ポンポン山・釈迦岳 (お勧め度★★☆) 関西の山【7-34】

JR高槻駅(8:53)==神峰山口バス停(9:12)==神峯山寺(9:31)==本山寺(11:11)==天狗杉(11:44)
==ポンポン山(12:18)==釈迦岳(12:57)==善峯寺への分岐(13:14)==杉谷(13:38)==善峯寺(14:03)==
善峯寺バス停(15:24)==阪急東向日駅(15:52) (約7時間 平成31年3月23日)  
ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 かつて加茂勢山と呼ばれたポンポン山と島本町の最高峰、釈迦岳は北摂エリアでハイカーに人気の山である。今日(平成31年3月23日)のコースでは、この二座に神峯山寺、本山寺及び善峯寺の古刹を交え、北摂の名峰巡りと由緒ある寺社巡りの欲張りハイキングとなった。ポンポン山と善峯寺の眺望は最高で、花の季節に再訪を期したい。
ポンポン山への道標  JR高槻駅を北口に出て、市バス@番乗り場の原大橋行きのバス(8時53分発)に乗り込む。20分程バスに揺られ、神峰山口バス停で下車する(9:12)。バス停には「原周辺案内図」の看板があり、神峯山寺や本山寺の案内と共に、付近の地図があるので、それで本日のコースを確認する。
 バス停からは東に向かう地道を進む。集落の辻に立つ「神峯山寺・ポンポン山」の道標から細い道に入る(写真左 9:19)。竹藪の中の細い道を抜けると、原立石のバス停からやってきた東海自然歩道の舗装路に合流する。
ポンポン山への道標
神峯山寺の勧請掛  合流したところは神峯山寺の勧請掛があり、ここで聖地との境界になっている(写真左 9:24)。
 勧請掛については、道脇に次の説明が立てられている。
 「勧請掛は縄に樒を結び付けたもので、聖地との境界を意味しているが、大阪商人らは、その長短などで米価や株価を占ったといわれています。」
 商魂たくましい往時の大阪商人の様子が伝わってくるようだ。
神峯山寺の勧請掛
 勧請掛の先の道脇には神峯山寺の境内案内図や東海自然歩道の看板があるので、それらを確認して神峯山寺に向かう。
 新名神の上を越え、周囲に倒木の跡が残る東海自然歩道を進むと神峯山寺の山門に至った(写真右 9:31)。
神峯山寺山門
神峯山寺山門
神峯山寺  神峯山寺(かぶさんじ)は、679年役行者が開山し、その後、開成皇子が箕面・勝尾寺から入山し創建した寺との寺伝がある天台宗の寺である。当時は比叡山や葛城山と並び七高山の一つとして栄えたと伝わる。
 国の重要文化財の阿弥陀如来座像があり、紅葉の寺としても知られる。
神峯山寺
 神峯山寺本堂にお参りし、境内をゆっくりと散策した後、神峯山寺を出発した(9:44)。
 東海自然歩道の舗装路に戻り、次に本山寺を目指す。すぐに、神峯山の森自然園の入口となる(写真右)。自然という文字に引かれ、公園内に入ってみる。よく手入れされた山域で、小さな山野草が確認できる。
 園内では「バイカオウレン」を見に来たというご婦人連れも散策されていた。
神峯山の森自然園入口
神峯山の森自然園入口
神峰山の森入口  神峯山の森自然園から、東海自然歩道に戻り、先に進む。すぐに、神峰山の森の表示があり、山道が分岐していた(写真左 10:05)。ここで、この近くに神峯山四等三角点があることに気づき、それを探索してみることにした。
 つづらになった林道を登り、東屋の広場からは細くなった山道を更に登っていく。一帯のピークらしきところで、GPSが三角点の所在を示していたが、そこは落ち葉が一面に堆積し、三角点はどこやら確認に至らなかった(10:13)。
神峰山の森入口
 今日は先も長いので、早々に三角点の探索を打ち切り、東海自然歩道に戻る。次に向かいの、本山寺を目指す(10:19)。
 東海自然歩道の味気ない舗装路を北に向かい進んでいく。周囲は、昨年の台風21号により発生した倒木が無残な姿をさらしている。風倒木の処理は大変であったろうと、関係者の尽力に感謝しながら先を急ぐ。
東海自然歩道・川久保分岐
東海自然歩道・川久保分岐
 東海自然歩道は緩やかに登っているが、ランニングの方が軽やかに当方を抜いていかれた。その先で、東海自然歩道から川久保へ下る道が分岐していた(10:31)。
 ここから、ポンポン山まで5.7kmの表示がある。
ポンポン山方面への道標
ポンポン山方面への道標
東海自然歩道  更に、東海自然歩道の味気ない舗装路を進む。倒木の、無残な姿が、次々に登場し、心が痛む。
 その先で、舗装路を進む4人のハイカーを追い越す(10:39)。ハイカーにとり舗装路はハッピーではないが、道脇に「東海自然歩道はコンクリート舗装の道です。」の看板が容赦ない。
東海自然歩道
 やがて、本山寺の駐車場に至る(10:49)。ここから舗装路の傾斜がきつくなる。脚部への負担が一気に増し、速度を緩めて登る。 道脇に丁石があるが、次の丁石までの距離を長く感じるほどの急傾斜である。 その急傾斜を登りきると一丁の丁石とともに、本山寺の勧請掛が登場する(写真右 11:08)。 本山寺の勧請掛
本山寺の勧請掛
本山寺に到着 本山寺庫裡
本山寺に到着 本山寺庫裡
本山寺本堂  勧請掛をくぐって本山寺の本堂の方に進む。急な石段を登ったところが、本山寺の本堂であった(11:11)。本山寺は、役行者が修験場として開山したのが始まりと伝わる天台宗の寺院である。戦国時代には高山右近らが寺領を安堵した史実があるらしい。聖観音立像と毘沙門天立像が平安時代の作で国の重要文化財である。本山寺は深い山中の寺で、なかなかお参りの機会もないのでゆっくりと散策する。
本山寺本堂
 京都の鞍馬寺、奈良の朝護孫寺、とともに「日本三毘沙門天」とされる名刹本山寺を15分ほどかけて散策し、次のポンポン山を目指し出発した。
 本堂の右手から山道を登り東海自然歩道へ復帰した。ここからは土の山道となり、足にやさしいが、周囲の倒木が痛々しい。
 その先の小高いところで、ハイカーがたむろしていた。そこが天狗杉であった(写真右 11:44)。
天狗杉
天狗杉
東海自然歩道を進む  二本の杉には注連縄が巻かれ御幣が下げられている。高槻の古木「天狗杉」の表示があるが、山と高原地図では夫婦杉と紹介されている。夫婦杉と天狗杉の表示はどちらが正しいのか不知だが、本山寺の勧請掛の脇にあった「本山寺縁起」では次の説明があった。
 これより奥二キロポンポン山に至る道中に大杉あり。古来より天狗杉と称し、鞍馬、愛宕、本山寺、箕面に飛翔する天狗の休息の地と伝えられる。
東海自然歩道を進む
 天狗杉では二組10人ほどのハイカーが休憩している。
 天狗杉の小ピークを過ぎると、倒木が一層目立つ。伐採、整備して、登山道を復旧しているが、その作業は大変なものであったろう。整備関係者に苦労を労い、感謝したい。
倒木の東海自然歩道
倒木の東海自然歩道
 杉林の中でぬかるみがちな山道をしばらく進むと、一層、倒木の激しいエリアとなり、その先でポンポン山の山頂に登る階段が見えてきた。それを登り切って、ポンポン山のピークに至った(写真右 12:18)。 ポンポン山に到着
ポンポン山に到着
ポンポン山山頂  広場になったポンポン山山頂のテーブルやベンチでは多くの人たちが昼食中だった。この人の多さで、ポンポン山の人気の度合いがわかる。
 カップ麺や弁当のにおいが山頂に充満し、まるで食堂にでも入ったかのような香りである。多くの人のざわつきで、ポンポンの音も聞こえる状況にない。
 展望はいいが、くつろげそうな状況でもないので、写真を数枚撮って、次の釈迦岳を目指す。
ポンポン山山頂
二等三角点 加茂勢山 小石に囲まれた三角点
二等三角点 加茂勢山 小石に囲まれた三角点
 ポンポン山山頂から階段を下り、出灰への道などを確認した後、釈迦岳への山道に入る(12:25)。
 少し進んで、川久保林道の分岐に至る。川久保林道方面は、未処理の倒木が幾重にも折り重なり、通行路を塞いでいる。とても通れそうにない状況であり、「川久保林道は倒木多数の為通行できません。」の張り紙がしてあった。「水声の道」も同様に通行不可との表示がある(12:33)。
川久保林道の分岐
川久保林道の分岐
激しい倒木  その先、少し下ったところで物凄い倒木エリアとなる。倒木は、伐採整備され、何とか通行は可能だが、整備作業は大変であったろうことが窺われる。
激しい倒木
 倒木エリアを抜けた先で、おおさか環状自然歩道、東海自然歩道の看板が登場し、道が分岐する。右が釈迦岳への道で、左に下るのは杉谷、善峯寺への道である(12:48)。
 ここは釈迦岳への道に進む。
善峰寺方面分岐
善峰寺方面分岐
鉄塔下を進む  すぐ、右手側に大きな赤い鉄塔が確認できる。
 その先も倒木が目立つが、通行に不都合はない。
 次に、鉄塔の下をくぐって進み(写真左)、最後に急な坂を階段で登り切ったところが釈迦岳の山頂だった(写真下 12:57)。
鉄塔下を進む
 釈迦岳の山頂にはテーブル、ベンチがあるが、展望は全くない。 テーブルの前には頭が少し欠けた三角点が保護石に守られていた。「三等」の「等」の字が無くなっている。
 その三角点を写真に収めていると、4人の登山者が登ってこられた。 その後方からも4人のグループが釈迦岳の山頂を目指して登ってきている。展望のない釈迦岳だが、三島郡島本町の最高峰ということで、ポンポン山から往復する人も多いのだろう。
釈迦岳の山頂
釈迦岳の山頂
三等三角点:善峰 釈迦岳
三等三角点:善峰 釈迦岳
善峰寺への下り道  釈迦岳の山頂を後にして(13:03)、ポンポン山の方に戻ることにする。 その山道でも4人のハイカーとすれ違った。
 釈迦岳山頂から約10分で善峯寺へ下る道との分岐点まで戻ってきた(13:14)。ここから善峯寺へ下る道に入る。
 よく整備された山道を一気に下って行く。やがて、右手側に沢音が聞こえてきて、沢沿いの道となる。階段道だが、よく歩かれた道で、快適に下って行く。
善峰寺への下り道
 分岐から20分ほどで麓の田んぼが見えてきた(13:35)。その少し先で杉谷の分岐となる(写真右 13:38)。ここには東海自然歩道の大きな看板がある。ここで分岐を右に進み、善峯寺方面に進む。
 延々と舗装路を進むが、途中、つづらになった急な下りが続くエリアがある。ここは、脚部に相当の負担になるのでゆっくり下りたい。たまに、車がやってくるので、それにも注意を払う。
杉谷地区に到着
杉谷地区に到着
善峯寺の山門  やがて善峯寺の入口に至る(14:03)。 ここは西山古道の分岐点でもあり、「西山三山と西山古道」の看板、道標が立っている。
 西山古道の看板を眺めていると、二人のハイカーがその古道から下ってこられた。京都西山の歴史の道でもある西山古道は、健康志向の高まりとともに復興整備されたと聞くので、また機会があれば歩いてみたい。
善峯寺の山門
 さて、本日の山歩きは、西山三山の一つ「善峯寺」を参拝して締めくくりたい。
 駐車場の入口ともなっている「善峯寺」山門への道を進んでいくと、目の前に大きな「善峯寺」山門が登場する。圧倒されるような立派な山門である。ここで拝観料を支払い寺に入る。
遊龍の松
遊龍の松
開山堂に向かう 市街地の展望
開山堂に向かう 市街地の展望
 善峯寺は西国三十三箇所霊場の第20番札所として知られる古刹で、西山三山の一つである。約3万坪の境内に、豪壮華麗なお堂が建ち並び、春の桜に始まり、ツツジ、ボタン、アジサイなどの花が次々に咲き競う回遊式庭園は、多くの参拝者を集める。中でも、遊龍の松という樹齢600年以上の五葉松は有名で、国の天然記念物に指定されている。地を這うように伸びる巨大な松には、圧倒される。 善峯寺回遊式庭園
善峯寺回遊式庭園
善峯寺の眺望  善峯寺は秋の紅葉も有名で、季節ごとに彩を見せてくれる。京都市内も眺望も素晴らしく、庭園を回遊しているとあっという間にバスの時間になってきた。
 善峯寺からは阪急バスが阪急東向日駅、JR向日町駅に出ているが、バス便は一時間に一本しかない。寺の出口で、バス停までの所要時間を尋ねると8分程度とのこと。山門から東門を出て、バス停に急ぐ(15:10)。
善峯寺の眺望
 急なつづらの下り道をバス停に向かう。バス停では15時24分発のバスが待っていた。10人ほどの乗客を乗せて、バスは出発した。30分弱の所要時間で阪急東向日駅に到着して本日の山歩きを終えた。
 ポンポン山から釈迦岳の一帯も台風による倒木被害が激しかったが、しっかり復興に向かっていることが確認でき、関係者の尽力を頼もしく感じた一日だった。
善峯寺からバス停へ
善峯寺からバス停へ
● 高槻市のホームページでは、ハイキングコースのご案内として、台風による倒木被害で、通行不能等、安全が確認できない箇所があることを伝えている。ポンポン山、釈迦岳のエリアの山歩きでは、倒木の整備状況をしっかり確認しておきたい。
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