摩耶東谷・摩耶東谷東尾根  (お勧め度★★☆) 表六甲【1-16】

今回(平成20年3月29日)は、ガイドブックなどには紹介のない
摩耶東谷の東側の尾根を歩いてみた。
摩耶東谷の東にある尾根なので勝手に摩耶東谷東尾根と命名した。

Route MAP
linelineline
説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 摩耶山近辺には当方にとってまだまだ未知なる山道が存在する。今回(平成20年3月29日)はその一つである「摩耶東谷」の尾根道を歩いてみた。
 王子公園駅から徒歩で杣谷の入口を目指して出発する(10:00)。公園の東側を流れる西郷川(青谷川)に沿って北に歩き始めと、いきなり、川沿いに咲く王子公園の桜が目に飛び込んできた。もう7分の咲きである(写真右)。朝から花見の席取りも始まっているようだ。
王子公園の桜
王子公園の桜
桜のトンネル  更に杣谷の方向に向かって町中をぶらぶらと進んでいると、またまた桜の花が目に飛び込んできた。こんどは坂道の両側に桜の古木が並び、一斉に花を付けている(写真左)。これはなかなか見事である。
 案内表示を見ると、ここは「灘百選」の中の一つで「桜のトンネル」というらしい。案内看板では「灘区を代表する桜の名所の一つ。南北約400mの坂道に、ソメイヨシノの大木約70本が4月上旬いっせいに花を開き、さながら桜のトンネルのようになることから、桜のトンネルと呼ばれています。」との説明である。桜は見事だが「桜のトンネル」との命名はやや安直過ぎないか。
桜のトンネル
 更に進んで、灘丸山公園の入り口までやってきた。
 ここは、もともと神戸製鋼の野球専用グランドであったらしいが、今は広い公園になっている。そしてこの公園の入り口にも見事な桜の木があった(写真右)。ご近所の人であろうか、人だかりもできている。ピンク色が青空に映えて綺麗である。(*^o^*)
灘丸山公園の桜
灘丸山公園の桜
通行止めの表示  この公園を少し北に行くと、杣谷の入口でもある長峰堰堤に到着となる(10:40)。飲料には適さない湧き水が今日も3本の蛇口から勢い良く流れ出ている。
 この長峰堰堤を左から越えると、すぐに杣谷堰堤が現れる。
 この堰堤の場所からは、左手側にはっきりとした山道が続いているが、ここは行き止まりの表示がされている(写真左)。
通行止めの表示
 この堰堤を越えると広い河原のような場所に出る。
 少し進んで山寺尾根への分岐点となる。摩耶東谷へはここで山寺尾根方面に進む。
 すぐに道の左手側に石垣の詰まれた一角が現れる(写真右)。この石垣の場所で左折すると、右手側にすぐ南無妙法蓮華経と彫られた石碑が登場し、その上部には鳥居も見えている。
 この辺りは深く信仰に関係する地域なのかもしれない。この石碑の前を通り過ぎると沢に突き当たる。摩耶東谷は、この沢に沿って遡行していくのである。
摩耶東谷への入口
摩耶東谷への入口
深谷第二砂防ダムの手前  その神域のような場所を越えると、川沿いにはっきりとした道が現れた。その道が昔から歩かれていた道であることは、踏み跡の確かさからすぐ分かる。その山道は左手側の川に沿って西に向かって続いている。
 段差を流れ落ちる川の水音が当方の耳に心地よく響く。やがて古い板橋を渡って川の右岸を遡行することになった。すぐにまた板橋があり、それを渡ると前方に大きな堰堤が見えてきた。深谷第二砂防ダムである(写真左)。この堰堤は右側から越える。急傾斜だがコンクリートの階段が付けられているので、容易に越えられる。
深谷第二砂防ダムの手前
 堰堤まで登ると。鉄パイプの階段が更に上に続いていた(写真右)。堰堤内に降りられるよう、下にも階段がある。どちらを進んでも合流することになるのだが、おのぼりさんである当方は上のルートに進む。
 堰堤内に入ると踏み跡は左にクロスして続いていた。谷川も同様に左に曲がっている。その川に沿うように続く道を進むと、またまた板橋が登場した。これを渡ると、前方に怪しいトタン板の小屋が見えてきた
 (写真下 11:20)。
砂防ダム横のパイプ階段
砂防ダム横のパイプ階段
業場の手前にある板橋 不動滝
業場の手前にある板橋 不動滝
 その建物の右側には滝が流れ落ちている。この滝は不動滝(写真右上)というそうで、この滝のある一帯が行場となっている。
 ここから更に川沿いに山道が西に向かって続いているが、摩耶東谷へはここで右折し滝の上部に回りこんで進んでいく。
 滝の上部にも小屋があり(写真右)、この小屋の前を通って、小屋横の大岩を登っていくと展望の利く岩の上に出た。その大岩の表側には「大日如来」の文字が掘り込まれている(写真下)。
行者小屋
行者小屋
大日如来 岩尾根に続くペンキの表示
大日如来 岩尾根に続くペンキの表示
ルートを示す赤ペンキ  この大日如来から北に向かって尾根道が延びているので、今日はこれを登って行く。
 このルートは岩尾根の急な登りで始まった(11:32)。岩には進路を示す赤ペンキの表示が続いており(写真上)、これに従えば初めての者でも道に迷うことはない。
 このあたりで1人のハイカ−に追い越される。当方以外に、こんな寂しい尾根道に入り込むハイカーがいるとは・・、少々驚く。
 岩尾根の道はいつしか潅木に覆われた尾根筋に変わった。しかし、赤ペンキの表示は依然として続いている(写真左)。
ルートを示す赤ペンキ
 急な登りの連続で、少々へばり気味になった頃、前方に展望が開けた(11:55)。そこからは東側に灘区の町並みが見えている。先ほど追い越していかれた方がそこで弁当を広げられていた。挨拶を交わし、追い越していく。
 更に進むと、松葉が積もりルートが不明瞭な場所となってきた。しかし、ここでも随所に赤ペンキの表示があり、これに従う。
 尾根道は次第に高度が上がり、南を振り返ると木々の間から海が見えるようになってきた。さらに馬の背のような痩せ尾根の場所を越えて、やがて山寺尾根に合流した(12:12 写真右)
山寺尾根に合流
山寺尾根に合流
もう一つあった分岐点  山寺尾根への合流点には黄色などのテープ表示がされていた。
 ここから少し摩耶山の方に進むと、摩耶東谷に下るような感じで枝道が左側に延びている場所を発見した(写真左)。どこに続くのか興味があったので、今日はこのルートを下ることに決定する。
 時計を見ると、もう12時を回っている。昼の弁当は掬星台で食することにして、山寺尾根の急な階段(写真左下)を登って行く。
もう一つあった分岐点
山寺尾根の急な登り 登ってきた尾根を掬星台から望む
山寺尾根の急な登り 登ってきた尾根を掬星台から望む
 掬星台には12時30分に到着した。今日も多くの人がここからの展望を楽しんでおられる。当方も、弁当をパクつきながら、今登ってきた尾根を展望台から確認してみる(写真右上)。写真の中央の尾根が登ってきた尾根で、そのすぐ左側が山寺尾根である。
 摩耶東谷を挟んで右側の尾根筋にはロープウェイ虹の駅が見えている(写真右)。ロープウェイの駅とケーブルの駅の左下に、もう一つ古ぼけた感じの建物が見える。あれは、何なんだろう??機会があれば調べてみたい。
掬星台から望む虹の駅辺り
掬星台から望む虹の駅辺り
掬星台の桜  ところで、掬星台にも桜が咲いていた。濃いピンクの色がきれいである(写真左)。
 桜も鑑賞できたので、そろそろ、下山することにする(12:50)。
 先程発見した枝道を目指して、また、山寺尾根を下っていく。
 急勾配を5分ほど下って、旧天上寺跡へ続くトラバース道の分岐点にやってきた(12:53)。この道も歩いたことがなかったので、天上寺跡まで往復してみることにした。
 水平な道を進むこと10分弱で、旧天上寺跡に到着した(13:08)。
掬星台の桜
 摩耶山史跡公園として整備された旧天上寺跡では、急な階段を登ってこられたハイカーの方が息を整えるべく休憩されていた。当方は急階段を登ってきたわけではないので、休憩もとらず、すぐまた山寺尾根に引き返すことにした。このトラバース道沿いには杉の巨木が多く生えている。この辺りは寺域であったので、樹齢を重ねた大木がまだ残っているのであろう。
 この道の途中に、急斜面を下っていく水路状の構築物があった(写真右)。ここを伝っても下っていけそうな気がするが・・・。どこに繋がっているのだろう??
トラバース道からの景色
トラバース道からの景色
ロープの張られた山腹道  また、山寺尾根に戻ってきて、午前中に発見した分岐点から尾根を下ることにした(13:16)。午前中に発見した分岐点とは、前掲の写真「もう一つあった分岐点」の箇所である。
 この道は急斜面の山腹に張り付く道といった感じで始まった。足場が悪く危険な箇所にはロープが張ってある(写真左)。
 摩耶東谷に下るのであろうと思って進んだが、やがてこの道は午前中に登ってきた尾根道に合流してしまった(写真左下)。この道は尾根の山腹を迂回するルートでしかなかったのだ。想定に反した結果となり、やや意気消沈である。
ロープの張られた山腹道
合流地点 業場から西に続く谷筋
合流地点 業場から西に続く谷筋
西に向かう尾根の登り  山寺尾根に合流点した地点から、不動滝、大日如来の行場まで一気に下ってきた(13:40)。
 ここから、帰途につくかどうか迷ったが、まだ2時前であったので、行場から川沿いに西に向かって続く谷筋(写真上)を登ってみることにした。
 沢沿いに足場の危なっかしい道が続いている。すぐ突き当たる堰堤は右側から越える。
 堰堤内に下ると焚き火禁止の表示がすぐ目に入る。こんな所で焚き火をする者はいないだろうと思いながら、進むべきルートを探ると、左側の尾根に向かって踏み跡が続いていた。
西に向かう尾根の登り
 尾根への取り付きは少し急だか、尾根に登ると明確な踏み跡が確認できた(写真上)。
 木の根が剥き出しとなった箇所も多いが、なかなか快適な山道である。
 この尾根道はどの辺りに出るのかと思いながら上り詰めると、「この登山道は通れません」の表示が現れ(写真右)、何と廃墟と化した建物の場所に登り付いてしまった。相当荒廃した不気味な建物である(写真下)。そこは、廃墟マニアに人気のスポット・・摩耶観であった。当方は、廃墟には興味がないが、詳しいことはこちらのサイトを参照されたい。
この登山道は通れません
この登山道は通れません
摩耶観光ホテル  この廃墟は、掬星台から望むと、ケーブル虹の駅の東隣に見えていた建物であった。
 この建物の右側に、割れたガラスが散乱している階段がある。この階段を登っていくと、ケーブル駅に到着した。しかし、そこには柵があって、駅の中にはその柵を乗り越えないと入れない。どうも、当方は立入禁止とされているエリアの中に入ってしまっているようだ。
 柵を無理に越えて駅内に入ると、不法侵入となりそうなので、また、廃墟までもどり、登ってきた道とは別の、南方向に伸びる山道で下山することにした。
摩耶観光ホテル
 その道は間伐がなされ、よく手入れされていた。急な下りも多いが、必ずトラロープがある。ハイカーのために良く手入れされた道だ。道の状態からして、多くの人が利用しているルートと思われる。やがて麓まで下ってきた。そこは杣谷堰堤横の立入禁止と表示された看板の場所だった。なんと、この道は良く整備されているにもかかわらず、歩いてはいけないルートだったのだ。知らなかったとはいえ、ここは関係者の方に謝っておかなければならない。「ごめんなさい!!もう入りません。」 そこから、反省も込めて、王子公園駅まで30分歩き、帰りの電車に乗車したのであった。 快適だが立入禁止の尾根道
快適だが立入禁止の尾根道
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