山寺尾根・地蔵谷  (お勧め度★★☆) 表六甲【1-27】

阪急六甲駅〜神戸護国神社〜杣谷堰堤〜山寺尾根〜摩耶山掬星台〜天狗道
 〜アドベンチャールート〜地蔵谷〜トエンティクロス〜市ケ原〜神神戸(市営地下鉄) (約5時間)

Route MAP
linelineline
説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 山寺尾根は杣谷堰堤から摩耶山に突き上げる尾根道である。急勾配が概ね山頂まで続き、一気に登りきるにはタフなコースといえる。山寺尾根は緑に覆われて眺望の利かない急な道が続くので、摩耶山頂に至り、景色が一気に開けたときの爽快感は格別である。
 地蔵谷は爽やかな流れと、変化に富んだ谷道で構成され、夏場でも涼しく感じられるコースである。
神戸護国神社  9月に入り暑さがだいぶ和らいできた。3ケ月ほど山から遠ざかっていたが、今日(平成23年9月10日)は久しぶりに六甲山に出かけてみることにした。
 夏場、ずぼらをしていた期間に脚力が衰えていることを考慮して、いざとなればケーブルで下れるであろうと、山寺尾根から摩耶山を目指すことにした。
 涼しいうちに距離を稼いでおこうと思い、阪急六甲駅に7:30に降り立った。駅から北に歩き六甲登山口の交差点から西へ進む。
 篠原北町公園、ミニコープを右手に見ながら、進むこと15分で兵庫県神戸護国神社にたどりついた(7:45 写真左)。本殿にお参りし、久しぶりの山歩きの無事を祈願した後、神社の西側の車道を登る。
神戸護国神社
杣谷堰堤の除石工事  直進行き止まりの表示のところを右折し、更に登る。この辺りからすこぶる勾配が急となる。汗が噴出し、息も絶え絶えである。すぐにある分岐は左にとり、長峰中学の方に進む。
 さらに勾配が増してきて、これでは通学も大変かといらぬお節介をやいていたら、灘百選・長峰坂の表示が目に入った。この坂は、全長550mで区内屈指の傾斜度を誇るのだという。この道は、徳川道でもあり、その昔、お侍もこの急勾配に挑んだのであろう。
 大きなマンションが右手側に登場すると、急勾配のアスファルト道も終了し、すぐに永峰堰堤前に到着となる。六甲駅からここまで30分を要した(8:00)。
杣谷堰堤の除石工事
 永峰堰堤を左から巻いて越えると、すぐに「通行止め」、「立入禁止」の看板が目に入る(写真上)。
 平成23年8月2日より、杣谷堰堤内の除石工事をしているようで、杣谷堰堤内を通っていた従前のハイキング道は通行止めであり、工事完了後もそこは谷となって、立入ができなくなるようだ。
 新設のハイキング道が堰堤の西側を迂回して敷設されているのでそれに従う。
 今日は土曜日であるが、工事用の重機が一台炎天下で唸りを上げ、おじさんが一人作業をしておられた(写真右)。お疲れ様です。
除石工事の様子
除石工事の様子
山寺尾根の案内表示  さて、当方も頑張って山寺尾根を目指すことにする。
 摩耶山・山寺尾根の表示に従い、山道に踏み込んだ(8:20)。
 山寺尾根は木々が茂り鬱蒼とした感じで薄暗い。その中に蛇行しながら急登の道が続いている。
 7分ほど登って高圧鉄塔が登場した(8:27)。この辺りでは、住宅地ではもう聞こえなくなった蝉達の声がまだまだ聞こえてくる。更に4分ほど進んで第二番目の鉄塔が登場した(8:31)。周りの草木が払われ、ここは光が差し込んでいる。この鉄塔を過ぎると山寺尾根の山道は尾根道らしくなってきた。
山寺尾根の案内表示
 岩場や大小の石が重なり、段差のある登りが続く(写真右)。
 久しぶりの山歩きで運動不足の両脚が、この辺りで重くなり、なかなか前進できない状況となってきた。もはや牛歩の様相である。
 10歩進んではお茶を飲んで休憩し、また10歩進んで休憩といった体たらくである。
石の連なる山寺尾根
石の連なる山寺尾根
休憩ポイントに到着  そんな感じで登っていると、T字路となった場所に突き当たった(8:45)。
 本線は右であるが、左に少し進んでみた。するとそこは大小の石が集積し、ちょっとした休憩ポイントになっていた(写真左)。
 これは天の助けと思い、さっそく石に腰を下ろす。またまた休憩タイムとなった。
休憩ポイントに到着
 休憩ポイントで石に腰をおろすと、ちょうど前方に「まやロープウエイ虹の駅」が見えていた(写真右)。
 そこで5分ほど休憩し、また山寺尾根に取り付く。
 相変わらずの急勾配に牛歩戦術で対抗しながら、奮闘を続ける。
 やがて、急な登り道が平坦な尾根道に変わってきた(9:28)。ちょうどその辺りで東側に少しだけ視界が開けていた(写真下)。
 そこからは長峰山の連なりが確認できたので、これ幸いと又々休憩に入る。
山寺尾根から虹の駅を望む
山寺尾根から虹の駅を望む
長峰山方面に展望が開ける  長峰山が確認できたポイントを過ぎると、山寺尾根は下りになった。ここまで急登の連続であったが、この尾根道で初めての下りである。しかし、少々進んで当然のごとく尾根道は登りとなった。
 またまた牛歩戦術で進んでいると、左手側に通行止めの表示が現れた(9:35)。ここは摩耶東谷の東にある尾根道に続く分岐であり、従前一度だけ歩いたことのある道である。そのときの記憶では、足場が悪く危険な箇所があり、そこにはロープが張ってあった。やはり歩行は危険ということで、神戸市により通行が禁止されたようだ。
長峰山方面に展望が開ける
 通行止めの表示を過ぎるとすぐに分岐点に到着した(写真右 9:36)。ここで左に進むと摩耶史跡公園にトラバースできる。山寺尾根は直進である。
 摩耶山頂上もあと少しとなり、ほっと一息していると、後ろからやってきたご老人に追い越されてしまった。その方は確かな足取りで最後の急階段にとりかかっておられる。日ごろの鍛錬の賜物なのだろう。不摂生の当方は反省仕切りである。その先達に勇気をいただき、20歩ほど後方から、付いて行く事にした。
摩耶山史蹟公園への分岐
摩耶山史蹟公園への分岐
摩耶山掬星台に到着  山寺尾根最後の登りは、まるで梯子のような急勾配になった階段が続く。
 その階段をなんとか登りきり、やっと摩耶山掬星台に到着した(写真左 9:45)。
 山寺尾根のゴールは摩耶山掬星台の東の端にある展望台の基部のところに登り着く。
 山寺尾根の取り付き(杣谷堰堤)から1時間25分もかかったことになる。
摩耶山掬星台に到着
 掬星台は直射日光が降り注いでいたが、約20名ほどのハイカーが休憩されていた。皆さん、暑さをものともしないで、山を楽しんでおられる。
 今日は、比較的空気も澄んでいて、掬星台からの景色は素晴らしいものであった(写真右)。
 写真右の案内看板には、掬星台からは1000万ドルの夜景が楽しめることと、掬星台から見える阪神間の構築物が説明してあった。
摩耶山掬星台からの景色
摩耶山掬星台からの景色
摩耶山掬星台 摩耶山掬星台(展望台)
摩耶山掬星台 摩耶山掬星台(展望台)
摩耶山山頂  掬星台で休憩後、せっかくなので摩耶山の山頂(三角点)を確認していくことにした。
 三角点は掬星台の西側の小高い一角にある。
 天狗岩大神や石丸猿田彦大神の祀られたところである。こちらは掬星台と異なり、ひっそりとしてハイカーは誰もいない。
摩耶山山頂
 摩耶山の山頂を極めたので、次は下りである。
 今日は地蔵谷から新神戸に下って行こうと思う。
 山寺を登り地蔵で下る。このルートは仏(ほとけ)にまつわるありがたい山道である。

 10時10分に摩耶山をスタートする。
摩耶山三等三角点
摩耶山三等三角点
アドベンチャールート分岐  縦走路(天狗道)を下っていくと多くの方が登ってこられる。暑いときでも縦走路は人が多い。
 10分少々でアドヴェンチャールートの分岐までやってきた(10:23 写真左)。ここでアドヴェンチャールートに入り、地蔵谷を目指す。
 アドヴェンチャールートは先週の台風による大雨のせいか、路面を水が流れている。この様子だと、地蔵谷も水量が多いかもしれない。
 地蔵谷の分岐には10時29分に到着。ここには「地蔵谷」、「自然を大切に」、「火の用心」の三本の標識が立っているのでわかりやすい。
アドベンチャールート分岐
 地蔵谷に入るとすぐに堰堤が登場する(10:30 写真右)。これは右から越えて行く。
 するとすぐに急な下りとなる。ここにはロープが張ってあるので、これに助けられて慎重に下る。

 次に大きな岩肌に張り付く細くてあぶなっかしいルートを下る(写真下)。左手側には小滝が爽やかな水音を立てて流れ落ちている。スリルがあって楽しい感じだ。
地蔵谷の堰堤
地蔵谷の堰堤
スリルある地蔵谷道  地蔵谷は、緑に覆われ薄暗い箇所が多い。
 概ね流れに沿ってその淵を下っていくが、たまにルートがわかりにくい箇所もある。しかし、随所に「地蔵谷道」(写真下)の表示があり、迷うことはない。

 やがて二つ目の堰堤が現れた(10:36)。ここも右側から越える。
スリルある地蔵谷道
 少し下って流れを渡った。ここからは左岸道を下る。
 次に3つ目の堰堤が登場した(10:39)。これは左から越える。
 このあたりは木々に包み込まれた感じで、昼間でも薄暗い。
 この堰堤を越えると水の流れる所まで下ってきて、そこを渡る。右岸歩きになった(写真下)。
地蔵谷道の表示
地蔵谷道の表示
地蔵谷  少し進んで地蔵谷を登ってきたハイカーとすれ違う(10:45)。
 また流れを渡り、左岸歩きになると道が登りとなった。
 地蔵谷道はここまでずっと下っていたが、ここで左岸の斜面に取り付いてどんどん登って行く。
 その登りは地蔵谷第四砂防ダムの堰堤を越えるための迂回路だった。
地蔵谷
 地蔵谷第四砂防ダムは高さ18mもある大きな堰堤で、その堰堤の下には副堰堤もある。
 二段となってそびえる堰堤は圧巻である。
 ここは地蔵谷ルートの目玉ポイントともいえる(10:50 写真右)。
地蔵谷第四堰堤
地蔵谷第四堰堤
地蔵谷右岸の岩場道  地蔵谷第四砂防ダムを越えると、また流れを渡り右岸道となる。
 5分ほど進んで、流れに張り出した大きな岩に付けられた階段の下り道となった(10:57 写真左)。岩壁のだいぶ下を水が流れ、なかなかスリルのあるポイントである。ここで、二組のハイカーとすれ違った。
 スリルのある階段を下ると流れを渡り左岸歩きになる。すぐに斜面を登り大きく高巻きの道になる。ここも堰堤越えであるが、堰堤は山道のだいぶ下にあり、その名称はわからなかった(順序から考えて地蔵谷第三堰堤と思われる)。
地蔵谷右岸の岩場道
 この堰堤越の場所でも1人とすれ違う。
 ここまで地蔵谷で多くの人とすれ違った。この地蔵谷道はほとんど陽光が差し込まず、爽やかな流れと共に歩け、かつ、適度に風通しもいいので、夏場の避暑ハイクにはもってこいなのだろう。スリルあるポイントもあり、楽しく歩けるので人気もあるのだろう。
 さらに下って滑りやすい岩場で流れを渡る箇所となった。今日は水量も多く、難儀しながらも何とか渡りきって右岸道になる(11:16)。次に高巻きで地蔵谷第二堰堤を越える(11:23)。この堰堤内には水がだいぶ溜まっていた。
水量豊富な地蔵谷
水量豊富な地蔵谷
危険立入禁止の黄テープ  しばらく右岸を下り、11時30分に流れを渡る。ここには水量が多く迫力ある小滝があった(11:30 写真上)。
 左岸道を下っていると防護囲いが作られていた。工事の索道が上空を通っていたようだ。
 更に下っていくと「キケン立入禁止」の黄色テープが張り巡らされている場所に至った(11:36 写真左)。そこからは踏み跡が分岐し、稲妻坂の方に登っていた。しっかりとした道があるようだが、廃道とされたルートなのだろう。
 次に登場した地蔵谷堰堤を左から巻いて、11時40分にトエンティクロスに合流した。
危険立入禁止の黄テープ
 トエンティクロスから市ケ原まで下ってきた。
 ここから通常のルートは布引ダム湖畔の道から、布引の滝を経て新神戸の駅まで下っていく。しかし、今日はそのままアスファルトの車道を進み、新神戸駅まで下ってみようと思う。
 車道は、布引ハーブ園、ロープウェイの真下(写真右)、見晴らし展望台と通過し、新神戸駅には12時50分の到着であった。
 車道を新神戸まで初めて下ったが、そこからは素晴らしい景色が楽しめたのであった(写真下)。
夢風船
夢風船
みはらし展望台付近の景色(南東方面) みはらし展望台付近の景色(南西方面)
みはらし展望台付近の景色(南東方面) みはらし展望台付近の景色(南西方面)
 杣谷の土砂掘削工事の看板では「平成23年8月2日より杣谷堰堤の除石工事ならびに工事完了後は谷となり、現ハイキング道が通行止となりました。つきましては、新設のハイキング道の通行をお願いします。」と記載されていました。
 土砂掘削工事は杣谷堰堤内の杣谷本流と摩耶東谷(支流)が交わるエリア一帯で行われています。
このページTOPへ

HOME 1表六甲 2北六甲 3西六甲 4東六甲 5鵯越周辺 6丹生山系 7関西の山
 
linelineline