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ウエルネスパーク駐車場 |
天下原の毘沙門さん |
今日は加古川ウェルネスパークの駐車場からスタートする(9:39)。加古川ウェルネスパークは加古川市にある複合健康文化施設で、ジムや音楽ホール、図書館などがあり、多くの人が集まるが、この時間はまだ駐車場は空いていた。第一駐車場から、今日の第1座目の黒岩山に向かう。駐車場から北側に進むと天原の毘沙門さんの石階段が見えてくる。まずは毘沙門さんにお参りして、本日の山歩きの安全をお祈りする。この神社は、1846年に建てられたもので、鞍馬山の摩崖仏がご本尊らしい。
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黒岩山登山口 |
手すり階段を登る |
毘沙門さんの石階段の左手側に黒岩山への登山口があるので、そちらに進む。登山口には「黒岩山・神吉山→」の道標があり、わかりやすい。階段道を登っていくと、大きな一枚岩に乗る。岩に階段道が彫られ、手摺もついている。後ろを振り返ると、麓の景色が広がり始めている。今日は晴天で、展望の山歩きになりそうだ。
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神吉山分岐 |
ロープで岩登り |
階段を登り切ったところで道が分岐する(9:48)。道標があり、ここで左に進むと神吉山で、右に切り返すように進めば黒岩山となる。ここで黒岩山の方に進む。黒岩山の方角を見ると山の上部に送電鉄塔が見えている。それを目指して登り道に取り付くと、すぐに大きな一枚岩の岩壁の登りとなる。急な傾斜の岩登りで、ロープが垂らされている。
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ロープに助けられながら岩を登る途中で後方を振り返ると、そこは素晴らしい展望が広がっていた。麓の街並みとその後方を取り囲む山並みが美しい対比になっている。青空もきれいだ。ここで何枚も写真を撮りながら、景色に見入ってしまい、時間をだいぶロスしてしまった。 |
大岩からの展望 |
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黒岩山山頂 |
天下原三角点 |
先を急ぐことにして黒岩山を目指す。急な岩場を登って何とか送電鉄塔のところまで登ってきた(9:59)。その鉄塔のすぐ先が黒岩山の山頂だった。黒岩山は標高132.5mで、山頂には三角点の設置がある。点名は天下原(あまがはら)で四等三角点だ。 設置は昭和31年なので、もう還暦を過ぎた三角点だが、比較的きれいな感じだ。欠けたところはなく、大切にされている三角点なのだろう。
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黒岩山の山頂を出発して山道を東に進むとすぐに分岐となる(10:04)。左は馬ノ頭池の方に下れるようだが、ここは右の平荘湖の方に下っていく。ちょうど平荘湖に突き出した「一ツ山」を目指して下っていく感じになる。 |
平荘湖(一ツ山)の方に下る |
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岩場からの展望 |
小シダの茂る道 |
下り道はすぐに大きな一枚岩の上に出る。ここはフリクションを効かして下っていくが、岩場からの展望が素晴らしく、その景色を楽しみながらゆっくりと進む。何枚も写真を撮りながら下っていくと、その先で小シダの茂る道に突入する。登山ストックでシダをかき分けながら下っていく。小シダの間からも平荘湖の「一ツ山」が見え隠れしている。
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県道387号に出た |
ウエルネスパークP入口 |
小シダの道を下っていくと、やがて竹藪の脇の道になってその先で舗装路の車道に飛び出した(10:16)。飛び出したところには「←黒岩山:升田山→」の道標が設置してある。そこは兵庫県道387号平荘魚橋線からウエルネスパークの駐車場に入る分岐のところだった。ここから今日の第2座目の相ノ山に向かう。
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平荘湖の湖畔の道 |
相ノ山登山口 |
平荘湖の湖畔の道を時計回りに歩いていく。湖畔の周遊路はジョギングや散歩の方が多い。平荘湖の水辺では水鳥(鴨やバン)の観察の方がいる。周遊路を進み、加古川市立少年自然の家のところまでやってきた。このあたりに相ノ山登山口があるはずだが、よくわからず周囲をうろうろして、やっと「相ノ山登山口」の道標を発見(10:27)。そこは、少年自然の家の東側のコンクリ階段のところだった。
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相ノ山登山道の展望1 |
相ノ山登山道の展望2 |
相ノ山へはコンクリ階段の途中で右に入る旨の道標があったが、ここで道に迷う。踏み跡が竹藪の方に続いていたのでそちらに進むも、それは誤りで、下側から反時計回りに巻くように進む道が正解だった。その山道を進むと、すぐに大きな一枚岩の登りになる。岩の傾斜は急なのでフリクションを効かして登っていく。途中で、麓側を振り返ると、すばらしい展望が広がっていた。
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相ノ山への岩道 |
相ノ山登山道の展望3 |
急な岩の道を相ノ山に向かい登っていくが、何度も何度も景色が気になり、後方を振り返る。高度を上げると展望の角度も変わり、感動のパノラマだ。景色に見入って、ここでまた大きく時間をロスしてしまった。
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展望の岩場を登りきったところが、相ノ山の山頂だった(10:53)。ここが今日の第2座目となる。山頂には「相ノ山」の表示と、道標の設置がある。相ノ山の山頂では山道が十字路に交差している。道標では、「自然の家」、「平荘湖」、「一ツ山」、「飯盛山」の4方向が案内されている。その道標の表示にしたがい、次の飯盛山の方に向かう(10:55)。 |
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相ノ山の山頂 |
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アクア交流館方面分岐 |
馬ノ頭池方面の展望 |
相ノ山の山頂から一度下って山道を登り返す。岩場の道を登っていくと分岐となる(写真左上 11:03)。ここには道標があり、左が飯盛山、右はアクア館と案内されている。この分岐は左折して飯盛山の方に進む。次に山道は送電鉄塔の下をくぐる(11:04)。その先で左手側に展望が広がる(写真右上)。馬ノ頭池、新池、大池と並ぶ湖面の景観がきれいだ。
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「大コース」の表示 |
加古川方面の眺め |
その展望場所を過ぎた先で道が分岐(11:09)。左は少年自然の家方面、右が飯盛山の方向になる。なぜだか飯盛山方向の道標は「大コース」と表示されている。その「大コース」の方に進むと、少し下って次に岩の道を登り返す。前方に飯盛山の反射板が見えてきて、次に尾根道になると左右両側に展望が広がる。特に東側の展望が素晴らしかった(写真右上)。新加古川変電所から平荘町の集落、その向こうの加古川の流れの様子がのどかで、ここで小休止する。
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景色を楽しん後、飯盛山に向かう。もう一登りして飯盛山に到着(11:15)。ここが今日の第3座目となる。山頂には「飯盛山」と書かれた木柱が笹の中に立っていた。その木柱の隣に三角点のような石柱があるが、文字が読めない。何かの境界を示す石柱なのだろう。 |
飯盛山 |
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飯盛山山頂 |
飯盛山の反射板 |
山頂のすぐ近くには反射板がある。笹をかき分けて反射板に近づいたが、そこは笹や雑木に埋もれて展望はない。元の山頂に戻って東側の展望を楽しむ。飯盛山の大展望はお薦めの景観だった。なお、飯盛山山頂からの展望は、山頂のすぐ南側に岩場があり、そこに腰を下ろしてのんびり周囲の風景に浸るのがいいだろう。
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送電鉄塔を通過 |
平荘湖に向かい下る |
そろそろ飯盛山山頂を後にすることにする。やってきた道を戻っていく。展望の尾根道を下り、雑木の中を登り返すと「大コース」の道標のある分岐(11:29)。そこを過ぎ、送電鉄塔を通過して(11:30)、アクア交流館分岐まで戻ってきた(11:32)。ここでアクア交流館の方に下っていく。岩の道の下りとなって、その先で送電鉄塔の下を通過する(写真左上 11:40)。左手側に反射板が登場して(11:42)、次に平荘湖の湖面に向かって下る道になる(11:45)。ここは小石ですべりやすいので注意する。
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飯盛山東登山口 |
平荘湖第二ダム |
その先で、また、送電鉄塔の下をくぐって下り(11:49)、次にソーラー設備のパネルが見えてきた(11:52)。このソーラーのところで右折して、平荘湖の方に下る。ソーラー設備を過ぎると車道(兵庫県道387号)に飛び出した(11:56)。そこには、「飯盛山東登山口」の道標が立っている。ここで車道を渡り平荘湖の方に進み、平荘湖周遊路に入った。ちょうどそこは平荘湖第二ダムの堰堤で、のんびり散歩の方やジョギングの方がパラパラ行き交っている。
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平荘湖周遊路の平荘湖第二ダム堰堤から北側を振り返ると、先ほど登った飯盛山の山並みがきれいに見えていた。山並みの頭に送電鉄塔が並び立ち、山の麓にはソーラーパネルをまとっている。山の緑と平荘湖湖面の深い青が対比して見飽きない景色になっていた。 |
平荘湖堰堤から飯盛山 |
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嶽山の登山口 |
平荘湖第一ダム |
平荘湖周遊路の平荘湖第二ダム堰堤を渡り切ったところは、嶽山の登山口がある。そこは草が茂りあまり歩かれていない感じだ。そこを過ぎ、嶽山の裾にそって周遊路を進むと、もう一か所の嶽山の登山口が登場した(12:11)。こちらには「嶽山登山口」の道標がある。ここがメインの登山路なのだろう。嶽山にも登りたかったが、西側前方に升田山の岩壁が見えていたので、そちらに向かう。嶽山登山口から周遊路は平荘湖第一ダムになり、堰堤の上を進む。平荘湖第一ダムの堰堤南側斜面には、平荘ダム太陽光発電のパネルが並んでいる。平荘湖第一ダム堤体は真南を向いていて、効率的な発電ができるそうで、年間予想発電電力量は約180万kwhあるとの説明看板が立っていた。
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平荘湖 |
升田山の登山口 |
第一ダムの堰堤を渡りきると、ダム施設の建物があり、兵庫県企業庁の説明看板がある。それによれば、平荘湖は播磨臨海工業地帯に工業用水を供給すること等を目的に昭和41年5月に竣工されたと説明されていた。外周道路の延長は約5kmで、ジョギングには最適だ。次に、ダムの建物の近くにある「弁財天社」に向かう(12:20)。弁財天神社は、その昔、村人と親しくなった弁天様が、片袖だけを残していったという伝説があるらしい。弁財天にお参りした後、今日の第4座目となる升田山に向かった。平荘湖の周遊路を少し進んだところに、升田山の登山口があるのでそこに取り付く(12:27)。
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平荘湖とダム堰堤 |
升田山から加古川の流れ |
升田山の登山口を入り、雑木の中の山道を登っていく。やがて前方に岩壁が見えてくる。その岩壁を目指してさらに登っていく。途中、ガイドチェーンが設けられた大岩があったが、そこを過ぎると、突如、山道は岩壁の上部に出てきた(12:37)。そこで、東側に向かって大展望が広がる。左手側は、平荘湖とダム堰堤の太陽光発電のパネルが見下ろせ、右手側は麓の集落と加古川の流れが雄大な感じだ。
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切れ落ちた岩壁1 |
切れ落ちた岩壁2 |
雄大な景色のあとで足元を見ると、思わずあとづさりとなる。この岩壁は、古い頃の採石の名残と思われ、ほぼ垂直に切れ落ちていている。下をのぞくと高度感が半端ではない。その岩壁の淵に沿って升田山の山頂に向かう道が続いていたので、それに従い山頂を目指す。
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升田山の山頂 |
升田山の展望 |
升田山の山頂に向かって大きな一枚岩の道を登っていくと、数人の人の声が聞こえてきて、そこが升田山の山頂だった(12:45)。升田山が今日の第4座目となる。山頂は360度の大展望で、これは必見に値する。4組10名ほどのハイカーが、そこで景色を楽しんでいた。
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升田山の三角点 |
三角点:点名「上ノ山」 |
升田山は標高105mの低山だが、山頂には三角点がある。三等三角点で、点名は「上ノ山」。点の記によると、設置は明治24年という古いものだった。標石は苔のようなもので覆われ、彫られた文字は確認ができない状態だった。点の記にも、周囲の状況として”展望良好”と書かれている。
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別当谷分岐 |
升田山五号墳 |
升田山山頂で景色を楽しんだのち、そこを出発した(12:50)。下山路は、升田山の尾根筋を西北に進み、平荘湖登山口の方に進むことにする。山頂から大きな岩をロープで下る。その先で、十字路の分岐となる(12:54)。ここには道標が立ち、右折は別当谷登山口方面とされている。この十字路は直進する。岩の尾根道を進んで行くと、その先で次々と古墳の表示が登場した。この尾根道は、1.2kmほどの距離らしいが、そこに古墳表示の白い杭がたくさん立っていた。
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鍋山の山頂 |
鍋山の展望 |
升田山から尾根道を約30分弱進み、平荘湖登山口に下り着いた(13:17)。そこから平荘湖第三ダムの堰堤を進み、堰堤を渡り切ったところが鍋山の登山口になっている(13:21)。今日の第5座目として鍋山に登ることにする。特に表示はないが、急登の道にとりつく。すぐに建築物があり、その手前で右折して急登を登っていく。ここは落ち葉で滑るので注意する。その先、岩の登りで展望が開けてきたと思ったところで、鍋山に登りついた(13:28)。鍋山の山頂には送電鉄塔があり、平荘湖の出島である一ツ山方面に大展望となっていた。
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ウエルネスパークP入口 |
ウエルネスパーク駐車場 |
鍋山で展望を楽しんだので、そこを後にしてウエルネスパークの駐車場に戻ることにした。ウエルネスパークの方に向かって急な山道が下っている。やがて鍋山山頂から5分少々で麓まで下ってきた(13:33)。出てきたところは平荘湖の周遊路で、兵庫県道387号と交わるところ。そこはウエルネスパークの駐車場入り口で、黒岩山登山口もあるところだった。午前中に通過した場所で、そこから駐車場に戻り着いて今日の山歩きを終えた(13:39)。今日は平荘湖の周囲の低山5座を巡り、その大展望の山々に感動の一日でした。 |