皆さんありがとう。(^-^)V
完走記念盾
完走記念盾(ミツバツツジ)

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