天上ケ岳・鉢伏山・長谷山 (お勧め度★★☆) 関西の山【7-11】

箕面駅(阪急電車)〜瀧安寺〜箕面大滝〜箕面ビジターセンター〜天上ケ岳〜堂屋敷三角点〜
 鉢伏山〜長谷山〜みのお記念の森〜箕面川ダム〜こもれびの森〜箕面駅(阪急電車) (約7時間)

Route MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 GWが始まった。いつも六甲山をホームグランドに低山散策を楽しんでいるが、今日(平成24年4月28日)は少しだけ足を伸ばして、箕面大滝から天上ケ岳、鉢伏山のルートを歩いてみた。 一帯は、滝道と自然研究路が整備され、案内表示もしっかりしているようなので、それらを頼りに歩いてみるつもりだ。
箕面大滝への道  阪急箕面駅を8:20にスタートする。
 箕面大滝まで2.6kmの表示に従い、みやげ物店の並ぶ通りに入って行く。
 まだ、早い時間なので、殆どの店はシャッターを下ろしている。したがって、静かに歩けると思ったが、さにあらず、多くの人が滝の方から戻ってきている。その軽装からして、地元の方が日課にしている早朝の散策から帰ってこられているようだ。
 滝の方に歩いて行く人はまばらだが、ジョギングしながら追い越して行く者が意外と多い。
 一の橋を渡って、箕面公園に入り、新緑の楓がトンネルをつくる道を進んで行く(写真左)。
箕面大滝への道
箕面山瀧安寺  箕面川の流れに写る新緑を愛でながら進んで行くと昆虫館が登場。ここを過ぎると、やがて箕面山瀧安寺に至る(写真左)。
 この寺は役ノ行者が創建したとされる修験道の道場で、古くは空海や日蓮もここで修行したという。瀧安寺周辺の緑もきれいである。
 瀧安寺を過ぎると左手側の高い所に野口秀世の像が確認できる。長い米国留学から帰った際に、母を伴って箕面を訪れたという博士の優しさに感激した関係者の尽力により、昭和30年に建立されたものと聞く。もう、50年以上前のことになる。
箕面山瀧安寺
 さらに新緑のトンネルをくぐりながら、唐人戻岩を過ぎると(8:56)、箕面の滝に到着である(写真右 9:00)。
 滝見物の人出は、紅葉の頃には遠く及ばないが、滝の前は広場は少人数ながら賑わっている。
 33mの高さから流れ落ちる滝はなかなかの迫力である。
 箕面の名は、この滝が木々の間から落下する形が「箕」に似ていることに由来するというが、どの辺りが「箕」なのか、凡人には想像できなかった。
箕面大滝
箕面大滝
箕面のお猿さん登場  さて次に、鉢伏山を目指すが、ルートは、箕面ビジターセンター、天上ケ岳、堂屋敷三角点、鉢伏山のコースを考えている。
 箕面大滝から少し戻り、左に分岐する坂道を登って行く。つづらにのぼるとすぐに府道43号線に出る。これを、大日駐車場の方に歩いて行く。
 大日駐車場では、もう車が20台位とまっていた(9:17)。ここでハイキングの支度をしているグループもある。
 大日駐車場を過ぎると歩道がなくなる。車に注意しながら百年橋の所まで来て、森がざわついているのに気が付いた。えっ!何??と思って周囲を見渡すと、おサルの群れがえさを探していた(写真左)。
箕面のお猿さん登場
 百年橋のおサルにバイバイと手を振って府道を更に進み、箕面ビジターセンターに到着した(写真右)。
 ここでは周辺の地図が200円で販売されていたので、それを求めるべく係りの方に声を掛けると、「我々が歩いて調べた地図でよければ差し上げます。」といって、無償で「箕面の森ハイキングマップ」と「所要時間地図」を頂いた。
 この地図は以後の散策に大いに役に立ちました。ありがとうございました。
箕面ビジターセンター
箕面ビジターセンター
 ということで、頂いた地図を頼りに、次の目的地の天上ケ岳(Mt.Tenjogatake)を目指して出発する。
 箕面ビジターセンター脇から自然研究路3号線に入った(9:47)。7分ほど階段をひたすら登ると尾根に乗る。その尾根道を5分ほど進んで分岐点となった。先ほどおサルの群れに出会った百年橋から登ってくる自然研究路2号線とここで合流となるようだ。
 自然研究路2号線に入り、8分ほど進んでE−8ポイントに至った(10:08)。この一帯にはアルファベットと数字を組み合わせた緊急連絡ポイント表示が随所に表示されており、何かトラブルの際には、このポイント表示を連絡することになっている。一帯はハイキングルートの整備がなされ、配慮が行き届いている。
杉林の箕面自然歩道を進む
杉林の箕面自然歩道を進む
みのお記念の森方面の山  E−8ポイントから箕面自然歩道に入った。
 自然研究路から箕面自然歩道の一帯は杉の植林地帯で、まだ若くて細い杉が林立している(写真上)。杉林は変化に乏しく、かつ、薄暗い感じであまりハッピーではない。したがって、この辺りでは一人のハイカーにも会わなかった。
 箕面自然歩道に入ってから10分ほどでベンチが設置されている日当たりのある場所に出た(10:20)。ここからは、次第に雑木林のところも出てきて、感じが良くなってきた。右手側遠方には、みのお記念の森方面の山が樹間から顔を見せている(写真左)。
みのお記念の森方面の山
天上ケ岳  そしてすぐに、E−7ポイントに至った(10:33)。このポイントからは天上ケ岳への道が分岐している。
 早速、天上ケ岳を目指して分岐道に入る。途中、勧請掛を潜って、E−7ポイントからものの1分で、天上ケ岳のピークに至った。
 天上ケ岳のピークでは、先人がおられて、ベンチで休憩されていた・・・と思ったら、大間違いで、それは役の行者の銅像だった(写真左)。
 役の行者の像が向いている方向は展望が開け、箕面方面の市街地が見えていた(写真下)
天上ケ岳
 天上ケ岳は箕面山瀧安寺の奥の院にあたる。その瀧安寺により、天上ケ岳山頂には次の内容が記された案内表示が立てられていた。
 「この山頂は役の行者 神変大菩薩が文武天皇の御代 大宝元年(西紀701年)6月7日に昇天せられた墓所であります。古来修験道の霊地 山伏の聖域につき、清浄を保つよう留意御協力下さい。箕面山瀧安寺」
 瀧安寺の意図通り、山頂は清浄な状態であった。

 10分ほど天上ケ岳からの景色を楽しんだ後、ここを出発する(10:43)。
天上ケ岳からの景色
天上ケ岳からの景色
堂屋敷三角点への分岐  また、味気ない杉林となった尾根道を9分ほど進むとベンチが設置された場所に至った(写真左)。ここは、青色のフェンスが張ってあり、その向こうは小さい畑となっている。里が近いということだろう。
 ところで、堂屋敷三角点はこのあたりに設置されているはずで、その発見も今日の目的の一つである。そこで堂屋敷三角点の探索に取り掛かると、このベンチの箇所から青色フェンスに向かって右側に薄い踏み跡が分岐していることに気が付いた。さっそく、その踏み跡を進んでみた。すぐに背丈ほどもある笹の中の道となったが、ルートはしっかりしている。この辺りは高圧鉄塔があるので、これは関電の監視路となっているのだろう。
堂屋敷三角点への分岐
堂屋敷三角点 堂屋敷
堂屋敷三角点 堂屋敷
 少し進んで、監視路から右手側に踏み跡が分岐した。三角点への道であろうと直感し、それに踏み込む。
 すぐに三角点を発見(写真上)。
 堂屋敷三角点の設置場所は、展望のない雑木の中であるが、訪れる者もあるようで「堂屋敷553.2m」と書かれた札が数枚掛かっていた(写真右上)。
 なお、三角点の北側の監視路からは北に向かって景色が開け、妙見山方面の山々が望める(写真右)。
 ところで、堂屋敷は点名であって、山の名ではないようだが、どうなのだろう
堂屋敷から北を望む
堂屋敷から北を望む
五月山DWを進む  堂屋敷三角点を11:12にスタートし、2分でベンチの箇所に合流。さらに、箕面自然歩道を進むとE−6ポイントで、五月山DWに合流した(11:24)。
 ここからはアスファルトの車道歩きである。
 今日は日差しの照り返しがきつい(写真左)。DWでもめったに車は来ないが、注意して進みたい。
 アスファルトを16分ほど歩いてH−3ポイントの「エキスポ’90・みのお記念の森」の入口に到着した(11:40)
五月山DWを進む
 「みのお記念の森」の入口から、公園の外周沿いにハイキング道が続いている(写真右)。
 写真のネットは鹿よけのためのもので、鹿による木々の食害を防いでいるようだ。この辺りに鹿が生息しているとは、不勉強で知らなかったが・・、箕面は自然が豊かである。
 左手側で、公園の芝生広場で遊ぶ子供たちの歓声を聞きながら歩を進めるとH−4ポイントに到着した(11:55)。
 ここから自然研究路6号線が分岐しているが、当方は鉢伏山方面に進む。
みのお記念の森に入る
みのお記念の森に入る
鉢伏山への道  間伐して整備された里山の風情の中を、気持ちよく進む(写真左)。
 山桜の花びらが一枚、また一枚と、散り落ちている。長閑な感じだ。
 H−4ポイントから10分少々で分岐(H−5ポイント)に到着した(写真下 12:07)。
鉢伏山への道
 ここは、一帯の下草が刈り取られて、防火帯のようになっている。
 ここから表示に従い鉢伏山頂上を目指すと、ものの2分で山頂に到着した(写真下)。
 鉢伏山とは、お椀を伏せた形状に似ていることからの命名であろうが、同様に六甲山やハチ高原にも鉢伏山がある。簡単に名付けられるので、全国にも「鉢伏山」は多いのではないか。
鉢伏山手前の分岐
鉢伏山手前の分岐
鉢伏山 鉢伏山頂上の様子
鉢伏山 鉢伏山頂上の様子
鉢伏山頂上からの景色  鉢伏山の山頂は木立の中だが(写真上)、鉄塔の方向に一部視界が開けていた(写真左)。
 ここで昼食休憩としたが、10分ほど休憩している間に数組のハイカーが登ってこられたので、この展望を目指して鉢伏山を目指す者も多い感じだ。
鉢伏山頂上からの景色
 さて、昼食を終え、帰路をどうするか、箕面ビジターセンターで頂いた地図で確認していると、鉢伏山の近くに長谷山というピークがあり、ハイキングルートが描かれているのに気が付いた。ついでに寄ってみることにした。
 先ほどのH−4ポイントまで戻り、そこから長谷山方面の分岐に入る(12:31)。
 長谷山(ながたにやま)への道は、杉の植林された薄暗く味気ない道である。なぜか頭を黄色く塗られた境界石が続いている。
 そのアップダウンも無い山道を7分進み、最後にひと登りすると、長谷山のピークとなる(写真右、下 12:40)。
長谷山
長谷山
長谷山頂上の様子  長谷山は、山頂もここまでの山道も一切展望は無い。
 特に見るべきものもないのだが、里山愛好家には足を運ぶ対象となる。「豊中労山 おおさか里山歩き 2008/2/16」など、登頂札も何枚か掛かっていた。
 なお、長谷山の山頂からは更に先に道が続いている。それを進むと鉄塔に至り、鉄塔を過ぎて下っていくと、自然研究路7号線に出るようだ。
長谷山頂上の様子
 長谷山から、またH−4ポイントに戻り、次に「みのお記念の森」に入ってみた。
 この公園は、大阪鶴見をメイン会場として行われた、エキスポ90「花と緑の博覧会」を記念して作られた公園であり、小高い丘にある木の展望台が一際目を引く(写真右)。
みのお記念の森の木の展望台
みのお記念の森の木の展望台
木の展望台から鉢伏山  お登りさんなので、早速、木の展望台に登ってみた。
 これは中々goodな展望である。
 展望台をぐるりと一回りすれば、先ほど登った鉢伏山(写真左)、長谷山(写真下)、天上ケ岳が確認できる。
 木の展望台に登ってくるお客さんは少ないようで、しばらくは景色を独占であった。
 なお、木の展望台へは鹿よけのためゲートが設けられている。国際森林年記念ということで「オオクワガタの棲める」環境をつくるとの表示があったが、ゲート設置は、そのための措置であろうか。
木の展望台から鉢伏山
 公園内には木の展望台以外にも花の谷や芝生広場があり、また、散策路が縦横に続き、広くゆったりしている。
 春爛漫で、花を愛でたりしてのんびり過ごせそうだが(写真下)、当方はそろそろ帰途に着くことにする。
木の展望台から長谷山
木の展望台から長谷山
みのお記念の森を散策  公園内から自然研究路(Nature Trail)7号線が出ているので、それを下ることにする。
 ところで、自然研究路には自然研究に資するよう、色々な自然に関する説明表示が立てられている。この7号線には杉と桧の違いが説明してあった。後学の為、ここに概要を整理しておく。
 杉の葉は表裏がなく、先が尖っている。桧は細かいうろこがつながったような形で、表裏がある。両方とも広葉樹より濃い緑色だが、桧の方がより濃く見える。杉は湿った土地を、桧はやや乾いた土地を好む。よって谷に近いところに杉を、尾根筋には桧を植える。これにより、遠くから見ると、上の方は濃い緑、下側に少しうすい緑があれば、上が桧、下が杉だと見分けられる。
みのお記念の森を散策
 7号線に入り、思わず道に落ちた枯れ枝を確認した。その落ち葉は、表裏がなく、先が尖っていた。
 これは杉で、この辺りは谷に近いことを理解してしまった。(*^o^*)

 7号線は概ね丸太の階段道で、どんどん下っている(写真右)。
 途中、自然研究路らしく、自然観察のグループに遭遇した。リーダーの方の話に皆、耳を傾けている。その傍らを過ぎ、7号線に入って約20分でF−1ポイントまで下りてきた(13:40)。
 ここで長谷橋(Nagatani-Bashi)を渡って車道に出る。
自然研究路7号線
自然研究路7号線
箕面川ダム  車道を歩いていて、また、サルの群れに遭遇した。車を止めてサルの写真を写している家族連れもいた。動物園以外で見るサルは興味を引くものだ。
 車道を進んでいると、左手側に次第にダム湖が見えてきた。ダムには青々とした水が湛えられている(写真左)。この箕面川ダムは、昭和57年に完成したロックフィル式の治水ダムで、明治の森箕面国定公園のほぼ中央に位置している。洪水調節と河川維持用水のダムで、水道用ではないのは意外であった。
 ダムからは、自然研究路3号線の支線に入り、箕面ビジターセンターまで帰ってきた(14:00)。
箕面川ダム
 箕面ビジターセンターで少し休憩して、次にこもれびの森を散策してみよう。
 「ババタレ道」という変な名の道に入り(14:12)、こもれび展望所を目指す。
 こもれび展望所までひたすら登っていく。といっても10分程度で、こもれび展望所に到着した(写真右 14:25)。
 展望所からは、樹木越しに箕面川ダムと長谷山方面が見えていた。
こもれび展望所
こもれび展望所
箕面川河畔  こもれび展望所からは、こもれびの森の中を縦横に走る散策路をさまよい、何とか風呂谷口のポイント(B−4ポイント)まで下ってきた(14:45)。風呂谷口では係員の方がハイキング道のゴミ清掃をされていた。我々が気持ちよく歩けるのは、係りの方のこういった普段からの気遣いの結果である。お疲れ様です。
 ここから、風呂谷を下り、トイレの所から箕面川左岸道の緑のトンネルの中を下って(写真左)、瀧安寺(15:15)、駅には15:30の到着であった。
 今日は陽光のなか、楽しく箕面の森を散策でき、充実の一日であった。
箕面川河畔
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