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清荒神参道商店街 |
さんぽ龍の横幕 |
阪急電車の清荒神駅を出発する(9:50)。清荒神参道商店街に入り、清荒神清澄寺を目指す。参道には、お参りの方が何人が行き交っている。商店街には、食堂や土産物屋に交じり、医院や薬局、雑貨屋、漬物屋さんまで並んでいる。ここは地域の方の生活に密着した商店街でもあるようだ。店前に並ぶ商品を眺めながら、ぶらぶらと参道を進み、清荒神の駐車場を経て清荒神に到着した(10:05)。
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清荒神清澄寺 |
拝殿に向かう |
清荒神は火の神、カマド(台所)の神として知られているが、併せて、家内安全、商売繁昌、厄除開運などの現世利益にもおかげがあるらしい。さっそく、山門から入り、拝殿、本堂とお参りした。参拝はマスク必着との掲示があり、コロナ対応がなされている。
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コロナ禍の終息をお祈りした後、御朱印をいただいて、清荒神清澄寺を後にした(10:25)。 |
本堂 |
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清荒神の駐車場まで戻り、大林寺の方に進む。途中、「ハイキング道入口」の看板があり、階段が登っている(10:31)。「階段を登り右に進む」の案内があり、それに従い階段を登っていく。大林寺の脇をコンクリの階段道が続いている。大林寺の墓地のところから山道が始まる(10:36)。 |
ハイキング道入口 |
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よく歩かれた山道 |
流れには板橋がかかる |
山に入ると、そこはよく歩かれた道が尾根に続いていた。少し進むと裸地があって、左手側には御殿山4丁目あたりの住宅地が見えている。南側を望めば武庫川の流れが見え隠れしている。やがて、道標の立つ分岐となる。左は「やすらぎ広場」方面と案内されているので、ここは右に進む(10:49)。次に、右手側から流れが近づいてきて、さわやかな水音が聞こえるようになった(10:53)。しばらくは、この流れに沿って進む。流れには板橋が何か所かあり、右岸、左岸と沢を渡りながら登っていく。
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沢沿いの道を進む |
奥の院方面道標 |
沢沿いに進んでいくと、再び「やすらぎ広場」方面の分岐点があったが(10:54)、そのまま流れに沿って進んでいった。次に「↑奥の院」の道標のある場所に至る(11:06)。ここで、保安林管理道を交差する。一帯は、縦横に山道が分かれている。 その先も、雑木の中の歩きやすい山道を登っていくと、林道のような舗装路に飛び出した(11:16)。林道にはコスモスがまばらに咲いている。この林道では犬を散歩させている方も歩いていた。
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中山寺奥の院 |
「宝塚自然休養林案内図」看板 |
次に、林道から左に分岐する山道に入り(11:20)、そこを少し登ると、前方に中山寺奥の院の朱塗りの建物が見えてきた(11:24 写真上左)。奥の院では20名ほどの方が休憩されていた。奥の院にお参りを済ませ、「宝塚自然休養林案内図」の大きな看板が立つところから、中山最高峰に向けて出発した(11:30 写真上右)。
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林の中の良く踏まれた山道を登っていく。すぐ、道脇に木製のお地蔵さまが立っていた(11:33)。隣に、ケルンのような石積みがあり、造花できれいに飾られていた。目礼をしてお地蔵の前を過ぎる。その先で山道は急登に変わる(11:37)。シダの茂る中にロープが張られた岩場の急登道で、息が上がってきたのでゆっくりと登る。 |
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シダの中の急登 |
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四阿の休憩所 |
夫婦岩方面分岐 |
急登道を何とか登り切ったところには四阿が設置されていた(11:39 写真上左)。ここで山道の傾斜は緩む。その先、よく歩かれた山道を進んでいくと右側から山道が合流してきた(11:46 写真上右)。それは、夫婦岩方面から登ってきた道だった。
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天宮塚分岐 |
フェンス沿いに進む |
次に、右手側に「天宮塚」に下る道が分岐した(11:51 写真上左)。ここには「天宮塚(眺望良)」の道標もある。 「天宮塚」分岐を過ぎると右手側に青色フェンスが登場する(写真上右)。中山最高峰へは、このフェンスに沿って延々と進むことになる。
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フェンス沿いに10分弱進むと、前方の土斜面に「←頂上」の小さな道標が確認できる。ここでフェンスから離れて左折すると、すぐに中山最高峰に到着する(12:03)。山頂では10人ほどのハイカーが弁当を広げて休憩していた。山頂からは北方に展望が開け、猪名川方面が見渡せる。 |
中山最高峰 |
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「満願寺 山本駅方面」の道標 |
両側にフェンスが登場 |
多数のハイカーが滞在している中山最高峰はすぐに出発することとし、元の縦走コースに戻る。青色フェンスに設置された「満願寺 山本駅方面」の道標に従い(写真上左)、縦走路を東に進む(12:05)。フェンス沿いに緩やかに下った後、縦走路は小さなアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を下げていく。 しばらく進むと青色のフェンスが道の両側に登場した(12:20)。この辺りは縦走路の北側に大宝塚GCがあるので、ゴルフ場への侵入を防止するフェンスが設置されているのだろう。
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向井山分岐 |
フェンスで行き止まり |
やがてゴルフ場からplayerの声が聞こえてきた。山道はゴルフ場の南端の近くを通過している。そのゴルフ場側のフェンスがなくなったあたり(中山最高峰から30分弱ほどのところ)で左側に踏み跡の分岐が確認できた(12:32 写真上左)。ここから向井山にむかって尾根伝いに道があるようなので少し踏み跡に入ってみた。しかし、踏み跡は少し進んだ所で金属フェンスで閉鎖されていた(写真上右)。そこはゴルフ場の敷地で進入禁止ということだったのかもしれない?
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元の縦走路に戻り、更に東に進む(12:36)。次に鉄塔のある場所を通過(12:38)。ここは南に展望がある。その先で若宮方面への分岐点(長尾山)となった(12:43)。この分岐は右に進む。 |
若宮方面分岐 |
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長尾山展望台 |
西側方面の展望 |
すると、すぐ左手側の岩場で大展望が広がる。ここはグーグルマップで長尾山展望台と表記されているところで、眼下に見えるゴルフ場(宝塚けやきヒルCC)のグリーンが何ともきれいな色。一面の緑が癒しの風景となる。長尾山展望台には先客が一名。その方曰く「ここの景色は最高だが風が強い。」とのこと。今日の風は心地よかったが、冬は寒いのだそう。西側にも宝塚の市街が望める場所がある。
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基準点?? |
小シダの中の下り |
長尾山展望台を過ぎると小シダの中の岩場の下りとなる(12:47)。昨日の雨で岩が濡れて、やや滑る感じ。注意して下っていく。次に、基準点らしきものが設置された場所を通過した(12:54)。基準点らしきものの金属標は文字が消えて記載内容はわからなかった。その先も、小シダが茂る岩場の急下り。ここも足場に注意して慎重に下っていった。
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急な坂道を下りきったコル状のところで道が分岐していた。小さな道標に「阪急オアシス10分」との表記がある(13:08)。ここから住宅地はすぐの模様。その先で、山道はゴルフ場のグリーンのすぐ脇を進む。ゴルファーの声が間近に聞こえる。 |
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阪急オアシス10分 |
ゴルフ場のグリーンのすぐ脇を過ぎると満願寺西山への登り道が待っている。コースも半ばを過ぎての登りは足に厳しいが、気合で踏んばって進む。なんとか登りきると、そこは満願寺西山の三角点ピークとなる(13:26)。四等三角点最明寺はコースから少し入った藪の中に設置されている。 |
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満願寺西山(最明寺三角点) |
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その先、左手側に赤色の鉄塔が登場(13:29)。次に5分程進んで大きな鉄塔が2つ見えてきた。2つ目の鉄塔からは西側に展望が広がっている(写真左 13:45)。 |
鉄塔下から西に展望 |
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宝塚ロックガーデン(南) |
宝塚ロックガーデン(南西) |
その先数分で宝塚ロックガーデンの大きな岩場に到着した(13:50)。ここでは今日一番の大展望が広がる。東側に満願寺方面、南から西にかけて一面の市街地が凄いスケールで見えている。少し休憩を入れて、景色に見入る。その後、急傾斜の岩場を慎重に下る。何とか急な岩場を通過して(13:58)、更にもうひと下りで鞍部まで降りてきた(14:03)。
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鞍部には「中山最高峰 所要約2時間」の道標がかかっていた。この鞍部で道が、満願寺方面と最明寺滝方面に分岐する。今日はここから満願寺にお参りし、その後、最明寺滝に向かうことにする。 |
鞍部の道標 |
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満願寺山門 |
満願寺金堂 |
鞍部からふじガ丘の住宅地に出て、舗装路を下って行き、やがて満願寺の山門に到着(14:14)。満願寺は奈良時代の創建で、全国に建設された満願寺のうちの摂津国のものがここにある。境内には坂田金時の墓がまつられている。紅葉が始まりかけた境内をゆっくりとお参りし、コロナの退散を祈った後、御朱印をいただいてお寺を後にした(14:32)。
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満願寺からは井植山荘を経て、最明寺滝に向かうことにする。満願寺から、ふじガ丘に入る橋の手前を左に進んでいく(14:36)。なお、この分岐には「最明寺」、「井植山荘」の表示がある。 |
この分岐を左に |
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「車両進入禁止」の表示 |
井植山荘 |
しばらく進んで「大聖不動明王」の石柱のところで右折し(14:44)、「私有地につき車両進入禁止」の表示のある橋を渡って砂利道を進む。すこし登っていくと左手側に井植山荘が見えてきた(14:48)。井植山荘は、明治の頃の大阪の大冨豪の別邸山荘であったとのこと。その後、三洋電機の創業者がこれを入手して以来、井植山荘といわれるようになった。茅葺の門が何とも趣深い。
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最明寺滝 |
大聖不動尊の門と辰巳橋 |
井植山荘から不動明王参道をさらに下って辰巳橋に出る。ここから最明寺滝に足を延ばす。最明寺滝はきれいに掃除され、荘厳な雰囲気の中にあった(14:58)。最明寺滝は水量多く、水音を辺り一面にひびかせていた。なお、最明寺は鎌倉幕府5代執権北条時頼が出家し、西明寺入道と名乗り庵を設けたことによる地名に由来するらしい。最明寺滝から阪急山本駅に戻り、本日の山歩きを終えた(15:18)。今日は三つの寺にお参りして、心洗われた一日となった。 |