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点名:峯(みね)・桜の園 (宝塚市)  (到達困難度 易・・難)    【1】

JR武田尾駅(10:46)==桜の園親水公園(11:16)==東屋(育樹の丘)(11:37)==林間広場(11:46)
==トラバース道==峯 四等三角点(12:24)   (平成29年9月23日)  
ROUTE MAP
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説明が青色文字の写真はクリックで拡大します。
 春の桜や秋の紅葉でにぎわう宝塚市の里山公園「桜の園」。四等三角点「峯」は、里山公園「桜の園」から大峰山に向かう散策路の3級基準点より分岐した枝道の先に、ひっそりと設置されていた。峯三角点の設置場所は少し開けてはいるものの、雑木の中で展望はない。さみしい感じの場所だが、三角点に至るしっかりとした道が何本かあり、訪れる人は少なからずいるようだ。
JR武田尾駅  JR福知山線に揺られ、ほぼトンネルの中に作られた武田尾駅におりたつ(写真左)。
 無人の改札を出て武庫川沿いに県道327号を北東に進む(11:46)。
 道脇には真新しい駐車場が並んでいる。
 歓迎「武田尾温泉」と表示がある橋を右手側に見やりながら進んでいくと、河川工事中の看板と共に「⇒ハイキングコース」の表示が迎えてくれる(写真左下 11:00)。
JR武田尾駅
僧川を渡る  ところで、JR武田尾駅のすぐ北には馳渡山(かけわたりやま)が迫っている。地形図を見ると、その登り口がこの辺りにあるみたいだ。そこで、時折やってくる車に注意しながら、県道327号をうろうろして、馳渡山の登り口の探索を少々行う。
 ところが、県道の沿線は最近治山工事がなされたようで、山すそにフェンスがめぐらされている。どうやら、地形図にある馳渡山への破線のコースは、なくなっている感じだ。
僧川を渡る
 馳渡山登り口の探索はあきらめ、ハイキングコースの表示に従い、JR廃線跡方向に進む。
 僧川に掛かる橋を渡るとすぐに古い枕木が登場して、廃線跡のハイキングコースとなる(写真右 11:08)。
 廃線跡入口の脇にあるエントランス広場のベンチでは、ゆっくりくつろぐグループがいた。
枕木が登場(エントランス広場)
枕木が登場(エントランス広場)
注意事項  廃線跡入口には西日本旅客鉄道株式会社による「注意事項」が掲げられている(写真左)。
 廃線跡は、従前、基本的には立ち入り禁止とされていたが、ハイカーに人気のコースであったことから、平成28年、一般に開放された。この看板は、解放にあたり、自己責任で最大限の注意を払うように喚起したもので、通行者はしっかりとルールを守りたい。
注意事項
 「注意事項」の看板を確認し、古い枕木と砕石を踏みながら廃線跡を進んでいくと、すぐに一つ目のトンネルが登場(11:11)。
 トンネルの中は真っ暗だが、このトンネルは比較的短い。
 そしてすぐに二つ目のトンネル。こちらも中は真っ暗で、おまけに一つ目のトンネルよりより長いが、出口が見えているのでやや安心して歩ける。
廃線跡のトンネル
廃線跡のトンネル
さくらの名所たけだお  トンネルを出ると親水広場に到着(写真左 11:16)。
 ここでは、河原に降りることもでき、多くの行楽客がくつろいでいる。
 この広場には「ふるさと桜つつみ回廊・さくらの名所たけだお 誕生記念」の大きな石碑が設置されており、その後ろの階段を登って山道に入る(11:20)。
さくらの名所たけだお
 すぐの分岐は左に下って流れを渡る。
 次に、いきなりの急なつづら登りとなる。地形図を見ると、付近は等高線が密であり、しばらくは急な登りが続くことがわかる。
 「桜の園」の散策路「桜坂」、「さくらの道」を登り、育樹の丘の東屋を目指す。
桜坂
桜坂
東屋(育樹の丘)  桜坂は、ヤマザクラの大木が多く残っている。背の高い木が多く、坂の上から見下ろすのがいいらしい。また、桜の季節に訪ねてみようなどと考えながら坂を登っていくと、やがて育樹の丘の東屋に到着(11:37)。
 育樹の丘では紅葉がきれいらしい。ここで道が分岐するので、大峰山方面に登る。
 また、また、つづらの急な登りで息が上がる。ゆっくりと登って林間広場に到着(10:46)。ここで、噴き出る汗をぬぐいながら小休止を入れる。
東屋(育樹の丘)
 林間広場から10分弱進むと、道の真ん中に突起物が登場した(写真右 11:59)。よくみるとそこには基準点が設置されている(桜の園3級基準点No.2 宝塚市)。
 併せて、ここには「桜の園(亦楽山荘)」の案内地図も設置されていた。
 ここで道が十字に交差している。直進して登るのが大峰山への道。右への道は満月滝に続くようだ。
桜の園 3級基準点
桜の園 3級基準点
 峯四等三角点は左の道となるが、三角点への道は枯れ木が置かれ、道が塞がれていてる(写真右)。大峰山を目指す者が間違えて踏み込まないように、配慮しているのだろう。
 当方は峯四等三角点を目指すので、枯れ木をまたいで越え、三角点への道に入る。
峯四等三角点への分岐
峯四等三角点への分岐
トラバース道  峯四等三角点への道は、斜面にへばりつく細いトラバース道である(写真左)。細くて傾斜がある個所では滑落しないように注意して進む。
 薄暗い道が続き、時に倒木が行く手を塞ぐが、進行困難ということはない。
 しっかりとしたルートなので、三角点を目指してこの道を歩く者は少なからずいるようだ。
トラバース道
トラバース道が続く シダが行く手を塞ぐ
トラバース道が続く シダが行く手を塞ぐ
 トラバース道を18分ほど進んでシダが茂ったところで道が突如消失した(写真右上 12:18)。ううんn・・ロストしたか??と思ったが、周囲をよく見るとウラジロの繁茂した中に道が続いていた。
 (((((((^_^;)
 ウラジロをかき分けると、その先にはさらにしっかりとした道が続いている。
 ウラジロから少し登ると道が東西に分岐。ここには親切な表示があり(写真右)、西方向が三角点であることを示していた。東方への道は十万辻方面へ下っていく道だろう。
峯四等三角点への道標
峯四等三角点への道標
峯四等三角点  三角点への表示に従うと、すぐ先に三角点が設置されていた(12:24)。
 三角点のピークは少し開けているが、展望はない。四等三角点を示す白杭(標示杭)と共に三角点がポツンとあるだけだった。親水広場からここまで約一時間の道のりだった。
 三角点の少し下部から、トラバース道ではなく西方向に下る踏み跡もあった。少し下ってみたが、どこに出るのかは不知だ。
峯四等三角点
峯四等三角点と標示杭 峯四等三角点西面「国地院」
峯四等三角点と標示杭 峯四等三角点西面「国地院」
 さて、三角点探査の後は、大峰山、安倉山、安倉山の三角点(四等三角点:点名 桜小場)、桜の園(赤松展望所〜赤松道〜ビューポイント〜城が丘〜どんぐりの道〜もみじの道〜親水広場)と散策し、JR武田尾駅にもどってきた(16:25)。  なお、桜の園の赤松道には、ベンチ設置のビューポイントがあり、そこからの景色はすばらしく、お薦めしておきたい。初秋の山を十分楽しんだ一日だった。  
安倉山A分岐  ここからは、峯四等三角点の探査後の道中を簡記する。

 峯四等三角点からは大峰山に登る山道に戻り、大峰山を越え、安倉山への分岐を南に下り、峠を経て安倉山の近くまでやってきた(写真左 14:06)。
 写真左の分岐(以下、この分岐を「A分岐」と表記。)で、地形図を確認したところ、右は安倉山三角点、左に進めば宝塚クラシックゴルフ倶楽部方面に続くようだ。右の道は従前歩いたことがあるが、左の道は未踏だ。よって、今日は左の道を少し探査してみたい。
安倉山A分岐
宝塚クラシックGC方面への道  A分岐を左に進む。しっかりとした道が続いているので、普段から利用がある道のようだ。
 道中には安倉財産管理組合が設置した看板「安倉山」がいくつも登場する。「安倉」と彫られた立派な石柱も立てられている。
 写真左のような歩きやすい道がずっとつづくので、ついつい進んで行ってしまったが、どうも帰りの武田尾駅からはどんどん離れていく感じだ。それにA分岐からずいぶんと下ってきている。近くでゴルフ客の声も聞こえてきた。ゴルフ場に入ってもいけないので、A分岐から30分ほど下ったところで折り返すことにした(14:34)。
宝塚クラシックGC方面への道
安倉山  30分かけてくだった道を、約20分ほどで登り返し、先ほどのA分岐までもどってきた。
 こんどは、この分岐を右に登って、次に、一帯のピークらしき所を目指し左手側の雑木の中に踏み込むと、安倉山の表示と共に、四等三角点桜小場が確認できた。
安倉山
四等三角点桜小場  四等三角点桜小場への明確な踏み跡はないので、見つけにくいかもしれないが、雑木の中に工事用の赤白の棒が立っているので、それを探すと良いだろう。
四等三角点桜小場
桜の園(赤松展望所)  安倉山から桜の園の散策路に合流すると、やがて赤松展望所に至る。赤松展望所にはベンチがあるが、展望はも一つだ。
桜の園(赤松展望所)
赤松道(ビューポイント)  赤松展望所から赤松道に入る。桜の園の散策路はよく手入れされていて歩きやすい。夏場に繁茂した、笹やシダが刈り取られている。
 やがて赤松道のビューポイントに到着。ここには、ベンチがある。
赤松道(ビューポイント)
ビューポイントからの展望  赤松道のビューポイントは真新しい感じで、最近整備されたようだ。
 ここからは、桜坂や廃線跡入口方面の視界が広がり、絶景ポイントとなっている。
 ベンチに腰掛け、長めの休憩を入れ、景色を堪能したのであった。
ビューポイントからの展望
●三角点探訪日 平成29年9月23日(晴れ・くもり)
●峯四等三角点の点の記「要図」の到達路には、十万辻方面からのルートが示されている。
●従前、安倉山の桜小葉三角点を探索した時の記録はこちらを参照。
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三角点のデータ
基準点名 峯(みね) 等級種別 四等三角点
冠字選点番号 K航37−2 標高 339.95m
所在地 宝塚市切畑字長尾山19番26 地形図 京都及大阪(1/20万)−広根(1/5万)
北緯 34°51′36″.8061 東経 135°19′15″.7736
設置 昭和42年8月29日 展望 なし
 
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