黒五山・住吉川右岸道
(お勧め度★★☆) 表六甲【1-12】
住吉道を歩いたとき、目の前にありながら登山道はどこにあるのかと
いつも気になっていた黒五山を今日は(平成18年9月30日(土))、目指してみた。
説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
今日は、八幡谷を遡行し、打越山を越えて黒五山を目指してみたい。
阪急岡本駅を南に出て(10:30)、西に進む。
天井川に突き当たったところで、進路を北にとり、川に沿って進む。
やがて岡本八幡神社が見えてくる。参拝して今日の山歩きの安全を祈願する(写真右)。
岡本八幡神社
八幡神社から左(西)側に出て、急なアスファルト道を直進して登っていくと、八幡谷道の入口となる(10:45 写真左)。
ここまでの急な坂道でやや乱れた呼吸を整えながら、入口にある案内地図で、今日のルートを再確認する。
谷道に入るとすぐ、右下が深い谷となっているので注意を要する。
しばらくして、左に登る道と直進路の分岐がある。堰堤を左に巻く道であり、どちらを進んでも同じ所に出る。
八幡谷入口
先程の分岐した道が再び合流する地点から少し進んだ辺りで、道はまた分岐する。直進は、はぶ谷方面で、ここは左折して黒五谷方面を目指して急な山道を登っていく。
ここの登りは九十九で始まり、タフな登り道が続いている。流れ落ちる汗を拭きながら十数分登り続け、やっと平坦路となる。そこには、お地蔵さんがあり、「お疲れさん!」と言って迎えてくれる(ような気がする)。(11:12 写真右)
やがて、道は片側がずり落ちそうな斜面の道になる(写真下)。注意しながら進んでいく。
路傍のお地蔵さん
ずり落ちそうな斜面を進む
水平道から打越山への分岐
更に進むと、道は水平道と十字にクロスする(11:20)。直進すると打越峠であるが、今日はここを左(西)に進み、打越山の山腹を左に巻くように進んでみる。
10分ほど進んで右手側に打越山への登り道があるがここは直進する。更に5分ほど進むと、又、打越山への登り道が右手側に現れたので、ここを入ってみる(写真右上)。すぐに打越山頂への道と、住吉谷に下る道が分岐する。住吉谷方面に少し進むと、右手(北)側に六甲最高峰から西おたふく山の連なりがまるで眼前の屏風絵のように見渡せる絶景ポイントがあった。ここはお薦めのポイントである。
打越山頂
絶景ポイントから、引き返し打越山の頂上に至った(12:00 写真上)。ここは眺望もないので通過して、打越峠に下ることにする。
下り道では、強風で倒れかかった木が道を塞いでいた(写真左)。しかし、その木は倒れそうになりながらも、根をなんとか台地に伸ばし、枝々に緑の葉を繁らせている。「逆境のときも決して諦めるな!」とのメッセージを我々に送ってくれているようだ。メッセージの発信はありがたいが、道が通り難いのはやや困りものだ。
倒木に塞がれた打越山の道
打越峠に降りてきて、次に住吉道方面に進む。ここからは黒五山への進入路を確認すべく慎重に進む。
黒五谷を越え、左手側を注意していると、かすかな踏み跡のある箇所を発見した。白のテープ表示もある。打越峠から15分ほど進んだ場所である。黒五山への進入路であると確信して踏み込んでいく。蜘蛛の巣と倒木の障害に悩まされながら踏み後を慎重にたどり、7分ほど進んで、黒五山頂上に到達した(写真右)。何人かの先人が登頂の札を木々に掛けていた。
黒五山
黒五山は林の中で、眺望は全く無い。
もと来た道をたどって下山し、そこから住吉道まで出て来た。
住吉道をやや五助ダム方面に下ると、住吉川右岸道分岐があった(写真左)。
右岸道方面に入ると、すぐ丸太階段の下りがある。下りきって川を渡ると、右岸道が北に続いている。進み始めてすぐに、(ゲストブックで西村さんからご指摘いただいたとおり)左手側に五助山登山道を発見(13:00 写真下)。ここには、熟練者向きのコースであり、迷いやすく危険である旨の表示がされていた。六甲山上の凌雲台近くにある五助山侵入口の表示と同じである。
住吉川右岸道分岐
今日は、ここから右岸道を進んで、土樋割峠を目指す。
右岸道はマイナスイオンにつつまれて住吉川沿いを遡行する楽しい道である(写真下)。大小の岩々を乗り越えていくのもおもしろい。途中、大きな岩が行く手をさえぎり、その岩の間のかすかな隙間をすり抜けていく場所もある。やや、重量オーバーぎみの当方は、すれすれでなんとかここをスルーする(写真右下)。
五助山登山道分岐
住吉川右岸道
進路を阻む大岩
右岸道分岐点から、川沿いにおよそ30分ほど遡行して、右岸道と左岸道が接近している箇所に到着した(13:15 写真右)。ここは適度なスペースが広がっているので、川の流れを眺めながら、昼食をとることにする。
さわやかな水音をききながら、おにぎりを2個頬張る。
食事タイムを終え、右岸道をさらに進む。ここからの道は、山腹道となり、ハードな登りが延々と続く。
右岸道と左岸道の接点
山腹道となって約10分ほど進むと、兵庫県六甲治山事務所の保安林整備事業と書いてある大きな看板が見えてくる。ここは西お多福山方面への分岐点である。左(西)へ進むと西お多福山であるが、当方は土樋割峠を目指すので右に進んでいく。
この辺りは、東向きの斜面で、おまけに木々も茂っているので、午後になると薄暗い箇所が多い。なんとなく寂しい感じのする登りである。
相当汗をかきながら30分近く登り続けやっと平坦な箇所に出て来た(写真左)。その間、上から何人ものハイカーが坂を下ってこられた。この道は六甲最高峰からの下りのルートとして人気があるようだ。
平坦路となった森林管理道
平坦路となった道はやがて下り道となり、次に、本庄橋跡のやや南辺りで住吉道と合流することとなった(写真右)。
更に、本庄橋跡を過ぎ、七曲りとの分岐を右に進み、一路土樋割峠を目指す。
土樋割峠手前の黒岩谷への進入路辺りでは、白いセダンが止まっており、傍らで、子供連れのファミリーが住吉川の流れを前に歓声を上げていた。ここは相当山深い場所のように感じるが、どうやらこの辺りまでは車で進入できるようだ。
更に進み、土樋割峠に到着。右岸道分岐点からここまで約1時間30分を要した。
住吉道との合流点
東おたふく山山頂
東おたふく山からの景色
土樋割峠からは、東おたふく山を目指す。
以前、東おたふく山から土樋割峠へ下ったときは、その距離は短かかったと思っていたが、今日は登りに10分も要してしまった 14:30。
頂上に出て来た箇所には、東おたふく山の山名を示す標柱が立っている(写真上)。
ところで、以前この山に登った時の感覚では、ここは草原のすがすがしい山という感じがしたが、今日の山上の雰囲気は、以前の感覚と異なり笹の藪の密集した荒れた感じである(写真右)。その中を、藪の隙間をぬって何とか東方に広がる風景を写してみた(写真右上)。青い空の下半分が何となく灰色っぽいのは、スモッグのせいなのか。(-o-;)
東おたふく山
東おたふく山の南端辺りには、雨ケ峠四等三角点がある。これも笹に埋もれるような感じになっている。三角点を確認した後、雨ケ峠、芦屋カンツリークラブ、風吹岩(風吹岩からのパノラマは写真下)、芦屋ロックガーデンと下ってきた。
ロックガーデン中央稜から、西側のA懸、B懸跡方面を望めば、今、直残る懸垂岩の鋭い稜線の頂に登頂し、満足の中で頂上に座するハイカーの姿も確認できた。更に下ると、ゲートロックと思われる雄姿も確認できる(写真左)。いつ来てもロックガーデンは最高である。当方も満足感と共に、阪急芦屋川の駅に向かったのであった。
(^-^)V
ゲートロック
風吹岩からの景色
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