高尾山・須磨アルプス(お勧め度★★☆) 西六甲【3-8】

東須磨駅(山陽電鉄)〜須磨名水の森〜栂尾山〜横尾山〜須磨アルプス
 〜東山〜高尾山〜高尾台〜東須磨駅(山陽電鉄) (約3時間)

Route MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 須磨名水の森から須磨アルプスに至るエリアには何本かの登山道がある。
 今回(平成23年11月26日)はその中で、須磨名水の森から栂尾山へ続く道及び須磨アルプスの東に位置する東山から高尾山を経て高尾台の住宅地へ下る道を歩いてみた。
須磨離宮公園の植物園  須磨アルプス近辺の山には「尾」のつく山が集まっている。栂尾山(274m)、横尾山(312.1m)、高尾山(181m)の三山である。今日はこれらの山々を巡るハイクでもある。
 山陽電鉄の東須磨駅を10:22に出発し、駅を北側に出て線路沿いに西に進んでいく。阪神高速神戸線の高架に突き当たるので、そこから北に進む。
 すぐに須磨離宮公園の植物園の入口となる(写真左 10:30)。ここから天川橋を渡り天井川の右岸を進んでいく。
須磨離宮公園の植物園
水野第六堰堤から尾根に登る  やがて左手側に須磨名水の森の表示が登場するので、その表示に従い憩いの広場に入る(10:39)。
 さらに天井川沿いの道を進んで行くと水野第二堰堤が登場する。これを左側から高巻きに越えると、天井川の右俣と左俣の合流する地点に至る(10:47)。
 この分岐から左俣に入り、川沿いに遡行する。
 しばらく進むと、水野第六堰堤が登場する。ここも左から越えるが、この堰堤越えの場所から道が左に分岐している(写真左)。
 特に表示はないが、この分岐が栂尾山展望台へと登る道の基点と思われる。
水野第六堰堤から尾根に登る
 10:55 分岐から左に入り、山道を登り始める。
 急勾配の登りに、太い丸太材で作られた階段が続いている。
 この階段を一気に登ると尾根筋にたどり着いた。尾根筋にも丸太階段が続いている。
 よく整備された道でありながら、ここまで何ら案内表示がないので、やや不安な気持ちを抱きながら進んでいると、傍らに「栂尾山・横尾山へ」の表示がやっと登場した(写真右)。
 栂尾山へはこの道で間違いないことが、これで確認できた。安心して丸太の階段道(写真下)を登っていく。
栂尾山方面の表示
栂尾山方面の表示
丸太材の階段を登る 須磨離宮公園からの道が合流
丸太材の階段を登る 須磨離宮公園からの道が合流
須磨離宮公園は有料  すると、次に須磨離宮公園から登ってきた道が左手側から合流してきた(11:07 写真上)。
 ここには、「ハイカーの皆様へ」という看板が立てられ「これより先約700mから須磨離宮公園の有料区域となります。入園される方は、お帰りの際に入園料金(大人400円・子供200円)を料金所にてお支払下さいますようお願いします。(須磨離宮公園)」と記載されている(写真左)。
 ここから、須磨離宮公園に下って行くと入場料金を支払わないといけないのだ。
須磨離宮公園は有料
 更に階段道を登って行く。
 今まで丸太材で作られていた階段がこの辺りで角材で作られた階段となる。
 更に登り、須磨離宮公園からの道が合流した地点から約8分ほど登ったあたりで道が平坦となった(写真右)。
尾根道は平坦になる
尾根道は平坦になる
遠景に明石海峡大橋が  ここまで、この尾根道は何ら展望がなかったが、平坦路となった辺りで西側に展望の開けた箇所があった。
 遠景に明石海峡大橋が見えている。ここでしばし景色を楽しむ(写真左)。
 景色を楽しんでいる間に二人連れが下ってこられ、1人に追い越された。
 整備がされた道だけあって、この道の利用者はそれなりにいるようだ。
遠景に明石海峡大橋が
栂尾山展望台 栂尾山展望台からの景色
栂尾山展望台 栂尾山展望台からの景色
友が丘方面への分岐点登場  展望の開けた箇所から更に8分ほど登って、栂尾山に到着した(11:27)。
 ここには展望台(写真左上)があり、そこからの眺望は抜群だ(写真上)。今日は、10人ほどが栂尾山展望台で景色を楽しみながら休憩されていた。
 栂尾山展望台で5分ほど休憩して、次に横尾山を目指す。
 全山縦走路に沿って進んで行くと、119番通報プレート「ち1−15−30」が取り付けられた全山縦走路の案内柱が目に入った(写真左)。そこから踏み跡が分岐し、須磨区友が丘方面に下る道があるのに気が付いた。
友が丘方面への分岐点登場
西方に広がる景色 北東に広がる景色
西方に広がる景色 北東に広がる景色
 友が丘方面に下る道はどんな道だろうと気になり、少しその道を下ってみることにした。
 すると、その道からは、西方向に向い180度のパノラマが広がっていた。この景色は感動ものである。明石海峡大橋方面(写真上)から、菊水山、しあわせの村方面(写真右上)まで大パノラマが広がっている。しばし、ここで景色に見入ってしまった。
 絶景を堪能したあと、また縦走路まで登り返してきた。次に横尾山をめざす。
 すぐに横尾山頂上に至る。横尾山からは南東に景色が広がっている。1人のハイカーがその景色を楽しまれていた(写真右)
横尾山からの景色
横尾山からの景色
須磨アルプスが見えてきた  横尾山を過ぎると次は須磨アルプスである。
 横尾山から5分程度進むと須磨アルプスの荒々しい岩場が見えてきた(写真左、下)。
 風化した花崗岩が醸し出す荒涼とした感じは圧巻である。
須磨アルプスが見えてきた
 今日もこの光景に惹かれて訪れた多くのハイカーで須磨アルプスは混雑気味だ。
 須磨アルプスは昔から人気のスポットであったが、最近は特に訪れる人が多くなったような気がする。
荒々しい姿の須磨アルプス
荒々しい姿の須磨アルプス
高取山を望む  ところで、須磨アルプスの厳しい岩場を見ると、ここは山中深い所のように感じるが、写真左のように麓はすぐ住宅地であり、その対比が不思議な感じだ。(なお、写真左で中央に見えている山は須磨アルプスの東側に位置する独立峰、高取山である)。
 須磨アルプスの名勝「馬の背」(写真左下)を過ぎると、次は東山に至る(12:19)。
 ここも須磨アルプスを越えてきて、圧巻な景色を堪能した充実感に浸りながら休憩する方が多い(写真下)。今日もボーイスカウトの少年たちが、賑やかに昼食をとっていた。
高取山を望む
須磨アルプス馬の背 東山からの景色
須磨アルプス馬の背 東山からの景色
 さて、次は、高尾山を経て高尾台の住宅地へ下っていきたい。
 東山から高尾山へのルートは山と高原地図には記載がないが、六甲全山縦走マップ(神戸市生活文化観光局)にはハイキング道として実線が引かれている。しっかりとした道が存在するはずだ。ただ、その道の入口がどこかは不知である。見落とさないように慎重に進まなければならない。
 東山の山頂から板宿方面に下る山道に入る。スタートして3分ほどで右手側に道が分岐するが、これは縦走路に続くショートカット道であり、高尾山へのルートではない。
高尾山が見えてきた
高尾山が見えてきた
火の用心の表示  更に進むと右手側に高尾山が見えてきた(写真上)。
 高圧鉄塔と電線が連なっている。これで高尾山への分岐は近いと確信する。
 そこから1分ほど進むと「火の用心 ゴミをすてないで」(写真左)が立っていた。
火の用心の表示
 そして「火の用心 ゴミをすてないで」の看板のすぐ手前に踏み跡が右に分岐しているのを発見した(写真右)。
 ここには高尾山方面を示す表示は特にないものの、方向からすれば高尾山への道はこれ以外にないだろうと考え、ここを下って行くことにした(12:35)。
高尾山への分岐点
高尾山への分岐点
すぐに岩場が登場  下り始めるとすぐに岩場となる(写真左)。
 岩に切り込まれた細い溝状のルートを下る。
 更にしばらく岩の尾根道が続いたあと、普通の山道となった。
 高尾山へ続くこの尾根道は、落葉の積もり具合等からみて、多くの人が歩いているとは思われないが、しっかりとしたルートがついている。
すぐに岩場が登場
 「火の用心 ゴミをすてないで」の看板の立っていた場所から8分ほど下ってきたところで小ピーク状の場所となり道が分岐していた(写真右 12:43)。
 ここは右に進む。
 左に進むと東須磨の方に下るものと思われるが、詳細は不知である。
ピーク状の場所で右に進む
ピーク状の場所で右に進む
鉄塔の立つピークに到達  分岐からは一度下って上り返すと、鉄塔の立ったピークに至った(写真左 12:47)。
 鉄塔の周囲の小木は先端が払われている。電線が触れないように手入れされているようだ。
 ここが高尾山のピークかと思い、山頂を示す表示を探してみたが発見に至らず。
 地図を確認すると、どうも高尾山はもう一つ先のピークのようだ。
鉄塔の立つピークに到達
 そこで鉄塔の立ったピークを出発し、一度下って登り返すようにして尾根道を進んでいくと、再度、鉄塔が立つピークに登りついた(12:55)。
 ここが高尾山の山頂であった(写真右)。
 高尾山の鉄塔の間からは南側に少しだけ景色が垣間見られた(写真右下)。
 高尾山を示す山名札(四国キティ山岳会など)も3枚掲げられている(写真下)。
 この辺りの尾根道は、鉄塔の監視路にもなっているようで、よく整備されているものと思う。
高尾山頂上に到着
高尾山頂上に到着
高尾山山頂 高尾山山頂からの景色
高尾山山頂 高尾山山頂からの景色
高尾台住宅地が見えてきた  高尾山のピークを過ぎると尾根道は一気に高度を下げ、すぐに住宅地の屋根が見えてきた(写真左)。
 そしてすぐに高尾台の住宅地に合流した(写真下 13:00)。
 高尾山の尾根筋は景色が望めるわけではないが、適度に整備もなされ、静かに、かつ、快適に歩ける山道であった。
高尾台住宅地が見えてきた
 高尾台の住宅地からは南に下り、水野公園のところに付けられた階段道を使って阪神高速神戸線の高架下の道まで降りてきた。
 ここからは朝来た道を忠実に駅まで引き返すだけである。
 東須磨駅には13:30に到着。
 ここからクリーム色の山陽電車に乗って帰途についたのであった。
高尾台住宅地に合流
高尾台住宅地に合流
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