点名:牛窓山・牛窓オリーブ園(瀬戸内市) (到達困難度 易・中・難) 【9】 |
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8月の盆休みとなったが、週の後半には超大型の台風10号の襲来が予想されている。思い立って、岡山県の牛窓オリーブ園を訪れた。オリーブ園からの絶景が楽しみだが、オリーブの果汁の製品や、オリーブオイルの商品も人気らしい。 山陽自動車道から岡山ブルーラインを快適に進み、岡山県道39号線に入った。県道を牛窓方面に進んで、ナビに従いオリーブロードと名付けられた山中の地道に入る。やがて、オリーブ園の施設内に入る。途中、牛窓ジェラート工房で車があふれていた。ここは、できたてのジェラートを、牛窓の海を眺めながら食べる事ができて、人気の店のようだが、先を急ぐ。 |
山頂駐車場と山頂広場 |
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次に第一駐車場に至る。計画では、ここに駐車して、オリーブ園の散策路を山頂まで登るはずであったが、駐車場の誘導の方が、更に上部の駐車場に進むように案内している。今日は、猛暑なので、山頂まで車で楽に行くように配慮しているようだ。 山歩きを趣味とする者としては、何としても歩いて登りたいとも考えたが、ここは猛暑の外気を考慮して誘導に従う。 その先、第二駐車場も当然のようにパスして山頂の駐車場までやってきた。 |
山頂広場とオリーブショップ |
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山頂の駐車場で車を止め、車外に出る。猛暑が照りつけるが、海風が心地よい。周囲は行楽気分で物見遊山の家族連れの方々が、散策やショッピングを楽しんでいる。 そのような中、当方は三角点の探索に取り掛かる。
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山頂広場の展望 |
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事前に調べた「点の記」では、三角点はオリーブ園内の道路脇に設置とされていたので、発見は容易と踏んでいた。 地形図では、オリーブ園内の施設「オリーブショップ」の脇のスペースに牛窓山三等三角点が表記されている。そこは、展望の利かない一角で、散策者は誰もいない。そんな中、地面を見つめながら、しばらくうろついたが三角点はない。うろうろしていると、「幸福の鐘」というところまで進んでしまった。ここは、2人で一緒にきて三回鐘を鳴らす場所で、当方には似合わない。 |
幸福の鐘 |
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熱さで汗がしたたり落ちてきて、すこし焦りも出てきた。周囲から見ると、「あの人はなんであんな所を汗をかきながらうろついているのだろう?」と思われているはずだ。 状況はよくない。そろそろ三角点の探査は諦めようかと思い始めた時に、オリーブショップの脇の一角にある大きな木が目に入った(写真右)。ロープが張られ、木の根元はブッシュのようになっている。 |
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ショップの脇のブッシュ |
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三角点は簡単に発見できると思い込んでいたので、そんなブッシュは意識の外であったが、念のため近づいてみた。 すると、ブッシュの中に標石がちょこんと顔を見せていた。 |
三角点を発見 |
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ここだったのか・・・・と、喜び勇んでブッシュに取付くと、そこは蜘蛛の巣が幾重にも張りめぐらされ、散々な目にあった。 何とか、三角点の発見に至ったが、着衣は蜘蛛の巣だらけの悲惨な状況であった。 |
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牛窓山三等三角点 |
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ローマの丘への道 |
オリーブと瀬戸内海 |
そのあとは、気を取り直して猛暑のオリーブ園を散策した。オリーブに囲まれて、南欧のような景観を楽しみながら、地中海もこんなに熱いのだろうかと、遠い異国にも思いを馳せた一日だった。 |
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オリーブ園内古墳群? |
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なお、牛窓オリーブ園に至る道中の岡山ブルーライン「道の駅一本松展望園」で、電子基準点を初めて探査したので、その状況も以下記しておく。 |
道の駅「一本松展望園」 |
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岡山ブルーライン沿いの道の駅「一本松展望園」からの瀬戸内海の眺めは、岡山ブルーライン随一と言われている。この景観を誇る一本松展望園には、電子基準点「邑久(おく)」が設置されている。 岡山ブルーライン「道の駅一本松展望園」の駐車場に車を止め、まず、中央展望台に向かう。猛暑の暑さで、展望客は少ないが、中央展望台からの瀬戸内海の眺めは雄大だ。 |
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一本松展望園の展望 |
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一本松展望園内を探査すると、一番の高所「頂上展望台」の一角に電子基準点「邑久(おく)」(電子基準点(94型))が設置されていた。 電子基準点付属金属標には、中央に「基本」と刻印され、周囲には「電子基準点付属標 No.950396A 建設省国土地理院」と文字が刻まれていた。 |
頂上展望台と電子基準点 |
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電子基準点:邑久 |
電子基準点付属金属標 |
電子基準点(94型)には、「電子基準点は、地上約2万キロメートルの高さを周回するGPS衛星が発信する電波を受信し、この地点の位置を観測するための施設です。」と説明がされていた。GPSの電波が受信しやすい頂上展望台からは最高の展望が広がっていたが、猛暑の中、ここまで登ってくる者は全くなく、さみしい感じの展望台だった。 |
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電子基準点からの展望 |