再度東谷南尾根・天王谷東尾根  (お勧め度★★☆) 表六甲【1-30】

新神戸駅(神戸市営地下鉄)〜布引の滝〜布引貯水池〜市ケ原〜再度東谷南尾根〜善助茶屋跡
〜大師道〜猩猩池〜二本松林道〜天王谷東尾根〜旧有馬街道〜祇園神社〜高速神戸駅(神戸高速) (約3.5時間)

Route MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 再度山から市ヶ原に抜ける谷を再度東谷といい、その谷の南側の尾根筋にも山道がある。この道は一般に再度東谷南尾根と呼ばれている。再度東谷は縦走路で、よく通るが、再度東谷南尾根は未踏の道である。
 今日(平成24年12月24日)は、この再度東谷南尾根と防火道と呼ばれる天王谷東尾根を組み合わせて歩いてみることにする。
布引の滝(雌滝)  ここ二ヶ月ほど、公私に何かと用事が重なり、山から遠ざかっていたが、12月になり時間が取れたので、久しぶりに六甲に出かけることにした。
 体が鈍っていると思われるので、市街地から手近なところを選び、新神戸駅をスタート地点とした。
 布引の滝から市ケ原に至り、再度東谷南尾根を登り、二本松林道を経て、天王谷東尾根を辿ってみることにする。
 再度東谷南尾根は初めての道であり、天王谷東尾根は5年ぶりに歩く道である。
布引の滝(雌滝)
見晴らし展望台に到着  新神戸駅を北に出て(9:30)、坂を少し登ったところで砂子橋(いさごばし)を渡る。すぐに左折して坂道を登ると布引の滝の雌滝に至る(写真左上)。
 今日の雌滝に客はなく、ひっそりしている。
 さらに階段を登り雄滝に至る。こちらは、まばらな見物人である。日本三大神滝の一つ、布引の滝も年末は寂しい感じである。
 布引の滝を過ぎ、見晴らし展望台に到着(9:50 写真左)。
 ここはその名のとおり素晴らしい展望が開けるが、今日は人が少ない。
見晴らし展望台に到着
 見晴らし展望台を立ち、布引谷を布引貯水池を目指し登っていく。途中、谷川橋を渡る。この橋は大正初期の築造で国指定重要文化財である。
 この橋から上空を見上げると、布引ハーブ園ロープウェイのゴンドラがちょうど真上に見える(写真右)。
布引ハーブ園のゴンドラ
布引ハーブ園のゴンドラ
市ケ原の水辺  布引貯水池には10時に到着した。寒風が水面に吹きつけ、肌寒さを増幅している。
 今日は北から寒気が流れ込んでクリスマス寒波になるとニュースが言っていたが、そのとおりだ。
 その布引貯水池を足早に通り過ぎ、市ケ原には10:20に到着した(写真左)。
 夏は子供連れでにぎわう市ケ原の水辺も、寒空の下では人っ子一人いない。
市ケ原の水辺
 流れに架かる板橋を渡り、再度東谷南尾根の取り付き地点までやってきた(写真右)。
 取り付き地点は「ゴミは持ち帰ってください。(マナーを守って美しい山に)」の看板の南側(向かって左手側奥)である。
 再度東谷南尾根の取付きからは踏み跡が斜面を登っているので、それに従う(10:25)。
再度東谷南尾根の取付地点
再度東谷南尾根の取付地点
 再度東谷南尾根は落葉の積もるつづら道で始まる(写真右)。
 積もった落葉の量が多く、踏み跡が分かりにくいかもしれないが、注意してみると、つづらの道が見えてくる。
 登り始めは道幅が狭く、おまけに傾斜もあるので、滑り落ちないように、やや注意が必要だ。大きな倒木をまたぐ箇所もあり、ここも慎重に越えたい。
再度東谷南尾根のつづら道
再度東谷南尾根のつづら道
再度東谷南尾根の古い石柱 神戸区の石柱
再度東谷南尾根の古い石柱 神戸区の石柱
再度東谷南尾根の高圧鉄塔  しばらく登って、三角点のような石柱が登場した(写真左上)。一つには神戸市のマークが彫られ、もう一つには「川崎」と「神戸区(区は旧字)」の文字が彫られている。
 町村合併で神戸区ができたのは、明治の初めのころで、神戸市となったのが明治22年だったと聞くので、この石柱はその頃のものということだろうか。
 再度東谷南尾根では、この神戸区と彫られた古い石柱(写真上)が5本確認できた。
再度東谷南尾根の高圧鉄塔
 更に落葉の積もった坂道を登っていくと、高圧鉄塔に登りついた(写真上)。
 ここからは、平坦な尾根道となる。笹が生えた尾根だが、笹はきれいに刈り取られている(写真右)。
 ということは、この尾根は関電の看視路ということで、整備がされているのだろう。
 この辺りで後方を振り返ると、東方の遠くに摩耶山の山頂が見えていた。
笹の刈られた再度東谷南尾根
笹の刈られた再度東谷南尾根
再度東谷南尾根  更に、よく整備された道(写真左)を進んでいくと、やがてルートは左に大きくカーブし、下り道になった。
 この下りは、傾斜があり、おまけに落葉が積もって滑りやすい。
 ここは、ずり落ちないように、くれぐれも慎重に下りたい。
再度東谷南尾根
奥再度ドライブウェイに飛び出した  下りついた所は深く枯葉が積もっており、ここから急な斜面を笹を掴みながら登ると、奥再度ドライブウェイに飛び出した。
 ちょうどカーブミラー(カーブNo32)の設置してあるところだった(写真左 11:00)。
 再度東谷南尾根では、予想通り誰にも会わなかった。
 登り始めはやや危なっかしい道だが、尾根に乗るとしっかりとした歩きやすい道なので、再度東谷南尾根はもっと歩かれてもいい道だと感じた。
奥再度ドライブウェイに飛び出した
 さて、奥再度ドライブウェイに出て、それを少し北に進むと、カーブNo43の所から二本松道ハイキングルートに入れる。
 二本松道は、その昔、善助茶屋への毎日登山に使われたルートの一つである。
 二本松道を快適に登り、10分弱で善助茶屋跡へ到着した(11:09 写真右)。
 ここでは、ハイカーが二名休憩していた。
善助茶屋跡
善助茶屋跡
大師道の丁石  善助茶屋跡からは、「→大師道」の表示に従い、大師道に下っていく。
 大師道は、弘法大師も歩いたと伝わることからその名がついたもので、道端には丁石も並んでいる(写真左)が、コンクリートの舗装道なので山道としては味気ない。
 大師道を少し下ると、猩猩池に到着した(写真下)。猩猩池造営を讃えた内容が記された「猩猩池の碑」が立つところから湖畔をめぐり二本松林道にでた(11:26)。
 ここから二本松林道を西に進む。二本松林道は幅広の歩きやすい道だが、変化に乏しく、歩く人をあまり見ない。
大師道の丁石
 なお、二本松林道の入口には神戸市建設局による「多目的管理道整備工事」の看板表示があった。林道沿線で平成25年2月28日まで工事がされているようなので、平日の通行には注意が必要だ。
 猩々池から20分弱で右手側に再度公園方面に続く道が分岐していた(11:36)。
 この分岐するところは、以前、社会福祉法人の施設があった場所で、この場所の向かって左側から、七三峠に登る道が分岐している。今日は、七三峠へは向かわず、二本松林道をそのまま進む。
猩猩池
猩猩池
平野谷東尾根の分岐点  広い林道を更に西に進み平野谷東尾根の分岐点までやってきた(写真左)。
 平野谷東尾根は現在廃道となっているが、以前は防火道として整備されていた。廃道後の状態が気になって、今年の10月に歩いてみたが、全く歩けない状態ではないものの、荒廃が進んでいた。
 ちょうど今、その平野谷東尾根から二人のご婦人ハイカーが下ってこられていた(写真左)。
 荒れた平野谷東尾根へ入る人は少ないものと思っていたが、果敢に挑戦されるご婦人に接し、こちらも力をいただいた気がした。
平野谷東尾根の分岐点
 平野谷東尾根分岐を過ぎ、更に二本松林道を西に進んでいくと、道脇に工事現場があり、ブルドーザーが止められていた。林道の北側の一帯で工事がされている。「多目的管理道整備工事」は林道への直接の工事ではないのかもしれない。
 やがて、平野谷、天王谷東尾根の分岐点までやってきた(写真右 12:06)。この分岐を左に下れば平野谷道で、右に登れば天王谷東尾根となる。
 なお、天王谷東尾根への入口には「天王谷へ至る」の表示と森林整備事務所による「防火線」の看板が立っているのですぐ分かる。
天王谷東尾根の分岐点
天王谷東尾根の分岐点
快適な天王谷東尾根道  階段を登り天王谷東尾根道に取り付いた。下りのはずが尾根道は徐々に登っている。その道は防火線だけあって、道脇の笹がきれいに刈り取られている。
 この辺りから、右手前方に菊水山のピークが見えている。
 快適に歩ける山道を登っていってピークにたどりつくと、そこには神戸市道路公社の基準三角点が設置されていた(12:12)。
快適な天王谷東尾根道
 三角点のピークを過ぎると今度は下りである(写真上)。
 尾根の木々は葉を落とし、その隙間から神戸市街地を垣間見ることができた。
 天王谷東尾根道はアップダウンがきついものの、周辺の景色を望みながら、なかなか快適な山歩きが楽しめる。
 しかし、油断は大敵である。写真右のような滑りやすい急勾配も待ち構えているので、注意を怠ってはいけない。
天王谷東尾根道
天王谷東尾根道
天王谷インター分岐  やがて、119番通報プレート「ち58−5」の立つところで、道が分岐した。案内表示では、右に下ると天王谷インターと表示してある。
 その方向に少しだけ進んでみたが、それはすごい急階段で、まるで梯子を下る感じである。
 少し先に高圧鉄塔(第一番目の鉄塔)が見え、関電がプラ階段で整備していたが、足を踏み外すとだいぶ下まで、“ズズズッ”と滑り落ちそうで、やや恐怖を覚えた。あわてて、天王谷東尾根道に戻ってきた。
天王谷インター分岐
 天王谷東尾根道は、さらにアップダウンを繰り返しながら徐々に下っていく。次のピークでは、六甲砂防事務所の3級基準点が設置してあった。
 平野谷東尾根ほどではないが、天王谷東尾根のコブ道もなかなかタフである。下りでは、落ち葉が深く積もり、滑りやすいので十分注意である。
 また、119番通報プレートが登場した。こんどは「ち58−4」である(写真上 12:31)。ここでも道が分岐しており、右に下ると天王谷インターと表示してあった。ここからは、ちょうど右下に天王谷インターが見えている。
 木々の枝越しに見える神戸の市街地もだんだん間近になってきた(写真右)。
天王谷東尾根道から望む市街地
天王谷東尾根道から望む市街地
高圧鉄塔をくぐる  さらに、天王谷東尾根道を進み大きな高圧鉄塔(第二番目の鉄塔)をくぐる事になった。
 この鉄塔からは、道が右手側に分岐しており、その先にも小さな鉄塔がある。その小さな鉄塔に至る道からは南西に展望が開けている。ここはお勧めの展望ポイントである。
 また、先ほどの大きな高圧鉄塔まで戻り、天王谷東尾根道を下っていくことにする。
 第二番目の鉄塔を過ぎると、すぐに激下りが待っていた。ここは落葉で滑るので注意が必要。この辺りから、右下に見えている有馬街道の車の音が大きく聞こえてくる。
高圧鉄塔をくぐる
急な岩場の下り  12:42 第三番目の鉄塔が登場。この鉄塔は右脇を通過する。
 第三番目の鉄塔を過ぎると、またまた急な下りとなる。つづらに下ると、第四番目の鉄塔が登場する。この鉄塔はミニである。
 第四番目の鉄塔を過ぎると樹林帯に入り、頭上が緑で覆われる。薄暗い感じとなり、すぐに急な岩場の下りとなる(写真左)。ロープの設置があるので、これで慎重に下りたい。
 岩場を過ぎて一気に下ると、ゴミが散乱したエリアとなる。前回も感じたが、天王谷東尾根は快適な道なので、ここのゴミの整理は行政で何とか対応できないものだろうか。
急な岩場の下り
 ごみのエリアを通過すると、119番通報プレート「ち58−2」が登場した。
 案内表示では「二本松林道を経て鍋蓋山へ至る 3km」とある。
 ここから道は南に下るのだが、藪状になっており進みにくい。すぐ西側にあるアパート「メゾンオランジュ」の駐車場に簡単に出れるので、ここから旧有馬街道へ抜けるのが分かりやすいだろう(写真右)。
アパートの駐車場に出る
アパートの駐車場に出る
桃山バス停  旧有馬街道に出るとバス停「桃山」(写真左)があるので、バスも利用できるが、バス便は概ね一時間に一本しかない。
 旧有馬街道は、車の通行量が少ないので歩いて下るのがいいだろう。
 その旧有馬街道を少し下ると、変電設備のような建物がある(写真左下)。ここが天王谷東尾根の本来の取り付きであるが、道は荒れており危険である。変電設備の脇には119番通報プレート「ち58−1」の設置があり、「平野西尾根展望道」の表示もあるが、ここは絶壁の斜面沿いの道で、柵もないので、通行しないほうがいいだろう(写真下)。
桃山バス停
変電所横が本来の入口 本来の道は絶壁で危険
変電所横が本来の入口 本来の道は絶壁で危険
 さらに旧有馬街道を南に下り、祇園神社まで下ってきた(13:10)。
 ここは、牛頭天王(ごずてんのう)を祀る社で、牛頭天王由来記には貞観11年(869年)の年号がある。古くからの神社であり、天王谷の名はこの神社に由来するものという。
 祇園神社に参拝の後、有馬街道を南に進んで高速神戸駅まで歩き、そこから電車に乗って本日の山歩きを終えることにした。
 今日は未踏の再度東谷南尾根と、快適な天王谷東尾根が歩けて、充実の一日であった。
祇園神社
祇園神社
 再度東谷南尾根を歩くに当たっては、摩耶山さん歩さんのサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございました。
 なお、天王谷東尾根の以前の歩行記録はこちら
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