全縦チャレンジ その3 (菊水山〜宝塚)
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 今日(平成19年10月14日)は、全縦に備えて3回目の練習を挙行した。実は、先週の六甲山縦走ツーデーマーチの2日目を、足痛を理由にさぼってしまったので、今日はその2日目のコースを概ねたどってみたい。
 菊水山へは鈴蘭台側から登り、縦走路に沿って宝塚を目指すことにする。
 神戸電鉄の車庫前にある菊水山登山口を8時にスタートする。空は曇り空。天気予報では午後から降水確率が高くなっている。雨の降り出さないことを祈りながら出発した。
菊水山頂上
菊水山頂上
菊水山からの景色  小さな谷に沿って続く菊水山の周遊路を、山頂に向かって登っていく。何箇所かでNTTの管理するアスファルト道を横切りながらの上りである。
 この時間は、毎日登山の方々であろうか、多くの人がもう山から下ってきている。途中、毎日登山菊水山署名所を通過する。ここにも多くの方が集まって、何やらおしゃべりに花を咲かせておられる。
 30分弱で、大きなアンテナが見えてきて山頂に到着した(8:27 写真上)。鈴蘭台側から登りは、鵯越駅側からのそれに比して楽珍である。
 今日は曇り空であるが、空気は意外と澄んでおり、三宮方面の町並みを綺麗に望むことができた(写真左)。
菊水山からの景色
 5分ほど休憩した後、菊水山を出発。鍋蓋山を目指して東側へ下っていく。20分弱で天王つり橋に至る(8:57)。ここを渡ると鍋蓋山への登りとなる。
 鍋蓋山はその斜面につづらになって続く登りで始まる。見上げると上の方を登るハイカーの姿が確認できる。10分ちょっと登ると岩場の登りとなる。西方に展望の開けた大岩もあり、ここからは菊水山が望める。この岩場を過ぎると平坦な尾根に出る。ここから頂上までは後少しである。だらだらと登って行って三角点の標柱が見えてきたら鍋蓋山の頂上である(9:24 写真右)。山頂は静かで、ハイカーの姿は当方以外には1人のみであった。
鍋蓋山頂上
鍋蓋山頂上
大竜寺山門  鍋蓋山から大竜寺までは概ね下り道である。途中、南側に展望の開ける箇所もあるが、その他は薄暗い樹間の道が続く。
 大竜寺山門には9時50分着(写真左)。ここでドライブウェーを渡り、再度東谷に入っていく。すぐに前方で3人(おじさん1人、おばさん2人)のハイカーが、道沿いの木を指差して何やらざわついている姿を確認した。何だろうと近づいていって原因を尋ねてみた。すると、おじさんんが前方を指差して「あけび」の実がなっていると教えてくれた。おいしそうな実が5〜6個つるにぶら下がっている。下は谷底となっており、ちょっと採れそうにない。野鳥の餌にしてやろうということで、皆の意見が一致して、その場を離れたのであった。
大竜寺山門
天狗道からの景色  大竜寺から更に下り、市が原に到着した(10:09)。ここでは、少年達ばかりでなく、中高年のグループまでも、薪を抱えてバーベキューの準備に余念がない様子であった。
 市が原を過ぎて、進路を北にとる。少し進んで、稲妻坂、天狗道方面を示す標識のところで東に折れる(10:14)。稲妻坂は階段道が続く。10分程登ってピークに至る(10:27)。この場所では、柵で閉鎖された旧道が合流してくる。更に2分ほど進むとハーブ園に続く道が分岐する。ここをハーブ園方面に進むと山郡三角点がある。
 また上りとなった道を少々進んで、頭上を苧川(OGAWADANI)谷山腹工事のためのワイヤーが通過する場所となった(10:37)。ここには工事の目的等を記載した看板が立てられている。
天狗道からの景色
 苧川谷山腹工事の看板から10分程登って、学校林道との合流点に至った(10:48)。ここは平坦な地形であり、休憩するハイカーが多い。
 学校林道との分岐を過ぎると岩場の登りとなる。この辺りからは、西南方向に視界が開ける箇所もあるので、疲れた足を風景で和ませながら登りたい。写真上は、岩場の一つから学校林道の尾根筋を望んだものである。
 歩を進め、行者尾根が合流する地点まで来ると急な登りも一段落する(11:06)。さらに進んで、アドベンチャールートへの分岐を越えると、すぐに摩耶山頂である。山頂は曇り空の下で、もうひとつ爽快さに欠ける状況であった(11:20 写真右)。
摩耶山掬星台
摩耶山掬星台
車道とクロスする縦走路  この日、摩耶山上は、第113回秋の六甲・まやカーニバルの実施日であり、摩耶山掬星台では、阪急や神鉄の実施するタイアップハイキングの参加者が多数参集されて大賑わいであった。また、イベントとして和太鼓の演奏もあるようで、既に太鼓が並べられて準備が整えてある。
 太鼓の演奏は聴きたい気もしたが、弁当を広げる適当な場所の確保も難しそうだったので、5分ほど休憩して山頂を出発した(11:27)。
 10分程進んで天上寺に到着。ここでは、タクシーを利用してお参りにきているお年寄りがおられた。摩耶山上では、お墓参りも大変であろう(11:38)。
 さらに進んで、市立自然の家辺りに至る(11:52)。ここからは、六甲山の自然に集う子供達の元気な声が聞こえてくる。
車道とクロスする縦走路
 市立自然の家を過ぎて、奥摩耶ドライブウェーから山中に入る登り階段に取り付いた辺りで、自然の家からマイク放送が聞こえてきた。”お昼となって給食の時間であるから、食事係りの人は集まるように!”との内容である。その放送により、当方も弁当を広げる場所を探していることを思い出した。しかし、この辺りは階段の連続する場所で展望もなく昼食をとるにはふさわしくない感じだ。そこで、もう少し進み、三国池辺りで食事をしようと先を急ぐ。
 階段を登りきって、ドライブウェーに合流した(12:15 写真上)。そこには屋根つきのベンチとテーブルがあった。よって、ここで食事タイムとすることに決定した。
三国池
三国池
三国岩  テーブルに弁当を広げたときに、遠く摩耶山上から和太鼓の音が聞こえてきた。カーニバルのイベントが始まったようだ。太鼓の力強い音は山並みを伝って、ここまで聞こえてくる。その音に奮い立ち、昼食も早々にたいらげて、残りのコースの走破に向けてイザ出発する単純な当方がそこにいた。(-o-;) (12:20)
 出発してすぐに、三国池に到着(写真上)。三国池の水面は今日も周囲の静けさを映している。
 少し進んで、三国岩も確認していく(写真左)。この辺りは、別荘や山の家が集まっている地域であり、その中を縦走路が縫うように続いている。道を誤らないように進みたい。
三国岩
YMCA六甲研修センター 記念碑台前の交差点
YMCA六甲研修センター 記念碑台前の交差点
山頂名物カレーライス  山の家の集積地を抜け出て、縦走路は車道と合流する地点(丁字が辻)に至った。この辻にはちょっとした広場がある。そこで、若者らが黄色いテントを張り、キャンプをしていた。そこは車が行き交い、あまりキャンプ地にはふさわしいとは思えないが・・・。
 ここから縦走路は車道を進む。YMCA六甲研修センター(写真左上)を過ぎ、前が辻(アイスロード分岐)を過ぎた辺りまでは歩道がないので、十分注意して進みたい。
 12時50分に記念碑台前の交差点に到着する(写真上)。記念碑台では、写生大会がもようされ、ご婦人方が思い思いの場所で、スケッチブックに向かっておられた。
山頂名物カレーライス
 記念碑台から縦走路は車道を離れる。すぐにカレーライスの看板が目に飛び込む。登六庵である(写真上)。昭和初期の山頂名物との表示もある。名物カレーを、いつかいただいてみたいが、今日は先を急ぐ。カレーの看板を過ぎた辺りで、コンクリートの路上に小動物が現れた。何やらこちらを振り返りながら前方に進んでいる。どうやら小さなイタチのように見える。当方を案内してくれているようにも感じる。写真を・・と思ってカメラを向けると、道脇にするりと姿を消した。
 次に縦走路は神戸ゴルフ倶楽部のなかを通過する。ゴルフ場の中の縦走路は、ボールがあたらないようネットで覆われている。
みよし観音
みよし観音
六甲山最高峰  ネットで覆われたゴルフ場内の山道からは、東方に西宮、大阪方面の町並みが見えてくる。この景色を見ると、縦走路もだいぶ東に進んできたことが実感できる。
 次に縦走路はサンライズドライブェーを交差して、みよし観音に至る(13:20 写真上)。これを右手に見て進んで行くとやがて六甲ガーデンテラスに到着である。ここは、いつも多くの観光客であふれている。さらに進み、極楽茶屋跡を過ぎると、縦走路は車道をクロスしながら東に進み、やがて最高峰に至る。
六甲山最高峰
 最高峰では、今日も多くのハイカーが、頂きを極めた充実感を味わいながら休憩されていた。(14:10 写真上)。
 山上は、すでに秋景色で、すすきが一面に穂を広げ、曇り空からの薄い陽光を受けてきらめいていた(写真右)。そこで、この「すすき」を眺めながら、一つ残しておいたおにぎりをここで頬張ることにした。
 おにぎりを一口いただいたときに、辺りからオカリナのやさしいメロディーが聞こえてきた。紅白で有名になった「千の風になって」である。見ると、電波塔の南の広場で4人のグループがオカリナの練習をされていた。その音色は、秋風と、すすきの景色にマッチして、至高の時間を提供してくれたのであった。(^-^)V
最高峰のすすき
最高峰のすすき
 オカリナの音色に去りがたさを感じながらも、山上を14時25分に出発する。ここから宝塚までは3時間くらいであろうか。日が落ちる時間も早くなっており、山中が暗くなることも考慮するとこれから先、あまりゆっくりとは進めない。最高峰からは、有馬方面に下る人は多いようであるが、この時間から宝塚方面を目指す者は少ないのだ。
 車道沿いに東に進み、「宝塚まで12km。頑張れ」の看板までやってきた(14:39 写真右)。
 ここからは、エスケープルートはない。意を決して山道に突入する。
宝塚まであと12km
宝塚まであと12km
水無山の笹道  縦走路は水無山を目指して続いている。この辺りの道はものすごい笹に覆われている(写真左)。
 笹が身の丈にも至るような箇所もある。笹に覆い隠され足元が確認できないような箇所もある。
 そういえば、この笹道に入るまで、縦走路はよく整備され、道の両サイドの笹やブッシュはきれいに刈り取られていた。しかし、西宮のルートに入ると一変して、コースは自然のままのようだ。神戸市と西宮市の縦走路に関する対応は同一ではないようだ。
水無山の笹道
 笹を掻き分けることに必至になり、ひたすら足元を確認しながら進んでいると、はたと開けたピーク状の場所に到達した(14:55)。このピーク状のスペースには笹がない。どうして・・・??と思って周囲を確認すると、「水無山」の表示が掲げられていた。
 どこなんだろうと思いながら、今まで確認できなかった水無山の山頂がここだったのである。暗くなりかかって光量不足の中で、水無山頂の様子を撮影した(写真右)。
 水無山の山頂を越えると、すぐ鎖の張られた急な下りとなった。大小の石ころが飛び出した歩きにくい道である。ここは注意して進みたい。
水無山
水無山
大平山  さらに続く笹道をひたすら進んで船坂峠に到着した(15:15)。この峠辺りまで、山肌一面の笹が続く。次に一面の杉林となった。杉林の中は更に薄暗い。この辺りで、これから最高峰方面に向かうご夫婦とすれ違う。暗くなりかかった中で意外な遭遇である。
 次に大平山の電波塔が見えてきた(15:30 写真左)。この辺りからは東に阪神競馬場が見えている。さらに、大谷乗越(15:57)、岩原山分岐(16:11)、岩倉反射板(16:29)と進み、塩尾寺には16時43分、宝塚駅には17時20分の到着(合計9時間半の歩行)であった。
 何とか、ツーデーマーチの2日目のコースがクリアーでき、ハッピーな1日であった。(^-^)V
大平山

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