きたきたよくばりハイキング 〜菊水山・イヤガ谷東尾根〜
(お勧め度★★☆)
 鵯越・鈴蘭台周辺【5-7】

晴れ渡った土曜日(平成18年3月25日)、今日はきたきたよくばりハイキングに参加して、
鈴蘭台から菊水山に登り、鵯越に下った後、手近に森林浴の楽しめる
イヤガ谷東尾根を歩いてみました。コース最後の君影ロックガーデンは最高でした。

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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 今日は神戸電鉄と神戸市北区役所が共催する「きたきたよくばりハイキング」に参加してみた。
 スタートは鈴蘭台駅からやや南に進んだ神鉄車庫近くの菊水山登山口である。スタート時間の10時近くに集合場所に到着すると、すでに多くの参加者が集まっており、スタートはまだかとややざわついた雰囲気である。当方もスタートの受付で今日のコースマップを受け取った。するとまもなく先頭がスタート。多くのハイカーが後に続く。当方は、雑踏を避け最後尾からついていく事にする。
 スタートは階段で始まり、雑木林の中へ。すぐに砂防ダムを右から巻くようにして越える。越えた所は砂のたまった谷筋となっている。その谷筋を左手に見ながら進むとやがてさわやかなせせらぎとなる。せせらぎは花崗岩の川床を勢いよく流れている。
菊水山登山道から見た鈴蘭台の町
菊水山登山道から見た鈴蘭台の町
菊水山へ続くアスファルト道  途中、鈴蘭台の町並みが望める箇所がある(写真上)。景色とマイナスイオンに癒されながら頂上を目指して進む。
 鈴蘭台からのコースは菊水山駅方面から登るのと比べてゆるやかである。
 また、このコースは、途中で何度かアスファルト道に出会う(写真左)。このアスファルト道は山頂にある電波塔を管理するためのNTT管理道である。ふもとからこの道をたどれば、安心して頂上まで登れる。
 写真のアスファルト道あたりまで登ってくると、右手側に菊水山頂上にある電波塔が間近に見えてくる。
菊水山へ続くアスファルト道
菊水山頂の山名碑と電波塔  アスファルト道をそのまま登るのもいいが、今日は、途中左手側に現れた小さな池のような箇所から山道に入っていった。するとすぐに、これぞ菊水といった感じの急な階段が登場。
 この階段を登りつめたところには展望の利かない展望台があった。
 この展望台を過ぎるとすぐに菊水山頂上となる。
菊水山頂の山名碑と電波塔
 10時10分に麓をスタートし頂上に着いたのは10時35分であった(所要時間25分)。
 菊水山山頂には山名碑と電波塔がある(写真上)。県神戸土木事務所が設置した電波塔の下は展望台になっており、ここからは西に淡路島、須磨アルプス、高取山が望め、東は大阪湾、関西国際空港や紀伊半島の山々まで望むことができる。
 また、山頂はちょっとした広場のようになっており(写真右)、そこからは東方及び南方にかけてパノラマが楽しめる。
菊水山山頂
菊水山山頂
菊水山の秘密の岩場  山頂でしばし眺望を楽しんだ後、鵯越方面に下るべく下山路に進むと、そこには菊水山の急な下り道を前にして大渋滞が待っていた。
 菊水山は人気のスポットであり、鵯越方面から登って来るハイカーも多く、下りと登りの者が入り混じってすごい状態である。(^_^;) 
菊水山の秘密の岩場
 ハイカーの列は、中々前に進みそうにないので、当方、再度山頂に引き返して山頂の広場でも探訪してみることにした。すると、鵯越方面への下山路のやや左側の笹が繁った一帯に、何やら踏み跡が続いているのを発見した。何だろうと思い、笹とブッシュを掻き分け進んでみると、そこは急斜面に大岩が鎮座し、絶好の展望場所となっていた!!!V(^-^)V。 ここを一応、菊水山の秘密の岩場と勝手に名づけることにした(写真上)。
 菊水山の秘密の岩場からは、眼前にポートアイランド、神戸空港の眺めを独占することができる。  
菊水山の急な下り道
菊水山の急な下り道
菊水山の岩場の下り  菊水山の秘密の岩場で10分ほど眺望を楽しんだ後、再び、鵯越方面への下山路へ戻ってきた。渋滞は既に解消され、下り道の人影は数名だけである。当方も、数名のハイカーに混じって下山を始めることにする(10:55)。
 下山路はいきなり急な階段で始まった(写真上)。山麓のゴルフ場が階段の真下に見えていることからもこの階段の急峻さがお分かりいただけるだろう。顔を上げて前方を見れば、ここからも神戸の町と港を見ることができるのであるが、急な階段を下るハイカーにはそれは許されない。すると、どうしたことだろう。少し前を歩いていたご婦人のハイカーが、後ろ向きにお尻の方から階段を下り始めた。階段が急すぎて、前向きでは怖くて降りれないのであろう。(-o-;) 
菊水山の岩場の下り
 急な階段を終えると、次に下り道は、大小の岩石が表面を覆う歩きにくい岩場となる(写真上)。この岩場を過ぎて道が左に曲がると、そこからは左手にゴルフ場のグリーンを見ながらの下りとなる。この下り道でも、急階段と岩がむき出しになって歩きにくい道が交互に登場するので十分注意して下る必要がある。
 頂上をスタートして約20分で「菊水山あと900m 兵庫登山会」の看板のある場所に到着した。ここでは、紅白の梅が枝に満開の花をつけてハイキング参加者を迎えてくれた。この梅の花の箇所からは、道は概ね平坦となる。そこから更に10分ほどすすむと右手側に石井ダムが現れた。
 ダムは、背景に青空を従えて、雄大に其の存在を示していた(写真右)。
石井ダム
石井ダム
イヤガ谷の尾根道  ダムを過ぎると、道はコンクリートの舗装道となる。この道を、烏原貯水池畔の花の休憩所まで進み、そこで昼食タイムとなった。
 花の休憩所への到着時間は10:50。菊水頂上からここまで55分を要した。
 20分ほど昼食休憩して、12:10にイヤガ谷東尾根を目指してスタートした。コンクリート道を六甲縦走路と交差する点まで引き返し、その交差点からイヤガ谷東尾根道に続く坂道を登り始めた。ところがこの登り道は曲者であった。
イヤガ谷の尾根道
君影ロックガーデンと景色を楽しむハイカー  イヤガ谷東尾根道に続く登り道がどう曲者かというと、極端な急登が続くのである。昼休みを挟んでいるとはいえ、菊水の急坂を下ってきた足にはこの登りはきつい。
 前を歩いていたご婦人が、当方に道を譲ってくれながら、「先々週、このイヤガ谷尾根道を逆から来た時には、歩きやすくていい山道だと感じたけど逆はぜんぜん違うワー!!。むっちゃ、しんどい。」とのお言葉。
 なるほど、数歩進んでは立ち止まるといったようすである。当方も、息を乱しながらも何とか急坂を登りきり尾根道に到着。尾根を少し進むと、今度は葛になった登り。ここを登り切ると、やっと平坦な尾根道となった(写真左上)。(^з^)-☆
君影ロックガーデンと景色を楽しむハイカー
 平坦路となったイヤガ谷東尾根は森林浴に最適な歩きやすい山道である。
 この尾根道を道なりに進むと、やがて右手側に君影ロックガーデンへと続く枝道が分岐する。
 これを右折すると君影ロックガーデンへの道は、山中を小さくアップダウンしながら北方向に進んでいった。
 やがて前方に、その頂上にハイカーがたむろしている大きな岩の固まりが見えてきた(写真上)。そこが君影ロックガーデンである。
君影ロックガーデンの大岩
君影ロックガーデンの大岩
君影ロックガーデンからの景色  たむろするハイカーが確認できた場所から数分で、君影ロックガーデンに到着した。
 多くのハイカーがロックガーデンの上で感嘆の声を上げている。
 「すごいわー。」「こんないいとこあったん。来て良かったわー。」本当に心から出た感激の声のようである。
 たしかに、ここ君影ロックガーデンからは、すぐ前に菊水の雄姿が(写真上及び下)、その下方には烏原川の流れが、また、目を右手方向に移せば山の連なりの向こうに神戸の市街地が一望できるのである。
君影ロックガーデンからの景色
 ご婦人が発っしていた「こんないいとこあったん。来て良かったわー。」の声が心から出てくるのは、急な登りを克服して苦労してここまで到達したからに他ならない。
 ここに山歩きの醍醐味がある。今日もそれを確認できたハイキングとなった。
 感激の君影ロックガーデンを後にして、今日のゴールを目指すことにした。
 君影ロックガーデンから鈴蘭台第5団地まで、イヤガ谷東尾根道に並行するように続く山道がある。その道を進んでいく。
君影ロックガーデンから見た菊水山
君影ロックガーデンから見た菊水山
尾根道にある四等三角点(点名 鈴蘭台)  この道を鈴蘭台第5団地に向かって進んでいると偶然に三角点を発見した(写真左)。点名が鈴蘭台という四等三角点である。今年の2月5日に、このコースを逆から歩いたときに、見つけようとして見つけられなかった三角点である。これまた感激であった。(*^o^*)
 君影ロックガーデンから約5分で鈴蘭台第5団地に出てきた。ここからは住宅の中を神戸電鉄西鈴蘭台駅に向かう。住宅街を20分程度歩いて西鈴蘭台駅に到着した。
 今日は、絶景の君影ロックガーデンと偶然に発見した三角点でWオッケーのハイキングとなったのであった。(‘o‘)ノ
尾根道にある四等三角点(点名 鈴蘭台)
 今日のコースとちょうど逆のコースをたどったのが、鵯越・鈴蘭台周辺【4-6】の「菊水山・イヤガ谷東尾根」である。こちらの記録も参考にして下さい。
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