菊水山・鍋蓋山〔神鉄ハイク〕(お勧め度★★☆) 鵯越・鈴蘭台周辺【5-15】 |
今日(平成22年4月25日)、神戸電鉄が主催する神鉄ハイキングで相楽園のツツジを訪ねるハイクがあることを知った。 相楽園ではつつじも咲き始めているだろうし、旧ハッサム邸も公開されているという。さっそく身支度をして家を出た。 スタートは鈴蘭台駅10時である。 10時前に駅に到着。集合地点は、神鉄の車庫の辺りにある菊水山の登山口である。 多くのハイク参加者が菊水山の登山口を目指して列をなしている。当方もその列に加わり、ハイキングをスタートした。 |
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菊水山登山口に集合 |
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菊水山登山口ではすでに大勢が集合し、スタートを待っている(写真上)。200人を超える人が集まっている。 神鉄の係りの方が、スタート前に注意事項の説明を始められた。先頭を係員が進むので、それを追い抜かないようにと注意している。また、今日の参加者には、相楽園目当てで、山歩き初心者の方も多いようで、ズック靴は滑りやすいので、くれぐれも注意して進むよう説明されていた。 主催者は色々と気苦労が大変のようだ。 |
神鉄ハイキングスタート |
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係員の説明が終わりやっとハイキングスターとなった(写真上)。しかし、参加者が大人数なので、先頭がスタートしてから最後尾が歩き始めるまで10分程度はかかった感じだ。当方は最後尾からスタートする(10:24)。 最初は鈴蘭堰堤を右から越えていく(写真右)。 この堰堤は平成19年の完成であり、まだ新しい。堰堤の建設に併せて、周辺の山道も整備されている。この堰堤の向かって左側からも、菊水山に通じる山道が登っている。 |
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鈴蘭堰堤を越える |
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鈴蘭堰堤を越えると、爽やかな流れに沿って、明るい雑木林の中を登山道が続いている(写真左)。 この辺りは勢いよく流れる水音を隣に聞きながら、楽しく歩ける山道だ。 流れを何度かクロスしながら登っていく。芽吹き始めた木々の新緑が、まぶしいくらいに輝いている。 |
小川沿いの道を進む |
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雑木林の中山道はやがてアスファルト道に合流した(写真右)。 ここには満開のツツジがあり、それをカメラに収めていると、ハイキングの最後尾の係員の方に追いつかれてしまった。 その方は、ハイキングルートに貼られている矢印のシールを剥がしながら進んでいるのだという。シールがなくなると、コースから外れてしまうことにもなりかねないので、少しスピードを上げて進むことにした。 |
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NTT管理道に合流 |
このアスファルト道は菊水山の頂上にある電波塔の保守管理用の道路である(写真右)。NTTが管理している道のようだ。 毎年、正月に菊水山初日の出ハイクが催されるが、そのときはこのアスファルト道があるので暗闇の中でも、山頂まで安全に登っていけるのである。 |
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NTT管理道を進む |
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しかし、「せっかくの山登りなのに、アスファルト道はいただけない・・・!」とお思いの方は、このNTT管理道の左手側に山道が登っているのでそちらを進まれるといい。 ただし、その山道は、かなり急勾配の箇所がある(写真左)。 全山縦走路の中でも難所といわれる菊水山である。そんなにスイスイとは登れないということである。 |
やはり急登の菊水山 |
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菊水山の山頂に到着 |
菊水山の三角点 |
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菊水山の山頂には登り始めて30分で到着した(写真左上 10:56)。山頂は多くの人で大賑わいである。神鉄ハイクの参加者、ボーイスカウトの団体、縦走路を登ってくる一般の方と、大勢が入り乱れて、しばしの休憩をとっておられる。 また、菊水山頂には三等三角点(点名:下谷上)がある。 この三角点の字体は他の三角点のそれとは少し違うような気がするが??それに、「三角点」の文字がまっすぐではなく、やや左に曲がっているような気がする。思い過ごしだろうか。(写真上)。 |
菊水山を出発 |
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菊水山頂からの景色を楽しんだ後、次の鍋蓋山を目指してスタートした(写真上)。
縦走路に沿って東に進む。 樹間の道を少し進むと、前方がパッと開け、鍋蓋山の全貌が確認できるポイントがある。そこから見る鍋蓋山の雄姿は感動ものである(写真右)。 |
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鍋蓋山を望む |
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城ケ越(ジョウガゴシ)を行く |
城ケ越の急降下 |
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鍋蓋山が確認できるポイントを過ぎると城ケ越となる。岩場の道であり、楽しいエリアだ。 この辺りは中里町の住宅地が山道のすぐ近くにまで迫っている(写真左上)。菊水の山裾も開発が進んでいるのだ。 やがて道は、急な下りとなる。菊水は登りが急なので、下りも当然急勾配である。この辺りでは皆が慎重に歩を進めるので大渋滞が発生している(写真上)。急ぐ旅ではないので、ゆったりと下ることにするた。 やがて、渋滞していたハイカーの列も、急勾配を下りきって天王吊り橋までやってきた(写真左 11:40)。 |
天王吊り橋 |
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天王吊り橋は多くの車が行き交う有馬街道の上空を通過している。この吊り橋は、六甲全山縦走の参加者を有馬街道を疾走する自動車から守るために、昭和52年に神戸市により設置された。ハイカー思いの橋なのである。 橋を渡りきると、すぐ道は、鍋蓋山への急な登りとなる。つずらになった道が鍋蓋山の山腹を登っている。 鍋蓋山を登り始めて20分程の辺りで、後方に景色の広がる岩場がある(写真右 12:00)。ここからは、先程制した菊水山の全貌が確認できる。 |
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鍋蓋山中腹から菊水山を振り返る |
菊水山が確認できるポイントの辺りでボーイスカウトの少年を追い抜いた。少年は相当息が上がってしんどそうだが、リーダーのお兄さんに励まされて、頑張って足を前に進めている。一生懸命さが傍目にも伝わってくる。当方も心の中で励ましの声を掛けていた。 やがて、鍋蓋の山頂に到着。ここでも大勢のハイカーが休憩していた(写真右 12:10)。 鍋蓋山の山頂にも三角点(四等三角点・点名 鍋蓋山)がある。この三角点はだいぶ土に埋もれていて、文字が読み難い。 |
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鍋蓋山山頂 |
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鍋蓋山から縦走路に沿って東に進む。 七三峠への分岐を超えると、鍋蓋北道への分岐が現れる(12:19)。 ここを左折して鍋蓋北道に入る(写真左)。 この道は縦走路から北に伸びる枝尾根で、よく整備された道である。 少し進んで、道が分岐する。ここは右にとって、再度公園方面に進む。 するとすぐに大きな石塔が現れる(写真下 12:31)。 |
鍋蓋北道 |
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この石塔は 弘法大師修法の地にある塔で、昭和10年9月に73歳の男性と74歳の女性によって建立されたと刻まれている。 右手側には大師堂がある。空海が修法された地に後世の人が建立したものである。そのお堂は老朽化したので、昭和52年に、当時の大龍寺住職が再建したものが現存している。お堂に手を合わせてから、再度公園に向かう。 ここから再度公園はすぐである。 |
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弘法大師修法の地 |
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再度公園には12時38分に到着。 ここはいつも多くのハイカーで賑わっている。今日も、修法ケ原池の湖畔は弁当を広げて談笑する人たちで一杯である(写真左、下)。 神鉄ハイキングの一行も、ここで昼食休憩とする旨、係員の方が声を張り上げておられた。 当方も、しばし、修法ケ原池の周りを散策してみることにする。 |
修法ケ原池と再度山 |
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修法ケ原池には大きな鯉が泳いでいる。昼食中のハイカーが弁当を頬張りながら、ご飯粒のかけらを水面に投げ入れると、バシャ、バシャと大きな水音を立てて魚影が群れていた。 修法ケ原池の回りの木々は新芽を一斉に出している。 モミジの木も、深紅の若葉を枝一面に付けていた。その紅が水面に写り、風情のある美しさを漂わせていた(写真下)。 |
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修法ケ原池 |
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修法ケ原池のモミジ |
修法ケ原池のモミジ |
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昼休みを終えた神鉄ハイキングの一行は1時にスタートして山を下り始めた。先頭のグループは我先の勢いで、相当ペースが速い。一行は大龍寺の南側から大師道を下り始めた。しかし、ここに来たら寄っておきたい場所がある。善助茶屋跡である。 善助茶屋跡は神戸市民の毎日登山の始まりの地であり、六甲山を歩く者にとっては、聖地とも言える場所である(やや大げさでした)。 傍らの大師道は多くのハイカーが行き交うが、ここ善助茶屋跡は訪れる人もまばらで、昔の賑わいを感じることはできない。 |
善助茶屋跡 |
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神鉄ハイキングの一行から外れて善助茶屋跡を訪ねた後は、大師道にもどり一行を追いかけることにした。 大師道は丁石が続く祈りの道であるが、周囲の木々が茂っていて薄暗い道でもある。 10分程下って猩々池に到着した(写真右 13:10)。ここの池はいつも干上がっているイメージがあるが、今日は一面に水を湛えている。 池の周りは、神鉄ハイキングの一行とは別の団体もいて、ごった返していた。 |
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猩々池 |
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今日の猩々池からは水が勢い良く流れ出ている。その流れに沿って続く大師道をどんどん下っていく。 やがて暗いイメージの大師道が、パッと明るくなったように感じる場所まで下ってきた。灯篭茶屋あたりである(写真左 13:35)。この辺りのもみじの木は、新芽の緑がとても綺麗だ。 ここで流れを渡り、さらに大師道を下っていく。 |
大師道(灯篭茶屋あたり) |
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灯篭茶屋あたりから大師道は舗装路になる。 次第に周りに住宅が増えてきて、右手に短大の校舎が見えてきたら車道に合流である。その合流地点には、大師道(再度谷)を示すりっぱな道標が設置されていた(写真右)。 |
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大師道の表示 |
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さて次は今日の最終目標である相楽園を目指す。 街中にも神鉄ハイキングのルートを示すシールが続いている。それに従い、通りを進んでいく。相楽園の入口の手前で神鉄ハイキングはゴールとなった(14:00)。本日の参加証明となるシ―ルをいただく。このシールを10枚貯めると、記念バッジがもらえるのだ。 次に、三百円也を支払って相楽園に入園する。つつじはまだ蕾の状態だ。蘇鉄を見たり、大クスノキを確認して旧ハッサム邸に到着。 |
相楽園(ハッサム邸) |
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昨日から旧ハッサム邸の内部が公開されており、邸内では山手短大の生徒さん達による当時の日常風景が再現されていた。器楽アンサンブルもあり、ゆったりとした時間を過ごすことができた。 旧ハッサム邸を出て、次は日本庭園に向かった。相楽園の日本庭園は池泉回遊式庭園で、ビルのひしめく都会の中で特別な空間を作り出していた。
今日は山歩きで気分をリフレッシュし、相楽園でゆったりとした空間を楽んだ。充実の一日となったのだった。 |
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相楽園の日本庭園 |