坊主山・天狗岩南尾根 (お勧め度★★☆) 表六甲【1-11】 |
今日は、地図にあまりルートが記載されていない坊主山を目指してみようと思う。 阪急御影の駅を北側に出て、御影山手の住宅街に進んでいく。途中、頌栄短期大学の横を通過する。まだ9月であるが、校門の掲示では、もう入学試験が実施されている。早ぁー! 御影山手も6丁目辺りになると相当坂がきつくなる(写真右)。非力な車では上れないだろうと思える程の急坂である。振り返って南を望めば、町並みの向こうに海が広がる。この辺りに住む人は毎日この絶景が望める。景色については羨ましい限りである。 |
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山腹に広がる御影山手の町並み | |
相当な量の汗をかきながら、何とか急な坂道を登りつめると、そこには「山麓リボンの道」の表示が見えた(写真左)。こんな山の上部にリボンの道が通っているのかと思いながら、その道を横切り、山道(高羽道)に入っていった。 少し進んで、左手側に「国宝 桜ヶ丘銅鐸(銅戈)出土の地」の表示を発見した。どんなものが出てきたのだろうかと考えると同時に、「古代人はこんな坂の上に住まなくても、もっと海に近い所に住めただろうに!」と思うことしきりであった。 更に少し進んで、道が左に分岐している箇所に来た。 |
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坊主山への入口 | |
坊主山へはここを左であろうと直感し、左折する。地図には坊主山の表示はあるが、登山路の記載は無い。地図にない道にしては意外に道端の笹竹や草がきれいに刈り取られ整備されている。道は綺麗にされているが、人があまり通っていないことは、蜘蛛の巣の多いことで容易に確認できた。ほぼ、2、3メートルおきに、蜘蛛の巣がある。慎重にこれを払いながら登っていくと、高圧電線の鉄塔に出た。 更に登り、数基の鉄塔を過ぎ、ピークと思われる地点に出た(写真右)。ここには、珍名・奇名の山に登ることを趣味としていると思われるハイカーが掲げた「珍名・奇名の山シリーズ 坊主山 2005/11」とのプレートがあった(写真下)。 |
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坊主山 | |
坊主山、山名表示札 | 坊主山辺りからの景色(大阪方面) |
坊主山頂上からの眺望はない。 坊主山を過ぎると道は下りとなった。しかし、下りはすぐに終わり、次にハードな登りが待っていた。登りになってすぐの辺りは山腹の下草が刈り取られ、東南方向に眺望が開けている(写真右上)。この辺りは、植樹もされて山の手入れが、よくなされている。 引き続き、蜘蛛の巣と格闘しながら、20分ほど山道を登り続けて、次のピークに出た(写真右)。ここには大きな岩が2つ座しており、南西に視界が開けている。汗を拭いながら、しばしここで休息を取る。 |
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高羽道の絶景ポイント | |
絶景ポイントの岩に登り、眼下の景色にしばし見入る。 ここからは、鶴甲団地の向こうに灘から三宮の町並みが望め、その先にはポートアイランドが綺麗に見渡せる。なお、ここには2級基準点の設置もされていた。 絶景ポイントを出発すると、道はすぐに高羽道に合流した。高羽道(写真下)は、左(西)に進めば、油コブシ登山道に合流する。右(東)に進めば、渦森台団地、天神山団地に下る。すなわち、今日の登り始めの場所に戻ってしまうことになる。 しかし、団地に出る前の途中で、寒天山道に進むこともできるようなので、ここでは進路を右(東)にとり、寒天山道を目指すことにした。 |
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絶景ポイントからの景色(神戸方面) | |
少し下り気味の高羽道を数分進んだ所で、道が下り道と直進路に分岐していた。寒天山道はどちらだろうと迷っていると、下から夫婦連れのハイカーが登ってきた。そこで、寒天山道への進路を、お二人に訪ねてみた。ご主人は「ここを直進すればいい」と言われた。ご婦人は、「ここを下って水場のとこを東に行く」と言われた。するとご主人が「そこまで下らなくても直進で行ける!」と、やや気色ばんできた。まずい、夫婦喧嘩になりそうだと感じられたので、「とりあえず、下ってみます。ありがとう!」とお礼を述べて、その場所から進んで行った。少し進み、振り返ると、ご夫婦は、すぐに仲直りしたようで、談笑しながら進むのが見えた。やれやれ良かったと感じた次第である。 | |
高羽道 | |
しばらく下ると沢があり、水場が確認できた。そこから、寒天山道への分岐道が東に伸びていた。ご婦人の説明してくれた道である。この道に入っていくと、すぐに寒天山道に合流した。こんどは、進路を北にとる。 しばらく進むと、「けわしい道」と「ゆるやかな道」の分岐となった(写真左)。汗も大分かいているので、ここはゆるやか道を迷わず選択する。しかし、緩やかなはずの道は、結構急で、更に大汗をかきながらの登りとなる。しばらく進んで、左から道が合流してきた。「ん・・・!。これは、先程のご主人が教えてくれた道では??」などと考えながら、一歩ずつ足を押し上げていく。 |
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寒天山道 | |
しばらく進んで、緩やか道と急な道が合流し、更に5分ほど進むと、寒天山道は油コブシ道に合流した。ここまでの寒天山道は登りの連続であったが、油コブシ道は平坦路である。 平坦路は概ね天覧台の直下辺りまで続く。途中、道の真中の日陰になった箇所で弁当を広げるご夫婦のハイカーに遭遇する。この道は、通行人も多く、少し気兼ねしながらの食事タイムのようである。 天覧台手前の階段道を登りきって、アスファルト道に出てきた(写真右)。ここには、真新しい木製の案内板が掲げられていた。 |
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ドライブウェイに出てきたところ | |
天覧台(大阪方面) | 天覧台からの景色(神戸方面) |
天覧台(写真上)では多くの観光客と、ハイカーが景色を楽しんでいる。大阪方面を望むと、遠くは紀伊半島の辺りまで見えている。西南の方向に目をやると、手前にはススキが新芽をつけて輝いている(写真右上)。 素晴らしい景色を前にして、当方も20分ほどここで休憩することにした。 休憩後、サンライズドライブウェイから六甲オリエンタルホテルまで進み、天狗岩で昼食をとることにした。 |
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天狗岩 | |
天狗岩からの景色 | |
天狗岩に到着すると、すでに3人のハイカーがそこで談笑していた。当方も大岩の片隅に何とか陣取り、弁当を広げることができた。その後にも、2人のハイカーがやってきて、天狗岩は大賑わいである。 天狗岩からの景色も天覧台のそれに劣らず素晴らしい(写真上、右上)。 10分ほどで弁当を食べ終わり、ここから天狗岩南尾根道(写真右)を下ることにした。天狗岩南尾根は急な階段と坂道が続くハードなコースである。 |
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天狗岩南尾根 | |
天狗岩南尾根道にも、途中きつい道とゆるい道の分岐があった。急な下りは足へ相当の負担となるので、ここはゆるい道を無意識に選択する。しかし、道は、ものの10秒もたたない内に合流し、どちらを選択してもほとんど変わらない結果となった。 また、道脇には秋らしくキノコがニョキニョキとのぞいている(写真左)。一見、おいしそうに輝いているが、足の部分の毒々しい模様は毒キノコの様相だ。 |
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尾根道で見つけたのキノコ | |
天狗岩南尾根道をだいぶ下ってきて、右側(西側)に分岐する道を発見した。案内標識には西山谷方面との表示がある。帰りは阪急御影駅に出ようと考えているので、ここは西に進み、西山谷に下ることにした。 西山谷川まで下ってきて、川原が広くなったキャンプ場の辺りでは、10数名の家族連れが歓声を上げて遊んでいた。しかし、その歓声は聞き慣れた日本語ではなく、なんとEnglishである。そう、そこで遊んでいた家族連れは欧米系の人のグループであった。「この辺りは外人さんの住居も多いのかな」等と考えながら、西山谷から、渦森台に出て、更に、阪急御影まで住宅街の急な坂道を下って行ったのであった。 |
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西山谷 |
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