大峰山・中山最高峰 (お勧め度★★★) 関西の山【7-6の2】

人気の旧福知山線廃線跡から大峰山に登頂した後、東隣の中山最高峰まで足をのばしてみた。
中山最高峰からはツツジを楽しみながら中山寺まで下ってきた。

Route MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 大峰山は地味ながらも静かな山歩きが楽しめるマニア向けの山であるとガイドブック(兵庫県の山:山と渓谷社)に説明してある。しかし、今日の大峰山の山頂は十数名のハイカーで大賑わいである。
 山頂は雑木林の中で眺望もあまり利かない。そこで休憩もそこそこにして、山を下ることにした。
 ここからは、東に進んで中山最高峰まで足をのばし、そこから中山寺奥之院を経て中山寺に下って行こうと思う。
 数名のパーティーが中山最高峰方面に下っていったのをきっかけに、当方も腰を上げ、大峰山を下り始めた(12:36)。
大峰山からの下り道
大峰山からの下り道
県道へ降りついた  緩やかな道が東に向かい続いている。大峰山の頂上のすぐ東側にもちょっとした広場があり、そこでも2人のハイカーが休まれていた。
 15分ほど緩やかに下った後、道は急な下りとなった(写真上)。この辺りで、大峰山を目指して登ってくる方と何名もすれ違った。大峰山はマニア向けの山ではなく、現在は人気の山になっているようだ。
 ふと前方を見ると、樹間からゴルフ場のグリーンが見えている。大宝塚か宝塚高原ゴルフ場であろう。中山最高峰へはその2つのゴルフ場に挟まれた間の道を登っていくのだ。
県道へ降りついた
 急勾配を3分程下りT字路に下りついた。ちょうど「山火事予防」の表示がある所だ。ここは右に少し進んだ後、また東に向かい緩やかな道を下っていく。
 10分程して、また急な下りとなった。そこにはトラロープが設置してあった。これにつかまり慎重に下る。
 最後は岩場の激下り(ロープあり)を経て車道に降りてきた(写真上 13:10)。
 このポイントには小さな板に「大峰山登山口」と書かれた案内表示があった。
門扉の手前を右へ
門扉の手前を右へ
ダムの前を進む  車に気をつけて車道をわたると、前方に錆びかかった門扉が登場する(写真上)。どちらに進むのかと一瞬とまどうが、門扉の柱には「中山山頂・満願寺へ至る」と記載されている。この門の前を右折して道が続いている。
 この辺りでも、中山最高峰から下ってきて大峰山を目指しているのであろう方々と何人もすれ違った。
 大峰山から中山最高峰のエリアは、六甲山にも負けないくらいの多くのハイカーに親しまれているのは間違いない。
ダムの前を進む
 錆びた門扉を右に回ると前方にダムの堰堤が見えてきた(写真上)。長尾谷ダムの堰堤である。
 ダムの前を過ぎると、こんどは中山最高峰にむけての登りとなる。
 つづらになった急なのぼりが始まる。ロープが設置してあるので、これに助けてもらいながら登っていく。
 数分登った辺りで、上から5名のパーティーが下ってこられた(写真右)。今日は、本当にたくさんのハイカーとすれ違う。
兵庫自然歩道はハイカーが多い
兵庫自然歩道はハイカーが多い
振り返って大峰山を望む  登り始めて10分程のところで、後方に景色が広がった。
 振り返って後方の山々を確認する(写真左)。
 山肌が削り取られて無残な姿になった山の右側後方が、先程登った大峰山であろう。
振り返って大峰山を望む
 坂道を登り詰めるとゴルフ場のグリーンに突き当たった。宝塚高原ゴルフ場と思われる。そのグリーンを左から巻くようにして道が続いている。
 少し進むと、道は馬の背状の山道となった。その馬の背は多くの人に歩かれ、踏み固められている。
 さらに、ゴルフ場横をだらだらと登る山道(写真右)を進んで行くと、雑木林の中で道がT字路になっていた。左右どちらもしっかりとした道が伸びている。どちらに進もうか迷ったが、ここは右に進んでみた。
ゴルフ場隣の中山最高峰への道を進む
ゴルフ場隣の中山最高峰への道を進む
痩せ尾根を進む  1分ほど進んで今度は十字路にぶつかった。ここは左に登る道を選択した。
 更に数分登ると、また馬の背状の場所に出た(写真左 13:48)。ここは南北に展望が開けている。北側は遠くに住宅街が見える。川西市の住宅街であろうか。
 その馬の背状の場所を過ぎるとすぐ中山最高峰に到着である(写真左下 13:49)。山頂では6名の方が微妙な間隔で場所を占め、それぞれ思い思いに休憩されていた。
 山頂は北側が開けているが、眺望はもう一つである。先ほどの馬の背の方が展望は良好だ。
痩せ尾根を進む
中山最高峰 三角点
中山最高峰 三角点
 中山最高峰には三角点(点名:中山)がある(写真右上、右)。
 二等であるが、この三角点には保護石がなく、標柱の角が欠けて、見るも無残な現況である。三角点は大事にしたい。
 中山最高峰で10分程休憩して中山寺を目指して下ることにした(13:57)。
中山最高峰山頂の様子
中山最高峰山頂の様子
中山最高峰から奥の院方面に下る  中山最高峰から東に下る。
 すぐに道が分岐する。ここは南に進む。青いフェンス沿いの道である(写真左)。
 少し進んで、左手側に道が分岐していた(14:03)。ここを左に入ると中山桜台7丁目に至ると説明書がある。中山寺方面は直進である。
 さらに下ると、また道が分岐した(14:11)。ここには立派な案内表示が立っている。左が中山駅方面(3.5km)で、右が奥の院方面である。ここは右に進み、中山寺奥の院を目指す。
中山最高峰から奥の院方面に下る
 中山寺奥の院方面の道は、樹間の快適な道である(写真右)。
 中山の一帯はよく整備された道が続いているが、それはこの一帯が宝塚自然休養林として森林管理局により整備されているからである。
 森林管理局が設置した看板によると、このエリアは面積約252haの丘陵性山地で、サクラ1,000本が植栽されているとある。
 今日は、綺麗なつつじはよく目に入るが、サクラはあまり目立たなかったような気がした。
快適な山道が続く
快適な山道が続く
突如ケルンが登場 中山寺奥の院に到着
突如ケルンが登場 中山寺奥の院に到着
 整備された歩きやすい山道は快適だが、展望はない。その山道を進んでいると前方にケルンが見えてきた(写真上 14:23)。大きなケルンである。
 更に進むと、また道が分岐した。右は「奥の院西園地」で、左が「奥の院」と説明してある。ここは左の奥の院方面に進む。
 ケルンの場所から10分程下って奥の院に到着した(写真右上 14:33)。ここは山奥の静かな聖地という感じの場所である。
 奥の院から更に下る。道沿いには丁石とともにお地蔵さんが祀られている(写真右)。
奥の院参道にはお地蔵様が続く
奥の院参道にはお地蔵様が続く
中山寺奥の院参道のツツジ ツツジは満開
中山寺奥の院参道のツツジ ツツジは満開
 丁石とお地蔵さんが立つ道をどんどん下っていくと、綺麗なつつじが一層目に付くようになってきた。花は満開で濃いピンクが、山道を明るい感じに染め上げている。この辺りでは多くのハイカーと遭遇した。ツツジ目当てのハイカーが多いのだろう。
 やがて夫婦岩園地に到着。ここでは、まさにご夫婦のハイカーが、大岩の前のベンチに仲良く腰掛け、前方に広がる景色を楽しんでおられた。夫婦岩からは西方に景色が広がっている。
 夫婦岩からは清荒神方面にも道が下っているが、今日は中山寺の方に下ることにする。
夫婦岩
夫婦岩
展望所からの景色  夫婦岩から中山寺方面に下り始めたところに東屋が立っていた。そこからは東方に景色が広がっている(写真左)。ここも中々の絶景であり、数名のハイカーがそこで休憩していた。
 さらに奥の院参道でもある山道をどんどん下り、シンボル広場に到着した(15:17)。ここから、中山寺はもうすぐである。
展望所からの景色
 中山寺には15時20分に下り付いた。中山寺のサクラは満開で、多くの参拝客で境内は超過密状態である。
 ここから、阪急中山寺駅はすぐ目の前である。

 今日は旧福知山線の廃線跡を歩き、桜の園で桜を愛で、大峰と中山の2つのピークと三角点を制覇し、中山連山のツツジと中山寺の桜に感動し、充実した山歩きとなったのであった。
中山寺のさくら
中山寺のさくら
庫裏の赤に桜が映える 中山寺
庫裏の赤に桜が映える 中山寺
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