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谷上駅 |
丹生、帝釈山系 |
今日は六甲山系の裏側の谷上駅までやって来た。谷上駅は神戸市営地下鉄と神戸電鉄の共同使用駅で相互に乗り換えが可能になっている。駅の改札を出て炭ヶ谷の登山口に向かう(7:31)。神戸電鉄の線路に沿って東に進み、谷上南町に向かう道路で線路の下をくぐる。その先、谷上南町の住宅街のメインロードを東に歩く。ここからは、左手側に丹生、帝釈山系の山並みが望め、その手前を神戸電鉄の車両が通り過ぎていく。
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老人ホームで右折 |
階段を登る |
谷上南町の道路を進んで行けば、やがて右手側に老人ホームの建物(スーパー・コート神戸北)が見えてきて、そこを過ぎて右折する(7:43)。右折して突き当り階段を登って左折したところが炭ヶ谷の登山口となるが(7:45)、草が繁茂してわかりにくい。道標もなく、初めての者はここで戸惑ってしまうかもしれない。この様子では、最近は炭ヶ谷を歩く者は少ない気がする。
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道標(炭ヶ谷→) |
幅広の道 |
草をかき分けて炭ヶ谷の登山口から山に入っていく。山道に入った辺りは、周囲に樹木が繁茂して、昼なお暗い感じのエリアになっている。薄暗い山道の傍らに道標(炭ヶ谷→ 「119番通報プレート き20-2)があるので、これで炭ヶ谷への道であることが確認できる。少し進むと幅広の道になって歩きやすい。
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その幅広の道を進むと、やがて前方に阪神高速北神戸線の高架が見えてきて、その手前で舗装路に出る(7:52)。ここで写真を撮っていると、後方からやってきた3人組のハイカーに追い越された。炭ヶ谷でハイカーに遭遇するとは思っていなかったので意外だった。挨拶を交わして3人は足早に山を登っていった。舗装路から、高速の高架下をくぐって山道に入っていく。 |
前方に阪神高速 |
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立入禁止 |
炭焼窯の跡 |
谷に入るとすぐに道が分岐するが、ここはどちらを進んでも前方の「炭ヶ谷砂防ダム」で合流する(7:59)。「炭ヶ谷砂防ダム」を過ぎ、さらに登ると「炭ヶ谷第二砂防ダム」がある(8:05)。二つのダムを過ぎると、左手側が切れ落ちた道になるので注意して進む。その先で流れを渡り(8:09)、谷道の右岸を登っていくと道標(119番通報プレート き20-4)が立っている。ここには関電の「火の用心」があるので巡視路が分岐しているようだが、そちらは黄色テープで立入禁止とされている。更に急登の道を登っていくとジグザグの道になって高度が一気に上がる。その先で左手側に炭焼窯の跡が登場(8:21)。これが炭ヶ谷の名の所以。
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ガレたぬかるみの道 |
苔むした階段道 |
炭焼窯の跡は二か所あるが、上の窯跡の方が石積みの名残がはっきりとわかる。炭焼窯の跡を過ぎると急だった登りが少し緩み、右側の流れが次第に近づいてきて、やがて流れの中を歩くことになる(8:33)。ガレたぬかるみの道を注意して登る。その先で苔むした階段道となり、次に木道が登場する。
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道標(き20-6) |
林道を西に進む |
木道を過ぎるとぬかるみの道になる、足を取られないように注意する。そのぬかるみを抜け、少し登ったところが炭ヶ谷道のゴールだった(8:42)。ゴール地点は炭ヶ谷と双子山の分岐点になっていて、ここには道標(119番通報プレート き20-6)と、山火事防止のコアラの看板が立っている。ここからは、天狗岩と石楠花山を目指す。コアラの看板から少し南に下って林道に出た。その林道を西に進んで行く(8:46)。
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天狗岩への分岐 |
天狗岩 |
林道を10分弱程進むと、右手側に踏み跡が分岐するのが確認できる(8:54)。ここが天狗岩への分岐点だが、特にその表示はない。分岐を入って少し進むと倒木が行く手を塞ぐ。ここは倒木の下をくぐって進む。その先、しっかりとした踏み跡をたどっていくと天狗岩の岩塊が見えてきた(8:59)。
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天狗岩の展望1 |
天狗岩の展望2 |
天狗岩に到達し、その岩塊の上に立つ。天狗岩からは西北側に大展望が広がる。麓の広陵町や日の峰の住宅街から丹生山田の里、シブレ山の太陽光発電、その先遠く明石海峡大橋、淡路島が視界に入る。なかなかの景色を前に、ここで休憩を入れた。
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石楠花山 |
二等三角点:上谷上 |
休憩後、林道に戻ることにし天狗岩を出発(9:05)。また倒木の下をくぐって林道に戻ってきた(9:10)。ここからは石楠花山を通過して、双子山の方に向かうことにする。林道を少し戻ると、石楠花山のピークに続く踏み跡が笹の中に確認できる。そこに入って少し笹の中の道を進むと、すぐに石楠花山の山頂に到達(9:13)。ここは山頂とは思えないようなところだが、三角点(二等三角点:上谷上)が石楠花山の目印になる。その三角点の写真を撮っていると、一人のハイカーがやってきた。挨拶を交わして、石楠花山の山頂でしばし山談義。その方は、この辺りの山域をくまなく歩いておられる方で、いろんな情報を教えていただきました。ありがとうございました。
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石楠花山の山頂で10分程山談義の後、そこを出発し(9:25)、次に双子山を目指す。笹の中の道を炭ヶ谷と双子山の分岐点であるコアラの看板まで戻っていく。石楠花山を出発して8分でコアラの看板に到着(9:33)。 |
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コアラの看板 |
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SUN-TY放送施設 |
放送局設備の標識で切り返し |
コアラの看板から双子山の方に進んで行く。少し進むと三ツ谷へ下っていく分岐があるが、ここは通過。そのすぐ先でSUN-TYの放送施設が見えてきた(9:37)。施設にはアンテナが立っているが、周囲の木々が繁茂してアンテナを取り囲んでいる。アンテナの役割が果たせているのか心配になる。SUN-TYの脇を通過して更に進むと山腹の薄暗いトラバース道。そのトラバース道を少し進むと、NHKのコンクリ柱とテレビ放送局設備の標識が足元に登場する(9:42)。
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放送局設備の標識 |
双子山(南峰) |
放送局設備の標識には、この下にはテレビ放送用ケーブルが埋設してあるので、付近の掘削工事は注意するよう促している。こんな深い山中にTV放送用のケーブルを埋める必要があるのかよくわからないが、工事やその後の保守点検が大変だろうと気をもんでしまう。この放送局設備の標識で切り返して少し登ったところが双子山の山頂だった(9:45)。双子山は北と南に二つのピークがあるが、こちらはその南側のもの。地形図では616mの表示がある。双子山は雑木の中で展望も何もない。
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双子山に以前来た時には登頂札が数枚ぶら下がっていたが、今はそれもない。双子山はすぐに下山し、次に双子山の北峰に向かう。元の山道に戻ってそれを下っていく。この下りは半端でなく、ものすごい急傾斜。ロープが張ってあるので、それにすがるようにして下っていく。 |
ロープの急傾斜 |
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双子山(北峰) |
NHKの放送施設 |
ロープの急傾斜を下り切ってコル状のところから少し登り返すと、そこが双子山の北側のピークだった(9:55)。こちらにはNHKの放送施設があり、この施設から神戸放送局の番組を放送している旨の説明がある。こんな山の奥から番組が送られているのかと感心する。NHKの放送施設のほかにもう一つの設備があるが、そちらは藪に包み込まれた感じだった。
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固定ロープ |
双子山の急傾斜 |
双子山の北側のピークを過ぎると物凄い急下りの山道が始まる。地形図を見るとわかるが双子山の斜面は等高線が密に引かれている。この急傾斜をほぼまっすぐに下るので、ここは慎重な足運びが求められる。ただ何か所か固定ロープの設置があるのでそれが大いに助けになる。この双子山の急傾斜の連続は、数ある六甲の山道の中でも随一だといつも思う。
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双子山の急傾斜を20分弱かけて下ってきた。急下りとの格闘で、膝が悲鳴を上げそうになる。急下りから降りついたところは水場になっていて、パイプから勢いよく水が流れ出ていた(10:19)。その水に両手を浸してここでクールダウン。 |
木場東公園の交差点 |
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薪割り場 |
舗装路に出た |
水場の下には小さな池ができている。水は透明で済んでいるが、池の底の泥はどす黒いようで、池の雰囲気は少し妖気をはらむ。その池の脇をさらに下ると道はT字路に出て、そこは左折する。左折すると薪がたくさん積まれている場所の前に出る(10:25)。ここは斧で薪割りしたものがたくさん保存してある。薪はキャンプ用で需要が多いのかも??薪の前を通過すると阪神高速沿いの舗装路に出て(10:26)、そこは右折して進む。
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阪神高速の高架下 |
双子山の双耳峰 |
阪神高速北神戸線の南側に沿った舗装路を進むとその先で三ツ谷の流れに突き当たり、そこで左折すれば阪神高速の高架下をくぐることになる。高架をくぐった先で幸陽町の住宅に出た(10:31)。少し三ツ谷川に沿って下り、途中で左折して花山東町の花山団地内に入っていく。団地内を下りながら後方を振り向くと、先ほど登った双子山の双耳峰が当方を見送ってくれていた。
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花山東団地内を進んでやがて斜行エレベーター(スカイレーター)に到着。エレベーターは全長約62mで、高低差は約27mあるらしい。ここでエレベーターを利用して有馬街道まで下る。 |
斜行エレベーター |
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神戸電鉄花山駅 |
双子山を遠望 |
スカイレーターを降りて神戸電鉄の花山駅に向かう。有馬街道と旧有馬街道を橋で越え、花山駅に到着した(10:51)。上りのホームに行くため線路を渡ろうとする前に、ちょうど上り電車の到着を知らせるカンカンがなり始め、遮断機がおりてきた。無情にも、乗るはずであった電車は当方を置き去りにして目の前を過ぎていった。電車が行ってしまったホームに残り、しかたなく双子山の姿をみやりながら、次の電車を待ちました。 |