再度山・洞川梅林・ハンター谷東尾根 (お勧め度★★☆) 北六甲【2-2】

今回(20/3/16)は、梅の花を求めて北六甲の梅林”洞川梅林”を訪ねてみた。
さらに、再度山に登り、ハンター谷東尾根を下ってきた。

ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 3月も半ばとなり、北六甲の梅もそろそろ見頃ではないかと思い、今日は洞川梅林を訪ねてみることにした。
 神戸電鉄の谷上駅から山田道を辿り、森林植物園、学習の森を経て、梅林を目指す。
 谷上駅を9時25分にスタートし、山田道を30分ほど進んで、弓削牧場の看板の場所にやって来た(写真右)。みれば、「チーズハウス」の表示がある。おいしいチーズなれば、一つ買い求めてみようかと、この看板に従い寄り道する。すぐに牧場入口に着いたが、牧場の営業はAM11:00からと表示されていた。
弓削牧場分岐
弓削牧場分岐
学習の森入口  開店までまだ1時間もあるので、チーズは諦め、元の山田道に引き返す。
 山田道を更に進み、やがて森林植物園に到着(10:20)。植物園正門入口から入り、園内をゆっくり散策して西門から外に出た。
 ここから車道沿いに伸びるハイキング道を南進すると、学習の森の敷地となる。ここも、森林植物園の施設の一つと思われるが、入場料金は不要である。確認したところ、ここは六甲山地の自生植物を主に収集・植栽し、多種の野鳥や昆虫たちの生息する環境づくりを行っている所だそーだ。
学習の森入口
 学習の森を出ると、そこは洞川林道であり、この林道の南には洞川湖が拡がっている。この池の周りは周遊路が巡っており、その道に入る(11:10)。池の周りでは多くの釣り人が静かな湖面に釣り糸を垂らしている(写真右)。みれば、アヒルであろうか、白い鳥が1匹湖面を進んでいる。釣り餌を狙っているのかもしれない。
 洞川湖は、釣り人だけではなく、その周遊路を逍遥するハイカーも今日は多い。それらの者は、どうやら先導者に導かれて自然観察をしている一行のようだった。
洞川湖
洞川湖
洞川梅林  洞川湖を半周して、今日の目的地の一つである洞川梅林にやってきた(写真左)。
 この梅林は、普段はハイカーは少ないところなのだが、今日は花見客で凄く賑わっている。
 梅はまだ三分咲き程度であるが、花の開いた木の周りは必ず弁当を広げた花見客がいる。その先客に遠慮しながらも、梅花の写真を数枚激写する(写真下、左下)。白梅より紅梅のほうが写真写りが良いので、ここでは紅梅をUPさせていただく。
洞川梅林
洞川梅林の梅 1 洞川梅林の梅 2
洞川梅林の梅 1 洞川梅林の梅 2
洞川梅林の梅 3  梅林の入口には梅の説明看板があった。その説明の内容は、「梅は中国原産のバラ科の落葉小高木で、古い時代に実を薬用にするため日本に渡来したといわれています。趣のある枝ぶり、香りのよい美しい花は日本人の好みに合い、万葉の時代には、花といえばサクラではなくこの梅を指していました。早春の花木として、また梅干用の果樹として親しまれている梅は、花の色や花弁の数なども変化が多く、現在では200種近い園芸品種が作られています。」梅がバラ科とは知らなかった。
洞川梅林の梅 3
 梅の花と香りを十分堪能したので、次は再度公園へ歩を進める。
 再度公園へは仙人谷に沿って登っていくことになる。
 仙人谷は、その名称からすれば、昔は仙人の住むような深山幽谷であったのかもしれない。しかし、現状は洞川湖、洞川梅林と再度公園を結ぶルートとしてよく整備され、その昔仙人が住んでいたであろうような面影は全くない(写真右)。
 おまけに、今日は「森の学校」の行事でもあるのだろうか、両親に連れられた小さな子供達でいっぱいである。
仙人谷
仙人谷
再度公園から再度山を望む  子供達の楽しそうな声の横を、おじさんハイカーは再度公園を目指して進んでいく。
 やがて右手側に修法ケ原砂防ダムが見えてくると再度公園はもう近い。
 その再度公園には11時50分に到着した(写真左)。この公園も今日は、大勢の人で溢れている。天気は穏やかで、今日は行楽日和なのである。
 この公園でおにぎりを頬張った後、公園の南側に座する再度山に登ってみることにした。
再度公園から再度山を望む
 再度山の登り口は再度公園と六甲全山縦走路を結ぶ「再度越」道沿いにある。
 従前、この再度山への取り付きは、特に表示もなく、分かりにくかったが、今は写真右のような看板が立てられている。
 その看板によると、取り付きから山頂までは0.25kmと記されている。
 この看板の場所から山頂を目指して登り始める(12:03)。
 道は踏み跡がしっかりと付いているし、随所にテープ表示があり、迷うことはない。しかし傾斜は結構急である。ロープが張ってある箇所も2つあった。
再度山登り口
再度山登り口
再度山頂上 再度山(平17/3/5撮影)
再度山頂上 再度山(平17/3/5撮影)
 取り付きから6分程登って再度山頂上に到着した(写真上12:09)。再度山頂上は木立ちに覆われ展望はない。
 以前、この山に登ったときには、ここが再度山頂上であることを示す登頂札が掛けられていたが(写真右上)、いまは、山頂を示す表示は何もない。
 また、この山頂には、神戸市道路公社の基準点が設置されていた。
大龍寺奥の院
大龍寺奥の院
遠く摩耶山を望む  再度山頂上からは、大龍寺の方へ下ることにした。
 こちらのルートも相当急勾配である。
 この南側の斜面には、大龍寺の奥の院があり、その他中小のお堂がたくさん祀られている。そのお参りのためであろうか、急斜面に鉄パイプで階段も作られている。また、トラロープの張られている場所も一ヶ所あった。岩場もあり慎重に下らなければならない。
 やがて、奥の院関連の建物であろうか、立派なお堂が登場した(写真上)。
遠く摩耶山を望む
 大龍寺の本堂には12時20分に到着。ここで10分程、お寺を見学しながら、今日の下りのルートを思案した。その結果、今日は善助茶屋跡からドライブウェイ沿いに二本松まで下り、そこから、当方にとって未踏のルートである「ハンター谷(天神谷)東尾根」を下ってみることにした。
 善助茶屋跡を12時30分にスタートする。途中、左手側に視界の開けた箇所があった(写真上)。ここからは、遠くに摩耶山の頂上や、学校林道の三本鉄塔が見えていた。
ハンター谷方面分岐
ハンター谷方面分岐
ハンター谷東尾根道  大龍寺をスタートして約20分で二本松を過ぎ、道が二手に分岐する箇所に至った。右は堂徳山、錨山方面であり、左は城山方面へと続く道である。ハンター谷へはここを左に進む。
 すると、また、すぐ道が二手に分岐した(写真上)。ハンター谷へはここを右に進む。
 平坦路を少し進んで、道が下りの階段へと変る場所までやって来た。ここには、神戸市道路公社の基準三角点が設置してあった。三角点とはいうものの、ここの基準三角点は直径が4センチ程度で、国土地理院の三角点に比して相当小振りである。
ハンター谷東尾根道
 よく整備されたハンター谷東尾根道を快適に下っていると(写真上)、又々分岐点が登場した(13:00)。
 ここには道標が立っており、それによると左が北野町へと下る道である旨表示されている。右にも道があるが、この標識では説明がない。
 道の整備状況は北野町方面と示された左のルートが良好であり、この標識は明らかに左に進むよう誘導しているようである。しかし、ハンター谷は方向的には右となる。そこで、標識には悪いが、その指示に反してこの分岐は右に進むことにした。
ハンター谷東尾根の標識
ハンター谷東尾根の標識
ハンター谷方面を望む  分岐を右にとり、階段道を下っていく。こちらのルートは落ち葉が厚く積もり、やや荒れた感じがする道である。皆、標識に従い、このルートには入り込まないのかも知れない。
 手入れがされていないような急な階段を慎重に下ってくると、抜き取られた道標に遭遇した(写真上)。それによると、この道がハンター谷(天神谷)東尾根であることが分かる。この尾根の西側がハンター谷であり、そちらは行き止まりと表示してある。ここを過ぎるとすぐ写真左の大きな堰堤の箇所に出て来た。そこはちょうど異人館街の裏手であった。そこから望む異人館街の景色も中々のものである。
ハンター谷方面を望む
 またここの看板ではハンター坂について、次のように説明されていた。
 「ハンター坂 かつてこの堰堤の場所には、1843年英国生まれ1867年に神戸に来て貿易業の傍ら、造船業を起こしたE.H.ハンター氏の邸宅があった。この異人館は昭和36年に解体され、王子公園に移築されて重要文化財として保存されている。ハンター氏はこの屋敷の横から再度山へ登る山道を開いたといわれ、これが毎日登山の発祥ルートとされる。ハンター坂と呼ばれたこの登山道も、昭和20年代に始まった砂防工事で通れなくなり、今は緑の自然林がよみがえりつつある。」
ハンター邸跡から異人館街を望む
ハンター邸跡から異人館街を望む
 この記録は、従来”再度山(平17/3/5)”として掲載していた記録を、20/3/16 にもう一度、洞川梅林、再度山等を歩いたときの記録で整理し直し、「再度山・洞川梅林・ハンター谷東尾根」(改訂版)として再掲載しました。
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