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点名:尾崎(おざき)・丸山(赤穂市)  (到達困難度 ・中・難)  【10】

兵庫県道32号==瀬戸内老人ホームへの舗装路==丸山登山口(15:00)==丸山==二等三角点 尾崎(15:20)
==赤穂海浜公園==唐船山==唐船海岸 (令和元年8月18日) 
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 兵庫県で一番低い山は赤穂市の唐船山で、標高は19mである。唐船山は、その山頂で足踏みをするとポンポンと音が鳴る変わった山らしい。今日(令和元年8月18日)は、山頂からの眺めも素晴らしい唐船山を訪ね、その途中、近くの三角点(点名:尾崎)を探訪した。三角点のある丸山は展望もあったが、東屋が荒廃して少し寂しい感じだった。
老人ホームの分岐  尾崎二等三角点のある丸山への取付きは、老人ホームの入り口の向かいにあるらしい。まずは、その老人ホームを目指して車を走らせる。
 播磨灘沿いの兵庫県道32号を愛車で進む。海沿いにアース製薬の大きな工場があって、「こんなところに工場が!!」と意外に感じながら走っていくと「特別養護老人ホーム瀬戸内ホーム」の看板で道が分岐した(写真左)。ここで、老人ホームへの山道(舗装路)に入る。
老人ホームの分岐
老人ホームの直下  老人ホームへの道は、かろうじて車がすれ違える程度の細い道で、山の中腹に造られた老人ホームに向かって坂を登っている。対向車が来ないようにと祈りながら、細い車道を進んでいくと、老人ホームのすぐ下の十字路で「坂越尾崎遊歩道案内図」の看板が目に入った。
老人ホームの直下
 「坂越尾崎遊歩道案内図」の看板の所が「丸山登山口」であり、ここが尾崎二等三角点への取付きとなっている。看板の手前のスペースに車を止める。 「坂越尾崎遊歩道案内図」の看板
「坂越尾崎遊歩道案内図」の看板
丸山登山口  「坂越尾崎遊歩道案内図」の看板で、丸山、南宮山、亀甲山のハイキングルートを確認する。一帯は、登山ルートが整備されているようだが、猛暑の今日はルートの縦走はせず、ここから丸山までをピストンするつもりだ。
 丸山登山口から、早速、丸山への山道に分け入った(15:00)。
丸山登山口
 山道の周囲は夏草が繁茂し、薄暗い。しかし、意外にも山道は下草が刈り取られているようで歩き易い。蜘蛛の巣が、行く手を阻むのが厄介だが、山道は快適だ。
 この山道は、坂越尾崎遊歩道として、今も管理の手が入っているのだろう。
山道の周囲は夏草が茂る
山道の周囲は夏草が茂る
整備された山道  その丸山への山道を登り始めると、すぐに疑似丸太の急な階段道になる。 いきなりの急階段に息が上がる。おまけに、背中から夏の太陽が照り付けて、一気に汗が吹き出してきた。ペースを落として、ゆっくり登ることにする。
整備された山道
 階段を登った先も急な坂道が続き、気が抜けないが、登るにつれて南に展望が開けてくる。
 振り返ると、南側に向山がお椀を伏せたような姿を見せ始めていた(写真右)。西側には赤穂の市街地も遠望できる。その展望を楽しみなが、一歩ずつ高度を上げていく。
向山が見えてきた
向山が見えてきた
向山を望む 赤穂市街地を望む
向山を望む 赤穂市街地を望む
 やがて山道の斜度が緩み、前方の鬱蒼とした茂みの中に四阿の屋根が見えてくると、そこが丸山のピークだった(写真右 15:20)。 丸山山頂に至る
丸山山頂に至る
丸山の四阿  四阿に近づいていくと、建物には「きけん 立入禁止」の黄色テープが巡らされていた。少し傾いた四阿は倒壊の危険があるのだろう。ベンチとテーブルがあるが、東屋は使用不可だ。四阿の傍らには「展望図」と題された古い案内表示があり、ここから見える播磨灘の景色が説明されている。それによれば、瀬戸内海に浮かぶ家島諸島が真正面に見えるようだ。
丸山の四阿
 早速、四阿の先の展望のある場所に行ってみた。山頂の東側の一画だけ展望があり、播磨灘とそこに浮かぶ島々がきれいだ(写真右)。真正面の家島諸島では、むき出した岩肌が遠望できた。 丸山からの展望
丸山からの展望
 次に、三角点の探査に移る。丸山の山頂は薄暗いところだが、下草は少ない。山頂の大きな木に「丸山 北摂探検隊」の山名札がかかっている。
 丸山の山頂には、古いベンチも数個設置されていることから、以前はよく整備され、利用者もあったのであろうが、今はさみしい感じだ。
丸山山頂に至る
丸山山頂に至る
丸山の山名札  しばらく、山頂をうろついたところ、背の低い笹の中で尾崎二等三角点を発見した。落葉で埋まった三角点は、文字が読み取りにくい状況になっていた。尾崎二等三角点は、明治に設置された古い石柱のようだが、比較的きれいな外観で保持されていた。
丸山の山名札
尾崎二等三角点 尾崎三角点と三角点標示杭
尾崎二等三角点 尾崎三角点と三角点標示杭
 三角点の探査を終え、丸山の山頂を後にする(15:30)。登ってきた山道を忠実に下って行く。向山とその麓の老人ホームの建物を正面に確認しながら、坂道を下る。
 約15分少々で車を止めていた丸山登山口まで下ってきた(15:47)。これで、三角点の探査を終え、次の目的地「唐船山(からせんやま)」に向かう。
丸山を下る
丸山を下る
唐船山登山口  車を走らせ、赤穂海浜公園の駐車場に車を止める(16:50)。この駐車場は入場時に500円の駐車料金を支払う。海浜公園から防潮堤に沿って南に進み、公園の南西端にある唐船山登山口に急ぐ。登山口から階段を登っていくと、ほんの数分で唐船山の山頂に登頂した(16:55)。唐船山(からせんやま)は、その昔、唐の交易船が遭難し、船の上に土砂が積もって島になったと伝わる。山頂で足踏みすると、ポンポンと響くような音が鳴り、不思議な感じがした。
唐船山登山口
唐船山山頂 唐船山と唐船海岸
唐船山山頂 唐船山と唐船海岸
 唐船山山頂で展望を楽しんだ後、唐船海岸に向かって斜面を下って行く。入浜式の塩田跡地につくられた兵庫県立赤穂海浜公園、その南側が唐船海岸で、潮の引いたこの時間は遠浅で広い砂浜が印象に残った。 唐船海岸と赤穂御崎
唐船海岸と赤穂御崎
唐船海岸サンビーチ 唐船海岸
唐船海岸サンビーチ 唐船海岸
●三角点探訪日 令和元年8月18日(晴れ)
●唐船山(からせんやま)
 唐船山は千種川の河口東岸に位置し、遠浅の干潟に埋もれた陸繋島で、江戸時代には唐船山から東に堤防を築き内部を埋立て塩田となっていた。唐船山は標高19m、現在では県内最低峰として知られているが、その名の由来はかつて浅瀬に座礁し航行不能となった唐の船に土砂が堆積して島になったと伝えられている。現在も唐船山の周囲には遠浅の海が広がっており、千種川河口の沿岸部はもとより、遠く家島諸島を眺望することが出来る。(唐船山に設置された赤穂市の案内看板より)
●唐船山は、国土地理院地形図に山名の表示があり、その標高は19m、兵庫県では低い山の第1位。全国では19位とされる。
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三角点のデータ
基準点名 尾崎(おざき) 等級種別 二等三角点
冠字選点番号 標高 209.60m
所在地 赤穂市大字尾崎字丸山2300番地の17 地形図 姫路(1/20万)−播州赤穂(1/5万)
北緯 34°44′52″.3280 東経 134°25′18″.8285
設置 明治23年6月23日 展望 東に展望あり
 
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