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JR道場駅 |
近畿自然歩道の道標 |
百丈岩へはJR道場駅が最寄り駅になる。その道場駅のホームに降り立ち、無人駅の改札を出る(9:39)。駅前広場に出るとバードウォッチャーの方が駅裏の鏑射山の方を観察されている。駅前広場に、他に、人影はなく、静かな駅前をスタートする。駅から舗装路を西に進むとすぐに武庫川に架かる生野側道橋を渡る。渡ったところに近畿自然歩道の道標が百丈岩の方を指示している。百丈岩まで2.1kmの案内に従い、川沿いの道を南に進む。少し進むと武庫川の支流(船坂川)に突き当たるので、そこで進路を西に変える。
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百丈岩への道標 |
新名神高速の高架 |
水久野橋を渡って道場町生野の集落の中を南に進む。途中、住宅の石垣の前に「百丈岩への登山口」の道標が設置してある。その道標に従い地道を進む。次に、神戸電鉄二郎駅方面分岐の辻に近畿自然歩道の道標があり(9:56)、そこで進路を百丈岩、鎌倉峡の方にとると、やがて新名神高速の高架が見えてくる。高架をくぐって更に船坂川沿いに進んで行く。
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温泉 |
百丈岩南尾根の取付 |
途中、道沿いに水の湧き出ている個所があった(10:05)。何だろうと近づくと、それは「温泉」で、水を桶に貯めている場所だった。飲料用に使用するので、槽の中で手を洗わないようにとの注意書きがある。温泉を過ぎ、さらに道なりに進んで行くとやまびこ売店の前を通過(10:09)。売店の脇のカモシカ谷の流れの中で、掃除の方が川をきれいにされていた。その先ですぐ、道の左手側に「南尾根登山口」の道標が確認できる(10:10)。ここが百丈岩南尾根の取付きとなる。
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取り付きから山道に入る。すぐに急な登りになって、つづらに登っていく。取り付きから7分ほどで尾根に乗り、そこで対面に百丈岩が見えてくる。ここは圧巻の展望で、空に向かって尖がった百丈岩が圧倒的な形相で迫ってくる。その百丈岩に二人のクライマーが挑んでいた。しばらく岩を眺めていたが、この先がまだまだ長いのでおもむろに百丈岩を出発した。 |
百丈岩 |
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露岩の百丈岩南尾根 |
百丈岩南尾根 |
百丈岩の対面を過ぎても百丈岩南尾根は緩やかな登りが続く。落葉と露岩の道をゆっくりと登っていく。左手側に見える百丈岩の形状が、尾根を登るにつれて少しづつ変わっていく。それを楽しみながら百丈岩南尾根を進む。しばらく進んで尾根道の周囲にシダが多くなってきて、そこで百丈岩南尾根は平坦な道になった(10:31)。その先も、百丈岩南尾根は落葉の道でよく歩かれている。一本道で、迷う個所もない。
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百丈岩南尾根を快適に進んで行くと、やがて山土が剥き出しとなった裸地で分岐点となった(10:42)。ここには手製の道標がある(写真左)。右が「鎌倉峡」で、左に進むと「生野住宅」と案内している。ここは左折して生野住宅方面に進む。 |
鎌倉峡方面分岐 |
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痩せ尾根を進む |
シダの道 |
鎌倉峡方面分岐からも歩きやすい道が続く。痩せ尾根のような道、シダの中の道、木の根が剥き出しの道・・など特徴のある山道で、快適に進む。やがて、また、分岐点が登場した(10:53)。
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生野住宅方面の分岐 |
分岐にある道標 |
分岐には先ほどの分岐と同様の手製の道標がある。この分岐は静ヶ池方面と生野住宅方面の分岐点となる。道標では静ヶ池・百丈岩、生野住宅、鎌倉峡の方向が分かりやすく説明してある。ここは生野住宅方面に進む。
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落葉の快適道 |
尼信名塩総合グランド |
生野住宅方面への道もよく歩かれた道で、落ち葉が敷き詰められて感じが良い。その道を進んで行くと一人の男性ハイカーとすれ違った。その先で、山道の脇に「松茸山につき立入禁止」の表示が目立つようになった。山道に沿ってロープを張った個所もある。猪の罠を設置しているとの表示もあり、このあたりでは山道以外には立ち入らないのがいい。やがて山道から尼信の名塩総合グランドの施設が見えてきて、そこから舗装路に出た(11:09)。この辺りは神戸市と西宮市の境界となっていて、グランドは西宮市にある。
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国見山の取付き |
国見山の山頂 |
住宅地に入って舗装路を国見山の方に進む。ここはちょうどゴルフ場(よみうりカントリークラブ)と住宅地の境の道で、ゴルフ場のフェンスに沿って舗装路を進んで行くと、道脇で国見山のとりつきを発見した(11:16)。特に表示はないが、石垣から踏み跡が分岐している。そこから踏み跡をたどること4分で国見山の山頂(404m)に到着した(11:20)。国見山の山頂は展望も何もなく、「国見山」の札が一枚ぶら下がっているだけのピークだった。ピークから先に山道が続いていたので、それを進んでいく。
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国見山の石碑 |
国見山の出口 |
国見山からの下り道は、落葉のふかふか道で、脇に古いベンチなども残っているので昔は遊歩道だったのだろう。やがて貯水槽のフェンス沿いの道になってその先で国見山の石碑が登場した。石碑には「国見山 東に摂河泉開け 西播但路 雲畑の中」とある。今は藪の中の国見山も、従前は見渡しがあったのだろう。その先で、山道は廃墟家屋の横から生野高原住宅に出てきた(11:25)。
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次に、近くの秀ヶ辻山を目指す。住宅内の舗装路を概ね山際に沿って進んで行くと右手側にソーラー施設が見えてきた(11:31)。そのソーラーと隣の廃墟のような建物の間に舗装路があり、鎖を跨いで舗装路に入っていく。 |
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ソーラー施設 |
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この施設の奥が取付き |
秀ヶ辻山への山道 |
建物は学校法人の教育研修所のようだが、今は使用されず放置されている。その建物の裏手に秀ヶ辻山の取りつきがある。建物の裏に回り込んで奥に進んで行くと、自転車置き場のような場所の奥が秀ヶ辻山の取り付きとなっていた。そこから薄い踏み跡の山道に入って緩やかに登っていくと、取り付きから約7分で秀ヶ辻山の山頂に到着した(11:40)。
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秀ヶ辻山の山頂 |
三等三角点:北山 |
山頂は展望もなく、三等三角点(点名:北山)がポツンと存在するのみだった。なお、山頂からは、四等三角点(点名:檜丸)に向かう山道が更に続いているようだったが、今日は時間がないので探索はあきらめ、秀ヶ辻山を下山することとした(11:47)。秀ヶ辻山をから来た山道を戻り、廃墟の建物の横から生野高原住宅の街に出た(11:53)。そこから生野高原住宅のなかを西に進んで生野ダムを目指す。
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この生野高原住宅は深い山々に囲まれているが行政区画では神戸市となる。元はゴルフ場として開発が計画されたらしいが、その眺望の良さから別荘地に計画が変更されてできた街らしい。別荘地らしく大きな家もちらほらと存在する。 |
生野高原住宅 |
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「竜神・不動明王」の看板 |
生野ダムは通行止め |
空き区画に雑草が茂り、寂しさが漂う場所もあるが、過密にならず自然が残る景観は好ましい。やがて、住宅の西の端まで歩いてきて「竜神・不動明王」の看板が立つところまでやってきた(12:05)。そこから舗装路を生野ダムの方に下っていく。しかし、ダムの入口で愕然とすることになった。当初の予定では、ダムを通過して静ヶ池の方に向かう計画だったが、ダムの通路が老朽化で通行止めとなっていた。
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竜神・不動明王 |
迂回路入口 |
ただし、静ヶ池方面へは迂回路がつけられている旨説明があったのでそちらのルートに向かうことにする。その前に、ダムの手前に竜神・不動明王が祀られていたので、お参りしていくことにした。竜神・不動明王は、生野住宅の近くにある百闡黷ノ祀られていたものを、ここに分身祭祀したものとの説明がされていた。キリッとした表情の不動明王に手を合わせて、そこを後にした。次に生野住宅に戻り、迂回路の方に進むと道脇に木製の階段があって、それが迂回路のとりつきだった(12:15)。
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迂回路道標 |
生野ダム |
迂回路に入ると、生野高原自治会が作成したカラフルな「新ハイキングルート」の道標が随所に設置されていた。それに導かれながら、迂回路の山道を進む。その道は、生野ダムの脇を通過して静ヶ池方面へ向かっていた。踏み跡が薄いところもあり、あまり歩かれていない雰囲気の道だが、地形図を確認すると破線のルートになっている。
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何か所か設置された生野高原自治会作成の「新ハイキングルート」の道標に従いながら進んでいると、「展望台→」の道標に突き当たった。どんな展望台があるのかと思い、「新ハイキングルート」を外れて展望台の方に向かってみた。その道は、「新ハイキングルート」よりしっかりとした道で、以前歩かれていた生野ダムの周回路のようだった。 |
「展望台→」の道標 |
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よく歩かれた山道 |
展望台?! |
よく歩かれた山道を展望台を目指して進んでいくと、途中に「生野高原→」の私製の道標があった。その道標の少し先に、右手側に展望が開けた個所があった(12:36)。ここが展望台なのかどうか分からないが、生野高原住宅に向かって景色が開けていた。住宅の後方の山々が先ほど登った「国見山」と「秀ヶ辻山」だろう。ここが展望台なのだろうと勝手に解釈して、しばらく景色を眺めていた。その後、元の道を戻ることにした。
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「生野ダム」通行止め |
生野ダム立入禁止 |
展望台と思われた場所からよく歩かれた山道を戻っていくと、約6分進んだところで「生野ダム立入禁止」の看板と生野高原自治会作成のカラフルな道標の立つ場所に至った(12:42)。立入禁止の看板によると、要旨、以下の説明があった。「生野ダム管理用通路は老朽化し、ダムの高欄が崩落し転落の可能性があるので、ダムを通過して生野住宅から管理用道路へは通り抜けできません。」 ダムを通過して静ヶ池に向かう山道は、古くからよく歩かれていたようだが、今は通行止めとなっていたのだった。
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丸太が並んだ道 |
静ヶ池 |
さて、この先は静ヶ池を経て、JR道場駅に戻ることにする。静ヶ池に向かう道は古くからの道でよく歩かれたルートだ。湿ってぬかるんだ場所には丸太が並べられるなど、よく管理、整備がなされている。その道を快適に進んでやがて静ヶ池の水面が見えてきた(12:51)。今日の静ヶ池はその名の通り静かな水面で波もない。
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静ヶ池で右折 |
山友会の「道場駅」道標 |
静ヶ池からは、その堰堤にある「JR道場駅(高速トンネルから駅へ)」の道標に従い、そこを右折して北に向かった(12:55)。道中には山友会の「道場駅」道標が何か所か掲げてあった。それに従い歩きやすい山道を下っていくとやがて階段道の下りとなってその先で新名神高速道路の側道に出てきた(13:10)。さらに階段を下って高速の下の暗いトンネルを通過して、しばらく進むと道場町生野の集落に出た(13:19)。
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新名神高速道路の側道 |
JR道場駅 |
道場町生野の集落の中を、JR道場駅に向かって戻っていく。水久野橋(13:21)、生野橋(13:28)を渡って、やがて駅前の富士チタン工業の工場前を通過。朝方、出発したJR道場駅まで戻ってきた(13:32)。駅前に人影はなく、無人改札から静かな駅舎に入って本日の山歩きを終えた。今日のコースの百丈岩南尾根から生野高原住宅、静ヶ池を巡る山道はいずれも歩きやすく、ゆっくりと自然の中に浸るには最適なルートでした。 |