紅葉谷・瑞宝寺谷西尾根 (お勧め度★★☆) 北六甲【2-27】 |
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神戸電鉄の有馬温泉駅を10:48にスタート。やや遅い出発です。 ゆけむり広場から太閤橋、ねね橋と行楽客でごった返す道を進んで、太閤通に入ってきました。 この通りの途中に名僧行基が奈良時代に建立したとされる善福寺があります。ここは有馬の紅葉の名所の一つとされ、山門周辺の紅葉が風情をもつと言われるものの、今日はまだ時期が早かったようです(写真左)。 あらら、残念。まだまだこの辺りの紅葉は早すぎたのでした。紅葉谷はどうなのかやや不安です。 |
善福寺 |
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紅葉谷へはまずロープウェイの有馬温泉駅を目指さなければなりません。 金の湯を左手に見て、細い車道を登っていくと、鼓ケ滝公園の案内がありました。ここも紅葉の名所といわれます。ついでに寄って行くことにしましょう。 有馬ます池の前を通り、鼓ケ滝公園を目指します。 この辺りは太閤通と違って行楽客もおらず、静かな感じの有馬です(写真左)。おまけに紅葉もいい感じ! |
鼓ケ滝公園辺りの紅葉 |
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駅からぶらぶら20分ほど歩いて鼓ケ滝公園に到着(11:08 写真右)。 ここは、落ちる滝の音が山々にこだまして、鼓を打つ音に似ていたのでこの名がついたという鼓ケ滝を擁する公園です。 客は1組だけで、滝の音だけが辺りに響いています。ただ、ここもまだ紅葉には早すぎたようです。 |
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鼓ケ滝公園 |
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早々に、鼓ケ滝公園を出発し、ロープウェイの有馬温泉駅を目指しました。 鼓ケ滝公園から斜面の道を登るとすぐにロープウェイの有馬温泉駅に出てきます。 ここから紅葉谷への山道がスタートです(11:15 写真左)。 |
ロープウェイの有馬温泉駅 |
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最初は車も通れる広い林道です。 その林道をぶらぶらと登って行くと、左手側に有馬温泉癒しの森の看板が立っています(11:28 写真右)。 このすぐ先では、水の流れが林道を寸断していますが、ここは難なく越えられます。 ただ、紅葉谷はポピュラーな道で、多くのハイカーが行き交います。この道の早期の補修が望まれます。 |
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有馬温泉癒しの森入口 |
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さらに幅広の林道を進んで行くと、左手側に湯槽谷第一砂防ダム、同第二砂防ダムと登場して、次に分岐点に至りました(11:35 写真左)。 この分岐は、左が紅葉谷、直進は湯槽谷です。 道標によると「紅葉谷を経て極楽茶屋跡 2.3km」と記載されると共に、「湯槽谷は難路」とあります。湯槽谷に進む人はここから要注意です。 |
湯槽谷との分岐 |
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紅葉谷方面に進むとすぐに流れを渡ります。この辺りで紅葉谷を下ってきた3人の方とすれ違いました。次に、小さな堰堤を右手側に見ながら階段を登ると、3人組のハイカーとすれ違いました。 次にすぐ山ガール一人が紅葉谷を下ってきました。やはり、ポピュラーな紅葉谷はハイカーが多い感じです。 左手側に大谷の流れを見ながら堰堤をいくつか越えて進んで行くと、大谷の流れを渡る箇所になります(11:50 写真右)。ここは何年か前は大きな水溜りになっていて斜面を迂回して越えていた記憶がありますが、今は水も減って大丈夫のようです。 |
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大谷の流れ |
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次に、すぐ白石谷の分岐点で、案内柱が立ってます(写真左 11:51)。 その案内柱では、白石谷は「熟練者向け・危険な岩場あり」とされてますので、白石谷に進む人は注意してください。 |
紅葉谷出会(白石谷との分岐) |
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この辺りから紅葉谷道はつづらになってどんどん登って行きます(写真左)。 右手側には砂防堰堤が連なっており、この辺りの急勾配がこれでわかる感じです。 |
紅葉谷に入る |
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12時ジャストで七曲滝分岐点までやってきました。ここではご夫婦のハイカーが休憩されていました。 なお、七曲滝方面は「難所あり・通行注意」と表示されていたので注意願います。 紅葉谷沿線の滝への道は、いずれも熟練者向けで、どの滝も一般者の侵入を阻んでいるようです。 さらに続く紅葉谷のつづら道を登って行きます。 ところで、紅葉谷はなるほどモミジの木は多いようには思われますが、ここまで見事な紅葉にはお目にかかっていません。紅葉らしきものはあったかもしれませんが、今日の紅葉谷の秋景色は写真右のような雰囲気です。 |
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色づき始めの紅葉谷 |
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12:06道が分岐していました。左は「この先道路崩壊。危険ですので通らないでください。」とされ、ロープが張られています(写真左)。 ここは右の迂回路に進むと鉄製の簡易階段が設置されていました。 この分岐を過ぎて、又々つづらの登り道が始まりました。この辺りでも、下ってくる数組のハイカーと遭遇です。紅葉谷は人が多いです。 |
道路崩壊で迂回路ヘ |
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12:14 百間滝・似位滝の分岐点にやってきました。 百間滝・似位滝方面にも「難所あり・通行注意」の表示があります。 12:20 つづらの登り道が続いていた紅葉谷もこの辺りは平坦道です(12:20 写真下)。 また、紅葉谷もこの辺りまで来ると高度もあり、紅葉もややそれらしくなってきました(写真右)。 さらに雰囲気の良い山道を進んで行くと、大小の石がごろつく川原沿いの道となりました(写真右下)。このあたりで下ってきた多くのハイカーとすれ違いました。 |
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頂上近くは紅葉も進む |
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快適な紅葉谷道 |
石の転がる脇を進む |
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石がごろつく川原を過ぎると道は折り返しになって、また、つづらの登り道です。紅葉谷は概ねつづらになった山道を折り返しながらどんどん登って行くという感じの道なのです(写真左)。 このあたりでも、夫婦のハイカー、親子連れのハイカー、単独者、おじさま、おばさまのグループと多くの方が下ってこれらました。講師と共に植物の観察をされているグループもありました。 この時期の紅葉谷道の登りは、朝早い時間に出発しないと、下ってくる方との度重なる遭遇で、やや歩きにくいという教訓を得ることができました。 |
紅葉谷もゴールに近づく |
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ぶらぶらと登ってきた紅葉谷道も右側から番匠屋畑尾根道が合流してくると山頂に到着です。ここからすぐ、極楽茶屋跡となり(写真右 12:55)、車道を渡ると前方に景色が広がっていました。 紅葉谷道ではやたら下ってくる方とすれ違うので、一体全体どれぐらいの方と交差するのか数えてやれと思い、メモを取りながら登ってきたのですが、それによると合計98名の方とすれ違っていました。 紅葉谷の紅葉は絶賛とまでは行きませんが、そこそこ楽しめるという程度でしょうか。また、この時期の紅葉谷は、有馬温泉を目指して多くの方が下ってこられ、混雑するというのが紅葉谷の総括でした。 |
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縦走路に合流(極楽茶屋跡) |
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極楽茶屋跡で5分ほど休憩した後、縦走路に従い六甲最高峰を目指しました。今日の縦走路は、ゼッケンを着けた方が多数歩いておられます。どこかの団体が縦走大会を実施しているようです。(帰ってネットで調べると三菱電機主催の大会のようでした。みなさん、お疲れ様でした。) 縦走大会の方に混じって車道を40分ほど歩き、一軒茶屋に到着です(13:40)。六甲最高峰はこの上ですが、縦走の方は最高峰には目もくれないで、先を急がれます。当方はせっかくなので六甲最高峰に登ってみました(写真左)。最高峰の広場は弁当を広げるグループでおお賑わいでした。当方も片隅でおにぎりを頬張り、しばし休憩です。 |
六甲最高峰に到着 |
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六甲最高峰で約10分休憩し、次に瑞宝寺谷西尾根を目指します(13:52)。 また、縦走路に戻り、縦走大会の方々に混じり車道を進みます。しかし、すぐに左手側に瑞宝寺谷西尾根の分岐点が登場し、ここで縦走大会の方とはお別れです。 瑞宝寺谷西尾根の入口はしっかりとした踏み跡がついています。しかし、何の表示もないんで、ここが瑞宝寺谷西尾根の入口とは分からないかもしれません(写真左 13:57)。 |
瑞宝寺谷西尾根の入口 |
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瑞宝寺谷西尾根に入ると、すぐに感じたのですが、道端の笹はきれいに刈り取られ整備されています。尾根道も多くの人が歩いた感じです(写真右)。 以前ここを歩いたときは、この道はそんなに手入れがされているとは感じませんでした。やや違和感がありますが、歩きやすいのでどんどん進んで行きました。 |
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整備された瑞宝寺谷西尾根道 |
尾根道の傍らには黒いホースが通され、中に水が流れているようです。何でだろうと思いながら進んで行くと、突然工事現場に遭遇です(写真右)。 斜面の崩落現場で復旧工事が進められていたのでした(写真下)。 ハイキング道にも工事用の太いワイヤーが張り巡らされ、ここは足元注意です。 |
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治山工事で立入禁止 |
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その工事現場を過ぎると、尾根道は急に自然な山道に戻りました。 工事現場までは、作業をする方のために尾根道が整備されていたに過ぎなかったのです。 しかし考え様によっては、自然な山道の方が瑞宝寺谷西尾根らしくて好感が持てる気もします。 |
治山工事現場 |
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しばらく進んで分岐点のようなところにやってきました(14:07)。ここで少し迷いましたが、右に進みました。 なんだか道があるような、ないような、やや不安な感じです(写真右)。しかし、下りになって古い丸太で組まれた階段を見つけました。相当傷んでいますが、道があることが確認できました。安心して更に下って行きます。 ところが、道のようなものはどんどん薄くなり、勾配もすこぶる急になって、「以前歩いたときと違うなぁ。」と感じ始めました。すると、次に、まるで滑り落ちてしまうような急斜面が登場し前進不能に陥りました。 |
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踏み跡が薄くなった尾根道 |
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おそらく、この前進不能となった道は、ずいぶん前の砂防工事で谷底に下るときに付けられた道であったのでしょう。引き返すことにします。 急斜面をあえぎながら登り返し、先ほどの分岐点まで戻ってきました(14:33)。 こんどはこの分岐を左に進みます。よく見ると、こちらのルートには木に赤ペンキで○が付され、進む方向を示しています(写真左)。こちらが本来の瑞宝寺谷西尾根道でした。 |
こちらが瑞宝寺谷西尾根 |
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赤ペンキの○印や矢印に導かれ瑞宝寺谷西尾根道を進んで行きます。 やがて尾根道は笹が鬱蒼と茂るエリアとなりましたが、踏み跡は続いています(写真右)。 瑞宝寺谷西尾根道は忠実に尾根を伝っている道です。ちょうどいい間隔で岩や木に赤ペンキの表示があるので、これも確認しながら下ります。 |
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笹の繁る瑞宝寺谷西尾根 |
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概ね瑞宝寺谷西尾根道は木々が茂り展望はありませんが、14:48にやや開けたところに出てきました。 以前工事の索道が通されていたのか、周辺の木々が払われています(写真左)。 |
瑞宝寺谷西尾根にも開けた箇所が |
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さらに瑞宝寺谷西尾根道を進み、何度かピーク状のところを越えて(14:57)、尾根道は高度を下げて行きます。 次第に傾斜が急になり、落葉で足元が滑りやすくなってきました。 これを慎重に下って、有馬温泉癒しの森の筆屋道に下りつきました(15:18 写真右)。 紅葉谷と異なり、瑞宝寺谷西尾根道では誰一人出会う人はいませんでした。全く対照的な感じです。 |
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有馬温泉癒しの森(筆屋道)に合流 |
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癒しの森の中に整備された道に従い、展望デッキなどで休憩しながらゆっくりと下って行くと、太鼓滝のところに出てきました。この先すぐに、瑞宝寺公園があります。 瑞宝寺公園には15:50に到着です。 もう4時前になってしまい、公園の中はやや薄暗くなりかけていました。おかげで、紅葉も、もう一つの感じでした(写真左、下)。 |
瑞宝寺公園の紅葉 |
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瑞宝寺公園は数百本のモミジやカエデ、イチョウなどの古木が枝を広げる見事な庭で有名です。 しかし、今日の紅葉はボチボチなので、この庭のもう一つの見せ場である石の碁盤を見て行くことにしました。 この碁盤は、太閤秀吉が紅葉を愛でながら碁を楽しんだといわれる逸品です(写真下)。説明板には「晩秋、紅葉を賞でている間に思わず終日を過ごしてしまったという「日暮しの庭」に今なお残るこの石の碁盤はその昔豊太閤がこれを囲んで心ゆくまで一日の清遊を楽しんだといわれている。」とありました。 |
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瑞宝寺公園の紅葉 2 |
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瑞宝寺公園の紅葉は年によってその鮮やかさに差があります。今年は、例年よりやや劣るという感じでしたが、それはそれで十分味わいのあるものです。 瑞宝寺公園を後にして、温泉街を駅に向かって下って行きます。 有馬温泉駅には16:08に到着です。 今日は、瑞宝寺谷西尾根で道に迷ったものの、六甲山でのんびりと秋の日の一日を楽しめました。 |
豊太閤の石の碁盤 |
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