菊水尾根・菊水ルンゼ (お勧め度★★★) 鵯越・鈴蘭台周辺【5-13】 |
今日(平成21年3月29日)は、菊水ルンゼの南側を菊水山に向かって伸びる菊水尾根を散策した。妙号岩方面に景色が広がる展望岩が見どころだった。 |
石井ダムの工事が終わり、菊水ルンゼが登坂可能となったと聞き、早速、そこに挑んだのが平成19年3月であった。それからもう2年経つ。 その後、菊水ルンゼに係る最新の情報がたくさんネットに掲載されている。 また、当HPへ"ゴボテンさん”から、ルンゼの南側にもルンゼに平行して尾根道が登っていることをお知らせいただいた。更に、ネットで確認していると、その尾根筋は「菊水尾根」と呼ばれていたと、不知火さんのHPに説明されていた。 |
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烏原大橋 | |
その菊水尾根のルートは、菊水ルンゼの登り口付近から始まるらしいので、ルンゼの再探索も兼ねて、今日(平成21年3月29日)は、その菊水尾根を登ってみることにする。 鈴蘭台駅から石井ダムまでは、アスファルト道が整備されているので、それに従い南に進む。 やがて烏原大橋が見えてきた(写真上)。 |
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菊水ルンゼ登り口の岩 | |
ルンゼへの進入路は、この烏原大橋を渡る手前の左側である。そこから山の斜面に入る(11:23)。テープ表示のある踏み跡を辿ると、大きな岩が崩れてころがっている場所に至る。その先の谷筋に降りたところが、菊水ルンゼの登り口である。岩には次に進むべき方向が赤いペンキで記されている(11:29 写真上)。2年前には、この赤いペンキの矢印の場所からロープが丁寧に張られていたが、今、そのロープはなくなっている。 | |
烏原大橋を望む | |
菊水尾根の登り口は、ルンゼ登り口の更に南のようである。その尾根に取り付くためにロープも垂らされていた。そのロープに従い、尾根の突端にとりついた(11:36)。 ここから、尾根筋を上に向かってしっかりとした道が登っている。それにより、ここは明らかに、古くから歩かれていたルートであることが分かる。 急傾斜の尾根道を登るに連れ、後方に景色も広がってきた(写真左上、写真左)。 |
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菊水尾根から名号岩方面を望む | |
急傾斜で始まった尾根筋には、岩場の登りもあり、結構楽しく登れる(写真右)。 危なっかしい箇所にはちゃんとロープも用意されている。 |
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菊水尾根の登り始めの様子 | |
尾根道の途中に展望の利く岩場があった(写真左)。 ここからは、石井ダムのダム湖に架かる橋が一望である。 |
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展望良好の菊水尾根の岩場から | |
ふと、左手側(北側)を見ると、菊水ルンゼの切れ込みが間近に確認できた(写真右)。ここからだと菊水ルンゼの急勾配がよくわかる。 更に、後ろを振り返ると、ちょうど名号岩が真正面に確認できた。 天狗岩から名号岩にかけての尾根の連なりの様子も手に取るようにわかる。 |
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菊水尾根から菊水ルンゼを望む | |
菊水尾根を更に登ると、小ピーク状の場所に至った(11:54)。そして、そこを越えると、少し下りとなった後、又登りとなり、尾根道はどんどん高度を上げていった。 更に登って行くと、後ろに展開する景色も次第に雄大となってきた。高度の上昇に従い、見える景色も名号岩方面(西側)だけでなく南側(石井ダム堰堤からその後方の町並み)にも広がっていった(写真左下)。周辺ではつつじも咲き始めており、この花越しに眺める遠景もなかなかのものである。 |
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菊水尾根 | |
菊水尾根から南方を望む | 岩尾根となった菊水尾根 |
さらに、ごつごつとした岩場を慎重に登り(写真上)、高度を上げていくと、石井ダムの水面が真下に望めるようになってきた(写真左)。 ところで、ダム湖の堰堤の壁面を見ると、ちょうど二色に塗り分けられているのがわかる。 現在、石井ダムは常時放水され水はあまり溜まっていないが、従前、試験湛水で水位高く水が貯められていた。そのときの水位の跡が堰堤に残っているのである。 周りを見れば、その当時、水面下に没していた木々は、今は薄茶色になり、枯れ果てているのが哀れを誘う。 |
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菊水尾根から望む石井ダム堰堤 | |
快適な菊水尾根道 | 菊水尾根の標柱 |
急だった尾根も平坦になってきた(写真上)。その辺りで何かの標柱を見つけた。た(写真右上)。文字は見にくいが、境界柱であろうか。 そこから少々進んで、前方に人影が現れた。その人は左側から合流し、そのまま菊水山頂上方向に登っていかれた(12:10)。その人影を確認した地点は、菊水ルンゼから登ってくるルートが、この尾根に合流する地点であった。 |
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菊水ルンゼ第二展望岩 | |
その合流地点には、石井ダムの工事の際に設置されていたと見られる「石井ダム建設工事のため烏原川、妙号岩方面、通り抜け出来ません。」と記載された看板が放置されていた。このことからも、このルートが工事以前には一般に利用されていたであろうことが窺われる。 さて、その合流地点から、菊水ルンゼ方面に下り、2年ぶりに菊水ルンゼ展望岩を確認してみることにした。 |
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展望の菊水尾根 | |
急な道を下っていくと、すぐに展望の利く岩場に到着した。ここは菊水ルンゼ展望岩の後方に位置する、いわば”菊水ルンゼ第二展望岩”とでもいい得る場所である(写真上)。 少し前方には真の菊水ルンゼ展望岩のピークが見えている。ここから見ると、菊水ルンゼ展望岩はルンゼの北尾根の小ピークであることがわかる。 また、ここからは、菊水山の頂上がすぐ近くに見えている(写真右)。だいぶ高い所まで登ってきたようだ。 |
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菊水山頂上を望む | |
菊水ルンゼ第二展望岩から、更に急な道を下っていくと、ルンゼの谷筋に降り立つことになった。 その場所には、かまぼこ板のようなものに赤いペンキで書かれた案内表示が2つ掲げられていた。 1つは、北方向が「展望岩」であること、もう1つには、南方向が今下ってきた道から「菊水山頂」に至ることが案内されていた(写真左)。 |
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頂上へ | |
かまぼこ板の案内から展望岩方面に進み、ロープの張られた急斜面を登って少し進むと、懐かしい菊水ルンゼ展望岩にたどり着いた(写真左 12:24)。 | |
菊水ルンゼ展望岩 | |
展望岩から望む菊水尾根 | 菊水ルンゼ展望岩からの景色 |
菊水ルンゼ展望岩の前方に広がる絶景は2年前と同様であった(写真上)。そのときの感動がよみがえるようである。10分程その感動に浸たった後、下ってきた道を、また菊水尾根まで登り返し、次に菊水山頂を目指すことにした(12:43)。 菊水尾根に戻り、緩やかな上りを進んでいると、右手側にかすかな踏み後が下っているのを見つけてしまった(12:46)。そのルートは、あまり歩かれてはいないようだが、そこには確かに道が分岐している。すぐに“これは確認しなければならない。”との思いに至った。 |
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標柱 | |
そこで、菊水山登頂は中止して、その未知の道を下ってみることにした。落葉の積もった道は、時に踏み跡が薄くなるような箇所もあるが、残置テープがあり、迷うことなく進めそうだ。 途中に標柱も現れた(写真上)。それには、「黒田、大内」との文字が天辺に彫られている。ここが私有地であることを示しているようだ。 このミステリー道も5〜6分程で菊水に登る第二の道(縦走路の西側に平行して登っている道)に合流した。単なる枝道であったようだ。 やがて縦走路に合流した後、鵯越駅まで進み、そこから帰途についたが、途中の下水処理場から望む菊水山は青空に生えて奇麗であった(写真右)。 |
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下水処理場から望む菊水山 |
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