高丸山 (お勧め度★★☆) 北六甲【2-26】

紅葉を求めて有馬温泉の瑞宝寺公園を訪ねてみた。
更に、紅葉を求めて、落葉山から高丸山を巡ってみた。

ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 11月も下旬になり、有馬温泉の紅葉も見頃であろうと思い、今日(平成22年11月21日)は、有馬の瑞宝寺公園を訪ねてみることにした。
 ちょうど4年前に瑞宝寺公園を訪れ、その際には、瑞宝寺公園から高丸山に足を伸ばした。4年ぶりにそのコースを再訪してみることにしよう。
 予定するルートは、有馬温泉駅、瑞宝寺公園、落葉山、落葉山トレッキングコース、太陽と緑の道、高丸山、五社駅である。
 有馬温泉駅には午前10時に到着(写真右)。今日は秋晴れで、絶好の紅葉狩り日和である。
有馬温泉
有馬温泉
野点  この時期、駅から吐き出された乗客は、概ね瑞宝寺公園の紅葉を目指して列を成す。その列に混じって当方も瑞宝寺公園に続く行列に加わった。
 10分程坂を登って、瑞宝寺公園に到着した。すでに多くの観光客が、旧瑞宝寺の山門の前で溢れている。
 公園の中も、老若男女で賑やかだ。それらの人々がそれぞれ紅葉にレンズを向け、シャッターを押している。見事な紅葉ではあるが、今年のそれは、4年前の時よりも鮮やかさにおいて劣っているような感じがした。やや残念な気持ちだ。
野点
瑞宝寺公園 紅葉 瑞宝寺公園 紅葉2
瑞宝寺公園 紅葉 瑞宝寺公園 紅葉2
 公園内では野点も催されていた。しかし、横断幕で仕切られた中にお客さんはちらほらだ。
 一方、公園内の山門横の茶店からはおでんのいい匂いが流れてくる。こちらは、列ができて、大賑わいである。
 おでんを頬張りながら、紅に染まった園内と、にぎやかに繰り出した人手を楽しむのも、それはそれで良いのだろう。
 なお、茶店は紅葉シーズンのみの開店らしいのでご注意を!!
瑞宝寺公園 紅葉3
瑞宝寺公園 紅葉3
太鼓滝  次に、瑞宝寺公園の南に位置する太鼓滝を訪ねてみた。
 公園から、癒しの森の案内に従って、六甲川の河原に下りる。公園内は人で溢れているが、河原には誰一人いない。公園のすぐ隣なのに、公園の雑踏と河原の静けさとの対比は不思議な感じだ。
 南に少し進んで、すぐに太鼓滝に到着した(写真左 10:30)。
 落差は3m位であろうか。ここでは、瑞宝寺公園の喧騒が嘘のように、滝から流れ落ちる水音のみが、辺りの木々に染み入っていた。
太鼓滝
 紅葉を愛でた次は落葉山を目指す。

 温泉街に戻り、太閤通り奥の有馬温泉予約センター(旧総合案内所)の横から落葉山への山道に入る(11:00)。
 ここは「山城妙見寺」と書かれた赤提灯が目印である。
 階段道から、コンクリート道と、急坂が続く。
 途中、東に景色が開ける。ここからは金仙寺湖、畑山方面が綺麗に望める(写真右 11:11)。このポイントで、しばし休憩するのもいいだろう。
畑山方面を望む
畑山方面を望む
落葉山妙見寺境内  更に登っていくとアスファルトの道が右に分岐する。落葉山は直進であるが、右の道はどこへ続くのか気になったので探索してみることにした。
 道は少し登った後、下りとなって有馬グランドホテルの駐車場に続いていた。
 また、落葉山への道に戻り、妙見寺を目指して登っていく。
 妙見寺境内には11:30に到着(写真左)。
 寺の境内を過ぎると、すぐに右手側の奥まったところに三角点が現れる(写真下)。落葉山四等三角点である。
落葉山妙見寺境内
 三角点を過ぎると道は下りとなる。少し進んで、分岐点が現れる。そこから落葉山トレッキングコースが分かれている。この分岐には「高丸山を経て有野団地」の表記もあるので、ここから高丸山を目指せることがすぐ分かる。
 トレッキングコースに入ると下り道となり、すぐに分岐点に至る(11:39)。この分岐を左に進むとパノラマの広がる西峰の展望台へと至るが、今日はこの分岐を右に下ってみた。
 少し荒れた感じの山道はどんどん高度を下げ、有馬グランドホテルの従業員寮手前の駐車場に降りついた。そこには「落葉山トレッキングコース」の表記もあった(写真下)。
落葉山三角点
落葉山三角点
落葉山トレッキングコース 県道51からトレッキングコースへの入口
落葉山トレッキングコース 県道51からトレッキングコースへの入口
神鉄の線路を渡る  有馬グランドホテルの施設内に「落葉山トレッキングコース」の看板があるということは、このコースはそのホテルが管理しているものなのかもしれない。

 さて、落葉山トレッキングコースから、次に「太陽と緑の道」に入り、高丸山の尾根筋を目指して進んでいく。
 なお、高丸山の尾根筋へと続く太陽と緑の道へは、バス停「有馬西口」のところの欽山駐車場の電柱(写真上)からも入っていける。有馬温泉駅からすぐに高丸山を目指す場合は、ここからアプローチすれば便利だ。
神鉄の線路を渡る
 太陽と緑の道を進むとすぐに車道に出る。ここで車道を渡り、鎖をはって車止めをしているところから、また山道に入る(12:09)。
 すると今度は神鉄有馬線の線路を渡ることになる。警報など設置のない場所なので、ここは十分に注意して渡る(12:11)。
 次にコンクリートの幅広の道になる。少し登って、次に下ると分岐の案内表示が現れた。高丸山へはこの分岐を左に入る。なお、ここを直進すると、東有野台に抜け出るようだ。
 分岐を左に入って少し進むと、又車道に飛び出した(写真右 12:20)。ここには、来湯万謝の文字が目立つ看板が立っている。有馬も、中国人観光客の集客を狙っているようだ。
県道51に出てくる
県道51に出てくる
猛犬に注意?  車道を1分程北に進み「神戸サウナ&スパ」の看板のある所から、また山道に入る。この入口にも「太陽と緑の道 高丸山→」の表示があるので、これで道を誤っていないことが確認できる。
 少し進むと犬小屋のようなものが見えてきた。近づくとそれは「猛犬注意」の表示だった(写真左 12:26)。しかし、犬はいない。
 附近には、車やバイクの放棄されたものが残っている(写真左下)。
 ここはちょっと怪しげな一帯であるが、従前は、どなたかのお住まいであったのかもしれない。
猛犬に注意?
廃車の脇を進む 分岐は右に登る
廃車の脇を進む 分岐は右に登る
高丸山への尾根道に出た  廃車の脇をすりぬけて更に奥に進むと、道が左右に分岐する(写真上 12:28)。
 ここは右の登り道に進む。この登りは結構急で、トラロープの貼ってある箇所もある。
 急坂を喘ぎながら登っていくと、高圧鉄塔が現れた(12:44)。
 ここまで道がよく整備されていると感じていたが、それは、この山道が関電の看視路となっているからなのだろう。
高丸山への尾根道に出た
 20分ほど、急坂と格闘して、鉄塔の所でやっと平坦な尾根道になった。
 そこで後方を振り返ると、有馬温泉の町並みがちょうど同じ高度で見えていた(写真右)。なかなかの景色である。
 さらに尾根道を進むと、右手側から道が登ってきて合流している地点に到達した。その道も結構急勾配で、登りはきつそうである。どこから登ってくる道なんだろうと思いながら、見ていると、下方から一人のハイカーが登ってこられた。今日、この山域で初めて人に会った。その方は、一気に高丸山の山頂を目指して進んでいかれた。
振り返ると有馬の町並みが
振り返ると有馬の町並みが
高丸山への急登  当方も、そのハイカーに続いて、高丸山を目指して進んでいった。
 すぐに急な階段状の道となった。
 ここは高丸山のピーク手前の、最後の急坂である。
 その勾配の急さは、上りのためにトラロープが貼られていることで首肯されるだろう(写真左)。
高丸山への急登
高丸山頂上へ到着  高丸山の山頂には13:00ちょうどに到着した(写真左)。
 山頂はちょっとした広場になっている。お手製のベンチも作られている。ここに座って、西に広がる景色を眺めるのはお薦めだ。なかなかの景色が広がっている(写真左下)。
 また、高丸山山頂の一角にはポールが立てられ、その先端で赤色の旗が風に吹かれていた。何を意味する旗なのか気になったが、??であった。
 山頂には高丸三等三角点の設置もある(写真下)。
高丸山頂上へ到着
高丸山からの景色 高丸山頂上の様子
高丸山からの景色 高丸山頂上の様子
 高丸山頂上で15分ほど休憩して、神鉄五社駅方面に下ることにした。
 高丸山はこの山頂から五社駅方向に尾根筋がつながっている。その尾根を縦走して、駅の近くに下りつく計画なのだ。
 山頂を出発して、すぐ急な下りとなる(写真右)。
 落ち葉が積もり滑りやすいが、そこはロープが張ってあり、滑らないようにとの注意書きもある。この辺りの山道は地元ハイカーに親しまれているとみえ、よく整備されている。
高丸山から尾根筋を進む
高丸山から尾根筋を進む
高丸山の尾根筋では絶景が続く 天空の道(高丸山の尾根筋)
高丸山の尾根筋では絶景が続く 天空の道(高丸山の尾根筋)
 平坦な箇所と下りの箇所が交互の登場し、尾根道は西に続いている。
 左手側の下方から前方には阪神高速北神戸線の高架の連なりも見えている。それを眺めていると、400m台と思われるこの尾根筋も結構高度感があるように思われてくる(写真上)。
 尾根が細くなった場所では、まるで天空の道のようにも感じられる(写真右上)。高丸山のこの尾根筋はお勧めのエリアである。
高丸山から望む有野の町並み
高丸山から望む有野の町並み
高丸山からの連山(第二のピーク)  高丸山から10分弱進んで、第二番目のピークに到着した(写真左、下 13:22)。
 ここは岩の露出したピークで、西方及び北東の方向に景色が広がっている。
 上の写真は、北東の方向を見たもので、東有野台の町並みから、遠く金仙時寺湖・畑山方面が確認できる。
高丸山からの連山(第二のピーク)
 ところで、このピークにも高丸山の山頂ではためいていたような旗が風を受けていた(写真上)。ここの旗は青色である。
 見ると、もう一つ西側のピークにもなにやら旗が立てられている。遠目だが黄色の旗のように見える。なるほど、高丸山の連山は、それぞれのピークに旗を立てて、その目印にしていたのか。そうだったのか。しかし、それには何かの意味を持たせているのではないか。ややそれも気になった。
 その疑問を解決するために、第三のピークの黄色い旗を目指して出発した。
高丸山からの連山(前方に第三のピーク)
高丸山からの連山(前方に第三のピーク)
湯谷川を下る  しかし、どこで間違えたのか、第三のピークを目指していたはずの道は、北西側にどんどん下ってしまい、湯谷川の砂防指定地の表示があるところまできてしまった(写真左)。どこかで道を誤ったようだが、もう登り返す気力はない。途中、正月用のウラジロの採集をしている地元の方にお会いしたが、道を聞けばよかった。後悔しきりである。
 そのまま道を下ると、有野台9丁目の公園に出てきた(13:40)。そこから神鉄五社の駅までは15分であった。
 4年前に辿った道だが、お粗末ながら記憶はすっかり失われていたのだった。
 4年前の記録はこちら
湯谷川を下る
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