観音山(ベルナールコース)・七曲谷南尾根(お勧め度★★☆)東六甲【4-35】

JRさくら夙川駅(8:41)==夙川公園(8:44)==夙川上流緑地(9:21)==北山公園(9:40)==北山池(9:47)
==北山貯水池(10:38)==鷲林寺(11:13)==ベルナールコース==観音山(11:50)==七曲谷南尾根(12:23)==
剣谷第四公園(13:04)==柏堂町バス停(13:33) (約5時間 平成31年4月6日)  
ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 さくらが満開の時節となった。六甲近辺では夙川公園が著名で、北山貯水池湖畔の桜もきれいと聞く。今日(平成31年4月6日)は、桜満開の夙川公園から北山公園を経て北山貯水池で桜見物を楽しんだ後、鷲林寺からベルナールコースで観音山に登り、七曲谷南尾根で剣谷町に下りたい。
夙川に至る  今日の山歩きは、JR神戸線のさくら夙川駅から出発する。ここの駅名は夙川の花見に由来しているので、本日の出発地に相応しい。
 駅の改札を出て(8:41)、線路の南側の道を西に向かう。すぐに夙川に至り(8:44)、東岸の遊歩道を北に進む。JR線と阪急線の間の夙川にも桜はあるが、この間は駐輪場にもなっていて、花見客は少ない。
夙川に至る
夙川の桜 1  阪急線をこえると、場所取りのシートがちらほらと目立つようになる。 まだ、花見を始める時間には早いようで、シートの留守番役が、一人で寂しそうにしている。
夙川の桜 1
 今日は絶好の花見日和なので、昼間になると夙川公園は通行も困難なくらいに人であふれるのだろう。 夙川の桜 2
夙川の桜 2
夙川の桜 3 夙川の桜 4
夙川の桜 3 夙川の桜 4
 この夙川公園は、戦後のすぐに桜の植樹が行われたと聞く。
 昭和、平成を経て令和の時代になっても、きれいな花を見せ続けてほしいと願いながら、東岸の遊歩道を進んでいく。
夙川の桜 5
夙川の桜 5
夙川の桜 6  やがて阪急甲陽線の線路となる。桜並木はこの線路の手前までで、線路の下をこえると、桜並木はなくなる(写真下 9:21)。桜の花見客もぱったりといなくなり、様相が一変する。
夙川の桜 6
 夙川公園は阪急甲陽線までで、その先は夙川上流緑地となる。夙川上流緑地は西宮市制施行45周年を記念して、昭和45、46年につくられた。その夙川上流緑地の石畳の道を進む。
 桜の屋根が無くなると、春の日差しが照りつけて、一面がまぶしく映る。
夙川上流緑地
夙川上流緑地
 犬の散歩がてらの人しかいなくなった寂しい感じの夙川河川敷をしばらく進み、川床の遊歩道が無くなったところで左岸に上がる(9:29)。
 やがて、銀水橋に至り、ここで県道大沢西宮線を渡って、北山公園に入る(9:40)。
北山公園に入る
北山公園に入る
北山池  公園内の水分谷橋で夙川の支流を渡るとハイキングコースになる。すぐの分岐は左側のルートを選び、しばらくは夙川に沿って東に進むと北山国有林の表示が登場する(9:47)。ここで進路を北にとり、坂を登っていく。
 咲き始めたツツジの濃いピンクがちらほらと目に入る。
 やがて北山池の湖畔に至る(9:47)。ここは南北に三つ連なる北山池の最も南側の池である。
北山池
 この池の周辺はボルダーで有名だ。岩登りは不知で不得手だが、景色が良さそうだったので、池の近くの岩場に登ってみた。
 参考:ボルダー(boulder)とは、丸い大きな石。特に、フリークライミングでいう。(デジタル大辞泉より)
ボルダー群
ボルダー群
ボルダー群からの展望  ボルダーからは池が見下ろせて絶景である。ここは、おそらくエレファントと呼ばれるエリアだろう。
 巨石を巡りながら、北山池の北の端に至る(10:16)。ここは池の花見広場で、ご婦人が三名で談笑されていた。
ボルダー群からの展望
北山貯水池湖畔  北山池から更に北山公園内の散策路を辿る。よく整備された山道を北に向かう。何名かの方とすれ違いながら、北山公園内の山道を進んでいくと、北山貯水池の南側の堰堤に出てきた(10:38)。
 この一角も桜ファンの穴場で、多くの桜が満開を迎えていた。
北山貯水池湖畔
 北山貯水池湖畔は夙川公園のようにごった返すことなく、ゆっくりと桜を楽しむにはもってこいの場所である。
 堰堤沿いのしだれ桜は、まだ咲きはじめであったが、それはそれで味わいがある。しばらく、桜の花の下で休憩を入れた。
北山貯水池湖畔の桜
北山貯水池湖畔の桜
北山貯水池湖畔を進む  北山貯水池湖畔でしばらく桜を楽しんだ後、そこを出発することとした(10:45)。東屋の所から山道に入り、北山公園の北側の端を東に進む。北山池との境には青色のフェンスが続いている(写真左)。
 ゲートで公園を出て(10:53)、畑沿いの細道を進むと、やがて、鷲林寺のバス停あたりで県道82号線に出てきた(10:57)。ここには「ようこそ鷲林寺へ」の大きな看板があり、その簡易地図で観音山への登山道が紹介されている。地図では観音山への直登道が ベルナールコースと紹介されている。
北山貯水池湖畔を進む
 本日は鷲林寺からベルナールコースで観音山に登ることとする。
 鷲林寺バス停から県道を少し北に進み、鷲林寺交差点で左折して、鷲林寺に向かう。
 この道は「かんのん道」と呼ばれ、そのまま真っすぐに進んでいくと、すぐに山に入り、シトー会西宮聖母修道院を経てやがて鷲林寺に至る(写真右 11:13)。
鷲林寺
鷲林寺
 鷲林寺本堂は工事中であったが、今日の山旅の安全を祈ってお参りする。次に鷲林寺境内から多宝塔の右側の道を登っていくと、荒神堂に突き当たる(11:20)。この荒神堂の右側に、古丸太を4本並べた橋がある。ここからの観音山直登道がベルナールコースである。丸太橋から山に入る。すぐに大きな堰堤が目の前に迫るのでこれを左側から巻くように登っていく。このダムは、鷲林寺第二砂防ダム(平成8年完成)で、高さが14.5mある。 荒神堂
荒神堂
ベルナールコースの急登  鷲林寺第二砂防ダムを越え、観音山への直登道(ベルナールコース)を登っていく。急な坂の連続で、汗が吹き出す。ゆっくりと登ることにする。
 ベルナールコースはよく踏まれた山道で、多くの者が利用している道であることがわかる。観音山の展望を目指す人が多いのだろう。
ベルナールコースの急登
 ベルナールコースの急坂を登っていくと、後方に展望が開ける場所があった。甲山と北山貯水池が遠望できる。甲山の向こうには阪神競馬場の銀屋根が光っている。麓のシトー会の建物も一部見えている。
 ところで、このコースの名称のベルナールの語源は全くの不知であるが、ベルナールなる洋風の名称からして、麓のシトー会に関係するものか・・??。そんなことを考えながら、ベルナールコースの急登をゆっくりと登っていく。
ベルナールコース
ベルナールコース
 ベルナールコースでは大きな岩の脇を直登するような個所もあるので、気を抜かないで登っていきたい。風化して真砂土となった花崗岩で滑りやすい箇所も続くので要注意だ。
 やがて、ロープの垂らされた岩を登りきると、そこが観音山の山頂であった(11:50)。荒神堂からちょうど30分で観音山山頂に至ったことになる。
観音山
観音山
観音山山頂  観音山山頂では、二人のご婦人が昼食を広げながら談笑中であった。挨拶を交わして観音山の山頂で少し休憩を入れる。
 観音山の頂上からは大阪平野が一望である。何度来ても、ここからの展望は感激である。甲山、北山貯水池、遠くまで広がる街並み、夜景もきれいなのだろう。今日は少し霞がかかっているのが残念だが・・・。
観音山山頂
 しばしの休憩の後、観音山の頂上を出発した。今日の下りは、七曲谷の右俣の南側の尾根を下ることとしているので、観音山山頂から芦屋の奥池に向かう道に入る。なお、今日の下り道は、七曲谷右俣の南側にある尾根なので、以降、「七曲谷南尾根」と勝手に名称を付して記述していく。
 観音山から奥池に向かう道もよく歩かれた道で、ここで交差するハイカーも多い。周囲は心地よい雑木で、歩いていても楽しいエリアだ(写真右)。
雑木の中の道を進む
雑木の中の道を進む
奥池分岐  やがて、奥池との分岐に至った(写真左 12:15)。ここはよく見ると、十字路の分岐であり、特に道標などはないので分かり難いが、七曲谷南尾根へは直進する。奥池は十字路を右折であり、左折して笹の中を下る道は、七曲谷右俣への道である。
奥池分岐
 よく歩かれた道を更に進む(写真右)。ここでも何名かのハイカーとすれ違う。
 奥池との分岐から約7分でまた道が分岐する(写真下 12:23)。七曲谷南尾根へはここで左折する。なお、右に進めばゴロゴロ岳に至る道である。
ゴロゴロ岳への道
ゴロゴロ岳への道
七曲谷南尾根分岐 七曲谷南尾根への道
七曲谷南尾根分岐 七曲谷南尾根への道
左手側に観音山  七曲谷南尾根への道に入ると、下草の笹などが刈り取られた広い道となっていた(写真上)。
 椿の木が多く、赤い花が山道に散り落ちている。その先で、山道はつづらの下りとなった(12:26)。
左手側に観音山
 急な下りの道となり、滑らないように注意して下る。急坂に落葉の堆積もあり、慎重に下る。
 急坂で、足元ばかりに注意が向いていたが、左手側を見ると先ほど越えてきた観音山のピークが見えていた(写真上)。
 更に風化の真砂になった道を下って行くと、高圧鉄塔の脇を通過した(写真右 12:40)。どうやら七曲谷南尾根は、鉄塔の巡視路となっているので、よく整備がされているようだ。
高圧鉄塔が登場
高圧鉄塔が登場
七曲谷南尾根  七曲谷南尾根道は高圧鉄塔の手前で左に下っている。引き続き雑木の林の中にしっかりと道が続いている。
七曲谷南尾根
 高圧鉄塔から10分程下ったところで、道が左右に分岐した。七曲谷南尾根はここを右に進む。ここで左折すれば、少し下って七曲谷の流れに合流する。その道は七曲谷の右俣と思われるので、次の機会に是非歩いてみたい。
 分岐から右折して七曲谷南尾根を下って行く。
七曲谷右俣分岐
七曲谷右俣分岐
七曲谷第三堰堤 人口の石垣
七曲谷第三堰堤 人口の石垣
 更に七曲谷南尾根を下って行くと、堰堤を右側から巻いて下ることになる。この堰堤の銘板は劣化が進み文字が読み辛いが「七曲谷第三堰堤」と書いてあるようだ(写真上 12:55)。七曲谷第三堰堤から数分下ったところでは、人口の石垣の連なりも確認できた(写真右上 12:59)。この辺りは、土石流の警戒地域なのだろう。その先では、シダの茂ったエリアを通過するが、シダは刈り払われて整備されている(写真右 13:01)。 シダのエリアを下る
シダのエリアを下る
石に赤矢印  シダのエリアを下ると七曲谷南尾根道は傾斜がなくなり、麓が近づいたことが知れる。ごろつく丸い石に赤色のペンキで矢印表示がり、そのルートに従って進むと、剣谷第四公園の片隅に飛び出した(写真下 13:04)。
石に赤矢印
 剣谷第四公園は鷲林寺南町の最も奥まったところの公園だ。
 剣谷第四公園からは鷲林寺南町の豪邸街を下って行く。広い豪邸の庭にある大きな桜が満開になり、豪邸街に彩を添えていた。
剣谷第四公園
剣谷第四公園
北山緑化公園入口  鷲林寺南町からは県道大沢西宮線を目指してアスファルト道を下って行く。しばらく味気ない舗装路が続くが致し方ない。
 剣谷第四公園から舗装路を20分弱歩いて県道大沢西宮線に出た(13:22)。ここから県道に沿って、北山緑化公園の入口に向かう。北山緑化公園の入口は柏堂町バス停になっていて、到着と同時に阪神バスがやってきた(13:33)。
 阪神バスにバタバタと乗り込み、今日の山歩きを終えた。今日は満開の桜に接し、春の季節を満喫した一日となった。
北山緑化公園入口
● 鷲林寺バス停近くにある「ようこそ鷲林寺へ」の大きな看板では、鷲林寺から観音山への登山道が4本紹介されている。旭滝がある「せせらぎコース」、展望の「パノラマコース」、直登道の「ベルナールコース」、破線ルートの「南コース」の4本で、今日はその中の「ベルナールコース」を歩行した。
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