天保池・黒甲越東道・東鹿見山 (お勧め度★☆☆) 丹生山系【6-19】

神鉄大池駅(11:00)==天下辻(11:23)==黒甲越東道(11:37)==黒甲越道(12:06)==黒甲越(12:11)==屏風谷右俣谷(12:27)
==大日地蔵(12:36)==東鹿見山(13:05)==天保池(13:43)==天保池四等三角点(13:58)==鰻ノ手池(15:35)==車
(約4時間30分 平成30年4月14日)  
ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 丹生山系の山々には古くからの山道が残るが、昨今は歩く者が少ない。二輪の轍跡で荒れた個所も多く、更に歩く者が減っている。その丹生山系の深い山間で天保池が静かな湖面を見せてくれる。池に隣接するピークには三角点もあるが未踏である。今日(平成30年4月14日(土)は、その天保池三角点を目指してみる。天保池へは黒甲越東道、黒甲越道と古道を巡ってみたい。
天下辻への分岐  神戸電鉄の電車に揺られ大池駅で下車する(11:00)。今日はやや遅めの山歩きスタートとなったが、目的の天保池三角点を目指し、急ぐことにする。
 駅を出て、有馬街道を横切り、山田町上谷上の集落の中の地道を北西に進む。
 やがて、太陽の緑の道の道標に「天下辻」の表示が確認できる(写真左 11:11)。ここで左折して小さな橋を渡り、さらに民家の脇を道なりに進む。すぐに、民家の横から山道が始まる。
天下辻への分岐
天下辻  山道は急でつづらに登っていくが、ツツジが咲き始めてよい景色だ。
 天下辻を目指し、坂道をひたすら登っていくと、前方でバイクの音が聞こえてきた。天下辻の辺りは、バイクが入り込んでくるので、歩行には注意が必要だ。
 やがて、天下辻に到着する(写真左 11:23)。天下辻は、道が十字にクロスしており、道標も数多くの設置され、にぎやかな感じだ。天下辻からは、まっすぐ屏風谷方面に下る。
天下辻
 下り道は、落葉の絨毯のような道で歩きやすい。一部、雨水で荒れた個所やガレた部分もあるが、歩行に困難はない。
 天下辻から10分弱で流れに合流する(11:31)。ここから爽やかな水音を聞きながらの沢歩きとなる。
 次に、中俣谷A沢に下り着いて流れを渡る(写真右)。ここから、渡渉を繰り返して沢沿いの道を進む。5分ほど進むと屏風谷を離れ、黒甲越東道に登っていく。
中俣谷A沢
中俣谷A沢
黒甲越東道への分岐  黒甲越東道に入る分岐にも、太陽と緑の道や119番通報プレートなどの多くの道標が掲げてある(写真左 11:37)。
 それらの道標に従い、黒甲越東道に進んでいく。黒甲越東道に入ると左手側の下方に沢の音が聞こえてくる。中俣谷B沢の流れである。
黒甲越東道への分岐
 黒甲越東道は山腹をトラバースして進む快適な道だ。
 雑木林の中を緩やかに登っていくと、右手側に「中尾根取付点」、「黒甲尾根取付点」の表示(三菱雪稜クラブ)が登場した(11:49)。ここから中尾根は北に、黒甲尾根は西に延びる尾根筋だ。
 この取付点のところから黒甲越東道は杉林の中に入っていく。
黒甲越東道
黒甲越東道
ツツジ咲く黒甲越東道  杉の植林帯の中を登っていくと、左手側の中俣谷B沢の上流部でバイクの轍跡が確認できた。杉林の急な斜面であぶなっかしいが、こんなところまでバイクが入り込んでいる。
 杉林となった黒甲越東道は、道がぬかるむところもあるので注意したい。その杉林を登りきると、黒甲越東道は広い林道に変わる。その林道からまた雑木の明るい道となる(11:59)。その先で、右手側に「右俣谷B沢下降点」の表示が掲げられていた。ここから右俣谷B沢に下っていけるようだ。右俣谷B沢は右俣平を経て屏風川に続く。
ツツジ咲く黒甲越東道
 右俣谷B沢下降点を過ぎ、ツツジの咲く幅広の林道を進んでいくと、道が左右に分岐する。ここは右に進む。
 その先で林道は黒甲越道と合流する(写真右 12:06)。
黒甲越道に合流
黒甲越道に合流
黒甲越の峠への道  黒甲越の峠へ向かって登る道は荒れて少々歩きにくいので、ゆっくりと進む。
 バイクの轍で掘り返されたり、雨水で流されたりと、道は荒れ気味だ。石もゴロゴロと露出している。
黒甲越の峠への道
 すぐに黒甲越の峠に到着する(写真右 12:11)。黒甲越には古い道標と三菱雪稜クラブの道標がある。
 また、この黒甲越の峠は、右俣谷D沢、西尾根取付きの道標もある。
 黒甲越では道が左右に分岐する。左は金剛童子山方面に向かうので、右側の道を緩やかに下っていく。ここからも幅広の道だが、ぬかるんでいて歩きにくい箇所が多いので注意したい。
黒甲越の峠
黒甲越の峠
黒甲越道  その先は、道の中を水が流れている(写真左 12:23)。
 この道は右俣谷D沢に沿った道なので、沢と山道が一帯になったのだろう。ここは歩きにくいので注意して下る。
黒甲越道
 その下った先で左手側から右俣谷F沢が合流してくる(12:27)。この右俣谷D沢、F沢が合流する地点は少し開けた感じで、なかなかいい雰囲気の場所だ(写真右)。 右俣谷F沢が合流
右俣谷F沢が合流
屏風谷右俣谷を渡る  この沢の合流地点で流れを渡る。渡ったところには、太陽の緑の道と三菱雪稜クラブの道標がある。
 また、ここで天保池の道標が登場するが、まだ、まだ天保池は先だ。
屏風谷右俣谷を渡る
 ここから右俣谷D沢の左岸を登っていく。D沢の流れはどんどん右下に遠のいていき、落葉の坂道は一気に高度を上げる。
 登りきったところは古倉山の麓で、そこに大日地蔵が祀られていた(12:36)。
大日地蔵
大日地蔵
大日地蔵裏の小ピーク  大日地蔵からは北方道が金毘羅山の方に延びているが、天保池へはここで左に折り返す。
 折り返し地点には古い道標の残滓があるが、今はもう文字は読みづらい。
 折り返して急坂を登ったところは、小ピークで南に展望があある(写真左)。ここでツツジの花を見ながら小休止を入れる。
大日地蔵裏の小ピーク
 小休止後、天保池を目指し山道を進む。この辺りは道幅は広いが、バイクの轍跡で相当に道が荒れている。道の真ん中に轍跡の大きな穴があり、そこに水が溜まって池のようになっている(写真右)。
 歩きにくく難儀をしていると、前方からバイクが二台やって来た。挨拶してすれ違ったが、一台のバイクが池につかまり、泥水の中で横転していた。この道はバイクも進むのに難儀をするようだ。
道の中に轍跡の大きな穴
道の中に轍跡の大きな穴
天保池の道標  さらに進むと道脇に古い道標が立ち、「天保池」方面を示していた(写真左)。
 その先で、山道は急坂になったり、石ころ道になったりと、一筋縄では進めない感じが続く。その厳しい道に、オフロード仕様の四輪が三台前方からやってきた。 深く掘られたぼこぼこの道を、三台は巧みなハンドルさばきで通り過ぎて行った(12:57)。
天保池の道標    
 その先で、東鹿見山の南の麓あたりで、薄い踏み跡が右に登っているのが確認できた。これは東鹿見山への直登道だろうと直感し、その踏み跡に踏み込む(13:01)。
 古い残置テープがある踏み跡を真っすぐに登っていく(写真右)。
東鹿見山への直登道
東鹿見山への直登道
東鹿見山  直登道を4分ほどで東鹿見山の山頂に登りついた(写真左 13:05)。
 東鹿見山は雑木に覆われ展望がない山頂である。
東鹿見山
 東鹿見山の山頂は少し開けているが、登頂札が一枚と「名テ 621」と印された細いコンクリ柱があるのみである。
 特に見るべきものもないので、すぐに東鹿見山山頂を出発し、西側に下る道に入る。この東鹿見山からの下り道は、急傾斜ですべりやすい。滑落しないよう、慎重に下る。
東鹿見山の山頂
東鹿見山の山頂
NTTのアンテナ施設  下ったところはNTTドコモのアンテナ施設である(写真左 13:11)。
 そのフェンスに沿って踏み跡を進むと車道に飛び出す。この車道は兵庫カンツリーゴルフから続いている舗装路で、このNTTドアンテナ施設の保守のためのものだろう。
NTTのアンテナ施設
 その舗装路を少しだけ下ると、ガードレールの切れ目の所から右(北)に向かい踏み跡がある(13:16)。
 ガードレールから入ったところには古い道標の残骸が立っている(写真右)。天保池や、中山大杣池方向を示す道標だったのであろうが、もう今はその役を果たしていない。
 その道標の残骸から細い踏み跡に従い下っていく。
天保池方面への分岐
天保池方面への分岐
バイクに追い越される  細い踏み跡にもバイクの轍跡があるようだ。細い道ではバイクに注意しないと・・と思っていたら、バイクが後ろからやってきて追い越していった。
 そのバイクを追いかけるように細い道を下っていくと、前方に二人のハイカーが確認できた(13:20)。今日、丹生山系に入って初めてお会いしたハイカーだ。
バイクに追い越される
 追いついたところであいさつを交わす。聞くと、そのお二人も天保池を目指しているという。そこで、ご一緒することとしたが、湿地帯のようなところで進むべき道がわからなくなってしまった。 この一帯は歩く人も少ないようで、山道は自然に戻り、従前はあったのであろう踏み跡が不明瞭になっている。 山中でハイカーに出会う
山中でハイカーに出会う
ガードレールの道  やむを得ず、GPSで位置を確認し、天保池の方向に向かい強引に藪コギで前進することとした。
 細い沢が天保池に向かい流れていたので、その流れに沿って、薮を突破していく。
 難儀をしながらもしばらく薮の中を進むと、ガードレールの道に飛び出した(写真左 13:34)。ガードレールの道と行っても、今は通行する者もなく、ほとんど自然に戻ってしまった元林道という感じの道だ。
ガードレールの道
 そのガードレールの道に従って進むと、道脇に「黒甲越」を示す古い道標とともに踏み跡が左(西)に分岐していた(13:40)。このガードレールの道から西に少し進んで尾根をたどるの道もあるようだ。
 その「黒甲越」を示す道標の先で「天保池」の道標が登場し(写真右 13:43)、その道標から右に入ると天保池に到着した。
天保池の道標
天保池の道標
天保池  天保池は今日も静かな水面であったが、曇天を映して水は鈍い色をしていた。
  お二人のハイカーとはこの天保池でお別れし、当方は三角点の探索に取り掛かる。
天保池
天保池四等三角点を発見  地形図では三角点は天保池の北西のピークに設置している。池の周囲を探索してみたが、三角点に向かう踏み跡らしきものはないようだ。そこで、やむなく歩けそうな斜面から取付き、薮の中を登っていくこととした(13:50)。
天保池四等三角点を発見
 時折、古い残置テープがあるが、ルートを示したものではなく、先人が退避時の目印としたもののようだ。
 GPSで方向を確かめながら薮をこぐこと約6分で、四等三角点:天保池に到達した。
 この三角点へは、GPSを持たなかったころに何度か探索を試みたが、到達できなかった。
 踏み跡もない山中で天保池三角点を確認し、GPSの威力を実感する。
四等三角点:天保池
四等三角点:天保池
ガードレールの林道を戻る  天保池三角点の写真を写していると、何やら冷たいものが顔にあたった。 雨粒がポツリと落ちてきた。今日は、昼から天気は下り坂であった。急いで下山を始める。
  また藪コギで三角点のピークを一気に下り、天保池まで戻ってきた。 天保池からは、先ほど通過したガードレールの道に戻り、その道を南に戻っていく。
ガードレールの林道を戻る
 「黒甲越」を示す古い道標の踏み跡をたどることも考えたが、ガードレールの道に従う方がショートカットと思われたので、そのままガードレールの林道を進む(14:15)。古い林道には車の残骸などもあり(写真上 14:23)、過ぎ去った時の流れを感じながら、しばらくは林道を進む。しかし続いていた林道が、途中、山肌が崩れて道が細くなり(写真右)、その先では林道が消失してしまっていた(写真下)。 細くなった林道
細くなった林道
道をLost  GPSを確認すると、往路で二人のハイカーとお会いした細い道の近くまで戻ってきていた。GPSを頼りに、なんとか往路の細い道にたどり着き、そのまま往路の道を引き返す。
 細い道を登っていき、NTTのアンテナ施設の舗装路まで戻ってきた(写真下 14:40)。舗装路を歩き始めると、少し雨粒の数が増えてきた。これは帰途を急がねばならない。しかし、ここからまだまだ舗装路が続く。雨脚を気にしながらなんとか花折山の麓まで舗装路を進んだところで、一層、雨脚が強くなり、ここで家人にヘルプの電話を入れる(15:00)。
道をLost
 兵庫ゴルフ場の近くまで車で迎えに来てもらうことになった。一安心で、更に、舗装路を進んでいると、黒甲越分岐の辺りで天保池でお会いした二人連れのハイカーに再会した。車でここまでこられていたようで、「駅まで送りますよ。」と声をかけていただいた(15:27)。 雨の中、親切が身に染みたが、家人に迎えを頼んだことを伝えてお礼を言う。 さらに鰻ノ手池の所まで進んで、家人の車に拾ってもらった(15:35)。 家人には迷惑をかけてしまったが、感謝しながら今日の山歩きを終えたのであった。 舗装路まで戻る
舗装路まで戻る
●NTTのアンテナ施設の舗装路から天保池までのルートは道標が劣化し、山道の確認に地図読みが必要です。また、時折、バイクの走行もあり、注意が必要です。
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