岩倉山・行者山 (お勧め度★★★) 東六甲【4-18】

宝塚駅(阪急電車)〜湯本台広場〜生瀬〜光照稲荷大明神〜生瀬高台〜生瀬鉄塔管理道〜岩倉山
 岩倉山反射板〜行者山〜行者山東展望台〜行者山東観峰〜逆瀬台〜逆瀬川駅(阪急電鉄) (約3.5時間)

ROUTE MAP
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 展望良しで知られる岩倉山の反射板、その名称からも絶景が予想される行者山東観峰。
 今日(平成24年4月1日)は、この宝塚市の二つの山を目指して、生瀬の光照稲荷大明神から生瀬町の西側にある鉄塔の続く尾根をたどってみた。
宝来橋から武庫川を望む  阪急宝塚駅に10時過ぎに到着。今日は西宮市生瀬町から山に入るので、ここから生瀬までJR線に乗り換えようかと考えたが、たった一駅である。武庫川沿いに歩いていくことにした。武庫川の右岸を遡ることにする。
 阪急宝塚駅から南に出る。すぐに武庫川にかかる宝来橋が見えてくる。今日も水量豊な武庫川である(写真左)。
 宝来橋を渡り六甲全山縦走のゴールとして有名な湯本台広場に立ち寄る。ここで湯本台広場四等三角点を確認する(写真左下)。湯本台広場四等三角点は公園の中の一段高いところにある。
 湯本台広場を出てローソンの前を進む。この辺にはインド料理の店が並び、食欲をそそるカレーのにおいがただよっている。
宝来橋から武庫川を望む
湯本台広場四等三角点  カレーの誘惑を振り切って、武庫川右岸沿いの車道(兵庫県道337号生瀬門戸荘線)を進む。
 この道は最初は広い車道で歩道もある。武庫川対岸に並ぶマンション群を眺めながら(写真下)その車道を進んでいくと、次第に道幅が狭くなってきた。そして、とうとう一車線になってしまった。車がやってこないように祈りながら、その狭い車道の脇を進む。
 そこを過ぎると左手側に長寿ガ丘、宝生ケ丘の住宅地が表れるが、生瀬を目指して、さらに武庫川沿いを進む。
湯本台広場四等三角点
 生瀬橋西詰から左折し、生瀬皇太神社に沿って坂を上って生瀬の住宅地に入る。
 坂を上ったところで左に折り返し、西宮市役所の生瀬分室のところで浄橋寺の方に進む。そのお寺の駐車場の角を南に入ると、すぐ正面に山が迫ってくる。
 生瀬小学校を巻くように続く細い道を山に向かって進むと、突き当りが光照稲荷大明神への山道の入口である(10:53)。
 その山道に入ろうとすると、突然「この先工事中につき、気をつけてお通りください。」との女性の声が聞こえてきた。誰もいないはずなのに、何っ!と、少々たじろいだが、それは歩行注意のアナウンスだった。
武庫川沿いの景色
武庫川沿いの景色
光照稲荷大明神への山道  ちょうど、山道への入口一帯は、木を伐採して道の整備がされている。今日の工事は休みのようだが、この工事エリアに入ろうとすると、センサーが感知して、注意喚起のメッセージが流れるようだ。
 その工事エリアを過ぎると、幅広の階段道となる(写真左)。階段は丸い竹材で土止めがしてある。丸竹は劣化が早いので階段には向かない気もするが・・。
 鶯の声も聞こえてきて、春を感じながら次第に急勾配になった参道を登っていく。
光照稲荷大明神への山道
 坂を登りきると林立する赤鳥居が表れ、光照稲荷大明神の境内に登りつく(写真右 11:02)。
 この赤鳥居を背にして東に向かって立つと、すみれガ丘のマンション群が真正面に見渡せた。なかなか眺望良好だ。
 稲荷大明神にお参りした後、神社の建物の左側から更に山道を登っていく。少し進むと右手側に広場が登場した。ちょうど神社の後ろ側が展望広場になっていて、ベンチも設置してあった(写真下)。
 ここからも東に向かっての展望がすばらしく、宝塚の市街地が一望である(写真右下)。
光照稲荷大明神
光照稲荷大明神
光照稲荷大明神からの景色 光照稲荷から宝塚駅辺りを望む
光照稲荷大明神からの景色 光照稲荷から宝塚駅辺りを望む
生瀬高台の住宅地がせまってきた  しばし光照稲荷からの景色を楽しんだ後、更に山道を登っていく。樹間にしっかりとした山道が続いている。
 途中、左手側に武庫川の流れと宝来橋辺りが望めるポイントもあった。
 光照稲荷大明神から続く山道も、ピークを越えるとすぐに生瀬高台の住宅地がせまってきた(写真左)。
 そして足場が悪い急勾配の斜面をトラロープにつかまりながら下ると、生瀬高台の民家の前に下りついた(11:17)。
 神社から生瀬高台まで、10分ほどの距離である。
生瀬高台の住宅地がせまってきた
 生瀬高台の住宅地の中を南西方向に進む。
 ここは地図で確認できるとおり、四方を山で囲まれた住宅地である。
 住宅地の中の坂道を南に登っていって、ちょうど生瀬高台の住宅地の南西角にあるガードレールの切れ目から林道のような幅広の道に入ることができた(写真右 11:24)。
 この林道は赤子谷の入口まで続いている。
生瀬高台の住宅地から林道に入る
生瀬高台の住宅地から林道に入る
高圧鉄塔の立つ尾根道に突入  その林道を少し進むと、左手側に踏み跡が登場する。細い木に赤色のペンキ表示もある。そこから高圧鉄塔の立つ尾根道に突入だ(写真左 11:26)。
 そのとき、突然、雨がぱらつき始めた。今日は晴れたり曇ったり、時折、雨がぱらついたりと、忙しい天気だ。
高圧鉄塔の立つ尾根道に突入
 尾根道は、まず落葉の積もる坂道で始まる。その坂を登ると、次にプラスチック階段(プラ階段)が登場した。これで、この道が関電の鉄塔看視路であることがわかる。 しかし、この尾根道には結構しっかりとした踏み跡がついているので、関電の看視員に限らず、多くのハイカーが利用している道と思われる。
 プラ階段は次第に急勾配になり(写真右)、さらにつづらになって高度を上げ、やがて、鉄塔の立つ場所に到着した(写真下 11:40)。
 この鉄塔の場所、及びその少し北側と南側からは、北方に展望が広がっている。この景色も中々見ごたえがある(写真右下)。
尾根道のプラスチック階段
尾根道のプラスチック階段
尾根道に立つ高圧鉄塔 高圧鉄塔からの景色
尾根道に立つ高圧鉄塔 高圧鉄塔からの景色
尾根にはプラ階段が続く  この第一鉄塔を過ぎてからも尾根にはプラ階段が続く(写真左)。
 その延々と続くプラ階段を7分ほど登ると、尾根道は平坦となり、次にすぐ赤い「火の用心」の表示が登場して、そこで道が分岐した(11:57)。
 さらに尾根道を進むと、西宮土木事務所が設置した2級基準点「2−9」が登場し(12:02)、その次に、また、赤い「火の用心」の表示が表れた。こんどは、「新神戸線No22」とか「有馬線No21」などの表示がある。ここでも道が分岐している。分岐は鉄塔に続く道だろう。
尾根にはプラ階段が続く
 少し進んで、また火の用心の表示とともに分岐点となった(12:06)。その分岐点には「東尾根」と書かれた新北摂探検隊作成の小さな木札が掛けられていた。
 そこを過ぎると尾根道は一度下りとなって、次に最後のひと登りとなる。
 樹間の薄暗い斜面を10分ほど登ると、六甲縦走路に登り着いた(12:17)。ちょうど「35六甲全山縦走路」の表示が立っているところである(写真右)。
 生瀬からここまで、一人のハイカーにも会わなかったが、縦走路では多くの人が行き来していた。
六甲縦走路に登り着いた
六甲縦走路に登り着いた
岩倉山のピーク  さて、ここから次は、岩倉山に立ち寄った後、岩倉山の反射板から行者山の方に下ろうと思う。
 六甲縦走路への合流地点から右側(西側)に進むと、すぐに道が分岐する。その分岐点から登りの道を進むと岩倉山のピークに到着だ(12:22)。
岩倉山のピーク
 岩倉山のピークはまったく展望がないが、一人のハイカーがそこで弁当を広げておられた。挨拶をして岩倉山の小林三等三角点を写真に収めていると、さらに二人連れのハイカーが登ってきた。
 岩倉山のピークには祠が祀られており、お参りに来る人も多いのだろう(写真上)。
 ちなみに二人連れのハイカーは岩倉山の三角点(写真右)にタッチして下っていかれた。三角点にタッチすることで山頂に立ったことを実感しているのだろう。
岩倉山の小林三等三角点
岩倉山の小林三等三角点
岩倉山反射板  さて、岩倉山の三角点を確認したので、次は岩倉山の反射板の立つ尾根を下って、行者山を目指そうと思う。
 縦走路の「岩倉山反射板を経て猪谷、ゆずり葉台」の表示がある分岐から反射板の方に進む(12:25)。
 反射板の方面は「この先展望良」と案内してある。
 尾根道に入るとすぐに反射板に到着する(写真左)。
 反射板には、阪急電鉄岩倉山反射板と書いてある。この設備は阪急の無線通信用の反射板ということで、電波がよく通るように東南方面には遮蔽物がない。したがって、ここからは市街地方面にスカッと展望が開けている(写真下)。
 今日は曇り模様で霞もかかっていたが、晴天時は素晴らしい景色と思われる。
岩倉山反射板
 12:30 反射板から下り始める。
 すぐに分岐点が登場する(12:32)。左は光ガ丘と書いてあるが、ここは右に進む。
 12:37 また分岐点となる。ここは左に進む。(右に行くと、譲葉山方面から縦走路に登るようだ。)
 分岐を過ぎると、前方から“ゴリ、ゴリ、ゴリ”という奇妙な音が聞こえてきた。なんだろうと思いながら進むと、そこではMTBのおじさんが小さな鋸で道を塞いだ倒木の処理をされていた。MTBで坂道を下っていていきなり倒木に出くわすと危険なのだろう。「ご苦労様です。」と声掛けしてすれ違った。
岩倉山反射板からの景色
岩倉山反射板からの景色
行者山分岐  12:40 また道が分岐した。
 ここには細い木に「譲葉社=磐座社」と書かれた小さな木札が掛けられている。
 左は藪道の様相であるが、地図で確認すると猪谷の方に進めるようだ。はっきりしないが、どうなんだろう??と地図と睨めっこをしていると、突然、その藪道から人が出てきた。少々びっくりしながら、挨拶を交わす。

 12:47 ゆずり葉台方面と行者山方面の分岐点まで下ってきた(写真左)。ここは行者山方面に進む。またすぐに光ガ丘方面への分岐となったが、ここも行者山方面に登っていく。
行者山分岐
 途中、兵庫県の3級基準点(H22−3−2)を通過して、坂道を登っていくとすぐに行者山の山頂に到着した(12:55)。
 行者山の山頂は付近の地図と「行者山 415m」の表示があるだけで、殺風景である。展望もない。よってこの山頂はすぐに出発し、次に行者山東観峰を目指す。
 13:02 行者山東展望台(400m)に到着。ここからも中々の景色(宝塚市街地・甲山方面)が望める(写真右、下)。
 この辺りから、多くの家族連れハイカーとすれ違うようになった。行者山は住宅地に近く、東観峰からの眺めもいいので、絶景を求めて地元の方々が多く登ってこられる。
行者山東展望台からの景色
行者山東展望台からの景色
行者山東展望台から望む甲山  行者山東展望台から行者山東観峰を目指してさらに進んでいく。
 やがて前方間近に行者山東観峰が見えてきた(写真左下 13:06)。そして、すぐに行者山東観峰に到着である(写真下 13:09)。
行者山東展望台から望む甲山
行者山東観峰が見えてきた 行者山東観峰に到着
行者山東観峰が見えてきた 行者山東観峰に到着
行者山東観峰から岩倉山を望む  行者山東観峰からの景色はいつきても素晴らしい。
 東に宝塚方面の景色が(写真左下)、その南側には大阪方面の景色が望める(写真下)。南に目をやると甲山も顔を見せている。ここは時間を忘れ、飽きることなく、景色が堪能できる。
 ふと北側に目を向けると、先ほど超えてきた岩倉山が見えていた(写真左)。そのピークに反射板も確認できた。
行者山東観峰から岩倉山を望む
行者山東観峰から宝塚方面を望む 行者山東観峰から大阪方面を望む
行者山東観峰から宝塚方面を望む 行者山東観峰から大阪方面を望む
甲山を確認しながら行者山東観峰を下る  行者山東観峰での景色も堪能できたので、そろそろ山を下ることにする。
 行者山東観峰からは青葉台口方面、北逆瀬台口方面そして西逆瀬台口方面に下っていける。その中から今日は、逆瀬台小学校方面に下っていこうと思う。
 北逆瀬台口方面への下りは、他のコースに比して距離が短いので、勾配がきつい道を一気に下ることになる。
甲山を確認しながら行者山東観峰を下る
 前方に甲山を確認しながら山道を下りはじめる(写真上 13:15)。
 東方面に目を映すと西宮から大阪方面の町並みが見えている。
 東観峰からは下りも景色良しである(写真右)。
 5分ほど下って青葉台口方面への分岐点となった。ここは北逆瀬台口方面に下る。
東観峰下りも景色良し
東観峰下りも景色良し
水道局白瀬上配水池施設に下りつく  更に下って、前方に逆瀬台小学校が見えはじめ、そしてすぐに住宅地に下りてきた(13:27)。そこは、ちょうど宝塚市水道局白瀬上配水池施設の入口のところだった(写真左)。
 ここからは阪急逆瀬川の駅が最寄の駅と思われたので、その方向に下っていく。
 逆瀬台小学校横の階段道を下り、住宅地を進んでいると「逆瀬台センター」停留所で阪急バス(阪急逆瀬川行)がとまっていた。駅まで歩くつもりの当方であったが、自然と足がバスに向かい、知らぬ間に座席に座っていた♪。
 今日のコースは、光照稲荷神社、岩倉山反射板、行者山東観峰と展望良しであり、大満足の山歩き(3.5時間)であった。景色を求めるハイカーにはお勧めのコースとしておきたい。
水道局白瀬上配水池施設に下りつく
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