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的形駅 |
駅から北に進む |
山陽電車に揺られながら的形駅でホームに降り立つ。ホームから北側には的形アルプスの連なりが見えている。改札を出て、駅から北に向かってスタートした(9:11)。住宅地の中を進んで行くと、電柱に「←坂の山登山口(的形ふるさと里山会)」の道標があった(9:19)。それに従い道を左折する。更に住宅と田んぼが並ぶ地道を進んでいくと、的形ふるさと里山会の道標が再登場する(9:24)。ここで右折する。
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坂の山登山口道標 |
真竹の竹林 |
道標で右折して少し進むと、民家の脇が坂の山登山口となっていて、そこから山に入っていく(9:26)。山に入るとよく整備された幅の広い道が緩やかに登っている。そこを少し進むと真竹の竹林に入っていく。真竹は建築や竹細工によく利用される。登山道にタケノコがにょきにょき顔を出しているが、真竹(苦竹)のたけのこは苦いので、市場に出回ることは少ないらしい。
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木札(トベラ) |
木札(ネズミモチ) |
坂の山・大島分岐を過ぎ、登山道をさらに登っていくと、周囲に樹木の名が書かれた木札がぶら下がっているのが目に入る。いろんな木に札が掛かっていて、ついつい見てしまう。知っている名前もあるが、聞いたことのない樹木も多い。トベラ、ネズミモチ、ネズミサシなど聞いたことがなかったが、ネズミサシは芳香木の代表格らしい。
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やがて山道は尾根に乗って日が差すようになってきた。その先、少々進んで「坂の山」の山頂(110.7m)に至る(9:45)。山頂は展望が開け椅子やベンチが設置されている。 |
坂の山 |
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「坂の山」の山頂 |
「坂の山」の展望 |
「坂の山」山頂には展望図「今日はどこまで見えますか!」が設置されていて、写真と説明図が載っている。それと対比しながら展望すると、海に浮かぶ「上島」辺りまでは見えているが、その先の海上はかすんだ感じ。麓の街並みと共に、「居守山」、「灯籠地山」や「上山」が見えている。その展望を楽しみながら、「坂の山」山頂で少し休憩した。
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坂の山を出発し、次の「大日山」を目指すことにする(9:50)。雑木の中を下っていく。山道は階段が作られ、草なども払われてよく整備されている。この辺りも、「ヤブニッケイ」や「シロダモ」など樹木の表示札がぶら下がっている。その先でウバメガシの群生地を通過して、やがてコル状のところまで下ってきた(9:58)。ここは大日山、地、大鳥分岐。ここから大日山に向かって登っていく。 |
大日山、地、大鳥分岐 |
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大日山山頂 |
大日山の展望 |
分岐から雑木の中の山道を登っていくと10分弱で大日山の山頂(107.4m)に到着した(10:07)。大日山の山頂には四阿があり、ベンチの設置もある。海に向かって展望もある。山頂からは麓に向かって、賽の神、尊光寺方面に下る道の道標があったが、その山道は草が繁茂して、あまり利用されていない感じだった。大日山からは山並みを伝って、次の「青の山」を目指すことにする。
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ネオポリス分岐 |
木道を進む |
大日山からの下りは雑木の中の階段道だが、木の根が路面を覆っているので躓かないように注意したい。やがて、道標のある分岐点に降りついた(10:15)。この道標では、右が「青の山」、左が「ネオポリス、湊神社」となっている。ここは青の山の方に進むと、木道の道になる。この辺りは路面が湿地帯のようで、木道が整備がされている。
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青の山山頂 |
青の山の展望 |
木道を過ぎ、登りの山道を少し進むと尾根に乗る(10:21)。その尾根道を少々進めば、そこが青の山の山頂(97m)だった(10:26)。青の山の山頂には椅子が2つとベンチが1つ設置されていた。左手側前方に送電鉄塔があり、その方向に少し展望があった。青の山山頂からは、鉄塔の方に下っていく。
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ベンチとテーブル |
山陽電車本線を越える |
送電鉄塔の下を階段道で下っていき、さらに下って進んで行くと北小嶋分岐となる(10:34)。ここは下坂の方に進むと日当たりの良い場所にベンチとテーブルが設置してあった。このベンチからは麓の北小嶋の集落が見えている。ベンチの場所を過ぎると竹林に入るが、そこはすぐに通り抜ける。その先で線路の上を通過(10:39)。これは山陽電車本線。
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国道250号線 |
高坪山の取付き |
山陽電車本線の線路を越えると前方に国道250号線が見えてくる(10:42)。国道はそこそこの交通量があるので注意して渡る。国道を渡ったところのコンクリの擁壁脇が山道の取付きで、そこから再度、山に入っていく。
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このあたりの山道は最近草刈りがなされたようで歩きやすく整備されている。ルート管理の方々に感謝しながら山道を登っていく。その先は階段道になって竹林の中に入っていく(10:49)。竹林の中の階段では、タケノコがあちこちに顔を出している。タケノコを放置すると階段は竹林にかわってしまう感じ。 |
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草刈りされた山道 |
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高坪山 |
高坪山の展望 |
竹林を過ぎると大きな一枚岩の登りに変わる。岩にはロープが垂らされている(10:53)。傾斜が急なのでロープを頼りに岩をよじ登る。岩を登った先で送電鉄塔が見えてきて、そこが高坪山の山頂(105.7m)だった(10:55)。山頂にはベンチ、テーブルの設置がある。テーブル横で二人の若者ハイカーが休憩していたので挨拶を交わす。今日、的形アルプスで初めてハイカーと会った。
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高坪山山頂 |
的形三等三角点 |
なお、高坪山山頂からは、遠くに姫路城が見えるようだが、今日は霞があって確認は困難だった。山頂で三角点を確認する。この三角点は三等三角点(点名:的形 標高105.65m)で、点の記によれば明治24年の設置となっている。古い三角点だが、掘られた文字はまだ確認できる。
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そろそろ高坪山を出発する(11:01)。この先は、いったん麓に下って、次に小赤壁の方の木庭山、燈籠地山に向かいたい。整備された山道を進んで行くとすぐに竹林の中に入っていく。そこからしばらくは竹藪の中の道を進んで行く。 |
竹林の道 |
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伽藍堂奥谷山鉄塔 |
伽藍堂奥谷山の道標 |
竹林を抜けると伽藍堂奥谷山鉄塔に至る(11:08)。ここで道が分岐している。道標では、矢印が福圓寺方面と木場方面を指している。木場方面の道は藪状態になっているので、ここは福圓寺方面に下っていく。
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今熊野観音寺 |
六波羅堂 |
伽藍堂奥谷山鉄塔を出発して竹藪となるがそこはすぐに抜ける。次に雑木の中の山道になって、そこに石仏が配置されていることに気が付いた。これは、福圓寺裏山西国三十三ヶ所霊場巡りの石仏だった。写真左上は、今熊野観音寺: 西国十五番霊場、写真右上は、六波羅堂:十七番霊場の石仏。
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石仏をたどりながら山道を下っていくと墓地に出て(11:17)、更に下って住宅に出てきた(11:20)。ここから舗装路を西に進む。福泊神社、天理教の分教会を過ぎて木場東公園の「←小赤壁公園}の表示がある交差点で左折した(11:27)。舗装路の坂道を登って行った先が小赤壁公園だった(11:35)。 |
木場東公園の交差点 |
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小赤壁公園1 |
小赤壁公園2 |
駐車場から先に進むと、そこに海が見える絶景のポイントが広がっていた。公園にあった説明板によると小赤壁公園の概要は次の通り。 「木庭山の南斜面の絶壁は、頼山陽が中国、武漢の南、揚子江中流域にある「三国志」で有名な赤壁の景観に似ているところから、1825年に小赤壁と名付けたと言われています。ここからは播磨灘を一望でき、天候の条件が整えば、明石海峡大橋、淡路島、大鳴門橋、小豆島そして四国などを望むことができます。」
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公園の展望台 |
木庭神社 |
公園の展望台に上って播磨灘を見渡すと、家島、男鹿島や上島が霞ながらも見えていた。家島までは20kmだが上島は9kmの距離なので、上島が一番はっきりと確認できた。行き来する船をながめながら雄大な播磨灘の展望に感激。公園の散策路を徘徊したり、公園内の木庭神社に参拝しながら公園をゆっくり楽しんだ。
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次に、流紋岩からなる絶壁の小赤壁を見てみようと、神社の西側のハイキング道の方に進むと、なんと無情にも「落石注意・立入禁止」の看板が・・・。「落石の恐れがあり危険なため立入禁止。海岸部も封鎖しています。姫路市」と表示してある。立入禁止は知らなかった。残念だが仕方がないので小赤壁はあきらめた。 |
立入禁止・落石危険 |
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小赤壁上部の岩場1 |
小赤壁上部の岩場2 |
小赤壁の木庭山からは、東に向かって尾根道が伸びているのでそちらに進みたい。よく歩かれた尾根道を進んで行くと、右手側に踏み跡が分岐していた。そこに進むと絶壁上部の岩場に出た(11:45)。ここも素晴らしい展望が広がっている。展望を楽しんだ後、尾根道に戻り東に進むと「姫御前山 50m」の表示(11:51)。ここは山頂とは言えない感じ。姫御前山の先に、また、海側に向かい踏み跡があった。そこも岩場の上に出て、播磨灘が見渡せた。ここも空が近く、水平線に船が浮かぶ。
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竹林の小道 |
燈籠地山 |
尾根道に戻り更に東に進むと竹林に突入(11:53)。竹林の中の散策路はなかなか雰囲気が良い。竹林を過ぎると尾根道は燈籠地山に突き当たる(11:56)。燈籠地山は鎌倉時代の武士、安東蓮聖が港を築いたときに灯火をともしたことからこの名が付いた。この山頂一帯には福泊城があったとされるが、今は単なる空地の様相となっていた。
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麓に降りつく |
的形駅 |
燈籠地山から山道を伝って麓に降りていく。やがて前方に民家が見えてきて舗装路に出てきた(11:50)。出てきたところは福泊神社の前だが、道標はなく燈籠地山への登山口がどこか分かりにくい。ここからは市街地の中を的形駅を目指して歩いて行った。的形駅には12:18の到着。奇岩巨岩の断崖が海に面して横たわる小赤壁に行けなかったのは残念だった。いつの日か安全が確保できて立入禁止が解除されることを望みながら本日の山旅を終えた。 |