黒越谷東尾根・黒越西谷(お勧め度★★☆) 東六甲【4-41】

阪急芦屋川駅(9:20)==城山(10:01)==奥高座滝分岐(10:36)==奥高座滝(11:01)==キャッスルウォール(11:10)
==ブラックフェース(11:28)==荒地山(12:05)==荒地山新道==黒越谷東尾根(12:33)==黒越谷==
5分岐(13:29)==ダルマ石(13:34)==風吹岩(13:45)==カエル岩(14:12)==魚屋道==JR甲南山手駅(15:00)
 (2022年1月15日 約5.5時間) 
ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 荒地山北側の黒越谷を先週歩いたが、そのエリアは歩く者は少なく、静かな六甲が楽しめた。そこで、今日(令和4年1月15日)も、黒越谷をメインに荒地山界隈を歩いてみたい。奥高座谷、黒越谷東尾根、黒越西谷などをめぐり、下山路ではカエル岩から魚屋道を下った。カエル岩から下る魚屋道は道標の通りの難路だった。
芦屋川 治山工事通行止め
芦屋川 治山工事通行止め
 今日の予定コースは、鷹尾山(城山)から荒地山への尾根を進み、尾根半ばで奥高座谷に下り、荒地山のボルダー群を経て黒越谷に向かう。途中、鷹尾山から芦屋川右岸に下るルートも探査予定とする。下山路は魚屋道を下る予定だ。阪急芦屋川駅で下車して(9:20)、芦屋川沿いに北に進む。鷹尾山方面分岐を右折し(9:33)、城山国有林に入るとすぐに治山工事通行止めの表示が登場(9:41)。ここは芦屋川右岸への分岐道だが閉鎖されている。

   
ベンチのある展望所 城山
ベンチのある展望所 城山
 治山工事通行止めの場所から10分ほど山道を登るとベンチのある展望所となる(9:51)。ここは南側に展望が開ける。ベンチの展望所から、よく整備されたつづらになった道をさらに登っていく。やがて、城山のテレビ中継設備が見えてきて城山山頂に至る(10:01)。ベンチが二つある城山山頂にハイカーの姿はない。

  
鷹尾山第一鉄塔  城山山頂を通過すると、すぐに鉄塔が立つ展望の開けた場所に至る。本日最初の鉄塔なのでここを第一鉄塔と呼ぶことにする。第一鉄塔は東に素晴らしい展望が開ける。
鷹尾山第一鉄塔
第一鉄塔北側あたり  ところで、地形図では第一鉄塔から東側の芦屋川右岸道に向け破線のルートが引かれている。そこで、その道が現存するのか鉄塔の東側を探索にかかった。まず、鉄塔から東に下ってみたがすぐ藪に阻まれた。次に鉄塔北側の草地から東に進んだが、ここも一帯は藪の中で道らしきものは全く確認できなかった。
第一鉄塔北側あたり
 成果は、頭が赤い境界注を確認できただけで、あえなく撤退となった。
 ネットで検索してみると、芦屋川右岸道に下れる旨を記載したサイトもあったが、当方にはその道は発見できなかった。次回の機会に、また探索することとして、先に進むことにした(10:17)。ここからは尾根を荒地山方向に進み、途中で奥高座谷に下りたい。
第一鉄塔周囲を探査
第一鉄塔周囲を探査
 第一鉄塔を出発するとすぐに鷹尾山の山頂に至る。岩が重なる場所で「鷹尾山」の山名表示がある。次に、左手側に高座の滝への分岐が登場する(10:24)。この分岐を過ぎるとシダが茂って岩が連なる登り。Bigな岩が登場するとそこで傾斜が緩んで、その先で本日二番目の鉄塔に至る(10:30)。この第二鉄塔から5分ほど進めば奥高座谷への分岐がある。ここには「高座滝」と記された道標が立つ(写真右 10:36)。 奥高座滝分岐
奥高座滝分岐
荒地山堰堤あたり 荒地山第二副堰堤あたり
荒地山堰堤あたり 荒地山第二副堰堤あたり
 冬枯れの樹林の中のしっかりとした踏み跡を下っていくと、すぐに高座谷の左岸の道に合流した(10:41)。ここから右折して左岸道を遡行していく。次に、左手側に荒地山堰堤が見えてきた(10:45)。その先で左岸道は高座谷の流れに合流した。ここはちょうど荒地山第二副堰堤の下流で、ここで右岸に渡って荒地山第二堰堤を左側から巻くように登っていく。

  
奥高座の滝分岐 奥高座谷
奥高座の滝分岐 奥高座谷
 荒地山第二副堰堤の後方に荒地山第二堰堤があり、この堰堤のところで道が分岐する(10:52)。ここで分岐を右に進み、荒地山第二堰堤内に下っていく。堰堤内で流れを渡ってすぐに道標が立つ分岐となる(写真左上 10:55)。ここは奥高座滝とキャッスルウォール方面の分岐となっている。まず奥高座滝に向かう。

  
奥高座滝(左側) 奥高座滝(右側)
奥高座滝(左側) 奥高座滝(右側)
 すぐに奥高座滝に到着(11:01)。奥高座滝は左右二つの滝があるが、今日は水量が少なく静かな奥高座滝だった。奥高座滝は左側の滝の脇が登れるらしいが、当方には滝を登る自信はなく、元のキャッスルウォール方面の分岐点まで戻ることにする。

  
キャッスルウォール  道標のある分岐点まで戻り(11:05)、次にキャッスルウォール方面に登っていく。急な岩場を三点確保で登っていくと、すぐにキャッスルウォール真下に出てきた(11:10)。真下から見上げるキャッスルウォールは迫力満点です。
キャッスルウォール
キャッスルウォール遠景  キャッスルウォール真下を過ぎ、さらに岩道を登りかけると脇でネコちゃんが「ニャー、ニャー」と鳴いていた。ネコと一緒にキャッスルウォールから麓方面の展望を少しの間眺めて休憩を入れた。
 小休憩の後、そこを出発。すぐに奥高座滝の上部に到着となった。ここで、86歳の男性クライマーの方とお会いした。
キャッスルウォール遠景
ブラックフェース 奥高座滝の上部
ブラックフェース 奥高座滝の上部
 聞くと、その方はこれからブラックフェースを登るとのこと。そこで、ブラックフェースの場所までご一緒させていただくことにした。すぐに、ブラックフェース真下に到着。男性は素手でブラックフェースの岩壁に挑み、みるみる上部に登って行かれた。86歳の男性は、「山で鍛えてもらったおかげで、この年まで元気に岩登りができている。」と言われたが、当方もそれに習って元気で山が続けられたらと、しみじみ思った。

  
 さて次に荒地山の上部に登っていくことにするが、当方はブラックフェースを大きく左から巻くようにして進む道を選択した。登り始めるとすぐに甲南山岳会のプレートが右手側に確認できた。甲南山岳会のプレートを過ぎると、シダに覆われた岩場の道になる。その先も荒地山らしい大岩の登りが続く。 甲南山岳会のプレート
甲南山岳会のプレート
 岩場をあちこちとぶらつき、時に見える阪神間の街並みと海の水面を楽しみながら岩場の最上部まで登ってきた。そこはちょうどブラックフェースの上部だったようで、そこで奇遇にも86歳の男性と再会した。見事にブラックフェースを登り切った男性は、「年と共に筋力が落ちるので昔のようには登れないが・・・」と謙虚なご発言。男性に再度道案内のお礼を言い、当方は荒地山の山頂に向かった、 荒地山岩場の登り
荒地山岩場の登り
 荒地山の山頂には12時05分に到着。山頂には二組の昼食休憩の方がおられたので、そこはすぐに出発し、荒地山北コース(荒地山新道)に向かう。荒地山新道分岐を左折し(12:08)、荒地山新道に入る。途中、左手側に分岐があり、笹の中を荒地山山頂に向かう山道があるので、そこをぶらつく。再び荒地山山頂に立った後、再度、荒地山新道に向かう。荒地山新道に入って10分位下ったところで左手側に黒越谷東尾根分岐点が登場した(12:33)。 黒越谷東尾根分岐
黒越谷東尾根分岐
黒越谷東尾根に入る 黒越谷東尾根の笹道
黒越谷東尾根に入る 黒越谷東尾根の笹道
 黒越谷東尾根分岐は薄い踏み跡が分岐するだけで、特に道標はない(細い木に黄色いビニールテープのみ)。黒越谷東尾根に入ると落ち葉の積もった細い尾根道を進む。次に、下りになるので落ち葉で滑らないように注意する。その先で笹が茂る道になるが、周囲の笹は刈り取られていて手入れされている。黒越谷東尾根道の整備をされている方がいるようだ。感謝して下っていく。

  
特徴的な二個の石  やがて、前方に大きな石が二個見えてきて、そのあたりで踏み跡が不明瞭になった(12:43)。尾根の幅が広くなったことと、積もった落ち葉が原因で踏み跡が散逸し、ルートがはっきりしない。ここで周囲をよく確認すると、道は二個の石を左から巻いて、次に二個の石のすぐ下を右折していくのが正解だった。
特徴的な二個の石
黒越谷東尾根 黒越谷に出た
黒越谷東尾根 黒越谷に出た
 次に、急下りが始まる。落ち葉で滑りそうな下りを慎重に進み、やがて下方から水の流れる音が聞こえてきて、黒越谷東尾根道は黒越谷に下りついた(12:45)。下りついた辺りの山斜面には、植林用の二脚鳥居支柱がたくさん残っていた。何年か前に、この一帯で森林再生の事業がなされたのだろう。二脚鳥居支柱群を眺めながら、山の自然が将来にしっかり引き継がれてほしいと願いつつ、ここで小休止とした。

  
黒越谷第三砂防ダム  小休止を終え、次に黒越谷を遡行していく(12:53)。ここからは一般に黒越西谷と呼ばれるルートを進む。すぐに流れを渡り、渡ったところに道標が立つ(12:54)。道標の示す「荒地山」方面に進む。次に左手側に黒越谷第三砂防ダムが登場する。ここで左折して堰堤内に下る道を進むと黒越谷左俣となるが、今回は黒越西谷をそのまま遡行する。
黒越谷第三砂防ダム
5分岐 ダルマ石
5分岐 ダルマ石
 やがて青いビニールシートの緊急避難小屋を過ぎ(13:04)、次に双ヶ石の十字路を右折し(13:11)、魚屋道に出る手前を左折して5分岐の方に向かった。この辺りは地形図にない山道が縦横に交差し、迷宮の森になっている。なんとか迷わず5分岐に到着し(13:29)、ここから細井道に入る。よく歩かれた細井道を快適に進んでいると、前方で大きな岩が道を通せんぼしていた。大きな岩はダルマ石の後ろ姿で、前方に回るとおちゃめなダルマさんが当方を迎えてくれた(13:34)。

  
兵庫登山会の「風吹岩」 風吹岩
兵庫登山会の「風吹岩」 風吹岩
 細井道を下っていき、やがて中央稜に出て、風吹岩の方に少し登り返す。いつも人の多い風吹岩は、今日はひっそりとしていた(13:45)。静かな風吹岩で兵庫登山会の「自然のすばらしいこの景観は、あなたの宝です。」の標語をしみじみと眺める。山の自然に感謝しながら風吹岩を後にした。ここからは魚屋道に進む。

  
深江山の神跡  風吹岩から約5分で金鳥山方面分岐となる(13:51)。ここは直進して魚屋道を進む。すぐに、薄い踏み跡が魚屋道から左に分岐する場所となる。ここが深江山之神への入り口で、少し荒れかけた道を進むと深江山の神跡にたどり着く(13:52)。農業の神としてまつられた深江山之神は、今は麓の深江大日霊女神社に移されている。ここに山之神が存在したことも、いつか忘れ去られていくのだろうと、感慨深い気持ちになった。
深江山の神跡
 深江山の神跡から魚屋道に戻り、それを下っていく。やがて鉄塔が立つところで薬大尾根方面分岐点となる(13:56)。ここは左折で魚屋道を進む。道脇に「←会下山遺跡」、「→風吹岩」といった古い道標の残る魚屋道を快適に下る。 古い道標の残る魚屋道
古い道標の残る魚屋道
高圧鉄塔と植林のエリア 蛙(カエル)岩
高圧鉄塔と植林のエリア 蛙(カエル)岩
 やがて前方に高圧鉄塔と植林のエリアが見えてきて、そこで道が分岐する(14:05)。右に進むと「尾根道を経て甲南山手駅」、左に進むと「蛙(カエル)岩」と案内する道標が立つ。ここは左折して蛙(カエル)岩の方に進む。この道標から下ること約7分でカエル岩に到着した(14:12)。カエル岩で、また、道が分岐している。左折で会下山遺跡、右折で魚屋道と案内されている。ただし、魚屋道は難路の表示がある。今日は難路の魚屋道の方に進んでみる。

  
魚屋道分岐  カエル岩からの魚屋道は藪、笹が周囲に迫るが、今日は藪が刈り払われて踏み跡がはっきりと見えている。歩きやすく整備がされたものと思い、魚屋道を下っていく。
魚屋道分岐
魚屋道を下る  最初、魚屋道は周囲の笹が刈り取られて歩きやすい道だったが、下りの傾斜がきつくなると周囲の笹の背が高くなって薄暗い感じとなってきた。道の周囲の笹は刈り取られているが、手入れを怠るとすぐに笹の中に飲みこまれてしまいそうな様相となっている。
魚屋道を下る
難路の魚屋道 魚屋道周囲は深い笹薮
難路の魚屋道 魚屋道周囲は深い笹薮
 その先、魚屋道は段差のきつい道に変わった。石がむき出しで、その石を伝うように下るが、石と石の間の段差が大きい。おまけに、このあたりの土は湿った粘土質のようで、足の置き場を誤るとつるりと滑る。雨が降ると、水の流れ道にもなるようで、深くえぐられた箇所も多数存在する。これは相当な難路で、道の維持管理も大変であろうことがすぐにわかる。

  
荒れた感じの魚屋道  笹に覆われた急傾斜の魚屋道をなんとか慎重に下ってきて、傾斜が緩んだところまでやってきた。傾斜がゆるむと、そこはガレた谷道になる。石や枯れ木が散乱し、どこが道やら判然としない。魚屋道は、カエル岩から下の部分はやはり難路で、歩く者は少ないものと想定された。
荒れた感じの魚屋道
魚屋道に尾根道が合流 人家が見えてきた
魚屋道に尾根道が合流 人家が見えてきた
 やがて、その先で右側から山道が合流してきた(14:34)。鉄塔のとこで分岐した尾根道がここで魚屋道に合流したもので、ここには道標が立つ。この道標にも「魚屋道(難路)」と表示されていた。その先、少し下ると前方に人家が見えてきて、魚屋道は街並みの中に入っていった。甲南女子大(14:45)、森稲荷神社と過ぎ、やがてJR甲南山手駅に到着となって本日の山歩きを無事終えた(15:00)。
 
● 深江山之神社跡:社跡に次のとおり表記された看板がある。
 深江の人々が農業の守り神として安政五年(1858年)よりお祭りしてきましたが、社会環境の変化もあり、深江大日霊女神社(大日神社)境内に移すことになりました。 今日まで長い間ご参拝・ご支援いただき有り難うございました。平成十六年 三月吉日 大日霊女神社 奉賛会
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