午前11時頃、有馬温泉駅に到着。直ちに瑞宝寺公園を目指す。有馬温泉は道が細いわりに車が多く、歩行者はとても難儀をする。今日もやはり、秋の観光シーズンで車が多い。公園に向かう途中の「ねね橋」あたりでは、木々が紅色に色づいており、温泉客の皆さんも行き交う車に気をつけながら、写真撮影に忙しそうだ。 |
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ねね橋 |
瑞宝寺公園は、有馬温泉駅から南へ約10分程度歩いた所にある。ここは紅葉の名所であり、公園に向かう多くの人たちが列をなしている。 この瑞宝寺公園は、太閤秀吉が「いくら見ていても飽きない」と、褒め称えことから「日暮らしの庭」とも呼ばれている。 |
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瑞宝寺公園の紅葉 |
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瑞宝寺公園に到着すると、りっぱな山門が迎えてくれる。山門から公園の中に入ると、人でいっぱいになっている。いたるところで、俄かカメラマン??が活躍している。当方も負けじとベストショットを狙いカメラを紅葉に向けてみた(写真上、左)。しかし、どの方向を狙っても人、人、人である。仕方なく、真上の紅葉も狙ってみた。公園は、もみじの赤い屋根に覆われていた。 |
瑞宝寺公園の紅葉 2 |
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瑞宝寺公園 秋には燃えるような鮮やかな色どりが広がる関西屈指の紅葉の名所となります。園内には、太閤秀吉が愛用したといわれる石の碁盤や、京都の伏見城から移築した旧瑞宝寺の山門のほか、小倉百人一首に選ばれている恋の歌「有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を忘れやはする(大弐三位)」の歌碑があります。(園内の看板より抜粋) |
瑞宝寺公園 |
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瑞宝寺公園の紅葉は成る程綺麗なのだが、あまりに人が多く、世俗的な印象はぬぐえない。よって、次に、世俗なる世界を離れて、周辺の山々の紅葉を楽しむことにした。 瑞宝寺公園から太閤通に戻り、次に、有馬三山のひとつ、落葉山を目指してスタートした(11:50)。落葉山への道は、太閤通のどんつきを右に入ったとこからスターする。 |
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落葉山への道 |
よく整備された落葉山への山道を進んでいく。山道の随所で、赤い落葉がじゅうたんとなり、目を楽しませてくれる。 12時10分に山頂に到着。ここからは有馬の温泉街が綺麗に見渡せた(写真右)。 |
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落葉山から温泉街を望む |
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落葉山の紅葉 |
落葉山の紅葉 2 |
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落葉山の紅葉も、なかなか見事なもので(写真上)、石の鳥居に紅のもみじが映えて、見飽きさせない。瑞宝寺公園と異なり、こちらに行楽客はなく、紅葉を独占した。 落葉山の紅葉を、しばし楽しんだ後は、落葉山トレッキングコースを経て、有馬三山の北西に位置する高丸山を目指すことにする(12:20)。 |
落葉山の紅葉 3 |
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落葉山山頂を南に進むとすぐに落葉山四等三角点が右手に現れる。落葉山四等三角点は、少しだけ山道から離れているが、所在はすぐにわかる(写真右)。 |
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落葉山の三角点 |
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落葉山四等三角点は損傷はなく、きれいな形で守られている。 |
落葉山四等三角点 |
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落葉山四等三角点を過ぎると道は下りとなり、1分ほどで落葉山トレッキングコース分岐点が現れる(写真右)。落葉山トレッキングコースには、「北西峰パノラマ展望台」や「西峰展望台」などの展望ポイントがあるので、それらを巡りながら進みたい。 |
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落葉山トレッキングコース分岐 |
分岐からトレッキングコースに入り、山道を下っていくとすぐに谷コースと尾根コースの分岐点となる。ここは、左に進み北西峰パノラマ展望台をめざす。 谷コースと尾根コースの分岐点からすぐに北西峰パノラマ展望台に到着した(写真右)。 |
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北西峰パノラマ展望台からの景色 |
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北西峰パノラマ展望台から望む高丸山方面の景色はすばらしいものがあったが、先客がそこで弁当を広げておられたので、お邪魔にならぬよう早々に出発とした。 |
トレッキングコースから望む高丸山 |
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次に、道は下りとなり、その下り道からは高丸山が前方に望めた(写真上)。少し下ったあと、次のピークを登り切ると、そこが西峰展望台だった(12:43)。西峰展望台からは、南側に灰形山の大きな山容が間近にせまっていた(写真右)。 |
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西峰展望台から見た灰形山 |
西峰展望台からトレッキングコースは下りとなる。よく手入れのされた里山の中を、これまたよく整備されたコースが続いていて、歩いていても心地いい(写真右)。 落葉山トレッキングコースは随所にコース案内図が掲げられているので、初めての者でも安心して歩くことができる。 |
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落葉山トレッキングコース |
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コース案内図に従い、高丸山尾根方面を目指して落葉山を下っていくと、道はホテルの建物のすぐ裏のような場所に出て来た。この建物は、有馬グランドホテルの従業員寮と思われる。このホテルの建物の裏で道は分岐している。そこに立つ案内標識(写真左)では、高丸山方面へ続く太陽と緑の道は左折と案内されている。案内に従い左折して進む(13:00)。 |
高丸山尾根方面を示す標識 |
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しばらく進むと、道はまたホテルの裏らしき場所に出て来た。このホテルは恐らくJFE健康保険組合共同保養所有和荘と思われる。更に進むと、やがて太陽と緑の道は県道(有馬街道)につきあったった(写真右)。この県道は、車が高速でやってくるので注意して渡りたい。 県道を渡り、再び山道に入る。少し進むと今度は神戸電鉄有馬線の線路に突き当たった(写真下)。 |
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県道に出てきたところ |
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この線路も越えていかなければならないが、ここには踏み切りも遮断機もない。自らの注意力をフルに活用して、電車の来ていない事を確認した上で、レールを乗り越える必要がある。左右を確認して線路を渡り終えた(13:10)。 |
神鉄有馬線の線路 |
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・・・と、同時ぐらいに有馬温泉方面からトンネルを抜けて出て来た列車がものすごいスピードで背中の後ろを通過していった。ひぇーー!! 電車は、知らぬ間に近づいてきて、あっという間に通り過ぎていった。遮断機のない箇所で線路を渡るときは、いくら注意しても、し過ぎるということはないと、つくづく感じた。 |
神鉄有馬線の線路を渡る |
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線路を過ぎて少し進んだところで道は左右に分岐していた。高丸山尾根方面はここを左折である(13:14)。 左折して、やや進むと道は、また、県道(有馬街道)に出て来た。 |
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太陽と緑の道 道標 |
有馬街道沿いに北に20秒ほど進むと、右手側に山道がある。ロープが張ってあり一瞬立ち入り禁止かと思われるが、この道が太陽と緑の道であり、高丸山尾根方面に続く道でもある。最初、この入口を見逃してしまい、阪神高速有馬口ランプの辺りまで行き過ぎてしまった。この道の入口には「天然温泉、神戸サウナ&スパ」の看板が立っているので、これが目印となる。 |
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高丸山登り口 |
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この山道に入り、少し進むと車(古いクラウン)が捨ててある。その車を過ぎた辺りで道が左右に分岐している。左手には細い鉄製の橋が掛かっており、その先には整備された道が続いている。左右どちらに進むか迷ったが、まず、この橋を渡ってみることにした。整備された道は急勾配で上に上にと続いている。急坂を登り切って尾根筋に出て少し進んだ所で絶句することになった。 |
絶壁の行き止まり |
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なんと道が突然途切れて絶壁の切通しになっている(写真左上)。真下は高速道路である。アレレェー!!どうなってんのこの道・・と思い辺りを見渡すと、横に鉄塔が立っていた。道が整備されていたのは、鉄塔管理道であったからだ!!がっかりして、元の鉄製の橋の箇所まで引き返してきた。 15分ほど時間をロスしてしまった。 |
高丸山登山道から有馬三山を望む |
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鉄製の橋のところまで戻り、再度、高丸山を目指してスタートした(13:45)。 高丸山への道はよく整備されているが、結構、急勾配である。少々息を切らせながら、10分程登って平坦な尾根道となった。更に5分ほど進むと分岐点となるが、ここには案内表示があり、それに従い高丸山方面に進む。 |
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高丸山尾根道 |
道は次第に痩せ尾根道となり、そこには滑落しないようにロープも張られていた。ここは慎重に進む。次に、また、登り道となった。この辺りから後ろを振り返ると有馬三山が綺麗に望めた。 そこからピークを一つ越え、5分ほど登り返してやっと高丸山頂上となった(写真右 14:18)。 |
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高丸山頂上 |
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高丸山頂上は西に視界が開けており、そこから阪神高速が山間を縫うように続いているのが見渡せる。ここは、なかなかの絶景ポイントである。 また、山頂は、草木が刈り取られ、ちょっとした広場状になっている(写真左)。 |
高丸山山頂の様子 |
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山頂広場の中で高丸山三等三角点が、その存在を誇示するように座している。 また、端っこの木には何やらポストのようなものも設置されている。 何だろうと思い、覗いて見ると、中には神戸ヒヨコ登山会の登頂記念署名簿がビニール袋に包まれて入れられていた。 |
高丸山三等三角点 |
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高丸山頂上からの景色に見とれ、あっという間に20分ほど経過してしまった。 空模様も変な感じで、今にも雨が降り出しそうである。 そろそろ下山することとし、下りは、登ってきた道とは反対に、有野台9丁目・湯谷川公園方面に下ることにした(14:35)。 |
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山頂広場の三角点 |
下り道も登ってきた道と同様よく整備されている。この高丸山には、登頂記念署名簿が設置されているくらいであるから、登山会の人たちによって登山道も維持管理されているのだろう。 |
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高丸山山頂からの景色 |
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下山路は、赤杭と赤テープの表示が随所にあり、分かりやすい。 下り道の連続かと思いきや、道は次に登りとなり、小さなピークに到着した(14:48)。このピークには神戸市三等多角点が設置されていた(写真左)。 |
高丸山で見つけた神戸市多角点 |
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多角点とは、多角測量によって位置を決める点のことであり、離れた2地点間の角度と距離を順次測定して、その地点の座標値を求める測量方法である。六甲山中を闊歩していると、たまに多角点にもお目にかかる。多角点のピークを過ぎ、10分程進んだ所で道は左右に分岐した。ここでは、五社駅方面を目指して、左に進む。道は下った後、登りとなり、またピーク状の場所に出た。このピークは木々に覆われ眺望はない。 |
麓を展望しながら下る |
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眺望のないピークを過ぎると道は左右に分岐した。ここも左に進路をとる。道は、登りとなり、これを登り切ると岩山状のピークに至った(15:08)。ここは、眺望が素晴らしい。360度のパノラマと言ってもいい。北には有野台の住宅地が広がり、南から東にかけては今下ってきた高丸山の連なりが見渡せ、これらの景色は見事の一言である(写真右)。このピークで10分程景色に見とれてしまった。 |
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高丸山西のピークからの景色 |
ここからは、五社駅を目指して西に向かって下って行った。この下り道は、ここまでの道に比して整備がされていない。あまり使われない道のようだ。勾配も急で、10分程で麓まで降りてきた。そこは、ちょうど民家の庭先のような箇所である。ちょうど散髪屋さん(廃業している)の裏手に当たる場所で、神戸電鉄五社駅は目の前であった(15:30)。 |
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有野台の住宅地を望む |