点名:尾崎(おざき)・丸山(赤穂市) (到達困難度 易・中・難) 【10】 |
|
尾崎二等三角点のある丸山への取付きは、老人ホームの入り口の向かいにあるらしい。まずは、その老人ホームを目指して車を走らせる。 播磨灘沿いの兵庫県道32号を愛車で進む。海沿いにアース製薬の大きな工場があって、「こんなところに工場が!!」と意外に感じながら走っていくと「特別養護老人ホーム瀬戸内ホーム」の看板で道が分岐した(写真左)。ここで、老人ホームへの山道(舗装路)に入る。 |
老人ホームの分岐 |
|
|
老人ホームへの道は、かろうじて車がすれ違える程度の細い道で、山の中腹に造られた老人ホームに向かって坂を登っている。対向車が来ないようにと祈りながら、細い車道を進んでいくと、老人ホームのすぐ下の十字路で「坂越尾崎遊歩道案内図」の看板が目に入った。 |
老人ホームの直下 |
|
「坂越尾崎遊歩道案内図」の看板の所が「丸山登山口」であり、ここが尾崎二等三角点への取付きとなっている。看板の手前のスペースに車を止める。 |
|
|
「坂越尾崎遊歩道案内図」の看板 |
|
「坂越尾崎遊歩道案内図」の看板で、丸山、南宮山、亀甲山のハイキングルートを確認する。一帯は、登山ルートが整備されているようだが、猛暑の今日はルートの縦走はせず、ここから丸山までをピストンするつもりだ。 丸山登山口から、早速、丸山への山道に分け入った(15:00)。 |
丸山登山口 |
|
山道の周囲は夏草が繁茂し、薄暗い。しかし、意外にも山道は下草が刈り取られているようで歩き易い。蜘蛛の巣が、行く手を阻むのが厄介だが、山道は快適だ。 この山道は、坂越尾崎遊歩道として、今も管理の手が入っているのだろう。 |
|
|
山道の周囲は夏草が茂る |
|
その丸山への山道を登り始めると、すぐに疑似丸太の急な階段道になる。
いきなりの急階段に息が上がる。おまけに、背中から夏の太陽が照り付けて、一気に汗が吹き出してきた。ペースを落として、ゆっくり登ることにする。 |
整備された山道 |
|
階段を登った先も急な坂道が続き、気が抜けないが、登るにつれて南に展望が開けてくる。 振り返ると、南側に向山がお椀を伏せたような姿を見せ始めていた(写真右)。西側には赤穂の市街地も遠望できる。その展望を楽しみなが、一歩ずつ高度を上げていく。 |
|
|
向山が見えてきた |
|
|
向山を望む |
赤穂市街地を望む |
やがて山道の斜度が緩み、前方の鬱蒼とした茂みの中に四阿の屋根が見えてくると、そこが丸山のピークだった(写真右 15:20)。 |
|
|
丸山山頂に至る |
|
四阿に近づいていくと、建物には「きけん 立入禁止」の黄色テープが巡らされていた。少し傾いた四阿は倒壊の危険があるのだろう。ベンチとテーブルがあるが、東屋は使用不可だ。四阿の傍らには「展望図」と題された古い案内表示があり、ここから見える播磨灘の景色が説明されている。それによれば、瀬戸内海に浮かぶ家島諸島が真正面に見えるようだ。 |
丸山の四阿 |
|
早速、四阿の先の展望のある場所に行ってみた。山頂の東側の一画だけ展望があり、播磨灘とそこに浮かぶ島々がきれいだ(写真右)。真正面の家島諸島では、むき出した岩肌が遠望できた。 |
|
|
丸山からの展望 |
次に、三角点の探査に移る。丸山の山頂は薄暗いところだが、下草は少ない。山頂の大きな木に「丸山 北摂探検隊」の山名札がかかっている。 丸山の山頂には、古いベンチも数個設置されていることから、以前はよく整備され、利用者もあったのであろうが、今はさみしい感じだ。 |
|
|
丸山山頂に至る |
|
しばらく、山頂をうろついたところ、背の低い笹の中で尾崎二等三角点を発見した。落葉で埋まった三角点は、文字が読み取りにくい状況になっていた。尾崎二等三角点は、明治に設置された古い石柱のようだが、比較的きれいな外観で保持されていた。 |
丸山の山名札 |
|
|
|
尾崎二等三角点 |
尾崎三角点と三角点標示杭 |
三角点の探査を終え、丸山の山頂を後にする(15:30)。登ってきた山道を忠実に下って行く。向山とその麓の老人ホームの建物を正面に確認しながら、坂道を下る。 約15分少々で車を止めていた丸山登山口まで下ってきた(15:47)。これで、三角点の探査を終え、次の目的地「唐船山(からせんやま)」に向かう。 |
|
|
丸山を下る |
|
車を走らせ、赤穂海浜公園の駐車場に車を止める(16:50)。この駐車場は入場時に500円の駐車料金を支払う。海浜公園から防潮堤に沿って南に進み、公園の南西端にある唐船山登山口に急ぐ。登山口から階段を登っていくと、ほんの数分で唐船山の山頂に登頂した(16:55)。唐船山(からせんやま)は、その昔、唐の交易船が遭難し、船の上に土砂が積もって島になったと伝わる。山頂で足踏みすると、ポンポンと響くような音が鳴り、不思議な感じがした。 |
唐船山登山口 |
|
|
|
唐船山山頂 |
唐船山と唐船海岸 |
唐船山山頂で展望を楽しんだ後、唐船海岸に向かって斜面を下って行く。入浜式の塩田跡地につくられた兵庫県立赤穂海浜公園、その南側が唐船海岸で、潮の引いたこの時間は遠浅で広い砂浜が印象に残った。 |
|
|
唐船海岸と赤穂御崎 |
|
|
唐船海岸サンビーチ |
唐船海岸 |