高御位山 (お勧め度★★★) 関西の山【7-26】

JR宝殿駅(10:42)==北池登り口(11:20)==北山奥山(12:02)==中塚山(12:09)==(12:53)高御位山(13:13)==
かえる岩(13:16)==反射板手前の分岐(14:19)==209mピーク(14:30)==日吉神社(15:15)==ひめじ別所駅(15:25)
(約5時間 平成30年1月6日)  
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 加古川市と高砂市の境に位置する高御位山は播磨富士とも呼ばれ、展望の良さから登山者に人気だ。年の初めの今日(平成30年1月6日)は、北池登り口から高御位山ハイキングコースで高御位山を目指し、頂の高御位神社に詣でた後、更に連なる尾根道を西に進み、鷹ノ巣山を経て日吉神社登山口まで縦走してみたい。
北山鹿島神社の鳥居  JR宝殿駅で下車し、軽く準備運動した後、高御位山を目指し出発する(10:42)。今日は、晴れたり曇ったりで、冬の風が冷たい。駅を北に出て、住宅地の中の道を西に進む。
 加古川バイパスの高砂北IC辺りで法華山谷川を渡り、魚橋の住宅地に入る。2号線と並行して続く細い地道を西に進む。
 やがて、魚橋西の歩道橋で地道は国道に合流する(11:14)。ここから2号線を少し西に歩き、北池の信号で右折して北に進む(11:18)。目の前に北山鹿島神社の白い鳥居が迫ってくる。
北山鹿島神社の鳥居
高御位山北池登り口  鳥居の脇に小さな祠が祀られている(11:20)。
 「松尾山延命地蔵堂・高御位山北池登り口」の表示が道脇にあるので、祠は松尾山延命地蔵堂と呼ばれているのだろう。その地蔵堂の裏が、高御位山北池登り口となっていた。
 山に入ると竹藪の中の道で、そこを過ぎると落ち葉の心地よい道となる(写真左)。この道は、よく整備され、多くの人に歩かれている道である。 次に、高御位山系らしく、路面が岩の道となる。
高御位山北池登り口
道脇に北池四等三角点 四等三角点:点名北池
道脇に北池四等三角点 四等三角点:点名北池
後方に南側の展望が  鳥居から10分ほど登ったところが岩のピークで、そこに三角点(点名:北池)が設置してあった(写真上 11:30)。三角点は道脇で、背の低い笹に囲まれていて、見落としてしまいそうな感じだ。白い標柱も劣化して笹の中に倒れかかっていた。
 三角点のある岩のピークを越え尾根道を進んでいく。雑木の中の快適な道が続く。岩の上を進む箇所も随所に登場する。尾根道からは、木々の切れ間で西に東に景色が開ける。ここは展望の尾根道でもある。
 尾根道は緩やかに登っていき(写真左 11:35)、後方を振り返ると麓の街並みが見えるようになっていた。
後方に南側の展望が
 尾根からは西側遠くに高御位山の反射板が見える箇所もあるが、高御位山までは、まだまだ遠い(写真右)。
 先は長いなーと、気を引き締めていたら前方からご婦人が下ってこられた。その少し後から男性ハイカーも下ってこられた。もう、高御位山頂上の高御位神社にお参りして下ってこられたのだろう。
遠くに高御位山が
遠くに高御位山が
尾根からの展望  更に進むと、尾根の登りがきつくなってきた。前方に見えるピークに向かい急な岩尾根が続いている。
 急登をゆっくりと登っていく。後方を振り返ると、先ほどより更に南の展望が広がっていた(写真左)。南側に180度広がる景色は、すばらしい。
尾根からの展望
 急登を越え、なだらかな尾根道がピークに向かっている(写真右)。
 やがて、ピークに登りついた(写真下 12:02)。ここは古い標識があるが、風雨にさらされ続けた標識の文字は読みにくくなっている(写真右下)。辻という字が何とか見えるので、辻登山口からの道がこのピークで合流したのだろう。
 なお、このピークは一般に「北山奥山」と呼ばれているところ。
歩きやすい尾根道
歩きやすい尾根道
北山奥山 辻登山口からの道が合流
北山奥山 辻登山口からの道が合流
中塚山  辻登山口からの合流点のピークを過ぎると、山道は進路を西に変え、高御位山方向に向かって下ることとなる。
 つぎに、緩やかに上って鉄塔の立つ場所となる(12:09)。 ここは北山登山口からの道(北山鹿島神社から登る道)が合流する地点であり、その道標もある。道標では、ここから高御位山まで1.5kmの表示である。
 なお、ここは一般に「中塚山」と呼ばれているところだ。
中塚山
 鉄塔の下をくぐって、更に尾根道を進む。その尾根で1人の男性とすれ違い、また、次に1人の男性とすれ違った。
 鉄塔からは平坦な尾根道が続いている。その尾根道のずっと先に高御位山の山頂が遠望できる(写真右)。
 その辺りでこんどは4人の男性グループ、次に1人の男性とすれ違う。この尾根道を高御位山から下ってくる者は思っていた以上に多い。高御位山の人気の程がわかる。
 次に尾根道は急な下りとなる。ロープが張られているので、その助けを得ながら、急な岩の下り道を慎重に降りていく。
尾根道の先に高御位山
尾根道の先に高御位山
 急な道を下りきると次は登りとなる(12:20)。方向は高御位山の方向で西に向かっている。
 歩きやすい山道には、親切に「北山〜高御位山ハイキングコース」の道標の設置もある。
 少し進むと、登りが更にきつくなる(12:25)。そして笹と雑木の道から岩場の道に変化する。岩場の登りでは、北側の麓に集落が確認できる。
北山〜高御位山ハイキングコース
北山〜高御位山ハイキングコース
麓の景色  そして、次に、岩尾根に立つ鉄塔の場所となる(12:27)。ここで、長尾登山口から登ってきた道が合流している。
 更に岩尾根を登っていく。
 岩尾根からは随所で、北側、南側に展望が広がる。南側では、麓の阿弥陀町の集落や溜池が遠望できる。集落の先には播磨灘の海面が白く光っている。
麓の景色
高御位山が近づく  次に、「成井登山口」の表示が登場する(12:32)。北側麓の成井から登ってきた道がここで合流している。この道標から高御位山まで30分の表示がある。
 その「成井登山口」の道標の先が小ピークとなっていて、そのピークを越えて少し下る。
 この下り道までくると、高御位山が間近に迫ってきたことが実感できる。
高御位山が近づく
 そして次に高御位山に向かって最後の登りが始まる(12:36)。その登りは、大きな岩尾根の急登であり、登るにつれて息が上がる。
 後方を振り返ると、東側の展望がどんどん広がっている。その景色を休憩がてら遠望し、また登って、また、休憩という感じで、ゆっくりペースで登っていく。
高御位山山頂は間近
高御位山山頂は間近
高御位山ハイキングコース案内図 案内図看板からの景色
高御位山ハイキングコース案内図 案内図看板からの景色
高御位山への石階段  岩尾根を下ってくる方、数名とすれ違いながら、なんとか岩尾根を登り切った。
  登りついたところは、「高御位山ハイキングコース案内図」の大看板が立っていた。ここは南に景色良しで、多くの方が休憩している。ワンちゃんと一緒に登ってベンチで休憩の方もいた。
 大看板の場所からは石の階段をもう一登りすると、高御位山の山頂である(12:53)。
高御位山への石階段
 高御位山は兵庫県加古川市と高砂市の市境にある。南側が高砂市で、北側が加古川市となる。また、高御位山は加古川市・高砂市の最高峰でもあるらしい。
 頂上には高御位神社があり、神社社殿に接して三等三角点 点名:高御位(たかみくら)が設置されている。高御位三等三角点は土にほとんど埋もれていた。
高御位神社
高御位神社
神社脇に三角点 高御位三等三角点
神社脇に三角点 高御位三等三角点
高御位山のせり出した大岩  高御位山の山頂は大きな岩に覆われ、これが磐座であり、高御位の名前はこの磐座から転じたとされる。高御位山頂上のせり出した大岩からは播磨平野や瀬戸内海が一望できる。よって、その磐座には多くの人が座し、展望を楽しんだり、昼食をとられていた。磐座に登っていいのかと思いながらも、当方も皆に習い、大岩に立ち景色を楽しむ。罰当たりかもしれないが、神様も多くの方が参拝されて、喜んでおられるだろう。
高御位山のせり出した大岩
 また、高御位山は、「播磨富士」の異名をとる山で、標高304mなれど山頂からは、瀬戸内海、明石海峡大橋などが見渡せる。いつまでも眺めていたい景色だ。
 山頂西側には、天乃御柱天壇と記された石柱も立つ。高御位山山頂は神聖な雰囲気に覆われている。
大岩からの景色
大岩からの景色
山頂の磐座 天乃御柱天壇
山頂の磐座 天乃御柱天壇
 高御位山で20分ほどの休憩を入れた後、下山を始めることとした(13:13)。
 下山は、高御位山から馬蹄型に連なる尾根を縦走し、鷹ノ巣山を経て反射板のピークの手前で西側の尾根に移り、その尾根を日吉神社登山口に下っていこうと思う。
 日吉神社登山口がJRのひめじ別所駅に近いので、都合がよい。
かえる岩の表示
かえる岩の表示
かえる岩  高御位山の反射板の横を過ぎる。反射板のフェンスには「楽しい山旅は、明るい挨拶から(兵庫登山会)」の標語が掲げてある。高御位山に至るまで、今日は多くのハイカーとすれ違い、あいさつを交わしてきた。明るい挨拶と素晴らしい景色で楽しい山旅となっている。
 少し進むと道脇に「かえる石」の表示が(13:16)。その方向を確認すると、なるほど「かえる!!」と、納得の石が・・・。
 高御位山から西に向かい岩尾根を下っていく。尾根の頂に、白く伸びる踏み跡がずっと西に続いているのが見える。
かえる岩
長尾奥山 高御位山の火災跡
長尾奥山 高御位山の火災跡
高御位山を振り返る  10分弱下って、次に登りとなる。登りきったところが高御位山の西側のピーク(長尾奥山)で、ここは長尾登山口への道が下っている(写真左上 13:24)。
 長尾奥山を過ぎ、鷹の巣山に向かい展望の尾根が続くが、道脇に黒く燃え残った木々が残置されていた(写真上)。この辺りは、平成23年1月に火災があり、この稜線の主に南側を焼き尽くしたという。
 更に稜線を西に進んでいき、その稜線から東方向を振り返ると、高御位山の反射板がもうかなり小さくなっていた(写真左 13:37)。
高御位山を振り返る
鷹巣山が近づく  その先のピークが、市ノ池公園から登ってきた道が合流する場所で、標識も立っていた。標識ではここから高御位山まで40分との表示であるが、今日は高御位山から下ってきたので、高御位山からここまでは30分弱の距離だった。
 このピークから西側を望むと、近づいてきた鷹巣山の双耳峰が威圧感を増している。尾根から二つのコブが飛び出したように見える(写真左 13:41)。
鷹巣山が近づく
 更に尾根道を進んで、やがて鷹ノ巣山東峰の手前のピークへの登りとなった(13:47)。この途中で桶居山方面の分岐が登場した(13:53)。やがて、鷹ノ巣山東峰のピークに到着した(14:00)。四等三角点:点名地徳を過ぎ、更に進む。
 岩場を下って、次に登り返せば鷹ノ巣山のピーク。また岩場を下って、別所奥山反射板の一つ手前のピークまでやってきた(14:19)。
 ここからは西側の尾根筋に向かって踏み跡が分岐して伸びている(写真右)。今日は、この分岐を右折して踏み跡をたどり、西側の尾根に渡って、その尾根を日吉神社まで下ることとしたい。
別所奥山反射板手前の分岐
別所奥山反射板手前の分岐
209mのピーク  日吉神社に下る尾根の先で、神社の裏側の小ピークに別所村四等三角点があるので、当該三角点も探索してみたい。
 分岐点から西に下る踏み跡に入る。この道もしっかりとした道で、多くの人が歩いていることがわかる。5分程下って、次に登り返して登りついたピークは地形図で209mの表示のあるところ(14:30 写真左)。
 このピークから進路がやや南方向になる。尾根の先には別所町の集落や溜池が見えている。
209mのピーク
 ごつごつとした岩尾根のルートを周囲の景色を楽しみながら下っていく(写真右)。
 その尾根道を進むにつれて、右手側に桶居山の尖った姿が見えるようになってきた。
 このあたりで、尾根を登ってきた一人のハイカーとすれ違った。
展望の尾根道
展望の尾根道
この鉄塔から藪道となる  その先で、高圧鉄塔が登場し、鉄塔手前で道が左右に分岐した(14:40)。左の分岐は鉄塔を経て真禅寺の方に下ものと思われるので、ここは右に下る。
 更によく歩かれた尾根道を進むと、こんどは小さな高圧鉄塔が登場した(14:51 写真左)。この鉄塔の手前から踏み跡が薄くなった。道はあるが、雑草の茂り具合で、ここからは歩かれていない道であることが分かる。皆が歩くルートは、おそらく鉄塔の北側で西に尾根を下っているものと思われたが、今日は、日吉神社の裏側の別所村四等三角点の探索も目的としているので、薮道になりかけた尾根をそのまま進んでいった。
この鉄塔から藪道となる
 その尾根道は想定通り、藪が激しくなってきた。GPSを確認すると地形図の破線の道に従っているので、ルートに間違いはない。とげのあるツル草やシダが茂って足元が見えない状態になる。その薮道の下りで、赤や白の紐による表示がにぎやかな場所が登場した(写真右)。その紐表示の所で道が分岐しているようだ。その先が、別所村四等三角点の方向のようでもあり、少し表示の方向に進んでみたが、その先は踏み跡もなくシダと薮に埋もれたジャングルで、すぐに進行を断念した。 怪しい分岐
怪しい分岐
日吉神社  薮ではあるが、踏み跡のある山道を下ることとする。相当荒れた古い山道を慎重に足元を確認しながら下っていく。やがて麓の建物が見えてきた。そこが日吉神社だった(写真左 15:15)。ちょうど神社に向かって右側の山の斜面から出てきた。そこが登り口であることの表示などは一切ないので、分かり難い。
 日吉神社からはひめじ別所駅はすぐだった。駅には15時25分に到着したが、電車は15時55分までない。駅で、寒風の中、電車の到着を30分も待ち続けたのであった。
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日吉神社
●地形図では、日吉神社の裏側に破線の表示があり、別所村四等三角点までルート表示があるが、今日下った尾根道から三角点へのルートは藪に戻っているようだった。
●小さな送電鉄塔から日吉神社に下る道は荒れていて、慎重な歩行が必要です。
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