五月山・六個山  関西の山【7-45】

阪急池田駅(9:21)==五月山公園(9:33)==秀望台(9:50)==愛宕神社(10:05)==五月山霊園(10:36)
==日の丸展望台(10:50)==五月山緑地霊園(11:25)==六個山(12:03)==あおぞら展望台(12:17)==
わくわく展望台(12:22)==瀧安寺(13:16)==阪急箕面駅(13:44) (2022年10月15日 約4時間 約12.6km)
(お勧め度★★☆) 
ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 池田市の五月山は大阪府下有数の桜の名所、箕面市の六個山は箕面大滝に近く市民に親しまれる山、いずれも手軽なハイキングが楽しめる市民の山とされている。今日(2022年10月15日)は、この二つの山を縦走してみたい。市街地への展望が楽しい場所が多く、癒しの時間になるだろう。
さくら通りを行く 五月山公園
さくら通りを行く 五月山公園
 阪急池田駅で下車して駅前を出発(9:21)。駅前の交差点から北の五月山公園に向かって続く府道(通称さくら通り)を北進する。五月山が桜の名所なので、この府道はさくら通りとよばれるらしいが、通りに桜はないようだ。前方には、その五月山が見えている。右手側に池田城を見ながら進んでいくと、やがて五月山公園に到着した(9:33)。駅からここまで10分ほどの距離。

 
大文字コースに入る 秀望台
大文字コースに入る 秀望台
 五月山公園入口の公園案内図で今日のコースを確認した後、道標に従い「大文字コース」に入る(9:42)。つづらになった石階段が続くので、ゆっくりとしたペースで登る。やがて鳥居が見えてきて、それをくぐったところで秀望台に到着となる(9:50)。秀望台からの展望は、市街地の中を流れる猪名川と阪神高速池田線の「ビッグハープ」がインパクトを与え、絶景となっている。夜景も有名らしく、「まるで宝石箱をひっくり返したような景色」が広がるらしい。

 
五月台 五月台の展望
五月台 五月台の展望
 秀望台から車道を少し進み、次に右手側の山道に入って少し登ると「五月台」に到着する(10:00)。「五月台」には誰もいなかったが、展望台の方に進んでみた。大きな木の横に展望所の建物があり、そこからは川西市の街並みが一望できた。市街地の周囲を山が取り囲んでいる様子がよくわかる。ここからの夜景も綺麗らしい。

  
愛宕神社  五月台から車道を少し登っていくと左手側に愛宕神社の鳥居が見えてくる。鳥居に向かって石階段を登っていくと、神社の境内に到着(10:05)。境内には「愛宕神社縁起」の看板があり、愛宕社が火の神様として古くから信仰が厚いことを説明している。江戸時代から続く由緒ある祭として知られる池田の「がんがら火祭り」(毎年8月24日開催)は、この愛宕神社から神火をもらう。
愛宕神社
自然とのふれあいコース  愛宕神社を出て車道を少し登っていく。「ひょうたん島コース」が右に分岐し、次に右手側に「自然とのふれあいコース」の道標が目に入った。この道標から山道に入り(10:12)、自然とふれあいコースを進む。
自然とのふれあいコース
吊り橋 「くぬぎの植樹祭」あたり
吊り橋 「くぬぎの植樹祭」あたり
 やがて前方に吊り橋が見えてきた。吊り橋を渡らなくても横に道が続いているが、せっかくなので橋を渡ってみた。橋全体が結構揺れるうえに、足場の丸太が少し動くのでスリルがあって楽しめる。吊り橋を渡ったところで「杉ヶ谷コース」が右に分岐するが、ここはそのまま「自然とのふれあいコース」を進む。その先、コースは車道に沿って続いていて、やがて「くぬぎの植樹祭」の看板が目に入った(10:31)。このあたりは、クワガタなどの自然と触れ合うことを目指し、クヌギが植樹されている。

  
 「くぬぎの植樹祭」の看板を過ぎた先で、五月山大文字火床への分岐があって(10:34)、「学習の広場」となる。その広場の先で山道は「五月山霊園」の入口に突き当たって車道に合流した(10:36)。ここから「日の丸展望台」を目指して五月山霊園の中の道を登っていく。ここは結構な急登で、墓参の方も大変だろう。やがて、霊園の中の休憩所兼展望台に出る(10:46)。ここの景色もなかなかのもの。 五月山霊園
五月山霊園
日の丸展望台 日の丸展望台の展望
日の丸展望台 日の丸展望台の展望
 霊園の中の休憩所兼展望台から少し進んで「日の丸展望台」に到着した(10:50)。日の丸展望台では螺旋状の展望塔が俄然目立っている。誰も登っていなかったので、さっそくその展望塔に上がってみた。360度、ぐるりと見渡せる景色をしばらく楽しんだ。ここも夜景スポットとして有名らしい。

  
三角点発見 三等三角点:木部
三角点発見 三等三角点:木部
 展望塔から降りてきて、次に、日の丸展望台近くにある三角点(三等三角点:木部)の探索にかかる。木部三角点は展望塔裏の茂みの中で、少し踏み跡を進んだところだった。保護石はないが白杭があり、標柱には「千代山314.9m」の札が添えられていた。ここは千代山が本来の名称らしい。

  
 三角点の確認を終えたので、日の丸展望台を出発とした(11:05)。車道に出て北に進む。やがて車道は東向きになる。車道の右手側はゴルフ場のグリーンが続いている。その先で車道が右に分岐する地点となった(11:16)。分岐には「五月山緑地霊園」の道標がある。次は五個山を目指すので、ここで右折して「五月山緑地霊園」の方に下る。車道はゴルフ場の間を突き抜けていて、周囲がネットで囲まれている。 ゴルフ場沿いの車道を進む
ゴルフ場沿いの車道を進む
五月山緑地霊園への道 五月山緑地霊園への分岐
五月山緑地霊園への道 五月山緑地霊園への分岐
 その先で、右手側に薄い踏み跡が分岐していた。そこに立つ大きな木の幹に「衣懸松」の案内表示があった。伝承によると、このあたりに、衣懸松(きぬかけのまつ)と呼ばれる松の木がかつて存在し、今はその記念碑が設置されているらしい。「衣懸松」に興味があったが、踏み跡は少し藪っぽい感じなので今回はパスとした。次に車道が分岐となり、左が「五月山緑地霊園」だが、「関係者以外立入禁止」の表示がある(11:25)。

  
五月山緑地霊園 五月山緑地霊園の展望
五月山緑地霊園 五月山緑地霊園の展望
 「関係者以外立入禁止」の表示で、ここは通行不可なのかとも思ったが、少し進んだところに「墓地内は、立止まらず、静かに通過してください。」の掲示があり、ハイカーは速やかに通過すればいいものと理解して、そこを通り過ぎた。なお、墓地からの景色は大展望で、それをちらりと見ながら急いで墓地を通過した。

  
ゴルフ場沿いの林道  墓地を過ぎると広い林道の道になる。そこは池田CCのゴルフ場沿いの道で、グリーンやゴルフ場の池などが隣に見えている。その林道で、一人のハイカーとすれ違う。
ゴルフ場沿いの林道
箕面の森の道標 六個山に到着
箕面の森の道標 六個山に到着
 林道を進んでいると右手側に道標が登場した(写真上左 11:45)。それは箕面の森の道標「みのおD-34」で、ここで六個山への道が分岐していることを示している。その道標に従い、林道から山道に入っていく。山道はよく歩かれた道で、緩やかに下っている。やがて渓流に突き当たり、それを渡る(11:50)。そこから登りの山道になる。左側では、ゴルフ場のカートの音が聞こえている。5分程登りが続いて尾根に乗った(11:58)。ここで新稲方面の道が分岐。さらに緩やかに登って六個山に到着となった(12:03)。

  
六個山山頂 二等三角点「松尾山」
六個山山頂 二等三角点「松尾山」
 広場となっている六個山山頂では3組10名が休憩されていた。山頂からは、一部、展望がひらけるが、絶景とまでは言えない。なお、山頂には、二等三角点、三角点の銘板、山頂の標柱、箕面の森の案内地図が設置されている。お昼の時間になったので、ここで少し休憩を入れた。

  
緑のネット沿いの急下り  休憩後、六個山山頂を出発(12:13)。ここからは箕面公園の瀧安寺に下っていきたい。山頂を出発するとすぐに急な下りとなる。ゴルフ場(箕面GC)との境界には緑のネットが張られており、その脇の急な道を下っていく。急斜面にはロープが続いているので、それで体を支えながら慎重に下る。
緑のネット沿いの急下り
T字路は左へ あおぞら展望台への尾根道
T字路は左へ あおぞら展望台への尾根道
 下りきったところはT字路になっている。ここは左に登っていく。すぐに尾根道になって、その尾根を進んでいくと尾根尻で一気に展望が広がった。そこには「あおぞら展望台」の表示が立っていた(12:17)。

  
あおぞら展望台 あおぞら展望台の眺望
あおぞら展望台 あおぞら展望台の眺望
 あおぞら展望台は市街地への展望がすばらしく、箕面から大阪北部の街並みが一望できる。遠く生駒や金剛の山並みが霞の中に浮かんで見えていた。

  
 あおぞら展望台からは山道をつづらに下っていく。すぐに広い林道に合流した(写真右 12:20)。合流地点には、箕面の森の道標「みのおD-23」が立っていて、林道を右に進めば新稲、左に進めば「ハート広場」と案内してある。ここは「ハート広場」の方に進む。 林道に合流
林道に合流
 少し進んだところで「わくわく展望台」に到着。ここでも「あおぞら展望台」と同じような景色が広がる。「わくわく展望台」では先客10名ほどがベンチで休憩されていた。遠景は少しかすんでいるが、霞の中に大阪キタのビル群が見えている。逆光の日差しの中で、陽光を手で遮りながら、しばらくその大展望を楽しんだ。 わくわく展望台
わくわく展望台
ささゆりコースに進む 「みのおD-35」の分岐
ささゆりコースに進む 「みのおD-35」の分岐
 わくわく展望台からは、「ささゆりコース」を経て瀧安寺に下ることにする。
 わくわく展望台近くに立つ道標(写真上左)に従い「ささゆりコース」の方に進む(12:26)。少し登ったところでゴルフ場沿いの道になる。その山道をゴルフ場に沿って歩いていくと、箕面の森の道標(みのおD-35)が立つところで道が左右に分岐した(写真上右)。ここは桜谷の方に進む(12:35)。この分岐でゴルフ場の脇道から離れていく。次に右手側に「ハート広場」分岐(12:38)、2級基準点(12:49)、「望海の丘」分岐(12:49)と、それぞれ通過しながらささゆりコースを進んだ。

  
山神八大龍王  その先で、ベンチと道標が立つ分岐になる(12:54)。右に下ると「一の橋」方面との道標があるが、ここは直進する。するとすぐに尾根道の下りになる(12:54)。けっこう急な下りで、ガレた個所も連続するので足元に中止しながら下っていく。この辺りは周囲に自然災害の倒木が多く、痛々しい景色。15分程、急坂を下っていくと、前方に赤い鳥居が目に入って、広い林道に合流した(13:09)。赤い鳥居には「山神八大龍王」の標柱がある。
山神八大龍王
道標で瀧安寺方面へ 瀧安寺
道標で瀧安寺方面へ 瀧安寺
 「山神八大龍王」で左折し、道標に従い瀧安寺の方に進む(写真上左)。広い山道を進んで、やがて瀧安寺に下り着いた(13:16)。瀧安寺は、箕面公園にある本山修験宗の寺院で、宝くじの起源である富くじ(箕面富)発祥の地とされている。また、ここは関西一円より山伏が集結し、大護摩供が行われる。山伏大行列もあると聞くので、その頃にまた訪れたいと思いながら境内を散策した。

  
一の橋 箕面温泉スパーガーデン
一の橋 箕面温泉スパーガーデン
 瀧安寺からは「一の橋」に続く山道をたどる。箕面川沿いの道は観光客であふれるが、こちらの道は歩く者はいない。やがて「一の橋」で観光客の多い道に合流(13:37)。右手に箕面温泉スパーガーデンのエレベーターを見ながら阪急箕面駅に到着して本日の山歩きを終えた(13:44)。今日のコースは、車道歩きの箇所が多かったが、展望抜群の場所が多数で、楽しい一日になりました。
  
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