高取山・高神滝・お滝道(お勧め度★☆☆) 西六甲【3-10】

板宿駅(山陽電車9:30)==高取神社登拝口(9:46)==高取大明神(9:54)==高神滝(10:12)==月見茶屋(10:29)
==高取神社(10:34)==大燈籠(10:49)==岩尾根==高神滝(11:09)==西代駅(山陽電車11:50)  
(約2.5時間 平成26年3月16日)
ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 高取山の高取神社には平成元年に「平和の灯」として再点灯された大燈籠がある。平成7年の地震により、点灯部分が倒壊したが、平成13年に再建復興された。ところで、この大燈籠から高神滝に下る岩尾根のルートがあるらしい。ロープが設置してある急坂で、野趣溢れるコースのようだ。今日(平成26年3月16日)は、高神滝から大燈籠に至る岩尾根を歩いてみたい。
高取神社登拝口  山陽電車に乗って板宿駅で下車する(9:30)。地上に上がり、アーケードのある商店街をダイエーに向って北に進む。まだ9時30分過ぎなので、半分位の商店はシャッターを下ろしている。
 ダイエーに突き当たると、その手前の車道を右(東)に進む。五位ノ池のバス停のところから少し上り坂となる。
 道なりに進んでいくと左手側に育英高校が登場する。
 この高校を過ぎたところで「高取山本宮 高取神社登拝口」の表示が確認できる(写真左 9:46)。ここから、高取神社の参道となる。
高取神社登拝口
高取台中を眼下に  登拝口から坂道を登って行くと、東側に高取台中を見下ろすようになる。このあたりの斜面は急傾斜地で、コンクリートでしっかりと崩落予防が施してある(写真左 9:52)。
 この場所からは、東に展望が開けるが、今日は霞が掛かって遠望は利かない。
 さらに民家沿いの坂道を登って行く。道沿いには、早朝登山者に対して「静かな歩行」を呼びかける掲示が多い。二人、三人と一緒に歩くと、おしゃべりも弾んでしまうのだろう。
高取台中を眼下に
 やがて高取大明神に到着する(写真右 9:54)。
 ここから右に登ると「一の宮道(表参道)」で、左に進むと高神滝に続く「お滝道」となる。
 今日は高神の滝を目指すので左の道に進む。
 なお、この分岐には「高神の滝0.7km」の表示もあるので分かりやすい。
 お滝道に入るとすぐに人家が途切れ、コンクリートの道から山土の道となる。
 お滝道はよく整備された道で歩きやすい(写真下)。しかし勾配は結構きつい。一気に高度を上げる感じで、つづらの道が続いている。
高取大明神
高取大明神
お滝道を登る  高取大明神の分岐から5分ほど登ってきて、左に道が分岐した。ここには「高神の滝0.5km ※左は行き止まり」の表示がある。
 山を歩いていて、しっかりとした踏み跡があるのに「行き止まり」の表示がなされているケースによくお目にかかる。その場合、確かに行き止まりになっている場合と、そのまま道が続いている場合とフィフティフィフティだ。
 ここも「行き止まり」とされた方向に道は続いている。これは本当に行き止まりかどうか確認を要すると思い、左の道に少し進んでみた。すると道はすぐに「神戸市水道局高取特1高層配水池」に突き当たって行き止まりとなった。やはり案内表示には素直に従った方がいいのだった。
お滝道を登る
 お滝道に戻り、更に登って行く。
 5分ほど登って切り通しの少し手前で、また左に道が分岐していた。
 ここには「行き止まり」の表示はない。また、余計な好奇心が出てしまい、その左の道に進んでしまった。
 すると、こんどは、傘やらブルーシートやら切り倒した木材やらを積み重ねた怪しい一角に出くわした(写真右 10:07)。
 私人の管理地のようで入ってはいけない雰囲気だったので、ここはすぐに引き返すこととした。
私人の管理地か?
私人の管理地か?
 また、お滝道に戻り、高神の滝を目指して登って行く。
 先ほどの切り通しからほんの数分進んで、前方に簡素な数棟の建物が見えてきた。そこが、高神の滝であった(10:12 写真右)。
 ところで、高神の滝では水がパシャパシャ流れ落ちる音が聞こえるものの、滝の姿は周囲に見当たらない。
 おかしいな・・?と思い、よく確認すると、鳥居の後ろの塀で囲まれたところが高神の滝であった。塀の上から石に彫られた「高神瀧」の文字が見えていた(写真下)。「高神瀧」の文字の下(滝中央)には威厳を持った御不動様が祀られていた(写真右下)。
 高神の滝は神聖な行場なので、塀によって俗世から遮断されていたのだった。
高神滝に到着
高神滝に到着
高神の滝 高神の滝(お不動様)
高神の滝 高神の滝(お不動様)
 なお、高神の滝は高取神社の飛地境内のようで、「長田区高取山町103−4」と地番表示もされていた。
 高神の滝の手前の鳥居に拍手を打った後、大燈籠を目指して登って行くことにする。
 ここで、深くルートを考えず、高神の滝の手前の石の階段道を登っていった。これが間違いであることには10分後に気付くことになる。
 石の階段の次につづらの坂道を少し登ると道が分岐した。右に分岐して水平に進む道は恐らく安井茶屋に続くものと思われる。大燈籠は左だろうと見当をつけ、さらに登って行く(写真右)。急な道でロープの設置や、板と鉄パイプで作った階段(はしご)の設置もある。なかなかワイルドな道である。
高神滝から更に登る
高神滝から更に登る
月見茶屋に到着  坂道を登りきると、前方に何やら建物が見えてきた(写真左)。一般のハイカーの話し声も聞こえている。 あれれっ!?この道は大燈籠に至る岩場の尾根道ではなかったのか??
 たじろぎながらも、ここで、道を間違えたことに気がついた。どうやら、当方は高神の滝から月見茶屋に至る道を登ってきてしまったようだ。
 この道は市民トイレの脇に登りつき、そこから公園を通過して月見茶屋の前で六甲縦走路に合流した(10:29)。
 縦走路は多くの人が歩いていた。
月見茶屋に到着
 縦走路を高取神社の方に歩きながら、高神の滝から大燈籠への道の取り付きは何処だったのかと考えてみた。
 高神の滝の所に登り口があったのだろうが気がつかなかった。
 やむを得ないので、ここからは、高取山に登り、大燈籠から岩尾根を高神の滝まで下ることにしよう。
 高取神社には10:34に到着した(写真右)。
 境内では「春季例大祭」の赤文字の表示がやたら目立っていた。
高取神社
高取神社
高取神社から岩尾根を望む  高取神社境内からは南側に景色が広がるが、これから下ろうと思っている大燈籠下の岩尾根もそこから窺い見ることができた(写真左)。
 けっこう岩が剥き出しで、慎重に下らないと危ない感じが漂っている。
高取神社から岩尾根を望む
高取山頂上へ向かう  神社境内を更に西に進み、「高取山頂上(標高328.8米)高取山随一の景勝地 写真撮影好適地」の表示がある石階段を登る(写真左 10:39)。
 階段を登りきった所は、先ほどの看板が「写真撮影好適地」と自慢するとおりの景勝が南東側に広がっていた。南側一帯に景色が広がり一見の価値ありである。しかし、今日は霞(黄砂?)がひどく、遠望は無理だった(写真下)。
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高取山頂上へ向かう
 「写真撮影好適地」から、更に階段をもう一段登ると高取山頂上となる。
 山頂は広場状になっておりその周囲に多くの神(石碑)が並ぶ。「白芳大明神」、「浪吉大明神」など、あまりお名前をお聞きしない神々の名が見える。山頂広場はしーんと静まり返り、訪れている人はいなかった。
 ここからは展望も利かないので、長居をする人はいないのだろう。石碑の一つに手を合わせた後、山頂広場を後にする。
高取神社からの景色
高取神社からの景色
大燈籠  再び、高取山随一の景勝地の階段を下り、縦走路を横切って更に南に進む。
 すぐに、大燈籠に到着したが、そこでは二組がくつろぎタイムをとっていた。
 この大灯籠からの景色も見ごたえがあるのだが、前回訪れたときは誰もいなかった。参拝の人が多い神社境内に比して、この大灯籠は静かな一角と認識していたが、ここまで足を伸ばす人も多くなったようだ。
 なごやかなお喋りの邪魔をしてはいけないので、大燈籠では写真を一枚写しただけで通過する(10:49)。
大燈籠
 大燈籠の下手では、低木が茂る中を踏み跡が下っているが、その踏み跡はすぐに荒れた岩肌の尾根に変わった(写真右)。
 滑ると下まで滑落となるので、ここで気を引き締める。
 次に、厳しい岩尾根の様子をみて、ルートは分かるだろうかと少し心配になる。ルートをはずすとこれまた危険に直面となる。しかし、岩尾根にはロープが垂らされており、道を外れる心配はなさそうだ。
岩尾根が始まる
岩尾根が始まる
風化が進む岩場  そのロープにすがりつくようにして、滑りやすい剥き出しの岩尾根を下りはじめた。
 ここは、岩の風化が進み、小石の落石が発生しやすい感じだ。集団で通過する際には十分注意が必要だ(写真左)。
 足場を確認し、ロープを掴んで慎重に下る。途中、北側の神社方面を眺めると、境内の柵が見えていた。先ほど、神社境内から確認した岩尾根を今ちょうど下っていることになる。
風化が進む岩場
岩場ではロープが頼り  スリルある岩尾根地帯を5分少々で下り終えると、草木の茂るエリアに入った。
 次に雨水の通り道のようなV字に掘り込まれた道を下ると、山肌斜面にへばりつくような道となり、最後は沢に降りついた(11:09)。そこは高神の滝のトイレの横の沢だった。
 ああっ、そうか・・!ここが登り口だったのかと理解した次第である。
 登り口の沢は酒瓶のガラス破片が散乱し、あまり歩きたくない雰囲気を持っている。それで、登り口に気がつかなかったのだろう。
岩場ではロープが頼り
 高取山には何度も登ったが、今日のコースのような荒々しい岩尾根の存在は知らなかった。高取山はいろんな顔を持つ、魅力的な山との認識を新たにした次第である。
 しかし、今日の岩尾根コースは登りで使用するのが安全だ。次の機会には登ってみようと考えながら、高神の滝を後にした。
 高神の滝からは、登ってきたお滝道を下っていく。誰一人として会うこともなく高取大明神まで下ってきた(11:20)。
 ここからは西代駅まで、長田の住宅街の中の細い道を下っていく。西代駅には11時50分の到着だった。今日は二時間半の楽しい山歩きでした。
再び高神の滝
再び高神の滝
 ●大燈籠から高神滝に下る岩尾根のルートは、ゲストブックでdanjiさんからご教授をいただきました。ありがとうございました。
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