黒岩谷西尾根・黒岩谷 (お勧め度★★☆) 東六甲【4-29】 |
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JRの新快速で芦屋駅で下車する。今日はここから阪急バスを利用して東おたふく山登山口バス停までショートカットで進みたい。 駅北側の6番乗り場のバス停で山口営業所行のバスを待つ。
時間通りにやってきたバスにさっそく乗り込む(9:35)。JRの芦屋駅で乗り込んだ客は3名であったが、車内はハイキング客でほぼ満席だ。 阪急芦屋川駅でも多くのハイカーが乗り込んできて、車内はギューギューとなる。 |
東おたふく山登山口バス停 |
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バスはしばらくして山を登りはじめ、ヘアピンカーブごとにどんどん高度を上げていく。
途中、水車谷バス停で3名下車。柿谷道からゴロゴロ岳を目指すのだろう。
更に山に入り、芦有ゲートバス停でも4人下車。ここからは荒地山の北斜面が目指せる。 芦有道路に入ると、やがて東おたふく山登山口バス停に到着(9:53)。
ここで、ほとんどの乗客が下車した。ここからは、まず、蛇谷林道を経て土樋割峠を目指す。 バス停から東おたふく山方面に向かう車道をゆっくりと登っていく。車道左手側の下方に蛇谷砂防ダムが見えている。少し進むと、車道が分岐するので、ここは左の道を進む。 |
蛇谷林道は左へ進む |
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次にまた、車道が左右に分岐する。ここは右側の道を登る。ここから蛇谷林道となる。 蛇谷林道は車も通れるような幅広の舗装路である。林道に入るとすぐに東お多福山への道が左側に分岐する(10:03)。ここには道標があり、「東お多福山へ1.0km 土樋割峠0.9km」と案内されている。 土樋割峠までは、まだ1km弱ほども林道を登っていかねばならない。 舗装路の林道歩きは味気ないが、致し方ない。 |
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東お多福山への分岐 |
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やがて、左手側に「蛇谷第二砂防ダム」が登場する(10:13)。 このダムは大きな堰堤だ。この堰堤のあたりで、先行していた女性4人のパーティーを追い越した。 さらに蛇谷林道はつづらに蛇行を繰り返し、高度をどんどん上げていく。 |
蛇谷林道 |
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林道脇から蛇谷の沢の水音が聞こえてくる。この爽やかな水音が味気ない林道歩きの唯一の癒しである。 やがて、土樋割峠が見えてきた(10:22)。 土樋割峠では、ヘルメット姿の若者3名が、東お多福山から下ってきて、蛇谷北山に向かい峠を横切って駆け抜けていった。 |
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土樋割峠 |
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土樋割峠を過ぎて、舗装路を少し下ると、黒岩谷の分岐点となる(10:24)。
ここから、黒岩谷に向かい道が伸びているが、立っている道標には黒岩谷方面を案内する表示はない。 この道標の分岐点からは黒岩谷西尾根を登り、六甲最高峰に立った後、こんどは黒岩谷を下り、またここまで戻ってくることとしたい。 黒岩谷西尾根へは、写真中央に立っている木に向かって左側に進む(10:27)。 |
黒岩谷への分岐点 |
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すぐに黒岩谷の流れを渡る。すると、「イノシシ注意」の看板が木に巻かれているのが見える。 赤のテープも巻かれている。ここから踏み跡が伸びているので、それに従う。 |
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黒岩谷西尾根の取付き |
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すぐに落ち葉の積もった急登道となる。おまけに笹が周囲に広がってきた。この山域は、笹が多い。 笹の斜面にしっかりとした道があるので、一気に登りきると尾根に乗る(10:30)。
尾根の右下からは、心地よい水音が聞こえてくる。黒岩谷の沢の音だろう。 次に尾根の急登道となる。息が上がってくるが、沢の心地よい水音が、背中を後押ししてくれる。 |
黒岩谷西尾根の急登 |
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馬の背状に細くなった場所など変化のある尾根道を進みながら、ふと道脇を見ると馬酔木の木だろうか、花が盛りとなっていた。 |
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道脇に馬酔木? |
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やがて石や岩のごろつくゴツゴツした尾根となる。黒岩谷西尾根は野趣あふれる趣だ。 次に、枯れ木が、何かのオブジェのようないでたちで迎えてくれる。黒岩谷西尾根はなかなか楽しく歩ける。 さらに、岩のごろつく尾根を写真を撮りながら登っていると、後方からやってきた方に追い越された。 混雑する七曲がりの道を避け、黒岩谷西尾根から最高峰に向かう者は、少なくないのだろう。 |
野趣の黒岩谷西尾根 |
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次に、二つに裂けた大きな岩が進路をさえぎった。岩の間は20cm程度だろうが。 この岩は、体を横にして蟹歩きですり抜けていった(10:42)。 |
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二つに裂けた大岩 |
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次に、スリルある岩場の登りとなった。岩場にはロープが垂らしてある。 ここで、急勾配の岩の写真を撮っていると、また後ろからやって来た人に追い越されてしまった(10:48)。黒岩谷西尾根を楽しむハイカーは、少なくないという確信に至った。 なお、この岩場を登ったところからは、東側の蛇谷北山の尾根筋が一望できた。 |
スリルある岩場 |
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さらに黒岩谷西尾根を進み、松の木が一本立つ小さなピークを越えると(10:54)、少し下りとなって、また、登りとなる。このあたりは、ガレた感じで小石が多い。 少し進むと、前に急斜面が立ちふさがった(10:58)。ここはロープがあり、それにつかまり体を引き上げる。ここの斜面は、ロープがないと登りは厳しいだろう。 更にガレた登りが続き、それを登りきると、笹の茂る尾根道となった(11:02)。この笹の尾根からは東側の蛇谷北山がよく見える(写真右)。ここで蛇谷北山を見やりながら、小休止を入れた。 |
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東側に蛇谷北山 |
小休止の後、黒岩谷西尾根を最高峰に向けて登り始める(11:07)。 すぐに、尾根に丸太の階段道が付けられた場所となった。なぜ、こんな所に階段が整備されているのだろうと、不思議に思いながら登っていくと、片側が崩落して切れ落ちた絶壁の斜面となった。ここには、更なる崩落を防止するため、金属製のネットが張られている。 階段は、この砂防工事の際に、設置されたものだったのだろう。なお、崩落個所からは、西側真正面に西お多福山の鉄塔が見えていた。 |
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尾根に丸太の階段道 |
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その崩落個所を過ぎたあたりの笹の道(写真左)で、前方から下ってきたハイカーとすれ違った。挨拶をして笹の中で行きかう(11:12)。 さらに、笹の中のアップダウン道を進み、木の板の柵を過ぎると小さな広場状の場所に登りついた(写真下 11:20)。 |
黒岩谷西尾根 笹の道 |
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広場状の場所のすぐ先が一軒茶屋だった(写真下 11:22)。 一軒茶屋の駐車場は車でいっぱいだ。自転車のチームも休憩中で、一軒茶屋の周囲は大賑わいである。 天気も良く行楽日和の今日は、多くの人が最高峰を目指している。 |
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小さな広場状の場所 |
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一軒茶屋 |
六甲山最高峰 電波塔 |
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当方も、一軒茶屋から六甲最高峰に向かうことにする。最高峰へはあと少しの距離だが、結構きつい勾配だ。 ゆっくりと坂道を登っていくと、最高峰のアンテナ電波塔が見えてきた(写真上 11:30)。アンテナ電波塔の先が、六甲山最高峰の広い山頂だ。 六甲山最高峰の標柱にタッチして、山頂に立った達成感に浸る。 |
六甲山最高峰 標柱 |
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最高峰も多くの人で大賑わいだ(写真右)。それはよくある風景だが、今日はちょっと違和感を覚えた。 それは、最高峰北側の景色だ。従前は笹に覆われ、誰も最高峰の北側には見向きもしなかったが今日は様相が違う。 以前あったササが刈り取られ、スッキリしている。北側にも展望が開け、多くの人が北に向かって休憩していた。 六甲最高峰に久しぶりに登ってきて、大きく変わった様子にびっくりだった。 |
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六甲山最高峰 山頂 |
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その北側の刈り取られた笹の間には、道が一本下っていた。最高峰は何度も訪れたが、この道は不知だった。 最高峰で軽く「もぐもぐタイム」を終えた後、その道を下ってみることにした。 笹の中の道は急な斜面をほぼ一直線に下っている。その道は、笹の中に急遽付けられたルートではなく、古くからの道のようだ。しっかりとした踏み跡がそのことを示している。 今まで、何年も笹に覆われて忘れられていた道を、笹を刈り取って復活させたもののようだ。 |
最高峰から北に下る |
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これは知らなかった・・と、少し感激しながら笹の中の道を北に下っていく。急な直線の下りを慎重に下っていくと、やがて十字に道がクロスするところに至った(写真右)。 十字の道はいずれの方向に進む道もハッキリとした道だ。 それぞれの方向に向かうルートには、木に赤いペンキの表示が付けられている(写真下)。 |
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山道が十字に交差 |
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十字路を西に下る道と、北に下る道は方向からして白石谷に下っていくものと思われる。 それぞれの道がどこに至るのか興味は尽きないが、その探査は、またの機会とし、今日は十字路を東に進み、魚屋道の方を目指す。 |
木に赤いペンキの表示 |
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魚屋道に合流 |
吉高神社の入口は閉鎖 |
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すぐに、前方で人の声が聞こえてきて、予想通り魚屋道に飛び出した。そこは、「←白石谷(熟練者向き・危険)」の道標のあるところだった(写真左上)。 さてここからは、魚屋道を登り返して、一軒茶屋から黒岩谷を下ることとしたい。 魚屋道を登っていくと、吉高神社の入口がフェンスで閉鎖されていた(写真上 12:06)。吉高神社は落石で進入禁止となり、神社自体は有馬の湯泉神社に遷座されていた。 吉高神社を過ぎ、更に、魚屋道を登り、再度、一軒茶屋の手前まで登りかえした(写真左 12:09)。 |
魚屋道有馬への下り口 |
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ここから縦走路でもある車道を宝塚方向に進む。 すると、すぐに車道の右側のガードレールが途切れ、山道が車道から離れている。 これは、車道を避けて続く縦走路で、入口には119番通報プレート「な1−1−13」の道標がある。 |
全山縦走路を宝塚方面に |
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その道に入ると、またすぐ119番通報プレート「な1−1−14」の付いた道標がたっている。この茶色の道標をよく見ると、黒いマジックペンで「黒岩谷」と手書きの案内表示がある。ここが黒岩谷の入口で、笹の切れ目から踏み跡が下っていた。 ここで、道標の写真を撮っていると、二人連れのハイカーが黒岩谷に下っていかれた。当方も、二人に続き黒岩谷に踏み込む(12:12)。 黒岩谷は笹の茂った急な下りで始まる。落ち葉も積もり、滑らないよう注意する。 |
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黒岩谷への下り口 |
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3分弱下ると、黒岩谷の流れに合流した。沢には廃タイヤが数個散見された。上流の車道脇に廃棄されたものが、大雨で流されてきたのだろうか。ゴミ廃棄厳禁だぞ!ぷん、ぷん!しかし、その下流の黒岩谷では、特にゴミは気にならなかった。 笹を踏み分けながら、黒岩谷の左岸を下っていく(写真左)。沢の水音も心地よい。
その先で沢を右岸に渡ると堰堤に突き当たる(12:20)。 この堰堤を右側から高巻くと、ロープで急斜面を下る。その下で鉄製の階段を下る。 |
黒岩谷を下る |
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鉄製の階段で、一人とすれ違う。 階段を下ると、小さい副堰堤ががあり、ここは木製の階段で下る。 その先で沢に合流し、渓流歩きとなる。 渓流に倒木がかぶるところもあるが、なかなか野趣のある感じで楽しく歩ける(写真右)。 その先にも小堰堤があり、ここは右側から越えていく(12:29)。その下流も楽しい沢下りで、水の音に気持ちが安らぐ。 |
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倒木がかぶる黒岩谷 |
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次にまた小堰堤が登場し、ここも右側から下る(12:36)。 この堰堤を下った先で、左側から流れが合流する。この左から合流する谷がおこもり谷である。おこもり谷はここから石宝殿に向かって突き上げる谷筋だ。 おこもり谷と黒岩谷が合流するエリアは沢が広がり、ルートが確認しにくいので注意が必要だ。 しっかりと踏み跡を拾いながら進むと、黒岩谷の左岸に道が続いている。なお、おこもり谷と黒岩谷の合流地点にはケルンがあるので、目印になる(写真左 12:41)。 |
黒岩谷のケルン |
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更に黒岩谷を下っていくと、また、また、堰堤が登場した(写真右 12:50)。ここには左側にステップがああるので、それで堰堤を登る。 その下には、もう一つ堰堤があるので、ここから大きく左側を高巻いて進む。 高巻いた先は急なガレた斜面の下りで、鎖とロープで下っていく。その下にも堰堤があり、それは右側から下る。 |
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堰堤は左から高巻く |
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下った先には左側に大きな岩壁がせまっていた(13:00)。クライマーが喜びそうな岩壁で、登坂金具が打ち込んであるが、崩落跡がああり、危険な感じだ。 この岩場の前で3人組とすれ違った。黒岩谷を遡行する者も少なくない。 すれ違った先で、またりっぱな岩場が登場した(写真左 13:05)。こちらの岩壁は赤茶色だ。 |
黒岩谷の岩場 |
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この岩場の下に黒岩谷堰堤があり、この堰堤を右側から越えたところで黒岩谷を目指す若者5人とすれ違った。その黒岩谷堰堤を越えると黒岩谷の沢下りも終わる。 更に流れに沿って下ると、午前中に黒岩谷西尾根に取り付いたときの、119番通報プレートの付きの道標のある分岐点の場所に出てきた(写真右 13:15)。 |
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黒岩谷への分岐点 |
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さて、ここからの下山ルートをどうするか思案する。今日は、魚屋道に沿って下り、最後は薬大尾根(権現谷西尾根)を目指すこととする。 蛇谷林道から続く幅広の道を下っていくと、すぐに七曲りとの分岐に至る(13:20)。ここは七曲りから六甲最高峰を目指す者でいつも賑わっている。119番通報プレートの付きの道標「ひ3−31」も立っている。 その先で、大きな本庄堰堤の脇を過ぎる(写真左)。 |
本庄堰堤の脇を過ぎる |
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本庄堰堤脇を過ぎ、階段を下って本庄橋跡までやってきた(13:25)。 本庄堰堤は長さ102.65m高さ20mの大きな堰堤で、数年前に補修もされてきれいになっている。 その本庄堰堤の下が本庄橋跡である。 本庄橋跡には摂津名所大図絵が描かれた大きな看板と、古い石橋のようなものが残されている。
その看板の裏面には本庄橋跡の説明がある。 |
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本庄橋跡 |
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本庄橋跡
「本庄橋は魚屋道が住吉川の上流を渡るところにかけられた石橋で、このあたりが本庄九ケ村の入会地であったことにちなんで名づけられたのであろう。灘地方と有馬を結ぶ東六甲最古の山越え交通路で、当時の絵地図によると今の登山コースとほぼ一致して東灘区森で西国街道から分かれて山に登り、風吹岩、東お多福山、本庄橋、一軒茶屋、射場山々腹、有馬のルートを通っていた。幕府が灘から有馬への正規の街道を、西宮、宝塚、蓬来峡、船坂、有馬と定めた後も、遠まわりを嫌って人々はこの道を利用しつづけた。そこで街道沿いの西宮や生瀬などの宿場の商人は、これを「抜け荷の道」と称して大阪奉行所へその通行止を訴え、しばしば紛争がおこった。この本庄橋自体の建設年代は不明だが、文化3年(1806年)に灘と有馬の人々が道筋を大改修した記録がある。」(田辺真人記) |
元 本庄橋?? |
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本庄橋跡から更に下っていくと、道脇に住吉道の道標がたっていた(写真右)。 この辺りは住吉川源流沿いの道でもあり、魚屋道と住吉道はかぶっている。 なお、住吉道は、明治のころ開通した鉄道の住吉駅から住吉川沿いに有馬に通じた道で、当時はにぎわった道であった。 |
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住吉道 |
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魚屋道、住吉道の分岐点 |
本庄橋方向を振り返る |
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更に下ると、住吉道が右に分岐し(写真左上 13:38)、この分岐点から本庄橋跡方面を振り返ると、住吉川が刻んだ渓谷が絶景になって遠望できた(写真上)。
住吉道分岐から10分弱下ると、雨ケ峠に到着となる(写真左 13:45)。ここには東屋があり、多くの休憩者がいた。 |
雨ケ峠 |
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雨ケ峠をすぎ、ゴルフ場に獣除けゲートを開けて入り(13:57)、5分弱でゴルフ場をぬける。ゴルフ場を抜けたところで、右に黒五谷に下る道が分岐していった(14:01)。 次に左手側に荒地山への分岐(14:12)、右手側に打越峠、横池への分岐(写真右 14:16)と登場する。この辺りは路面に水流があり、濡れて滑りやすいので注意したい。 |
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打越峠、横池への分岐 |
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その先で、風吹岩まで下ってきた(写真左 14:25)。ここでは子供たちが大はしゃぎで、家族連れで賑わっていた。 風吹岩は震災で小ぶりになったが、眺望が甚だよく人気の程度に衰えはない。 風吹岩で右折し、魚屋道を下る。すぐに、金鳥山、保久良神社方面への分岐が登場した(14:33)。ここはそのまま魚屋道を進む。 すると道脇にベンチが登場し、ここで薄い踏み跡が分岐している。これは、深江山の神跡への分岐である。深江山の神は平成16年に麓の深江大日霊女神社に移され、今はここにはおられない。 |
風吹岩 |
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更にその先で魚屋道から薬大尾根が分岐していた(14:40 写真右)。 ここで、右折し薬大尾根に入る。なお、この分岐には「山火事注意」のおさるの看板があり、それに「←神戸薬科大学」の表示がある。
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薬大尾根が分岐 |
分岐から薬大尾根に入ったあたりは「あんしんの森」として六甲山系グリーンベルト整備事業が実施されている。多くの人の協力で森の再生がされている。 整備事業で手入れされた尾根道を快適に進む。 |
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快適な薬大尾根 |
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薬大尾根からの展望 |
薬大尾根 |
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薬大尾根は全般によく整備され、歩かれた尾根道で、左右に展望が広がる場所がある。ベンチが設置されたとこもあり、展望の尾根道だ。おまけに、桜(ソメイヨシノ)の古木が続き、つぼみが開き始めている。 来週あたりは満開の感じで、満開の桜の中での展望は最高だろう。これは、来週もこの薬大尾根をめざさねば・・・との、思いに至る。 |
薬大尾根から出てきた |
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つぼみのふくらみ始めた桜と景色を確認しながら薬大尾根を下っていく。更に下ると、防虫の為なのか太い樹木に紙などが巻かれた養生エリアを下る。ここは急な下りでつづらに道がつけられいる。傾斜のある道なので注意をもって下る。 次に金網フェンス沿いの道となって、下りきったところで流れを渡る(15:19)。階段を登ると、送電鉄塔の立っているところで住宅地に出てきた(15:20)。 その先、住宅街を下り、本山北町1丁目交差点から東に進みJR甲南山手駅を目指す。駅には15:45の到着だった。駅のベンチで来週も桜の薬大尾根を目指したいと決意したのだった。 |
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甲南山手駅 |