天狗岩南尾根・寒天山道  (お勧め度★★☆) 表六甲【1-41】

JR摂津本山駅==バス==渦森橋バス停(9:45)==寒天橋(9:59)==天狗岩南尾根==天狗岩(11:22)==サンライズDW
==天覧台(11:55)==寒天山道(12:05)==油コブシ分岐(12:20)==小学校記念植樹(12:42)==本住吉神社奥宮(13:05)
==寒天橋(13:21)==渦森橋バス停(13:32) (約4時間 令和2年2月23日) 
ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 天狗岩南尾根は、麓の寒天橋から山上の天狗岩に向かって突き上げる尾根道で、展望にすぐれる。西山谷と大月谷に挟まれた尾根道は前半の急登がきびしいが、天狗岩からの展望がハイカーを引き付けている。今日(令和2年2月23日)は、その天狗岩南尾根を登り、寒天山道を下ってみた。寒天橋を起点とした、比較的手軽な六甲山のハイキングコースだ。
渦森橋バス停  JR神戸線摂津本山駅から北に出て、神戸市バスのJR本山駅バス停に向かう。ここで31系統のバスを待つが、日曜日の9時代は、一時間に二本のバスしかない。やがてやってきたバスに乗り込む(9:35)。乗客は4人。住宅街の坂道をバスは登って行き、所要時間10分で渦森橋バス停で下車した(9:45)。ここで当方と、もう一人のハイカーの方が下車。その方は、大月地獄谷の方に進んで行かれた。
 当方が目指す天狗岩南尾根は、渦森橋のバス停の北側に見える車道を登っていく(9:50)。
渦森橋バス停
街角の道標  住吉山手の住宅地の中を概ね北西に進む。勾配のある坂道を登っていくと、途中、住宅の角に古い道標がある(写真左)。「渦森台を経て寒天山道・西山谷 熟練者向き」の文字が見える。熟練者向きの表示は西山谷のことで、天狗岩南尾根や寒天山道は通常の山道なので大丈夫。
 そういった古い道標に導かれ、舗装路を登っていくとやがて住宅がなくなり、その先、すぐに寒天橋に到着した(写真下 9:59)。
街角の道標
 寒天橋は大月谷川に架かる橋で、この橋が天狗岩南尾根方面と、寒天山道・西山谷方面の分岐点になっている。寒天橋には周辺のハイキング地図もあり、それで天狗岩南尾根が西山谷と大月谷に挟まれた尾根道であることがわかる。
 天狗岩南尾根を目指し、寒天橋から直進して大月谷川の左岸を進むと、すぐに小さな流れを渡る。
寒天橋
寒天橋
天狗岩南尾根に取付く  小さな流れを渡ると、「天狗岩南尾根」の道標(通報プレート「な10-7」)がある(写真左)。その道標から急な階段道が始まる。最初は石の階段で、次に丸太の階段となる。階段道は、つづらになってどんどん高度を上げている。急登ゆえに崩れて荒れた感じの場所もあるので(写真下)、ここは注意してゆっくり登りたい。
天狗岩南尾根に取付く
 急登の階段を登りきると(10:13)、尾根の一本道になる。尾根道はよく歩かれた感じだが、やせ尾根の箇所もあるので慎重に進みたい。その尾根道を進むと、すぐに道標(通報プレート「な10-9」)が登場した(写真下 10:15)。ここは、西山谷に下る道が分岐していたように記憶するが、その道はよく分からない感じになっていた。この先で、天狗岩南尾根は周囲に笹が見え始める。 荒れた階段道
荒れた階段道
痩せた天狗岩南尾根 西山谷に下る分岐
痩せた天狗岩南尾根 西山谷に下る分岐
架空送電路線の工事  更に、尾根道に丸太階段が続き、それを一段一段登っていくと、また、道標(通報プレート「な10-10」)が登場した(写真上 10:26)。比較的新しそうな道標で、ここが西山谷に下る分岐であることを示している。この分岐から西山谷に下る道は、踏み跡が明瞭で、利用者は多いように思われた。
 その西山谷分岐から少し登ると、前方に鉄塔が見えてきた。鉄塔の周りにはロープが張られ、赤いひらひらが見えている(写真左 10:30)。
架空送電路線の工事
 何だろうと近づくと、赤いひらひらは「立入禁止」の表示で、鉄塔の改修工事が実施されていた。今日の工事は休みのようだが、架空送電路線の部材取替えや電線の張替えがなされている。一帯が立入禁止となり、う回路も設けられていた。また、工事に伴い周囲の樹木が伐採され、そこは展望の一画となっていた(写真右)。今日は雲が多く、霞もあって景色はもう一つだが、条件が良ければここはビューポイントだろう。鉄塔で少し休憩を入れた。 架空送電鉄塔からの景色
架空送電鉄塔からの景色
道標のある広場  架空送電鉄塔から、天狗岩南尾根道は階段の登りと平坦な道が交互に現れる。厳しい尾根道だが、周囲の枝や下草は払われて、よく手入れされた感じだ。歩きやすい山道になっていることに感謝しながら登っていくと、前方で一人のハイカーが立ち止まって、メモを熱心に記録していた(10:53)。自然観察の方だろうか。更に、周囲に笹が茂る道を登っていくと、道標の立つところで広場のような場所に登りついた(写真左 11:02)。
道標のある広場
 広場にはベンチが三つ設置してある(写真右)。しかし、周囲が木々に囲まれていて展望が全くない。ここで休憩する者はいないだろう・・・、などと思いを巡らせながら、広場をうろついていると、地面に金属物を確認した。なんだろうとのぞき込むと、それは2級基準点だった。建設省六甲砂防工事事務所のもので「2-A-12」の銘が刻まれていた。 ベンチが三つ
ベンチが三つ
天狗岩南尾根道  ベンチの広場から、天狗岩南尾根道はゆるやかな登りとなる。両側に笹の斜面を見ながら幅の広いよく歩かれた道を進む。笹の葉が風に吹かれて「カサ、カサ」と小さな音を立てている。その音を聞きながら松葉の積もった道を踏んでいく。
天狗岩南尾根道
 やがて、前方にアンテナの塔が見えるようになってきた。もう、山頂も近いということだ。そして、その先で、尾根道から東南側に展望の開けた場所となった(写真右 11:15)。石切道の尾根の向こう側に西宮辺りの市街地が見えている。市街地の先には大阪湾が霞の中にかすかにうかがえる。 天狗岩南尾根の展望
天狗岩南尾根の展望
尾根道から展望を楽しむ  この辺りでは、何度も休憩を挟み、麓の展望を楽しみながらゆっくりと進んだ(写真左 11:20)。今日は、時折、太陽が顔を出して陽が射しこむが、空には鼠色の雲が厚く重なっている。景色を楽しむには、残念ながら不適な日だ。
 その展望の尾根を過ぎ、もう一登りしたところが天狗岩だった(11:22)。
尾根道から展望を楽しむ
天狗岩 道標 天狗岩 広場
天狗岩 道標 天狗岩 広場
 天狗岩には大きな岩が何個か重なっている。この岩の重なり具合が、遠くから見ると天狗のように見えるというが、近くからではよくわからない。
 今日は、この天狗岩に先客二組5名がいて、岩の上で昼食中だった。そういう事情で、天狗岩の写真を撮ることがはばかられたので、ここでは以前に撮った写真(2009.7.4撮影)を掲げておきます(写真右)。
天狗岩(2009.7.4)
天狗岩(2009.7.4)
ロープウェイの鉄塔  天狗岩は南東に大展望が広がるが、今日は霞がかかり少し残念な景色になっていた。澄み渡っていれば大阪湾も一望なんだろう・・・と思いながら、天狗岩を後にした。
 天狗岩から北に進むと、すぐに古い鉄塔の下をくぐる。これは天覧台から有馬温泉まで繋ながっていた六甲有馬ロープウェイの鉄塔だが、乗客の減少で2004年(平成16年)12月19日に休止となった。錆が出て痛みの激しい鉄塔からは、無情な感じが伝わってきた。
ロープウェイの鉄塔
 ロープウェイの鉄塔を過ぎると道標やハイキング地図の立つ場所となり(写真右 11:29)、その先で舗装路に合流する。この舗装路を左に進むとサンライズドライブウェイの車道に入る。時折やってくる車に注意しながらサンライズドライブウェイを西に進み、天覧台を目指す。 天狗岩への道標
天狗岩への道標
天覧台  サンライズドライブウェイを25分ほど歩き、天覧台に到着した(写真左 11:55)。天覧台は、昭和56年に天皇が行幸されたことがその名の由来で、六甲山の絶景ポイントの一つでもある。空気が澄んでいれば、和歌山方面まで遠望可能だが、今日は条件が良くない。展望はもう一つであり、観光客もまばらだった。
天覧台
 天覧台の展望台の下は六甲ケーブル六甲山上駅で、ここは近代化産業遺産に登録されている。昭和7年の竣工で、3階建て、地下2階建ての鉄筋コンクリート造り。アールデコ風デザインのテラコッタがレトロモダンな雰囲気ということで、何かゆったり流れる時間につつまれた気がした。 六甲ケーブル六甲山上駅
六甲ケーブル六甲山上駅
寒天山道への下り口  天覧台で温かい飲料を調達して少し休憩を入れた後、そこを出発した(12:02)。ここから今日は寒天山道を渦森台の方に下って行く予定だ。
 天覧台を少し東に戻り「渦森台(寒天山道)2.0km」の表示の所から階段道を下って行く(写真左 12:05)。階段に入ると、その周囲に古い建物が立っている。建物は久しく利用がない感じで荒れている。バブルの頃に隆盛となった山小屋の残滓の寂しそうなたたずまいだ。
寒天山道への下り口
 階段を下った先は幅広の歩きやすい山道が続く。快調に下って行くと油コブシ道の分岐点となった(写真右 12:20)。ここには道標が複数設置されている。その古い道標では油コブシ方面が「土橋 阪急六甲」と案内されている。六甲ケーブル下駅の前に「新土橋」があり、六甲ケーブル下駅も以前は「土橋駅」と呼ばれていたらしいので、古い案内道標では土橋と標示されたのだろう。
 この分岐は寒天山道の方に下って行く。
油コブシ道分岐
油コブシ道分岐
けわしい道分岐  寒天山道に入ると、そこは雨水の流路のようで深くえぐられている。歩きにくいのでゆっくりと下る。
 少し下って、ゆるやかな道とけわしい道の分岐の表示が登場した(写真左 12:26)。左の「けわしい道」は、いつも笹で藪状なので回避していたが、今日は踏み跡がしっかりと見えている。そこで、今回は左の「けわしい道」に入って行った。しかし、これが失敗の始まりだった。どこか途中で本来の「けわしい道」から外れて、バリ道に入ったようで、とんでもない急傾斜の下り道に遭遇してしまった。
けわしい道分岐
 辺りは植林のヒノキ林で、斜面につづらの下り道がつけられている。しかし、それはびっくりするような急斜度の道だった。おまけに粘土質で、ここで二回も大きな尻もちをついてしまった。先人がつけたスベリの跡も残っていて、ここは回避すべきルートだった。山作業用の杣道だったのだろう。次の機会には気を付けようと思いながら慎重に下り、やがて「ゆるやかな道」に合流した(12:34)。その先で、少し開けたような場所に出てきた(写真右 12:42)。 開けた場所に出た
開けた場所に出た
渦が森小学校記念植樹  その開けた場所は、「令和元年度 渦が森小学校 記念植樹」の標柱が立っていた。急な斜面に、金網で保護された苗木が何本も植樹されている。並ぶ幼木たちを見て、植樹した子供たちの願いとともに大きく育ってほしいと思った。
渦が森小学校記念植樹
 渦が森小学校記念植樹を過ぎると、左側から本来の「けわしい道」が合流してきた(12:46)。ということは、本来の「けわしい道」の途中で、間違って渦が森小学校記念植樹の方に下ってきてしまったということだったのだろう。ルートはしっかりと確認して進むということを心に刻んだ。
 「けわしい道」の合流地点の先で寒天山道はごつごつとした岩が剥き出しの道となった。急なところではロープが渡してある(写真右 12:50)。
ロープの岩場
ロープの岩場
 ロープ場を過ぎると階段道となって次に高圧電線の鉄塔に突き当たった(12:53)。鉄塔の先にも、また、鉄塔があり、そこには立入禁止のロープと共に「う回路」の表示が立てられていた(写真右 12:55)。天狗岩南尾根でも見た架空送電路線の部材取替工事がここでもなされているようで、う回路に従い渦ヶ森展望公園の方に下って行く。 立入禁止の鉄塔
立入禁止の鉄塔
う回路  う回路に入ると、斜面の木々を伐採して急ごしらえで作られた道になる。そこを注意して進むと、また、小さな鉄塔がある。その鉄塔で本来の山道に戻り、その先、少し進むと左下の谷から、さらさら流れる水音が聞こえるようになった。西山谷の流れに近づいたようだ。
う回路
 西山谷の水音が聞こえるようになると、すぐに渦ヶ森展望公園に下りついた(写真右 13:01)。ここは渦森台の住宅地の最も最上部にある公園で、広場の一画にベンチもある。
 渦ヶ森展望公園から東側に下って行くと、神社の小さな祠が目に入る。それは、本住吉神社奥宮で、早速参拝し、本日無事に山を下れたことを報告した(写真下 13:05)。
渦ヶ森展望公園
渦ヶ森展望公園
本住吉神社奥宮 千丈谷砂防ダム
本住吉神社奥宮 千丈谷砂防ダム
 本住吉神社奥宮から渦森台4丁目の住宅地に入り、東北の角から千丈谷砂防ダムの方に向かう。千丈谷砂防ダムの堰堤の手前に道標があり、そこから西山谷の方に下って行く。
 すぐに千丈谷砂防ダムの堰堤の下手に下りついた(写真右上)。ダム堰堤の洪水吐から勢いよく水が飛び出している。下から見上げると千丈谷砂防ダムの堰堤はなかなかの迫力だ。
寒天橋
寒天橋
天狗岩南尾根を振返る  千丈谷砂防ダムから川を少し下れば寒天橋に戻り着く(写真上 13:21)。寒天橋から午前中登ってきた住宅街の道を下り、渦森橋バス停まで戻ってきた(13:32)。ここから少しバス道を下り、住吉霊園に向かう車道の角に、住吉台の住宅地に登る階段があったので少し登ってみた。階段から北側を振り返ると、午前中に登って行った天狗岩南尾根の姿が樹木越しに遠望できた(写真左)。その後、バス停に戻り、すぐやって来た38系統の神戸市バスに乗って(13:36)、本日の山歩きを終えた。
天狗岩南尾根を振返る
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