再度山・仙人谷・北野谷西尾根  鵯越・鈴蘭台周辺【5-30】

神戸電鉄鈴蘭台駅(9:05)==二軒茶屋(9:28)==洞川梅林(9:50)==仙人谷(10:00)==再度公園(10:11)
==再度山(10:43)==大龍寺(10:55)==善助茶屋跡(11:03)==再度山歩道==堂徳山国有林
==北野谷、天神谷分岐(11:35)==北野谷西尾根==北野道==異人館街(11:58)==阪急三宮駅(12:23) 
(2022年05月07日 約3.5時間)(お勧め度★★☆) 
ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 再度山は、その森の一部が「再度山永久植生保存地」に指定されている。神戸開港の頃にはげ山だった六甲山に、明治の頃、緑化着手が始まり、その場所が再度山の北側斜面だったことから植生保存地となったらしい。今日(2022年05月07日)は、神鉄ハイキングの森林学びハイキングに参加し、再度山周辺をめぐってみたい。
神鉄鈴蘭台駅あたり 小部小学校あたり
神鉄鈴蘭台駅あたり 小部小学校あたり
 今日は神戸電鉄主催の「マップ片手にフリーハイキング」に参加した。このハイクは出発駅でもらう地図を頼りに、自分一人で山中を勝手に散策するもので、コロナ禍の中では理想的な形だと思われる。神鉄鈴蘭台駅で電鉄の係りの方から消毒と検温を受け、マップをもらってブラブラと駅をスタートした(9:05)。鈴蘭台駅改札はビルの三階で、そこから一階に降りて地道を北に向かう。やがて、小部小学校のところで兵庫県道197号線を東に進む(9:14)。

 
二軒茶屋交差点 小部小学校あたり
二軒茶屋交差点 関電神戸変電所あたり
 県道はやがて二軒茶屋交差点で有馬街道(国道428号線)に突き当たる(9:28)。ここで信号を渡り、少し南に進むと車道「洞川線」にでる。この洞川線を東に進むと、前方から高圧鉄塔が近づいてくる。

  
関電神戸変電所  この鉄塔は関電神戸変電所のもので、変電所の入口には「危険 変電設備 DANGER! TRANSFORMER EQUIPMENT!」の表示がある。
 次に、動物霊園、ゴルフの打ちっぱなし等の建物を過ぎていく。
関電神戸変電所
ガス貯蔵タンク  ゴルフの打ちっぱなしの次に、大きな丸い鋼鉄製のタンクが見えてきた。海辺の工場地帯でよく見る構築物というイメージだが、このような住宅地近くでの設置は珍しい。施設の門に「大ガスセキュリティー」の表示があったので、大阪ガスの都市ガス用貯蔵タンクと思われた。
ガス貯蔵タンク
洞川梅林方面に進む 洞川梅林
洞川梅林方面に進む 洞川梅林
 次に神戸市立洞川教育キャンプ場の前を過ぎると、右手側に山道が分岐している。ここには神鉄ハイクの係員の方が立ち、右折するよう誘導している(9:44)。「→洞川梅林・仙人谷・再度公園」の道標も立っているので、ここで右折して洞川梅林・仙人谷の方に進む。山道は幅広の階段道で、前方に3名のハイキング参加者の姿が見えている。幅の広い山道を緩やかの登っていくと、洞川梅林に突き当たる(9:50)。梅林の梅の木は花の季節を過ぎ、葉がいっぱいに茂って緑一色の山域になっていた。

  
洞川湖 仙人谷
洞川湖 仙人谷
 洞川梅林から洞川湖の方に下っていく。洞川湖では、晴天の下、釣り人が釣り糸を湖面に垂らしていた(9:54)。これは、洞川湖のいつもの景色で、のんびり過ぎる時間が至上のもののように思えた。洞川湖で、穏やかな湖面を眺めながら少し休憩を入れた後、仙人谷の方に進んでいった。

  
仙人谷の石畳道 明るい森の仙人谷
仙人谷の石畳道 明るい森の仙人谷
 仙人谷は樹木がうっそうと繁るエリアだったが、最近では明るい森に再生している(10:00)。新緑のモミジの葉の間から日の光が差し込んで歩いていても気持ちよい。「こうべ森の学校」の活動で森が再生されている。その活動に感謝しながら仙人谷を進む。
 仙人谷の先で階段の登りとなって修法ヶ原砂防ダムを左側から越える(10:07)。その先で山道は再度公園に到着となる(10:11)。

  
 再度公園は、昭和12年に開設された公園で、修法ヶ原(しおがはら)池を中心に散策路やベンチなどが整備され、ゆったりと自然に触れることができる。この公園に隣接する神戸外国人墓地とともに国指定名勝になっている。再度公園は車でも来訪できるので、今日も子供たちでにぎわっている。 再度公園
再度公園
修法ヶ原池 修法ヶ原池と再度山
修法ヶ原池 修法ヶ原池と再度山
 修法ヶ原池の湖畔を散策していると、「再度山永久植生保存地」の記念碑が目に入る。このことについて、神鉄ハイキング参加者に配られたマップの裏の説明によると、要旨、次の説明が書いてあった。
 「神戸開港の頃、薪の採取などではげ山になった六甲山を、1902年に修法ヶ原対岸の再度山を皮切りに緑化に着手した。1974年からは再度山の一部を「永久植生保存地」に指定、5年ごとに森の変遷を調査記録している。これらにより2019年には林業遺産に指定された。」
 林業遺産は2020年度までで45件の指定があるらしい。

  
再度越 再度山
再度越 再度山
 再度公園で20分程散策した後、後半のハイキングに出発した(10:34)。神鉄ハイキングのマップでは再度公園から大師道を下ることになっているが、少し予定を変更し、ここから再度山に登って大龍寺に下っていこうと思う。
 再度公園から再度越に入り、途中の「←再度山10分」の道標から再度山の登山路に入る。つづらになった急登道を6分ほど登ると再度山の山頂となった(10:43)。

  
再度山の展望  再度山山頂では2人の女性ハイカーさんが休憩中だった。再度山の山頂は、以前は樹木に覆われ展望はなかったが、何年か前に南側の木々が払われて展望の利く山頂となった。今日は見晴らしが最高。
 再度山で少し休憩を入れた後、大龍寺の方に下ることにした。
再度山の展望
大杉大天狗と亀石 大龍寺奥の院への下り
大杉大天狗と亀石 大龍寺奥の院への下り
 大龍寺への下り道は岩場の急下りで始まる。三点確保で慎重に下る。少し下ると、特徴的な岩場で注連縄が確認できる。これは大杉大天狗と思われる。その隣の大きな岩の上部には「亀石」がある。こちらは弘法大師が岩に刻んだとの伝承がある。岩場の下は急傾斜の山道で、ここも注意して下っていく。途中、再度山に登る数名のハイカーさんとすれ違った。再度山は展望がよくなって、登る者も増えた感じだ。

  
大龍寺奥の院  その先で八十八か所巡りの祠が見えてきたら奥の院大師堂に至る(10:51)。奥の院には参拝者は誰もいない。静かな大師堂に手を合わせて御参りした。
大龍寺奥の院
大龍寺  奥の院から石の階段道を下ると大龍寺の境内に至る(10:55)。大龍寺は768年創建とされる歴史のある寺院で、弘法大師大願成就のお寺としても知られる。境内では複数の参詣者がお参りされていた。ここは摂津国八十八箇所の第82番札所でもあり、御朱印収集の方も多いのかもしれない。
大龍寺
善助茶屋跡 堂徳山方面への下り
善助茶屋跡 堂徳山方面への下り
 大龍寺でお参りを済ませ、その境内から石の階段を下っていく。階段には「南無聖如意輪観世音菩薩」と書かれた赤い幟が並ぶ。如意輪観世音菩薩は大龍寺の本尊で、それは神戸市内最古の仏像らしい。階段を下って六甲全山縦走路に出てきた(11:02)。ここから縦走路を横切って南に進むと善助茶屋跡となる。りっぱな「毎日登山発祥の地」石碑があり、その裏側には毎日登山の謂れが記してある。それによれば、明治の頃、在神の外人が北野から範多(ハンター)坂を登って、善助茶屋で署名する習わしをつけたとのこと。そこで、今日は明治の頃の毎日登山を思いながら、ここからハンター谷の方に下っていくことにした。

  
二本松バス停 湊川神社神苑石碑
二本松バス停 湊川神社神苑石碑
 再度山DW沿いに堂徳山の方に下っていく。この道は周囲に樹木が鬱蒼と茂っている。新緑の木も多いが薄暗い。善助茶屋跡から15分ほど下って、二本松バス停までやってきた(11:19)。ここには看板が立ち「瀬戸内海国立公園六甲山地区 再度山歩道」の記載がある。この記載によれば、いま下ってきた山道は「再度山歩道」ということになる。ここで再度山DWを横切り、湊川神社神苑石碑のところから階段を登って山道に入る。

  
 山道に入るとすぐに道が左右に分岐する(写真右 11:22)。ここは右に進むと堂徳山、錨山方面、左に進むと城山、北野町方面となる。ハンター谷は北野町方面に進む必要があるので、この分岐は左に進む。 城山方面分岐
城山方面分岐
 よく歩かれた山道を進むと、すぐにまた分岐点が登場する(写真右 11:25)。ここにも道標が立ち、左が城山、布引方面、右が堂徳山国有林を経て北野町方面と案内している。ここは右に進んで北野町方面を目指す。 北野町方面分岐
北野町方面分岐
丸太階段の急な下り  分岐を右に進むと、すぐに道脇にベンチがあり、その先で急な階段の下りが始まる。傾斜のある階段なのでゆっくりと下っていく(写真左)。
丸太階段の急な下り
モチツツジ 堂徳山国有林の治山事業看板
モチツツジ 堂徳山国有林の治山事業看板
 急な階段を下った先はよく歩かれた尾根道になる。しかし、このあたりはイノシシが土を掘り返して、道がボコボコになっている。ボコボコ道は歩きにくいが、尾根道の周囲にはモチツツジが満開になっていた。ピンクの花に囲まれて、気持ちも和む。その先で、「堂徳山国有林の治山事業」の大きな真新しい看板が立っていた。このあたりも、山を守る治山事業で森づくりが実施されている。

  
天神谷、北野谷の分岐点 斜面の細道
天神谷、北野谷の分岐点 斜面の細道
 堂徳山国有林の治山事業の看板から少し進んだところで道が分岐した(11:35)。ここで右に下ると天神谷(ハンター谷)東尾根の方に、左に下ると北野谷西尾根の方に進むことになる。天神谷(ハンター谷)東尾根の方に進むことも考えたが天神谷東尾根は荒れている感じなので、今日は左の北野谷西尾根の方に下ってみることにする。
 北野谷西尾根に入ると山腹斜面に張り付く細い道になる(11:39)。左側が切れ落ちているので慎重に下る。その先で、丸太階段の下りとなる。ここは急な下りで、左側が切れ落ちている。一層慎重に下る。

  
北野谷西尾根からの展望  片側が切れ落ちた危なっかしい北野谷西尾根を慎重に下っていると、展望のなかった尾根道で一部、麓の景色が見える箇所があった。樹木の間から三宮の市街地が見えている。神戸市役所1号館の背の高いビルが確認できる。ポートアイランドも海に浮かんでいるかのように見えている。
北野谷西尾根からの展望
「イノシシ注意!」 背山散策路「北野道」
「イノシシ注意!」 背山散策路「北野道」
 その先は、丸太材の急階段を一気に下る。やがて「イノシシ注意!」のフェンスに突き当たる(11:53)。ここで、獣除けのドアを開けてフェンスの外に出た。その先で、背山散策路「北野道」に合流した(11:55)。ここはちょうど「うろこの家」の裏手のようだ。北野道は、新神戸駅と北野異人館街を結ぶ散策路だが、未舗装なのでサンダル履きやヒールは危険との注意書きがある。背山散策路は西に進み「港みはらし台」を過ぎると異人館街に出た(11:58)。

  
北野町広場前の「風見鶏の館」 「風見鶏の館」
北野町広場前の「風見鶏の館」 「風見鶏の館」
 異人館街に出て、少し洋館を見学した。著名な「うろこの家」は修復工事中で休館だった。北野町広場前の「風見鶏の館」は、コロナ禍の中で観客は少なめのようすだった。異人館街からは北野坂を下って阪急三宮駅まで戻ってきた(12:23)。阪急三宮駅で電車にのって本日の山歩きを終えた。今日は、春の晴天のもと、神戸電鉄主催の「マップ片手にフリーハイキング」に参加させていただき、ありがとうございました。

  
 ハンター坂: 「神戸市は、昭和49年(1974年)に集中豪雨等の際に発生する土石流出や流木をくい止め、市街地を災害から守るために、ここに土砂貯留容量3000立方メートルの堰堤を築いた。かつてこの地には、1843年イギリスで生まれ、1867年に神戸に来て、貿易業のかたわら造船業を起こしたE.H.ハンター氏の邸宅があった。この異人館は、昭和36年(1961年)に解体され、王子公園に移築されて重要文化財として保存されている。E.H.ハンター氏はこの屋敷の横から再度山へ登る山道を開いたといわれ、これが毎日登山の発祥ルートであると言われている。ハンター坂と呼ばれたこの登山道も、昭和20年代に始まった砂防工事で通れなくなり、今は緑の自然林がよみがえりつつある。 昭和59年3月 神戸市」(ハンター坂の出口にある砂防堰堤に設置のあった説明看板より)
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